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マンガアプリの開発にかかる費用や成功のためのポイントは?詳しく解説

現在数多くのマンガが連載されており、従来は紙のコミックを読んだり集めたりすることが主流でしたが、スマートフォンの登場によりマンガアプリでマンガを読む人が増えてきています。

今回の記事では、マンガアプリの開発にかかる費用や、成功のためのポイントを詳しく解説していきます。

マンガアプリとは?

マンガアプリとは、マンガをスマートフォンやタブレット端末などで読むためのアプリです。電子書籍市場は年々急成長を遂げており、市場の成長に伴って、マンガアプリの数も増え続けています。2021年の電子出版市場は4,662億円。電子コミック市場は市場全体の9割に当たる4,114億円となっています。

参考:2021年紙+電子出版市場は1兆6742億円で3年連続プラス成長 ~ 出版科学研究所調べ

そして、この電子コミック市場が成長している大きな理由の一端として、マンガアプリの普及が挙げられます。2021年現在における国内マンガアプリのうち上位6アプリの月間利用者数は2,438万人おり、2年前である2019年から2倍に増加しました。現在では非常に多くの人がマンガアプリを利用するようになっています。

主なマンガアプリの例

ここからは、人気のマンガアプリをいくつかご紹介します。サービスや機能の参考にご覧ください。

・LINEマンガ

LINEマンガは、メッセージアプリサービスを展開するLINE株式会社が手掛けるマンガアプリです。2013年のサービス開始以来、国内のマンガアプリではトップクラスの利用者数を誇ります。

LINEマンガのコンテンツは「アニメ化や映画化された話題作」「LINEマンガ編集部が贈るオリジナル作品」など、多彩なラインナップが特徴です。43万作品を超える配信作品数や、LINEアカウントで簡単にログインできる手軽さも人気のほか、LINEポイントを使用可能な点・オリジナル作品も多く配信されている点・限定LINEスタンプがもらえる点なども、人気を後押しする要素でしょう。また、単行本を購入できるストアサービスや毎日読める無料連載も展開しており、ユーザーがコンテンツを投稿できる「インディーズ」というサービスも手掛けています。

国内におけるLINEマンガの実績はダウンロード数1,800万回、売上単月10億円超えを記録しています。一般マンガの売上が大部分を占める点も、このサービスの特徴です。

・ピッコマ

ピッコマは、株式会社カカオジャパンが運営するマンガアプリです。SMARTOON(フルカラーの縦読み漫画)やオリジナル作品に強い点が特徴です。作品数は公表していませんが、無料で読める作品を3,000作品以上用意しています。

このサービスでは「WEB待てば¥0」というシステムも好評です。閲覧後23時間経過すると、次の話が無料で閲覧できる仕組みになっているため、利用するユーザーも多くいます。実績としても「累計ダウンロード数3,000万件を突破」「2021年における国内取引額は約695億円」など、世界最大規模のマンガアプリへと成長しています。

・めちゃコミック

めちゃコミックは、株式会社アムタスが運営するマンガアプリです。作品を1話ずつ購入していく形式を採用しており、「コマ読み」という1コマずつ読み進める仕組みを採用している点も特徴です。

その他、以下のような点もユーザーから好評を博しています。

  • 1巻まるまる購入しなくても、1話から購入できる
  • スマートフォンの画面サイズに最適化されて読みやすい
  • タップ読み、縦スクロール読みから選択できてサクサク読める
  • 会員登録不要ですぐに読める無料漫画がたくさんある
  • 購入した漫画は、退会後も無期限で読める
  • 業界最大のユーザーレビュー投稿数

マンガアプリに必要な機能とは?

一般的なマンガアプリには様々な機能が求められます。

新着情報を伝えるプッシュ通知機能のほか、「本題・リスト表示」「閲覧履歴」「コンテンツ検索」のような、読みたいマンガをすぐ選べる機能も重要です。

閲覧方法も主にダウンロード・ストリーミングの2方式があり、しおりや付箋のような機能も用いられます。

そのほかにSNSとの共有機能やめくり設定なども設けられており、利用者が快適にマンガを読めるよう多くの工夫が施されます。

マンガアプリの開発にかかる費用相場

アプリ開発にかかる費用は搭載する機能などによっても異なりますが、大まかな目安をご紹介します。シンプルな機能のみを搭載した漫画アプリであれば、500万円程度での開発が可能です。一方、高機能な漫画アプリの場合は、1,000万円以上の開発費が必要となります。

ちなみに参考として他分野アプリの開発費用相場を挙げると、SNSアプリが500~1,000万円、ECアプリが800~1,500万円、ゲームアプリが3,000万円~数億円規模になる場合もあります。

なお、アプリの開発にかかる費用は人件費と開発期間で決まります。アプリ開発会社は、エンジニアの人件費に開発期間を掛け合わせて費用を算出します。

開発期間は対応OSと機能で変わります。アプリの対応OSは「iOSのみ」「Androidのみ」「両方」のどれを選ぶか決めなくてはなりません。両方のOSに対応する場合は費用が2倍かかります。そのため「iOSでリリースして様子を見てからAndroidでもリリースする」といった風に、段階的な対応を取るケースもあります。

また、開発期間はアプリに搭載する機能によっても大きく左右されます。おおよその目安として、ポイントカード機能は3ヶ月、スタンプ・AR系機能は6ヶ月程度かかるとされます。プッシュ通知・クーポン機能は10ヶ月以上の期間が求められることもあるようです。

アプリ開発の開発費用についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【相場】モバイルアプリの開発費用はいくら?開発費を抑える方法も紹介

アプリの種類による違いも

アプリには「ネイティブアプリ」「Webアプリ」「ハイブリッドアプリ」の3種類があります。ネイティブアプリは「App Store」や「Google Play」からダウンロードできるアプリで、WebアプリはWebブラウザにアクセスして利用できるものです。ハイブリッドアプリはネイティブアプリ・Webアプリ双方の特性を備えていて、デバイスの機能が使えるうえに、マルチプラットフォームにも対応できます。

Webアプリはワンソースでマルチデバイスに製作できるため、開発費用は比較的低価格に抑えられます。一方、ネイティブアプリはデバイスごとに開発環境や言語が異なるため、製作の工数が多くなり費用が高額になります。あまり高度な機能を求めないアプリの開発を依頼するならば、Webアプリを選択して価格を抑えるというのも1つの方法でしょう。

ネイティブアプリ開発とは?Webアプリ,ハイブリッドアプリとの違いを比較解説

マンガアプリの開発を成功させるために必要なことは?

マンガアプリの開発を成功させるために必要なことは何でしょうか?この章では開発成功のために重要な4つの条件をご紹介します。

マンガを読みやすいことは絶対条件

スマートフォンでマンガを読むうえで特に重視すべきことは「ストア・アプリの使いやすさ・読みやすさ」です。サイトのレスポンスやマンガの購入しやすさ、また読書の際にストレス無く読めるアプリを選ぶと、利用者の満足度を高められるでしょう。

ビューアやアプリの読書・操作の使用感はアプリごとに異なります。まずは無料マンガなどの試し読みをして、各アプリがどのような機能を備えているかを確認しておきましょう。最近では「縦読みコミック」に対応したマンガアプリが増えてきています。モード切替時の操作感やオプションで設定可能な内容などをチェックしておくことをおすすめします。

マンガアプリはコンテンツの重要度が高い

マンガアプリは閲覧可能なコンテンツの充実度合いも重要です。マンガアプリのユーザーはマンガを読むためにアプリを利用しているため、使いやすいアプリであっても目的のマンガを読めなくては不満が残ります。アプリ開発する際には、機能面以上にコンテンツを充実させる点を特に意識して取り組みましょう。

アプリユーザーを獲得するマーケティング施策

アプリのユーザーを効率的に獲得するためには、様々なマーケティング施策の実施が役立ちます。最初はKPI(キー・パフォーマンス・インディケーター)の設計を意識しましょう。KPIは「重要業績評価指標」と呼ばれる指標で、最終的な目標をどの程度達成したか示す中間目標です。

また、KPIと同時にMAU(マンスリー・アクティブ・ユーザー)やDAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)などで表されるアクティブユーザー数も考慮してみましょう。アプリによる利益を増やすためにはアクティブユーザーが多いほど有利なため、ユーザー数の変動も日々チェックする必要があります。

その他、アクティブユーザー数に加えてARPU(アベレージ・リベニュー・パー・ユーザー)も重視しておくことも大切です。ARPUはユーザー1人あたりの平均売上額のことで、多くのユーザーが課金するアプリであればARPUが増加します。ユーザーに課金してもらう方法や広告をクリックしてもらう方法など、1人当たりの収益をしっかりおさえておきましょう。アプリの確実な成長につながります。

アクティブユーザー数やARPUを増やすためには様々な方法があります。主に「新規獲得のためYouTuberとコラボしてアプリを宣伝してもらう」「プッシュ通知の配信で継続率を高める」「作品選定に力を入れる」などが挙げられます。

ここからは、アプリユーザーを獲得するための4つのマーケティング施策も簡単におさらいします。

・アプリの可処分時間を考慮する

アプリの可処分時間を考えましょう。現在はマンガアプリのみならず様々なアプリ同士でユーザーの取り合いとなっており、5分程度でアプリを閉じられることも珍しくありません。ユーザーに継続して読んでもらえるように、可処分時間を考慮することは重要なポイントとなります。

マンガアプリでは、雑誌などであまり人気が出なかった作品もヒットすることがあります。テンポの良いストーリー展開や話の面白さが大きな要素のため、アプリの起動時間やユーザーの滞在時間などを考えつつ掲載するマンガを選びましょう。

・1話目を読んでもらうことの重要性

各マンガの1話目をどのようにしてユーザーに読んでもらうかも重要です。1話目にたどり着くユーザーの多くは「バナー・広告で気になった」「独特なセリフに引かれた」などの感覚的な理由です。なるべく多くのユーザーから興味を引けるように、1話目への導き方を考えましょう。作品の選定と1話目への誘導を組み合わせて考えるとより効果的です。

・オリジナルのサムネイルを作成

作品ごとでオリジナルのサムネイル作成も効果が期待できます。例として「作品ごとに重要場面のイラストを出版社からいただきキャッチコピーをつける」という方法が挙げられるでしょう。1作品で複数のサムネイルを作って、ユーザーへの訴求力が最も高いものを選ぶとより効果的です。

・作品接触機会を工夫してつくり、ユーザーに複数作品の読者になってもらう

ユーザーと作品との接触機会を増やすために、広告を利用した「チラ見せ」コーナーをつくることも効果的です。作品の数コマを見せて作品への興味を抱かせる「チラ見せ」のコーナーをつくったり、広告出稿をして特に効果の高かったバナーを直売したりするなどの方法が挙げられます。

マネタイズ設計も重要

無料で読める仕組みを提供すると、収益化の方法に悩む可能性もあるでしょう。無料でマンガを読める他社アプリと競争しつつ収益を上げるためには、マネタイズ設計が欠かせません。

また、マンガに限らず、アプリに対して課金しないユーザーは少なくありません。多くのマンガアプリでは、無課金ユーザーのためにある程度無料で読める仕組みを導入しています。毎日付与されるポイントを使用して、少しずつ読み進められるサービスなどが代表的な仕組みです。少しずつマンガを読んでいくと、ユーザーによっては話の続きを読みたくなることもあります。続きを読みたい気持ちから課金に移行させて収益を得られるため、ユーザーが課金してでも読みたくなるようなマンガアプリの設計が重要です。

アプリの企画やマネタイズ設計を作る際に押さえておくべきポイントをこちらの資料でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

アプリマーケティングの基礎を解説!これを知っているだけでC向けアプリの企画が劇的に変わる!

マンガアプリ開発の外注先企業はどう選ぶ?

マンガアプリ開発を自社で行わない場合は開発を外注する必要があります。どのような企業に依頼すればより良いアプリを作ってくれるか、この章では企業の選択ポイントをご紹介します。

開発の実績

アプリにはゲーム・SNS・業務系など様々な種類があり、それぞれ開発に求められるスキルやノウハウが異なります。マンガアプリの開発実績が豊富な会社を優先して選択しましょう。

依頼できる内容

アプリ開発企業に依頼可能な内容を事前に確認しておかなくてはなりません。アプリ開発はリリースまでに、企画・構築・ストア登録と、多くの工程があります。開発企業によっては対応できる範囲が異なるため、依頼した企業に必要な工程を頼めないかもしれません。

リリース後のサポート

アプリ運用は完成・リリースしてからが最も大切な段階です。不具合の修正やアップデートに対応しているかなど、アプリ開発会社のサポート体制も確認しておきましょう。

まとめ

マンガアプリの開発にかかる費用や成功のためのポイントをご紹介しました。

マンガアプリの市場は非常に勢いよく成長しています。縦読み漫画・ウェブトゥーンの世界市場は、2020年の約2,600億円規模から、2027年までに約1兆8700億円規模にまで拡大していくという予測があります。

参考:2022年、Webtoon(ウェブトゥーン)は日本でも流行るか?Netflixドラマ原作でも注目、マンガの新形態とは。

現在のマンガアプリ市場では「一攫千金」を狙う新興企業が多数参入しており、激しい競争が繰り広げられています。厳しい競争のなかで生き残るためには、実績のあるアプリ開発会社と組むことが効果的です。そしてそれ以上に、アプリのリリース後もユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供していくことが大切です。

マンガアプリはマンガの読みやすさやオリジナル作品などにより、他社と差別化していく必要があります。これからマンガアプリ市場への参入を考える場合、より強くユーザーの興味を引くアプリづくりが欠かせません。今回ご紹介した内容を参考に、ぜひより良いマンガアプリ制作にお役立てください。

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