アプリの開発にかかる期間はどれくらい?ジャンルや開発形態別に解説

今や多くの人々に使われているスマートフォン。プライベートでの利用はもちろん、ビジネスシーンでも便利に活用されています。

そのスマートフォンの便利さを支えるのがさまざまなアプリケーションです。例えば、電車の乗り換え時間やアクセス方法を調べられるアプリを使ったり、レシピを調べられるアプリを使ったりと、多種多様なアプリが生活をサポートしてくれます。

そんな便利なアプリケーションですが、これらは全てエンジニアやプログラマーなどの手によって作られています。では、アプリケーションは一体どういった手順で、どれほどの期間で開発されているのでしょうか。

今回はアプリ開発にかかる期間をテーマに、開発の行程やリリースまでのポイントについてご紹介します。

アプリの開発にかかる期間は?

単にアプリ開発と言っても、一つのアプリを開発するにあたって必要な行程はさまざまです。まずは、アプリの企画からはじめて、計画を立て、設計・実装・テスト・リリースと進みます。

また、アプリは公開をする前に、ストア側による審査も必要になります。このストア申請をする際にも、開発者登録や各所への情報申請など、やるべきことは少なくありません。そのため、アプリ開発にはそれ相応の期間がかかります。

そして、開発されるアプリのジャンルや開発形態によっても期間は左右されます。

では、具体的にどれほどのスケジュールが必要なのでしょうか。ケース別にご紹介します。

【アプリのジャンル別】期間の目安

アプリのジャンル別に期間の目安を確認してみましょう

ジャンル別アプリ開発期間の目安

あくまで一般的な相場ですが、検索ツールやショッピング系のアプリで1~3ヶ月ほど、メッセージアプリや通話系SNS・ゲーム・位置情報アプリで6ヶ月~1年ほどのスケジュールが敷かれる場合が多いです。

ちなみに、アプリの費用相場は期間とエンジニアの単価によって算出される場合がほとんどなので、スケジュールは開発コストにも影響します。一般的な費用相場は下記の通りです。

  • EC系:100~300万円
  • フリーペーパー系:50~100万円
  • メッセージ系:100~500万円
  • ツール系:50~300万円
  • ゲーム系:300~1,000万円
  • SNS位置情報系:500~1,000万円

ただし、搭載される機能の質や種類、開発に携わる人数、技術レベルにも影響されるため、あくまで目安として考えておきましょう。

【開発形態別】期間の目安

アプリの開発形態には大きく分けて「フルスクラッチ型」「クラウド型」の2種類があります。

フルスクラッチ型であれば6ヶ月以上かかる

フルスクラッチ型は、アプリをまっさらな状態から作り上げる開発形態です。一から作り始めるため、搭載したい機能の調整や仕様を、細かくチューニングできることが最大のメリットです。

一方で、フルスクラッチ型のアプリ開発は、製作期間がどうしてもかかりがちです。アプリの規模やジャンルによっても異なりますが、一般的には最短で6ヶ月ほど、長いものであれば1年以上の期間を要するものもあります。

加えて、一つひとつの機能から形づくるので開発費用もかさみます。特に、開発を外注依頼するようなケースにおいては、依頼主が外注管理に不慣れだったり、要件定義があいまいだったりすると、多額の費用と期間をかけたものの、納得のいかないアプリに仕上がってしまうケースもあります。

こうした理由から、フルスクラッチ型で開発を進める場合は、潤沢な資金と余裕を持ったスケジュールが必要になります。

クラウド型であれば3ヶ月ほど

もう一つの開発形態であるクラウド型は、すでにあるモジュールを組み合わせて形づくる開発形態です。

フルスクラッチの場合と違って、すでにあるものを組むだけなので、開発期間も費用もさほどかけずにリリースまで進められます。一般的に3ヶ月ほどで公開できるケースが多いようです。

ただ、実装できる機能も用意されたモジュール内に留まるので、特別な機能や細かな調整はきかない場合もあるでしょう。

アプリ開発の工程と、それぞれの所要期間

続いて、採用する開発工程の違いについて解説します。アプリ開発の工程には、「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」の2つの開発工程があります。

ウォーターフォール開発

ウォーターフォール開発は、上流工程から下流行程に順次移行していく手法で、手順を一つひとつ確認しながら進めていきます。例えば、要件定義が完了したら外部設計に入り、外部設計が完了したら次は内部設計に進むというように、各工程を完璧に仕上げていきます。

開発フェーズが定まるため、作業が明確化したり、進捗が把握しやすかったりするメリットがあります。また、計画的に開発が進行するため、品質が担保されるなどのメリットもあります。

一方で、仕様変更などの急な変化に弱く、実際の完成物に触れるまで時間がかかるデメリットもあります。スケジュール管理が楽なので、大規模なアプリ開発や製作物のイメージが明瞭なものをつくるときに最適です。

アジャイル開発

対するアジャイル開発は、機能単位で開発と納品を行う手法です。「アジャイル(Agile)」は「素早い」「敏捷」を意味し、その名の通り開発速度が早い特徴があります。

開発に用いられるフレームワークの中では比較的新しい概念で、アメリカや国内のIT系スタートアップ企業で頻繁に用いられています。

アジャイル開発では、企画・要件定義・設計・実装・テストといった各工程をアプリ全体ではなく機能単位で実施して、短い開発期間のサイクル(インテレーション)を繰り返します。一つの機能について1~4週間程度で開発とリリースが進められるのが一般的です。

機能一つひとつの単位で、さきほどご紹介したウォーターフォール型の開発を進めるようなイメージを持つと、理解しやすいかもしれません。アジャイル開発では完成物に早い段階で触れたり、仕様変更に柔軟に対応できたりするメリットがあります。そのため、市場のニーズに応じて開発内容が変化しやすい、アプリやSaaSといったサービスに向いています。

しかし、開発の全体像が掴みにくくスケジュール管理が困難だったり、総額で予算がどの程度必要なのか不確実だったりするデメリットもあります。

プロジェクトに適した開発手法を採用することが大切

このように、どちらのフレームワークにもメリット・デメリットがあるため、開発するサービスの内容と照らし合わせてよく吟味することが大切です。また、上記の各開発工程の特徴はあくまで一例にすぎません。

ウォーターフォール型の開発手法であっても、問題なく仕様変更ができるケースもありますし、アジャイル型を採用し予算の枠内で開発を進めることもできます。用いるフレームワークをベースとして、改善を図れる部分については適切な対処を行う姿勢が重要と言えるでしょう。

画面設計の例

ちなみに、当社Pentagonでは、基本的にアジャイル型の開発をしております。アプリ開発では開発途中での仕様変更が多く、また開発スピードも求めれるからです。当社では、ウォーターフォール開発のような仕様書をかっちりと決めて開発するのではなく、デザイン一式を仕様書として扱い、書類作成のコストを削減しながら開発を進めています。

※必要に応じて要件定義書を作成する場合もあります。

開発期間が予定よりも伸びてしまう場合とは?

続いて、開発期間が伸びてしまうケースについて考えてみましょう。

開発が伸びてしまう要因はいくつか考えられますが、大きく分けて3つあります。

要件定義に時間をかけすぎた場合

一つ目は要件定義に膨大な時間をかけすぎてしまうケースです。

要件定義はシステムの品質を確保するための重要なフェーズで、従来のシステム開発では全行程の中でも多くの時間が割かれることも珍しくありませんでした。

しかし、近年人気のアプリ・SaaSといったサービスは開発中に仕様変更が必要になる場面も多く、要件定義に時間をかけても無駄になりがちな場面も多くあります。

こうしたサービスの特性を踏まえることなく、従来のシステム開発の要領で要件定義をすると、要件定義のみならず、後の開発工程においてもさらに時間がかかってしまうのです。

機能追加よって開発工数が増えた場合

二つ目は、開発の中で機能追加が行われたり、バグが発生したりする場合です。

開発業務において不具合はつきものですが、バグの修正や追加開発が起こるとスケジュールがズレてしまいます。

アプリの審査が長引いた場合

三つ目はアプリの審査が長引き、ストア公開が遅れてしまうケースです。

また、場合によっては審査に通らずに、開発をし直す場合もあります。

その他にも開発状況に応じて、スケジュールの進行を阻害する何らかのトラブルは起きるでしょう。

では、アプリ開発をスケジュール通りに進めるためには、どういった配慮が必要なのでしょうか。次の章で詳しく解説します。

スケジュール通りに進めるためのポイント

  • 無理のないスケジュールを設定する
  • 必要な機能を明確にしておく
  • 実績のある会社に依頼する

無理のないスケジュールを設定する

スケジュール通りに工程を進めていくポイントとして、まずは余裕をもった納品スケジュールを組むことが重要です。

共同で開発を進めたり、どこかの開発会社に依頼したりする場合には事前によく話し合って、両者にとって無理のない期間を設定しましょう。

また、最初のヒアリングの段階で優先事項や開発が遅れた場合の対処法もセットで考えておくことも必要です。

必要な機能を明確にしておく

続いて、どのようなアプリを作るのか、必要な機能などをできるだけ明確にしておきましょう。先ほどもご説明した通り、急な仕様変更や機能の追加はスケジュールを遅らせる要因です。

また、仕様変更・機能追加によって新たなトラブルが生じる可能性もあります。進めた開発業務が無駄になってしまわないよう、適切なプランニングとコミュニケーションを取りながら進めるよう心がけましょう。

完成物のプロトタイプを作ってみてテストなどを実施すれば、認識の齟齬を生みません。

実績のある会社に依頼する

最後に、実績のある業者・エンジニアに開発を依頼することです。実績や経験が豊富な業者を選ぶことで、多くのトラブルを避けられる可能性は高まるはずです。

選定する際には、Webサイトやポートフォリオにある開発実績を確認するようにしましょう。

また、一口に「アプリ開発」と言っても得意とするジャンルはさまざまです。例えば、ゲームアプリの開発に強い会社もあれば、メッセージ系アプリに知見の深い会社もあります。自社がつくりたいアプリと依頼する会社の得意分野がマッチしているかどうかをチェックしておきましょう。

さらに、開発後のサポートサービスを提供している会社であれば、なお安心です。アプリは初期開発だけで全てが終わるものではなく、リリース後の改善・修正プロセスが必要になります。開発会社がどういった体制なのか、運用はどういったものなのか、忘れずに確認してください。

開発期間を最適化する当社の取り組み

最後に、当社で行っている開発期間を短縮するための取り組みについてもご紹介します。

100回の議論より1つのプロトタイプを

いくつかある中で主要なものをご紹介しますが、ひとつは「試作品を作ってみる」ことです。何度も何度も議論を重ねて綿密に計画を立てるよりも、まずは一度プロトタイプを作るようにしています。

ヒアリングの際の情報を参考にデザインに着手し、Figmaというデザインツールを用いてワイヤーフレームを作成します。ワイヤーフレームをもとに議論を深めていくことで、無駄のない仕様策定が可能です。早く仕様が確定すれば、その分リリースまでの期間も短縮できるのです。

制作工程を同時に進行させる

そのほかにも、当社では設計・デザイン・開発までワンストップで対応できるため、一つひとつの手順を段階的に踏まずとも、各ステップを並行して進めていくことが可能です。「設計しながらデザイン、デザインをしながら開発」といった形をとることで、期間短縮につながります。

優先度をつけてリリースを早める

また、機能開発の際には「必須の機能」「アプリを特徴づける機能」「あったら良い機能」の3種類に分類。優先度順に開発を行い、アプリのリリースを早めます。

当社ではこうした取り組みによって、スピーディーなリリースを目指しています。

まとめ

アプリ開発の期間について、一般的な目安や短縮のポイントなどをご紹介しました。

どのようなサービスであっても、ヒアリング・企画・設計・デザイン・開発・テスト・ストア申請などの一連の作業を無事にクリアしたアプリが世の中にリリースされています。

これらに要する期間を短縮するためには、状況に応じて採用する開発のフレームワークを使い分ける必要があります。今回ご紹介した、ウォーターフォール型やアジャイル型はそれぞれ一長一短があるので、自社に合ったものを選ぶよう気をつけましょう。

その他にも、開発期間を短縮するためのポイントはいくつかあります。アプリ開発を検討している場合には、効率的に開発を進めている会社に依頼しましょう。

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