【徹底解説】マッチングアプリの開発に必要な費用・機能・注意点とは?

インターネットの発展に伴って人との出会い方も様変わりしました。以前は会社や近所付き合い、趣味の集まりなどの身近なコミュニティーの中で人と出会うきっかけがあり、あるいは親戚や知人を介して身上書を交換する見合いなどの出会いの場がありました。

しかし、現在では人との直接的な接触が希薄になり、ネット上での交流が盛んになっています。全く面識のない者同士がネット上で意気投合して人間関係を構築していくというケースも増えてきました。また、外での出会いのきっかけが減った分、こうしたネット上での出会いに期待する人が増えており、LINEを始めとするコミュニケーションツールを使って通話やテキストチャットで人とつながることが一般的になってきました。

この記事では、このようなネット上での出会いの場を提供するインターネットサービスの1つであるマッチングアプリと、その開発の過程についてご紹介します。

マッチングアプリとは?

マッチングアプリとは、恋人や結婚相手を探している男女の出会いを手助けをするアプリです。

元々は同じ嗜好や目的を持った人達が出会う場を提供するアプリで、恋人探しの他には、仕事や転職のためのマッチングアプリ、同じ趣味を持った人と出会うためのマッチングアプリ、ベビーシッターを探すためのマッチングアプリなど、さまざまなコンセプトのマッチングアプリがあります。

一般的なマッチングアプリは恋人探しのためのツールという認識が現在の主流なので、ここではマッチングアプリは恋人探しのサービスとして取り扱います。

マッチングアプリは同じ恋人探しでも次の4つに大別できます。恋人を探す恋活マッチングアプリ、結婚を前提とした相手を探す婚活マッチングアプリ、結婚相談所としてのサービスを提供する婚活コンシェルジェアプリ、デートの相手を探すデーティングアプリです。

マッチングアプリ開発の相場は?

マッチングアプリの開発には、どれくらいの必要がかかるのでしょうか。ここではマッチングアプリに必要な機能、開発費用の相場、審査について解説します。

マッチングアプリに必要な機能

マッチングアプリに求められる基本的な機能は以下のとおりです。

  • 新規会員登録機能
  • 会員ページへのログイン機能
  • 会員データ管理機能
  • フォーム機能
  • 検索機能/並び替え機能
  • SNS連携機能
  • メルマガ管理機能
  • 年齢認証機能
  • 決済機能
  • 口コミ機能
  • 退会手続き機能
  • メッセージ送受信機能
  • コンテンツ管理機能
  • ランキング機能
  • ポイント付与機能

あくまで例ですが、基本的にはこのように様々な機能が必要となります。

なお、マッチングアプリを営利目的や、勧誘のために使おうとするサクラや業者も少なからずいます。最近は運営側も監視を強化しており、会員登録の際に免許証や保険証のスキャンデータの提出を義務付けているなど、こういった悪用のケースは少なくなっていますが、対策機能は依然として必要です。そのため、不適切なユーザーをブロックする機能、違反行為を報告する機能、アダルトな内容を含む不適切な投稿がされないように監視する機能も必要です。

特に、Appleは審査が厳しいため、これらの機能をしっかりと搭載している必要があります。このような不適切なユーザーを駆逐した後に再度登録を行えないよう、退会後一定期間は会員登録ができないようにしているマッチングアプリもあります。

また、会員情報は住所、氏名、年齢、職業、身長、学歴、収入などの個人情報を含んでいます。それらがマッチングアプリを通して外部に流出しないように、送受信する情報を暗号化するSSLを備えるなど、セキュリティー対策も求められます。

マッチングアプリの開発にかかる費用の相場

マッチングアプリの開発は、要件定義、設計、プログラミング、システム・運用テスト、リリース申請、納品、運用・保守という流れを経て行われます。開発に携わるのはプログラマーとシステムエンジニアです。

プログラマーの1人月の単価相場は、個人で請け負っている場合は40万円から60万円、大手企業の社員で50万円から100万円程度です。システムエンジニアの1人月の単価相場は、初級クラスが60万円から100万円、中級クラスが80万円から120万円、上級クラスが100万円から160万円程度です。

開発費用はこの1人月の単価に開発期間を掛けた金額になります。どの程度の人数をどの程度の期間をかけて開発するかによって開発費用は決まります。そして、それはマッチングアプリにどこまで機能を盛り込むかによって大きく変動します。

マッチングアプリと一口に言ってもピンからキリまであり、安いものでは開発費用が500万円を切るものから、高いものでは1,000万円を超えるものまであります。一般的な相場のおおよその目安は、必要最低限に機能を絞ったもので400万円から600万円、それなりに機能がついているもので600万円から800万円、豊富な機能がついているもので800万円以上というのが相場です。

費用は、基本的な機能を持ったものをベースに、盛り込みたい機能を追加していく形が一般的です。機能を1つ追加するごとに50万円〜100万円ほどかかるとみておきましょう。マッチングアプリはさまざまな機能や検索フィルター項目などが多くなる場合が多く、開発費用が高くなりがちなジャンルです。

マッチングアプリの内容によっては審査のハードルが高くなる

アプリを開発する際、Google PlayやApp Storeに申請して所定の審査を受けなければいけません。マッチングアプリのようにユーザー同士でコミュニケーションができる機能があるアプリは、出会い系サイトの1つと見なされます。そのため、「出会い系サイト規制法」という法律に準拠する必要があり、審査が一般のアプリよりも厳しくなります。

サイトが健全に運営できるように、未成年が参加できない仕組みの構築や、不適切な書き込みがないようにするなど、守らなければいけないルールがあります。審査の結果、求められる基準を満たしていないと判断されると申請が拒否され、指摘された内容を修正した後に再度申請をして審査を受け直さなければなりません。

マッチングアプリ開発会社の中には、申請拒否のリスクを負いたくないとして、ソース納入までしか請け負わない会社もあります。また、マッチングアプリの中には、拒否・再申請を繰り返しているケースもあります。このようなリスクはどのようなマッチングアプリにも多かれ少なかれありますが、出会い系のマッチングアプリは特に審査が厳しいことから、起こる可能性が高くなります。

このようにマッチングアプリは法律との絡み、個人情報の取り扱い、課金機能のセキュリティー対策などから審査のハードルが高くなり、手間がかかるうえに申請拒否のリスクがあるため、開発コストがかさみます。審査に合格しなければアプリを公開することができないため、非常にリスクが高いのです。

また、iOS向けマッチングアプリの場合、アップル社がApp Reviewという審査プロセスのガイドラインを公開しており、開発者が参照できるようになっています。事前に確認し、リリースのハードルが通常のアプリと比べて高いことを確認しておくことをおすすめします。

マッチングアプリの開発を依頼する際に注意する点

続いて、マッチングアプリ開発依頼に際しての注意点を解説します。

盛り込む機能を明確にしておく

マッチングアプリの開発は、どのような機能を盛り込むかで開発期間と開発費用が決まります。新規会員登録機能、SNS認証機能、検索機能、並び替え機能、メッセージ送受信機能、課金機能、決済機能といったマッチングアプリで一般的に求められるベーシックな機能を盛り込む場合、一般的には開発期間は4ヶ月から5ヶ月、開発費用は850万円から1,000万円程度が相場となります。

ここにさらに機能を追加すると、1つ追加するごとに開発期間と開発費用が大きく変動します。盛り込むべき機能が決まっておらず、開発要件が明確になっていない場合は、開発会社の担当エンジニアによるヒアリングで案件を具体化するサービスを提供する会社もあるので、それを利用するのもいいでしょう。

開発要件の定義ができたら複数社から見積もりを取り、費用、開発期間、開発能力の技術的信頼性を比較・検討し、要望に合った会社を探します。マッチングアプリは主にCtoC(消費者間の取引)であり、個人間のマッチングを主目的とすることから、多くの人がスマホを用いて利用しています。したがって、スマホに最適なユーザーインターフェースでそれぞれの機能がストレスなく使えるものであることが成否の鍵を握ります。

依頼先はマッチングアプリの開発実績があるか

マッチングアプリの開発を依頼するにあたって、マッチングアプリの開発の実績がある開発会社を選ぶことをおすすめします。過去に同様のマッチングアプリを開発した実績があればそれを流用して開発してもらうことができ、開発工数を削減し、開発費を低く抑えることができます。

また、実績を積んだ会社ならどんな機能を盛り込むべきか、どんなカテゴリーがあれば使いやすいか、どんなページがあれば便利か、拡張性を高くするためにはどのような設計をしたらよいのかといったトレンドをしっかり把握していることが期待できます。

開発後のサポート体制は万全か

マッチングアプリを開発して公開を始めてからも、日々の運営管理、集客、機能の改善・追加、操作性の向上、画面のアップデートなどのメンテナンスが日常的に必要とされます。そのため、開発後も開発会社の継続的なサポートが欠かせません。

より使いやすいシステムへの改善、利用者のマッチングしやすさの改善、マッチングに至るまでの確度の向上、ビジネスモデルとして収益化していく過程など、開発後も時代の流れに即したアップデートが求められます。日々の運営についてもカスタマーサポート体制の構築、不適切な利用を防ぐ監視体制が必要です。その運営ノウハウも含めて開発後もサポートをしっかりしてくれる開発会社を選ぶことが大切です。

一般的には、規模が大きい会社の方が自社でプログラマーやシステムエンジニアを抱えているので、運営管理体制がしっかりしており、サポート体制も充実しています。しかし、その分の人件費がかかるため、全体としての開発費用が高くなりがちです。

しかしながら、費用が安いか高いかだけで判断すると、開発能力やノウハウの充実度、サポート体制の手厚さといったマッチングアプリに求められる本質的な要素を考慮せずに開発会社を選んでしまう恐れがあります。なぜ安いのか、高いのか、その理由を十分に吟味して注意深く選考していくことが重要です。

まとめ

全国の男女6,000人を対象にしたマッチングアプリの利用状況に関するアンケート調査では、1,900人以上の人が使ったことがある、または使っているという結果が出たそうです。約3人に1人は利用経験があることになります。中には会員数が1,000万人を超えるマッチングアプリもあり、世の中に広く浸透していると言えるでしょう。

マッチングアプリが普及し始めたのは2015年頃からと歴史は浅いですが、LINEやSNSを介した人との交流が当たり前になった現在、今後は健全な出会いの場としてさらに利用者層を拡大していくことが考えられます。

マッチングアプリの開発を外部委託する場合は、適切な開発会社を選んで、スムーズな開発・リリースを目指しましょう。

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