エンタメアプリ開発にかかる費用・開発の流れ・外注先選びのコツを徹底解説

スマートフォンにとって欠かせないアプリ。特に多くのユーザーに人気なのがエンタメアプリです。音楽から映画や書籍、日々のニュースなど幅広いコンテンツを楽しめます。

こうした背景もあり、多くの企業ではユーザーに新たな体験を提供しようと、エンタメアプリ開発を検討しているケースも少なくありません。

では、実際にエンタメアプリ開発をスタートしようとしたら何から着手すれば良いのでしょうか。この記事ではエンタメアプリの概要や開発の流れ、外注先の選び方まで開発に必要な情報をまとめて解説します。

エンタメアプリとは?

エンターテイメントをスマートフォンで楽しむためのアプリがエンタメアプリです。ジャンルはさまざまで動画配信・音楽配信・電子書籍・ライブ配信・ニュースなどがあります。たくさんのユーザーを抱える人気エンタメアプリが数多くあり、新たな魅力的なサービスを生み出そうと多くの企業が開発を進めています。

おもなエンタメアプリの例と必要な機能

エンタメアプリの例として代表的なものは、動画・音楽配信、電子書籍・雑誌、情報・ニュースといったものが挙げられます。こうしたアプリに必要な機能はそれぞれ異なります。まずはエンタメアプリの種類別に必要な機能を見ていきましょう。

動画・音楽配信アプリ

動画・音楽配信では、代表的な配信方式に対応した再生機能が必要です。代表的な配信方式ではストリーミング、プログレッシブダウンロード、DRM配信などがあります。

まず、ストリーミング再生では動画や音楽は端末にはダウンロードされず、ネットワーク経由で転送されたデータを順次再生します。そのため、ある程度まとまったデータ量が揃ったら、全量ではなくても再生できる機能が必要です。

次に、ダウンロード再生は、端末上にメディアをダウンロードし、ネットワーク接続の無い状態でもメディアを再生できる仕組みです。ダウンロード済みメディアを管理するライブラリ機能があると歓迎されます。

最後のDRM配信は、配信される動画に強固な著作権保護を掛けたい場合に活用されます。サーバ側でのワンタイムURL・暗号化・IP/ドメイン制限などの方法があり、ストリーミング配信との組み合わせが普通です。暗号化された動画データは復号鍵がなければ再生できません。近年では容易に復号鍵を入手されないよう、ネットワーク経由で配信元から復号鍵を必要な場合にダウンロードして使用する形式が採用されています。

電子書籍・雑誌・マンガアプリ

書籍・雑誌・マンガなどを電子データとして販売・購入できるアプリです。多くの電子書籍アプリは電子書籍を販売するストアと一体化しており、アプリ内で購入ができるようになっています。また、マンガなどではある巻を読み終えた後、次の巻への誘導が表示される機能を備えたアプリもあります。

その他にも、読みやすさや使いやすさを意識した機能なども搭載されています。例えば、紙の本ではしおりを挟んで目印を付けるように、電子書籍には既読位置の管理機能あります。

ほかにも、同じ書籍を開いた際に前回の続きから開いたり先頭ページに戻したり、好みに応じて開くページを設定できる機能を備えるアプリが多いです。

また、読まなくなった本や趣味に合わなかった本などは気軽に整理できます。紙の書籍は一度捨ててしまうと再度買い直すしかありません。しかし、電子書籍であれば購入履歴などから復活させる機能が備わっているので安心です。

ニュース・情報アプリ

ニュース・情報アプリでは使いやすいニュース閲覧機能が欠かせません。日々アップデートされる大量の情報を分かりやすくユーザーに提供する必要があります。情報を分類してカテゴライズを行い、ユーザーが迷子にならずに必要な記事にたどり着いてもらえる工夫が重要です。

ほかにも、ユーザーの利便性を追求した機能がニュース・情報アプリには実装されています。例えば、記事のブックマーク機能はお気に入りの情報やあとで読み直したい記事に使用できます。注目の記事がすぐに分かるアクセスランキング機能も人気です。関連する記事を一覧で表示できるキーワード検索機能も忘れてはなりません。

エンタメアプリ開発にかかる費用と期間

エンタメアプリ開発には費用も時間もかかります。エンタメアプリの開発にかかる費用の相場と期間について解説します。

一般的な費用の相場

エンタメアプリの開発は、エンジニアの人件費に開発期間を乗じて費用を算出でき、人件費×開発期間が一般的な計算式です。スキルが高度なエンジニアほど、月額単価は上昇すると覚えておきましょう。

システムの企画・設計や開発工程の管理にあたるシステムエンジニアは安くても月額60~100万円、高いと月額120万円~160万円といった金額が相場です。実際の開発工程ではSEだけではなく、実際にプログラミングをするプログラマーが必要で、SOHO・個人のプログラマーなら月額40〜70万円、大手企業に在籍するプログラマーは月額50〜100万円が相場と言われます。このほかにもアプリのデザインを担当するデザイナーを依頼すればプラスの人件費も発生します。

開発費用を左右する要素はほかにもあります。例えば、ID・パスワードによるログイン機能やDBサーバ上の情報を参照させるアプリの場合、サーバーサイドの開発が必要であれば追加の費用が必要です。

ほかにも、スマートフォン用のOSはアップルのiOSとグーグルのAndroidですが、両方に対応するのであればiOS用とAndroid用で基本的には別々の開発を行わなければなりません。それぞれのOSに対応するための開発の工程が増えるので開発費用はアップします。

アプリ開発の開発費用についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【相場】モバイルアプリの開発費用はいくら?開発費を抑える方法も紹介

おおよその期間

プッシュ通知やお知らせ機能だけのシンプルなアプリであれば、3か月程度でリリースできるものもあるかもしれません。

一方、ゲームアプリやメッセージ・通話アプリ、位置情報アプリなどの場合は、半年~1年以上の開発期間がかかることもあります。エンタメアプリに実装したい機能が多かったり、高度な技術が必要だったりすれば、開発期間は長期化する可能性があると覚えておきましょう。

具体的な開発期間は、開発会社からの見積もりで確認するのがおすすめです。

エンタメアプリの開発は外注がおすすめ

アプリの開発は自社開発という選択肢以外にも外注も行えます。

自社開発であれば自社の人員で開発を行うので費用を抑えられ、スケジュールや仕様の調整も柔軟にできるなどのメリットがあります。しかし、社内の人員のスキルによってアプリの品質が左右されるという問題があり、必要な機能が完成できないリスクも無視できません。

そもそも、エンタメアプリのアイデアはあっても、開発のスキルやノウハウが不足している会社では、自社でゼロから人材を育成し、採用するのは現実的ではないのです。

一方、外注であれば専門家の揃った外部の開発会社に委託できます。費用は必要ですが実現したいアプリを高い品質で開発を行ってもらえます。

エンタメアプリ開発の流れ

まず、アプリ開発会社によるヒアリングから始まります。どのようなアプリを開発したいのか開発会社の担当者と話し合います。ターゲット・マネタイズ・リリースの時期など、アプリの具体的な要件や仕様・機能・ターゲット・解決したい課題などを明確にします。

企画が固まったら次は設計です。基本設計ではアプリのデザイン・構成や画面のレイアウト、実装する機能や操作方法などを決定します。基本設計に基づき、詳細設計ではユーザーに見えないアプリやシステムの内部をプログラミングに落とし込める段階まで詰めていきます。

設計が完了したら、プログラムを作成する開発の工程に移ります。アプリの種類や搭載する機能によっては開発には時間がかかります。プログラミング自体は開発会社に任せるしかないとしても、開発状況や進捗を定期的に確認し、方向性にブレや企画からの乖離がないか確認しましょう。

そして、アプリの形が完成したらテスト工程です。設計通りの動作をするかの確認や、バグや不具合の摘出を進めます。発注者側では企画との整合性や使いにくい点の洗い出しなどを行い、開発会社と協力してアプリの完成度を高めましょう。

アプリが完成したらiOS用アプリであればApp Store、Android用アプリであればGoogle Playといったアプリストアへ登録申請をします。審査完了までには相応に時間がかかり、改修を要求されるケースもあります。

なお、開発会社によってはストア申請を代行してくれるケースも少なくありません。アプリストアからユーザーにリリースされてからも維持・運用のフェーズが続きます。不具合の修正やユーザーからの問い合わせ対応、サーバーサイドのメンテナンスなどが必要です。

エンタメアプリの開発外注先を選ぶポイント

アプリの開発外注先は具体的にどのように選べば良いのでしょうか。具体的な重視すべき項目を解説します。

過去のエンタメアプリ開発実績

プログラミングの専門知識のある人材を擁する開発会社といっても対応できる開発の内容はさまざまです。エンタメアプリやスマートフォン用アプリの開発実績の有無は事前に確認しましょう。また、スマートフォンアプリといっても、iOSとAndroidでは開発環境も必要な知識も異なるため注意が必要です。

リリース後のサポート体制

アプリ開発はリリースがゴールではありません。リリース後もユーザーの問い合わせ対応、不具合修正など維持・運用の工程が続きます。アプリ自体の出来もそうですが、ユーザーが実際に使い始めてからの対応もアプリや自社の印象を強く左右します。サポートとして何に対応してくれるのかを費用面も含めて事前に確認しましょう。

見積もりの金額や料金

基本的に開発会社では料金表のような形で示している会社は少なく、個々の案件に対して見積もりを出す場合が普通です。特に、初めて外注する場合などは開発会社の見積もりの数字を判断するのは難しいかも知れません。その場合、あらかじめアプリ開発費用のシミュレーションを作れるサービスを利用すると一定の目安が分かります。

エンタメアプリ開発を成功させるには?

アプリ開発を成功さるためにはどの様なポイントが重要でしょうか。発注元として取り組むべきポイントを解説します。

アプリの企画作成が重要

アプリ開発の成功は企画のクオリティによって左右されます。もし、要件・機能・コアターゲットなどが具体化できておらず、依頼内容が十分に固められずに開発を始めてしまうのは大きな問題です。仕様変更や機能追加が生じると開発の方向性が曖昧になり、開発期間が伸びて費用の膨張やリリースの遅延を招きかねません。

そのため、自社で作りたいアプリに類似した先行アプリがあれば、開発会社にイメージを共有したり、企画作成の段階から開発会社に参画してもらい企画を固める手伝いをしてもらったり工夫しましょう。

アプリの企画を作る際に押さえておくべきポイントをこちらの資料でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

アプリマーケティングの基礎を解説!これを知っているだけでC向けアプリの企画が劇的に変わる!

どのように収益化を行うか

リリース後にどのように収益化を行うか事業性を計画しておく必要があります。収益化の方法として一般に広く採用されている4つの手法を見ていきましょう。

1つ目は、アプリ自体を有料としユーザーに購入時に代金を回収することです。

2つ目はアプリ内に広告を掲載し、広告がクリックされることで収益を得る手法です。

3つ目は、アプリ内の一部機能を有料とするアプリ内課金です。

そして、4つ目は定額制課金で月々定額を継続的に支払うことでアプリ内の機能を利用してもらう方法です。

開発したいアプリの特徴を理解して、最適な収益化の方法を選択しましょう。

アプリマーケティングの基礎知識から実践のポイントについて、こちらの記事でもご紹介しています。

マーケティングを見据えたアプリ開発を行うには?実践のポイント解説

外注先に任せきりにしない

プログラミングやテストといった工程は開発会社に任せる必要がありますが、全く関与せずに放置してはいけません。想定外の問題が発生すれば納期に影響し、ほかの業務との兼ね合などで遅延が発生する場合もあります。

ほかにも、開発が進むと当初想定の仕様では求めていた機能が得られないというケースが発生するかもしれません。定期的に進捗を確認し問題点を認識するなど開発会社とのコミュニケーションを大切にしましょう。

疑問点や改善点があれば開発は専門でないからと遠慮するのではなく、積極的に質問や提案を行う姿勢が重要です。

まとめ

エンタメアプリといっても動画・音楽配信、電子書籍、ライブ配信、ニュース・情報といったようにジャンルとしては多岐にわたります。アプリ開発の費用を左右する要因は多数あるため、専門の開発会社でも料金表や費用例のようなものを公開する例は少なく、個別見積もりが原則です。また、アプリ開発は開発会社任せでは成功させるのは難しく、企画を作り上げたり適切な委託先を選んだりと、発注元として責任のあるポイントも多数あります。解説したポイントに注意してアプリ開発を成功させましょう。

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