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ASO対策で成果を上げる6つのポイントとは?

アプリを漫然とアプリストア内に置いておいても露出量は増えません。そのため、自社でアプリを開発してアプリストアに公開したものの、ダウンロード数が伸びずに困っている方も多いことでしょう。そんな方におすすめしたいのがASO対策です。集客効果を高め、アプリをユーザーの目に留めてダウンロード数を伸ばす手法として近年注目されています。ASO対策を施すことでアプリストア内の検索で自社アプリがヒットする確率が高くなり、より多くのユーザーにダウンロードしてもらいやすくなります。

この記事ではASO対策の目的と必要性、ASO対策で目指すこと、ASO対策で効果を上げるポイントについて解説します。

ASO対策とは?

以下にASO対策の目的と必要性について解説します。

ASO対策の目的

ASOはApp Store Optimizationの略で、直訳すればアプリストア最適化という意味になります。アプリストアとして広く知られているApp StoreとGoogle Playには、ユーザーが自分の欲しいアプリを探し出す手段として検索エンジンが装備されています。ASO対策の目的は、その検索結果で上位に自社のアプリを表示させて露出量を増やすことです。検索結果で上位にヒットすればダウンロードしてもらえる可能性が高まり、アプリストアでの売上を効率的に高めることができます。つまりASO対策はアプリストアでのSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)と言えます。

また、自然流入ユーザーを増やして良質なユーザーを獲得し、CVR(Conversion Rate:顧客転換率)を高めることもASO対策の目的の1つとして含まれます。

ASO対策の必要性

現在全世界で200万以上のアプリが存在し、ダウンロード数は1,940億件を超すと言われています。アプリ市場は今後も競争が激化すると予想されており、そんな中で自社アプリをユーザーの目に留めてもらうのは至難の技です。何も対策をしなければ容易に膨大な競合他社のアプリの中に埋没してしまいます。費用をかけて制作し、アプリストアの厳しい審査を通過して公開に辿り着いてもユーザーの目に留まらないという事態は、誰もが避けたいと思っていることでしょう。

そこで必要になってくるのがASO対策です。ASO対策の効果の1つに、アプリストア内の検索エンジンから流入するユーザー数を増やすことがあります。ユーザーがアプリを新しく入手しようと思ったとき、6割のユーザーがアプリストア内の検索エンジンを利用すると言われています。そこで、ASO対策を施してアプリストア内でのユーザーへの露出量と検索エンジンからの流入数を増やせば、ユーザーの獲得に繋がり、ダウンロード数も増やすことが可能です。

また、ユーザーの4割はアプリストアのランキングをきっかけにダウンロードすると言われています。そのため、ASO対策を施して検索結果の上位に表示させることは、低コストで新規ユーザーを獲得し続けるためにも非常に重要な施策なのです。

ASO対策にかかる費用

ASO対策を自社で行う場合、基本的に費用はかかりません。ただし、効果的なASO対策を実施するために専用ツールを導入した場合は、そのためのランニングコストがかかります。

自社でASO対策を行えない場合は、外部の企業に依頼する方法もあります。外部に依頼する際の料金設定は企業によってさまざまですが、相場は年40〜50万円程度と考えておきましょう。中には初期費用無料のところや成果報酬型を採用しているところもあるため、ASO対策を外部へ依頼する際には費用対効果をしっかりと考慮する必要があります。

ASO対策に取り組むメリット

ここでは、ASO対策に取り組むことで得られる効果・メリットについて具体的に見ていきましょう。

アプリストアでの上位掲載

前述したように、ダウンロードのきっかけがアプリストアのランキング順位だったというユーザーは多数います。検索エンジン以外のきっかけとしてはテレビやネット上での広告が考えられますが、多額の広告宣伝費を継続的にかけていくことはコスト負担が大きく効率的ではありません。

アプリストアで上位掲載されるようにするための対策では、アプリのタイトルや添付する説明文で結果が大きく変わってきます。Webページでも同じことが言えますが、アプリストア内の検索で少なくとも上位10位以内に掲載されなければ、そのアプリはこの世に存在しないも同然です。自社アプリがどんなに高品質でも、どんなに革新的でも、検索結果の上位に掲載されなければその存在にすら気付いてもらえないのです。

ダウンロードの可能性が高いユーザーへの対策になる

AppStoreを例にして見ていきましょう。AppStoreで次に使うアプリを検索しているユーザーの割合は70%にのぼり、新しいアプリのダウンロードへの意欲が高いことがうかがえます。

また、AppStoreでのアプリのダウンロードのうち65%は「検索を行った後」におこなわれていることが分かっています。つまり、広告などからストアへと直接流入してダウンロードするパターンよりも、ストア上で検索してからおこなわれたダウンロードの方が多いということになります。

そのため、効果的なASO対策を行いアプリストアでの表示を最適化しておくことは、アプリをダウンロードする可能性の高いユーザーの獲得につながります。
参考:Apple (検索タブと検索結果)

アプリ詳細ページからのダウンロード率向上

ユーザーがアプリストア内でアプリ詳細ページを見てくれても、アプリの情報が乏しければ興味を失い、ダウンロードをせずに他のアプリのページへ移動してしまいます。ユーザーは、そのアプリが自分にとってメリットのあるものだと思わなければダウンロードしません。アプリストアでは自社アプリの詳細な説明をすることができる項目が多数あるので、ASO対策をしっかり行ってユーザーの視点に立った詳細ページを掲載し、確実にダウンロードしてもらう工夫が必要です。

具体的には、どのようなアプリなのか、対象にしているユーザーはどんな人か、それを使うとどのような悩みが解決されるのか、アプリが目的とするものは何なのかといった、ユーザーにとっての利益を説明文に入れるといいでしょう。いずれの説明文も、自社のアプリを見つけたユーザー像をイメージし、どんな説明文を読んだらダウンロードしたくなるのかを考えて作成してください。魅力的な説明文で、アプリ詳細ページからのダウンロード率向上を目指しましょう。

広告の費用対効果を改善

広告コストについて説明する前に、まずはアプリ広告について理解しておきましょう。アプリ広告とは、スマートフォンアプリ上に表示する広告のことです。アプリ広告には、自らが設定を行って配信運用するもの、プラットフォームを介して配信するもの、純広告として枠を買い取るものなど、さまざまな種類があります。

広告をタップするとストア内のアプリ詳細ページへと遷移します。そのため、ASO対策を行うことによって詳細ページを魅力的にすることで、広告を経由して流入したユーザーのダウンロード率の向上につながります。ダウンロード率を上げることができれば、広告の費用対効果が上がります。

同じダウンロード数を獲得しながら広告費を抑えて他の施策に回すといったこともできますし、費用対効果がいい状態で広告費を増やし、さらなる獲得を目指すといったことも可能です。

ASO対策で効果を上げるポイント6選

以下にASO対策で効果を上げるポイントを6つご紹介します。

適したキーワードの登録

アプリストアの検索結果で上位に掲載されるためには、アプリに対して適したキーワードを登録することが大切なポイントです。アプリストアの検索アルゴリズムを理解し、検索でヒットされるようキーワードを最適化しましょう。キーワードの候補は少なくとも50個考えてください。

登録するキーワードはアプリに関連したものでなくてはなりません。検索によく使われるからといって関連性のないキーワードを使うのはNGです。また、他にもトレンドをおさえたキーワードを使うと検索される確率が高くなり、アプリストアの特集ページで紹介されるチャンスに繋がります。

キーワードの候補を探すヒントとして、「Google Keyword Planner」や「Apple Search Ads」のRecommended Keywordsといったツールを使うと便利です。これらは無償で提供されています。

また、「Google Trends」を使えば候補に挙がっているキーワードがどれだけ検索対象になっているかを調べられます。このツールは、リリースを想定している国でアプリを公開するときに大変有効なツールです。

タイトルの最適化

App StoreとGoogle Playでは、アプリのタイトルを登録してアプリストア上に表示させることができます。App Storeでは最大30文字、Google Playは最大50文字まで登録可能ですが、閲覧する画面、使用している端末の種類、OSのバージョン、設定している文字サイズなどによって、表示されるタイトルの長さは変わります。また、制限文字数上限まで登録したタイトルは、大抵の場合全て表示されることはありません。

アプリのタイトルや自社名を先頭に付けるべきか、キーワードの方を優先すべきかはアプリの特性によって決めます。例外として、社会的にユーザーの認知度が高い会社の場合や、サービスが認知されている特定ユーザー向けのアプリの場合は、キーワードを入れる必要がないので、アプリのタイトルだけ付けるというケースも見受けられます。

企業やサービスに知名度のないアプリの場合は、タイトルには2つ以上の重要なキーワードを入れることを推奨します。ただし、アプリと直接関連のないキーワードを入れたり、ヒットしそうなキーワードをただ並べただけだったりするタイトルは、リジェクトされることがあります。そのため、業種やエリア、会社名など、どのようなアプリかイメージできる情報を登録しましょう。

魅力を伝える説明文・サブタイトルの登録

説明文は、詳細ページの中でアプリの魅力を伝えるコンテンツとして最も大きな割合を占めるものです。ただし、ダウンロードする決め手になったのは説明文だったというユーザーが5割以上いる一方で、実際にアプリをダウンロードしたユーザーの中で説明文の「さらに表示」をタップしたのは1%に満たなかったという結果も報告されています。

そのため、説明文はアプリのダウンロードに不安や疑問を抱いたユーザーに分かりやすい文章である必要があります。推奨される使用環境は何か、必要なネット回線は何か、ファイル容量の大きさはどのくらいかなど、ユーザーが抱くであろう疑問に対して適切かつ詳細な答えを提示できると、ユーザーをダウンロードへ促すことができるでしょう。

サブタイトルは、説明文より簡潔にアプリの概要を説明するものです。ユーザーに詳細ページに行くよりも前にダウンロードするかどうかを決めてもらうために、疑問や不安となる要素がなく、気軽さを持った魅力のあるサブタイトルを登録しましょう。

スクリーンショットは最初の2枚に特に注力

スクリーンショットは、ユーザーが目にする大半を占めるコンテンツで、アプリの内容を直感的に伝えるのに有効です。ここで注意しておきたいのは、スクリーンショットを見せる目的はあくまでもアプリの内容を伝えることである、という点です。

ユーザーが求める情報は、そのアプリで何ができるのか、どうやって操作するのかといったアプリそのものの内容であって、アプリによって得られるユーザー体験を押しつけるためのコンテンツではありません。ユーザーは機能面を重視して情報を得ようとしているので、販売促進的な押しつけがましい内容を前面に押し出すと、かえって避けられてしまうでしょう。

ある企業では、スクリーンショットの内容をテキストの多い販売促進的なものからアプリの機能と操作イメージを伝えるものに変更したところ、ダウンロード率が2倍以上になったという事例も報告されています。

また、スクリーンショットをスクロールしたユーザーの割合は縦長の画面では1割弱、横長の場合はその約半分となっています。つまり残りの9割以上のユーザーが、最初のビューで見えるものしか判断材料にしていないことになります。したがって、これだけは絶対に見せたいというものは最初の2枚に載せましょう。

できれば動画も作成

動画はオンラインのコンテンツとして最も一般的な形態になると予想されています。動画に親和性の高いユーザーが増えれば、アプリストアにおいても動画が情報源の主流となっていくことでしょう。アプリストアに動画を導入する際、効果を最大化するにはいくつかポイントがありますので、ここでご紹介します。

まず、アプリのメリットを冒頭に出すことが大切です。映画では冒頭で視聴者の興味を引いて終盤にクライマックスを見せるというのが通常のパターンですが、アプリストアにアクセスしてきたユーザーは手早く目的のアプリを探そうとしています。そのため、動画を最後まで見てもらえることはなかなかありません。冒頭でメリットや特徴を見せ、次いで重要度の高い内容の順に見せていきましょう。

もう1つのポイントは、動画のペースを適切なものにすることです。早すぎると理解が不十分なまま進んでしまいますし、遅すぎると退屈させてしまいます。適切なペース配分にするには、例えばアプリに重要な機能が10個あったとしても、ユーザーを混乱させないよう紹介するのは数個に絞るといった工夫が必要です。

分析してボトルネックを発見

ASO対策は適切に行えば効果が得られやすいものですが、検索結果で上位に掲載されるためのロジックや検索結果に影響を与える数値は公開されていないので、アプリのダウンロード数に何が影響したのかは分析がしづらいものです。そのため、ダウンロードの手前にある要素の到達度合いや離脱度合いを分析し、改善することが求められます。

ASO対策の効果を検証・分析するには、KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を正しく設計し、実施したASO対策の内容を反映した指標を用いることが大切です。

一般的なユーザーは、「ストア検索→アプリ検索結果ページ閲覧→アプリ詳細ページ閲覧→ダウンロード」という行動プロセスを経ます。それぞれのステージにおけるKGI/KPIの数値の関連性を体系的に分析してボトルネックを見つけ、ダウンロード数を増やすための適切な施策を打ち出していきましょう。

ユーザーレビューへの対応も重要

ユーザーレビューには、アプリをより良くするための貴重な意見が多く含まれています。また、ユーザーレビューは検索順位に大きく影響するほか、アプリをインストールするかどうか迷っているユーザーにとっての判断材料にもなります。そのため、アプリ製作者はユーザーレビューと真摯に向き合い、丁寧な対応を心掛ける必要があるのです。

具体的には以下の対応を参考にしましょう。

・ポジティブなレビューが付くように工夫する

ユーザーに満足度の高いアプリを提供できれば、ストアレビューで高評判が付く可能性が高くなります。ただし、どんなに良いアプリでもレビューをためらうユーザーは一定数存在するため、気軽にレビューしてもらえるような施策が必要です。

例えば、分析により長時間アプリを使っているヘビーユーザーやロイヤリティの高そうなユーザーへアプリ内のポップアップで評価を依頼したりすると良いでしょう。もちろん、常に機能改善を目指して良いアプリであり続ける努力をするのも重要です。

・ネガティブなレビューが付いたら素早く改善する

「アプリがフリーズした」「アプリの登録自体ができなかった」といったバグは致命的であり、離脱する方やネガティブなレビューをする方を増やす原因になります。このようなレビューが複数付いた場合は、早急な改善が必要です。

また、ネガティブなレビューが付いても、それに反論するような返事はしないようにしましょう。対応が必要な内容の場合は「このような問題が発生し申し訳ありません。原因は以下の点にあるので、早急に改善いたします。」というように具体的な返信をすることで、批判的に思う方を減らせることにつながります。

ASO対策におけるApp StoreとGoogle Playの違いは?

アプリストアには「App Store」と「Google Play」がありますが、ASO対策はそれぞれ別に行う必要があります。理由として、それぞれのアプリストアで掲載項目や要件が異なるためです。

以下は、App StoreとGoogle Playで異なっている点です。

  • アプリタイトルの文字数
  • キーワード登録の可否
  • 詳細ページのファーストビューの閲覧範囲
  • 検索結果のファーストビューの閲覧範囲
  • アイコン、スクリーンショットの数やサイズ
  • レビューの表示
  • A/Bテストの可否

このうちアプリタイトルの文字数は、App Storeでは30文字以内、Google Playでは50文字以内と定められており、Google Playの方が文字数にかなり余裕があります。

一方、App Storeではキーワードをメタデータとして登録可能なため、説明文章内のキーワードは検索結果に反映されないという特徴があります。Google Playにはキーワード登録の機能はありませんが、説明文章内で使用頻度の高いキーワードが検索ランキングに反映されます。

また、Google PlayではA/Bテストが可能です。A/Bテストとは、広告文やバナー、Webサイトなどを最適化するために実施するテストです。要素を変更したAとB、2つのパターンを作成してランダムにユーザーに表示し、それぞれの成果を比較することで、より高い成果を得られるパターンを発見できます。なお、3パターン以上でテストする場合もあります。

この機能を活用して、まずGoogle PlayでA/Bテストを行い、テスト結果をApp Storeにも反映するという施策もよく見られます。

まとめ

アプリストアのアルゴリズムは一般に対して公開されていないので、このようなASO対策をすれば完璧、というものはありません。しかし、近年はこのアルゴリズムの調整が進んできたこともあり、アプリストアごとに重点的に実施するASO対策が減り、ユーザーの行動プロセスを想定して行うASO対策で一定の効果が上げられるようになりました。

アプリダウンロードの入口とも言うべきアプリストアの最適化を図ることは、非常に効果の高いマーケティング手法です。ただし、ASO対策は1回行って終わりというものではありません。アプリストアの検索アルゴリズムは数ヶ月ごとに変更されるので、検索結果の表示順序が下がったら早々に改善を施すことが重要です。

アプリ市場はこれからさらに競争が激しくなると言われています。適切なASO対策を施して、競合他社のアプリの中に埋もれてしまわないように適宜対処していきましょう。

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