マッチングアプリの開発費用は400万円〜内訳や注意点を解説

マッチングアプリの開発は、多くの企業から注目が集まっています。日本国内でも、ペアーズやメルカリ、タイミーなど、様々なタイプのマッチングサービスが成功しているからです。

「新規事業で、マッチングアプリ開発したいけど、何にどれくらい費用がかかるのか?」そんな疑問を抱えている方も多いと思います。

一般的に、マッチングサービスの開発には多くの機能が必要となるため開発費も高額になってきます。必要最低限のシンプルなもので400万円程度、高機能なもの・独自性があるものは1000万円以上が開発費の目安となってきます。

この記事では、東京のアプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」で代表を務める筆者が、マッチングアプリ開発・運営に必要な費用、制作の流れ、成功のためのポイントまでを詳しく解説します。これからマッチングアプリを開発しようと考えている方々にとって、具体的な手順や考慮すべき要素を解説します。

マッチングアプリの開発でお悩みの方は、デザインとアプリ開発に強みを持つ「株式会社ペンタゴン」までご相談ください。

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この記事の内容

株式会社ペンタゴンのマッチングアプリ開発事例

株式会社ペンタゴンは、創業からCtoCのマッチングアプリ開発に注力してきました。マッチング系のアプリ開発において豊富な経験と高い技術力を持っています。株式会社ペンタゴンでは、使いやすいアプリを開発し、クライアントのニーズに応じた最適なソリューションを提供しています。以下に、新規のアプリ開発事例をいくつかご紹介します。

事例① 空地のマッチングアプリ

OKIBA(オキバ)は資材置き場レンタルマッチングアプリです。職人の方は工事現場の近くにある資材置き場をレンタルすることで業務効率を向上でき、オーナーの方は空き地などの活用できていない土地を有効活用しすることで副収入を得ることができます。

事例② 家庭教師のマッチングアプリ

弊社、株式会社ペンタゴンでは、Teach(ティーチ)のアプリ開発をゼロからサポートさせていただきました。Teachは、ぴったりな家庭教師とマッチングできる学生向けのアプリです。生徒は、先生の募集をすることができ、好きな先生に授業を依頼することができます。先生は授業を通して、報酬を得ることができ、収入を得ることができます。

事例③ 出会い系マッチングアプリ

出典:https://twitter.com/sister_app

当社では 2021年に「sister」というマッチングアプリを開発した実績があります。(※運営会社の都合でサービス停止)sister は「素敵な男子と出会える」をコンセプトとした出会い系マッチングアプリです。当社でデザインから開発・審査通過まで対応させていただきました。

恋愛系のマッチングアプリだけではなく、様々なCtoCアプリを開発してきた実績がありますので、マッチングアプリの開発をご検討中の方はぜひ一度お問い合わせください。

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マッチングアプリは主に5種類

マッチングアプリとは、人と人との出会いをサポートするツールであり、恋愛や婚活、友達探しなど、さまざまな目的に利用されるものです。マッチングアプリには、さまざまな種類が存在しますが、大きく分けると次の5つに分類できます。

種類① 出会い系マッチングアプリ

Pairs(ペアーズ) - 恋活・婚活マッチングアプリ

同じ嗜好や目的を持った人達が出会う場を提供するアプリで、主に恋人探しや結婚相手探しに利用されます。利用者は同じ趣味を持った人や、ライフスタイルの合うパートナーと出会うことができ、さまざまな目的に応じたマッチングが可能です。
具体例として、以下のようなアプリがあります:

・恋人を探す「恋活マッチングアプリ」
・結婚を前提とした相手を探す「婚活マッチングアプリ」
・結婚相談所としてサービスを提供する「婚活コンシェルジェアプリ」
・デート相手を探す「デーティングアプリ」
・普段一緒に遊ぶ友達を探す「友達探し用アプリ」

種類② ビジネス系のマッチングアプリ

yenta (イェンタ)

ビジネスのネットワーク作りや、転職・キャリアアップのために利用されるアプリです。ビジネス系のマッチングアプリは、異なる業界や職種の人々を繋ぎ、情報交換やパートナーシップ形成、転職活動を支援します。代表的なアプリには「yenta」や「CXOバンク」があり、ビジネスマッチングの機会を提供しています。

種類③ スキルマッチングアプリ

ココナラ - プロが集まる日本最大級のスキルマーケット

特定のスキルを持つ人と、そのスキルを必要とする人を繋ぐためのアプリです。ユーザーは、例えば、家庭教師やコンサルタント、クリエイターといった専門家を見つけ、スキルや知識を提供してもらうことができます。代表的なサービスとして「ココナ」があり、個人間で専門的なスキルをシェアするプラットフォームです。

スキルマッチング系のアプリは、個人間での取引に対する手数料から収益をあげるビジネスモデルとなることが多いです。

種類④ レンタルマッチングアプリ

物件やスペースの貸し借りをするためのマッチングアプリです。民泊や土地、部屋の貸し出しなど、個人間でスペースをシェアできる場を提供します。例として、「Airbnb」は、個人が所有する家や部屋を他の人に貸し出すための民泊マッチングアプリです。

種類⑤ EC系マッチングアプリ

商品やサービスを売買するためのマッチングアプリです。個人が不要になった商品を出品し、他の個人が購入することができるため、フリマアプリとして広く利用されています。「メルカリ」はその代表的なアプリで、売り手と買い手を簡単にマッチングさせるECプラットフォームです。


本記事では、例として、恋愛や婚活、友達探しなどを目的とした、人と人との出会いをサポートするマッチングアプリを扱います。それでは、マッチングアプリに必要な機能について見ていきましょう。

マッチングアプリに必要な機能

マッチングアプリに求められる基本的な機能は、以下のとおりです。

◆マッチングアプリに必要な機能の一覧

・新規会員登録機能
・年齢確認
・本人確認
・会員ページへのログイン機能
・会員データ管理機能
・フォーム機能
・検索機能/並び替え機能
・SNS連携機能
・メルマガ管理機能
・年齢認証機能
・決済機能
・口コミ機能
・退会手続き機能
・メッセージ送受信機能
・コンテンツ管理機能
・ランキング機能
・ポイント付与機能

あくまで例ですが、基本的にはこのようにさまざまな機能が必要となります。ここでは、その中でも特に重要な年齢確認・本人確認と、ブロック機能や違反報告機能について確認しておきましょう。

年齢確認・本人確認の重要性と実現方法

マッチングアプリを開発する際には、年齢確認・本人確認を行う機能の実装が必須です。

マッチングアプリはインターネット異性紹介事業に該当し、国が年齢確認と本人確認を義務付けています。現在の法律では、メッセージのやり取りを行えるのは年齢確認を終えた18歳以上のみと定められています。そのため、健全な出会いを目的としたアプリでは、不適切な画像やメッセージのチェック、不正ユーザーの強制退会など、積極的に安心への取り組みが行われている状況です。年齢をごまかす人や身元が不確かな人を防止するため、運営は年齢確認本人確認で細心の注意を払わなくてはいけません。

マッチングアプリの年齢確認・本人確認を実現するためには、以下のような機能が必要です。

  • 身分証明書提出機能
  • プロフィール情報と身分証明書情報の照合機能
  • セキュリティ対策

マッチングアプリのユーザーは、身分証明書を提出して年齢確認と本人確認を行う必要があります。プロフィールに登録している生年月日と、提出した身分証の生年月日が一致しているかを確認する機能が必要です。また会員情報は住所、氏名、年齢、職業、身長、学歴、収入など、多くの個人情報を含んでいます。それらがマッチングアプリを通して外部に流出しないように、送受信する情報を暗号化するなど、セキュリティ対策も必要です。

さらに、運営は専門スタッフによる顔写真照合やダブルチェックなどによって、厳重なセキュリティ対策を行う必要があります。

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ブロック機能や違反報告機能も必要

マッチングアプリは、AppleとGoogleの審査が厳しいため、不適切ユーザーのブロック機能や違反通報機能などの実装が必要です。具体的には、以下のような機能の搭載が求められます。

  • 不適切ユーザーのブロック機能
  • 違反報告機能
  • 監視機能
  • メッセージ機能のNGワード設定

ブロック機能は、不適切なユーザーからの接触を防ぐために重要です。ユーザーは相手のプロフィールからブロックでき、その後はメッセージやマッチングができなくなります。

違反報告機能は、不適切な行動や規約違反をアプリ運営に通報するための仕組みです。ユーザーは相手のプロフィールやメッセージから問題を報告できます。

アプリ運営は、不適切な行動や規約違反を監視することが必要です。監視はユーザーの安全性と信頼性を保つために欠かせません。

NGワード設定は、特定の単語やフレーズを含むメッセージを自動的にフィルタリングする機能です。不適切な内容を防ぐために活用されます。

特に、Appleは審査が厳しいため、これらの機能をしっかりと搭載している必要があります。このような不適切なユーザーを駆逐した後に再度登録を行えないよう、退会後一定期間は会員登録ができないようにしているマッチングアプリもあります。

マッチングアプリの開発にかかる費用の相場

マッチングアプリを開発する場合には、どの程度の費用が必要なのでしょうか。ここでは、マッチングアプリ開発の費用について詳しく解説します。

一般的なマッチングアプリ開発の費用相場

マッチングアプリの開発費用は機能や開発手法によって異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。

マッチングアプリの種類費用相場主な機能
シンプルなマッチングアプリ400万円~600万円程度・会員登録機能
・ログイン機能
・検索機能
・メッセージ機能
・プッシュ通知機能
・決済機能
・マッチング機能
・運営管理機能など
└ローコード開発でさらに費用を抑えられる
複雑な機能を搭載したマッチングアプリ700万円~1,500万円程度・上記機能
・AIのアルゴリズム分析からおすすめのユーザーをマッチングさせる機能
・日程やスケジュールの自動更新機能など
└フルスクラッチ開発で実装されることが多い
ビッグデータの分析まで搭載したマッチングアプリ数千万円~1億円程度・上記機能
・ユーザーの滞在時間や閲覧数の分析
・ユーザーの属性分析
・マッチング成立が高いユーザーの特徴分析など
└データベースの構造が複雑になるため、保守・運用のランニングコストも上がる

ご覧の通り、費用を左右するのは、主に開発する機能の内容や豊富さです。

関連:こちらの記事で解説をしていますが、アプリ開発において1000万円以上かかるケースも珍しくありません。
モバイルアプリの開発費用はどれくらい?開発費を抑える方法も紹介

開発費は「機能」で大きく変わる

表でお伝えしたように、マッチングアプリの開発費は実装する「機能」によって大きく異なります。エンジニアの単価だけでなく、予定している機能に応じてコストが大きく変動するため注意が必要です。基本的な機能だけであれば400万円~600万円程度で済みますが、さらに多くの機能追加を行うことで、費用は1,000万円を超えるでしょう。

ただし、機能を絞ることは決して悪い選択ではありません。多くの機能を一度に開発した場合、実際にリリースしてみると一部の機能がほとんど使われないこともあるためです。

したがってマッチングサービスの開発は、まず小規模から始め、徐々に拡張するアプローチをおすすめします。初期段階では機能を絞ってコストを抑え、その後、ユーザーの動向やニーズに応じて必要な機能を追加していくべきでしょう。

開発以外にかかる「運営費」「マーケティング費」

マッチングアプリの運営・運用費

マッチングアプリを運用するためには、開発以外にも次のような費用が必要です。

費用名用途目安
サーバー構築費用会員情報やログの管理費用40万円から80万円前後(※アプリの機能やユーザー数による)
テスト/モニター費用アプリのリリース時に、動作上の問題はないか、ユーザーが使いやすいか、要件仕様を満たしているかをテストするために必要な費用60万円から120万円前後
アプリストアの登録費用App StoreやGoogle Playの登録費用・App Store:年間1万1,800円
・Google Play:初回約2,800円

特に、マーケティングのアクセルを踏む前に、テスト/モニターなどで、ユーザーのフィードバックを得て、改修をすることをおすすめします。集客に予算を投下しても、ユーザー登録や重要な箇所で不具合があったりすると、費用が無駄になってしまう可能性があります。

上記の表の他、運営のために以下の費用も必要となります。

費用名用途目安
運営費用アプリの運営・運用10~100万円以上
維持費用サーバー費用10万円/月
修正・追加開発費用ユーザーの声を反映したアプリ改善20〜200万円/月以上

アプリを公開後、ユーザーのフィードバックやマーケティング施策などによる改善は、ほぼ必須となってきます。より良いアプリをユーザーに提供していくためには、「修正・追加開発費用」を十分に確保する必要があります。

このように、開発が終わってもマッチングアプリの運営・運用には費用が必要なため、開発前の段階で運営開始後の資金についても検討しておきましょう。

マッチングアプリのマーケティング・集客費

そして、忘れてはいけないのが集客・マーケティング費用です。いくら良いマッチングアプリを開発しても、使ってくれるユーザーが集められなくては意味がありません。

マッチングアプリの集客・マーケティングは、以下のような方法が一般的です。

費用名用途相場
プロモーション動画費用アプリの特徴や使い方を視覚的に伝えるために有効30万円~
SNSや公式Webサイトで発信する費用新機能の紹介やユーザーの声を共有することで、アプリの魅力を広める自社のSNSアカウントからの発信の場合費用は発生しない
Web広告の出稿やASO対策費用検索エンジン最適化(SEO)と同様に、App Store Optimization(ASO)はアプリを見つけやすくするために重要・Web広告:広告費は自由に設定可能
・ASO対策を外部に依頼した場合、40万円/年程度
店頭など、オフラインでの宣伝費用リアルな場所での宣伝規模によって異なるが、100~200万円以上が相場
インフルエンサーの活用費用信頼性と影響力を持つ人物による推奨は、新規ユーザー獲得に役立つ1回のSNS投稿で「フォロワー数×2~4円」が相場
イベント・キャンペーン費用限定的なイベントやキャンペーンは、既存ユーザーのエンゲージメントを高め、新規ユーザーを引き付ける効果がある規模によって異なるが、100~200万円以上が相場

予算が限られている場合は、ブログやSNSなどコストを抑えて実施できるマーケティング施策を試してみましょう。ブログやSNSは長期的に資産になるマーケティング施策なのでやって損はないです。

マッチングアプリの集客、マーケティング費用は、内容次第で大きく異なるため、業者へ相談する際に確認しておきましょう。アプリリリース後の保守運用に関する作業にかかる費用について、詳しくはこちらの記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。

アプリ開発はリリース後の費用にも注意!アプリの運用コストとは?

マッチングアプリの内容によっては審査のハードルが高くなる

マッチングアプリの審査は厳しい

アプリを開発する際、Google PlayやApp Storeに申請して所定の審査を受けなければいけません。マッチングアプリのようにユーザー同士でコミュニケーションができる機能があるアプリは、出会い系サイトの1つと見なされます。そのため、「出会い系サイト規制法」という法律に準拠する必要があり、審査が一般のアプリよりも厳しくなります。

サイトが健全に運営できるように、未成年が参加できない仕組みの構築や、不適切な書き込みがないようにするなど、守らなければいけないルールがあります。審査の結果、求められる基準を満たしていないと判断されると申請が拒否され、指摘された内容を修正した後に再度申請をして審査を受け直さなければなりません。

マッチングアプリ開発のリスク

マッチングアプリ開発会社の中には、申請拒否のリスクを負いたくないとして、ソース納入までしか請け負わない会社もあります。また、マッチングアプリの中には、拒否・再申請を繰り返しているケースもあります。このようなリスクはどのようなマッチングアプリにも多かれ少なかれありますが、出会い系のマッチングアプリは特に審査が厳しいことから、起こる可能性が高くなります。

このようにマッチングアプリは法律との絡み、個人情報の取り扱い、課金機能のセキュリティー対策などから審査のハードルが高くなり、手間がかかるうえに申請拒否のリスクがあるため、開発コストがかさみます。審査に合格しなければアプリを公開することができないため、非常にリスクが高いのです。

開発前に「審査落ちリスク」を潰しましょう

また、iOS向けマッチングアプリの場合、アップル社がApp Reviewという審査プロセスのガイドラインを公開しており、開発者が参照できるようになっています。事前に確認し、アプリ公開のハードルが通常のアプリと比べて高いことを確認しておくことをおすすめします。

当社ではアプリの審査落ち事案を独自に収集し対策を行っています。( iOSアプリの審査リジェクトまとめ ) 審査通過のための豊富な知見がありますので、マッチングアプリの開発をご検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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開発したマッチングアプリを成功させるための3つのポイント

マッチングアプリの開発を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが必要です。

  • 盛り込む機能を明確にしておく
  • 集客方法について検討しておく
  • モニターを活用する

ポイント① 盛り込む機能を明確にしておく

マッチングアプリを開発する際は、事前に盛り込む機能を明確にしておくことが大切です。ユーザーが利用したい機能に絞り込むことで、サービスの質が向上するだけでなく、前述したように費用や開発期間も抑えられるためです。

開発要件が確定したら、複数の企業から見積もりを取得し、スケジュール、技術的信頼性、開発コストを比較・検討して、ニーズにもっとも合う開発会社を選定します。

もし、ノウハウがなく必要な機能を絞り込むことや開発要件を明確にすることが難しい場合は、プロジェクトを具体化するところからサポートしてくれる開発会社を利用するのも有効です。

ポイント② 集客方法について検討しておく

マッチングアプリを開発して運営する場合、ユーザーを集めるための集客活動も欠かせません。どれほど優れたアプリを開発しても、ユーザーがいなければ収益を上げることはできないためです。

マッチングアプリの集客には「Web広告」「コンテンツマーケティング」「リアル施策」などさまざまな施策が考えられます。どの手段が効果的かについては、マッチングアプリの種類によって異なります。例えば、個人間の出会いを目的としたマッチングアプリの場合はWeb広告がよく使われますが、BtoBのビジネスマッチングアプリの場合は、コンテンツマーケティングに力を入れるケースもあります。

ポイント③ モニターを活用する

マッチングアプリの開発において、モニターを活用することで、以下のメリットが得られます。

  • 初期ユーザーの獲得
  • フィードバックを取得することでアプリの改善を実現

そして、以下の図のような「モニターフィードバックサイクル」で良いアプリ開発の循環を回すことにつながります、

マッチングアプリをリリースした際、そもそも一定数のユーザーがいなければマッチングが成立しません。そのため、モニターに費用を支払って初期ユーザーを増やし、盛り上がっているマッチングアプリというイメージを構築することが大切です。

また、実際のユーザー視点でのフィードバックを得ることで、アプリの使いやすさや機能の改善点を早期に発見できる点もメリットです。さらに、モニターを通じてユーザーの行動パターンやニーズを理解することで、よりターゲットに合ったマーケティング戦略を構築することが可能になります。

モニターの意見を反映させることで、リリース前に潜在的な課題を解消し、製品の品質を高めることも可能です。結果として、アプリの満足度を向上や、口コミによる集客効果も期待できるでしょう。モニターに人件費をかけることは、初期投資としては負担に感じられるかもしれませんが、長期的には開発コストを削減し、成功に導く施策だといえます。

マッチングアプリの開発を依頼する際の3つの注意点

続いて、マッチングアプリ開発依頼に際しての注意点を解説します。

注意点① 依頼先はマッチングアプリの開発実績があるか

マッチングアプリの開発を依頼するにあたって、マッチングアプリの開発の実績がある開発会社を選ぶことをおすすめします。過去に同様のマッチングアプリを開発した実績があればそれを流用して開発してもらうことができ、開発工数を削減し、開発費を低く抑えることができます。

また、実績を積んだ会社ならどんな機能を盛り込むべきか、どんなカテゴリーがあれば使いやすいか、どんなページがあれば便利か、拡張性を高くするためにはどのような設計をしたらよいのかといったトレンドをしっかり把握していることが期待できます。

注意点② 開発後のサポート体制は万全か

マッチングアプリを開発して公開を始めてからも、日々の運営管理、集客、機能の改善・追加、操作性の向上、画面のアップデートなどのメンテナンスが日常的に必要とされます。そのため、開発後も開発会社の継続的なサポートが欠かせません。

より使いやすいシステムへの改善、利用者のマッチングしやすさの改善、マッチングに至るまでの確度の向上、ビジネスモデルとして収益化していく過程など、開発後も時代の流れに即したアップデートが求められます。日々の運営についてもカスタマーサポート体制の構築、不適切な利用を防ぐ監視体制が必要です。その運営ノウハウも含めて開発後もサポートをしっかりしてくれる開発会社を選ぶことが大切です。

一般的には、規模が大きい会社の方が自社でプログラマーやシステムエンジニアを抱えているので、運営管理体制がしっかりしており、サポート体制も充実しています。しかし、その分の人件費がかかるため、全体としての開発費用が高くなりがちです。

しかしながら、費用が安いか高いかだけで判断すると、開発能力やノウハウの充実度、サポート体制の手厚さといったマッチングアプリに求められる本質的な要素を考慮せずに開発会社を選んでしまう恐れがあります。なぜ安いのか、高いのか、その理由を十分に吟味して注意深く選考していくことが重要です。

注意点③ 保守運用費用は定期的に見直す

マッチングアプリの運営には、維持費としてサーバー費用や保守運用費用が必要になります。

ただし維持費は、アプリを長期的に運営していくと抑えられる可能性のある費用です。特にバグやトラブル対応のための「保守運用費用」は、定期的な見直しをおすすめします。

リリース前にテストを行っていても、アプリのリリース当初はバグやトラブルが発生しやすいものです。しかし、その都度修正しながら長期的にアプリを運用することで、アプリのシステムは安定するようになります。安定したサービスが提供できるようになってきたタイミングで、保守運用の内容や費用を見直してみると良いでしょう。

例えば、リリース直後はバグやトラブル対応が月に5件前後あったとしても、1年経過したころには月に1,2件程度まで減る可能性があります。ここで保守運用費用の見直しをすることで、現状より費用を抑えられるかもしれません。

まとめ

全国の男女6,000人を対象にしたマッチングアプリの利用状況に関するアンケート調査では、1,900人以上の人が使ったことがある、または使っているという結果が出たそうです。約3人に1人は利用経験があることになります。中には会員数が1,000万人を超えるマッチングアプリもあり、世の中に広く浸透しています。(関連:マッチングアプリの利用状況に関するアンケート結果消費者庁

これからマッチングサービスを開始される方は、今回ご紹介したマッチングアプリ成功のポイントを参考にして、事業計画を立てていきましょう。

「自社のマッチングアプリを作りたいけど、実際にアプリ開発の費用はどれくらいになるのか?」
「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」
などお考えでしたら、アプリ開発会社の株式会社ペンタゴンをご検討ください。
» 公式ホームページ|株式会社ペンタゴン

株式会社ペンタゴンの開発実績については、こちらをご覧ください。
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