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教育・学習アプリを作りたい!開発方法や費用相場を解説

スマートフォンが普及し始めて、およそ10年が経過しました。その浸透の速さは目まぐるしく、今や一人一台スマートフォンを持っていることが当たり前と言っても過言ではないでしょう。ガラパゴスケータイと呼ばれる、それまで主流であった携帯電話と異なり、スマートフォンにはさまざまなアプリケーションが搭載されています。生活を便利にするものから仕事に役立つもの、エンターテイメント関連のものまでさまざまです。

そんなアプリの中でも近年人気を博しているのが、教育・学習アプリです。紙の参考書代わりになったり、遠隔であってもまるで対面しているかのように授業を受けられたりと、便利な機能が搭載されており、学生をはじめとして大人にも多く利用されています。

そんな学習に特化したアプリですが、いざ開発するとなるとどの程度の費用がかかるのでしょうか。

そこで、今回は教育・学習アプリの開発方法や費用相場などを一挙にご紹介します。現在アプリを開発している方や、これから開発を検討している方はぜひ参考にして下さい。

教育アプリ・学習アプリが人気!

新型コロナウィルスの影響によって、社会生活に大きな変化が起こりました。会社では従来のオフィスワークからリモートワークへ移行し、学校や学習塾でもオンライン授業画と入れられるようになっています。

特に社会人の方は通勤時間などが短縮されたことで、資格取得の学習を始めた方も多いのではないでしょうか。

こうした背景もあり、現在は学校の授業や課題だけでなく、大人に向けた資格取得のための本格的な学習にまで活用されるようになりました。

学習アプリは場所を選ばないだけでなく、スマートフォンとの機能と連携させることにより、自分だけの学習プログラムを構築したり、自分のペースで効率よく学習を進められるよう管理したりといった側面からも非常に便利なものです。学校や企業も積極的に学習アプリを活用する動きが活発化しているため、今後ますますの浸透が予想されるでしょう。

教育アプリの主な種類

ここからは、教育・学習アプリの主な種類についてご紹介していきます。

アプリのタイプには主に「学習型」と「サポート型」の2種類に分かれ、それぞれメリット・デメリットが異なります。まずはタイプ毎に違いについて確認していきましょう。

学習型アプリ

学習型アプリは学校の授業のように、新たに学びを得ることができるアプリを指します。

具体的には英単語アプリや計算アプリのように勉強したい分野に特化したコンテンツが充実していて、問題集のように使えたり、予習・復習に役立つ機能を搭載していたりといった特徴があります。

パソコン・スマートフォン・タブレットがあれば、いつでもどこでも勉強できるため、すきま時間や通学の時間を有効活用できることがメリットです。

また、学習塾や専門のスクールより安価で利用できる点もアプリならではでしょう。月々1000円以下で本格的な学習ができるアプリもあるため、まとまった学習資金がない方でも安心です。その他、カリスマ講師などによるコンテンツが充実しているサービスであれば、予約抽選の漏れなどなく、確実に質の高い授業を受けられます。

一方で、デメリットとしては一方通行の学習に陥りやすい点が挙げられます。

一般的にオンライン授業は講師による授業を録画したものを扱うため、双方向のコミュニケーションやリアルタイムでの質疑応答が行えません。場合によっては、間違った認識のまま学習を進めてしまうこともあるでしょう。

また、オンライン学習は自宅や好きな場所で学習を進められる一方、教室や受講者の一体感が生まれにくい点もデメリットと言えます。共に学習を進める仲間がいないとモチベーションを保てない方には、合わないかもしれません。

サポート型アプリ

サポート型学習アプリとは、主に学習のモチベーションを保つために設計されたアプリのことです。具体的には学習時間を管理したり、英単語帳などを作成したりするものがこれにあたります。また、中には他のスマートフォンアプリの利用に制限をかけられるものもあるようです。こうした機能を活用することで、意識を学習に集中させられるでしょう。

そんなサポート型アプリのメリットは自分に合った学習方法をカスタマイズできたり、効率を向上させられたりする点です。また、サポート型アプリの中には無料で提供されているものも多いため、利用しやすいといった特徴もあります。

一方で、あくまでアプリは補助にすぎないため自己管理が必要な点と、アプリそのものに学習効果がない点は押さえておきましょう。

ちなみに開発の観点では、サポート型アプリは学習型アプリの開発と比べ、比較的容易に済む傾向があります。

教育アプリに必要な機能とは?

ここでは教育・学習アプリに必要な機能についてご紹介します。先ほどご紹介した通り、一口に教育系アプリといっても、学びを得るための「学習型」と学びをサポートする「サポート型」があるため、どのようなアプリを作るかによって必要な機能も変わります。

では実際に、現在使われているアプリにどのような機能が搭載されているか見てみましょう。

<学習型アプリ>

  • 動画配信、再生、ダウンロード機能
  • テキストや資料のダウンロード機能
  • 学習レベル判別機能
  • 問い合わせ/質問機能
  • 目標設定機能
  • 学習管理機能

など

<サポート型アプリ>

  • 目標設定/到達率管理機能
  • 継続率管理機能
  • リマインダー機能
  • アプリケーション制限機能

など

最近ではスマートフォンだけでなく、画面が大きい、手書き機能があるといった側面からタブレットを活用した学習も人気を博しており、都心を中心に多くの学校法人が導入しています。

これらデバイスによってもマッチする機能・ミスマッチな機能は異なるため、全体のサービス設計を勘案しながら機能を考えていくことが大切です。

教育アプリを新たに開発する方法

アプリ開発では主に「自社で内製する方法」と「開発会社に依頼する方法」の2つがあります。それぞれを比較して見ていきましょう。

自社で内製

教育アプリを自社で内製するメリットは、費用を抑えながら開発できる点です。また、社内の重要な情報を他社に渡さなくて済むため、安心して開発ができます。開発スケジュールやアプリの仕様変更にも対応しやすいでしょう。自社でアプリを開発することによって、社内に知識や経験が蓄積され、将来的にもプラスになります。

ただし、アプリ開発の経験やプログラミングの知識を持つ人材がいない場合、一からアプリを開発するのは非常に困難です。そのような人材の採用も簡単ではないでしょう。

開発会社に依頼

アプリ開発専門の会社に依頼するメリットは、豊富な知識やノウハウを持ったプロに依頼することで、内製では難しい複雑な学習アプリの開発が可能となる点です。クオリティの高いアプリをスムーズに開発してもらいたい場合におすすめです。

また、アプリ運用中のメンテナンスやトラブル対応といったアフターサポートも任せることができます。

ただし、内製に比べるとどうしても費用が高くなってしまうため、十分な予算がなければ実現は難しいでしょう。

おすすめは開発会社への依頼

上記でも解説したように、アプリを自社で開発するには当然アプリ開発のスキルを持った人材が必要となります。一から開発チームを発足させるとなれば、エンジニアの採用や環境整備などさまざまな準備が必要です。また、内製は開発会社への外注に比べて費用が安く済む一方、エンジニアの給与・賞与・社会保険料などの人件費が発生します。

そのため、単発の教育アプリを開発するのであれば、専門の開発会社に依頼するのがおすすめです。外注なら社内に専門的な知識を持ったエンジニアがいなくてもアプリを開発できます。一時的に費用はかかりますが、開発が必要になった時だけ依頼すれば済むため、コスト削減につながります。開発会社によってはアプリ運用中のメンテナンスや修正もしてくれるため、急なトラブル対応などで自社の社員が時間を取られることもありません。

教育アプリの開発を始める前に押さえておくべきこと

ここからは教育・学習アプリを開発する前に、押さえておくべきことを解説します。

大事なポイントは「目的設定」「ターゲットの明確化」「ユーザーニーズを加味したUI/UX」の3つです。項目毎に詳しく確認していきましょう。

アプリの目的を定める

第一に、アプリを作る目的を定めましょう。サービスの核としてどういったコンセプトのものにするかは、教育・学習アプリに限らず極めて重要な要素です。先ほどもご紹介したように、タイプの違いによって組み込む機能には大きく幅が出ます。

また、同じジャンル内のアプリの中で差別化を図ることも重要な要素です。

例えば録画形式の授業がメインで学習を支えるタイプと、問題を解いて難易度を徐々に上げていくタイプとでは、同じ学習型であっても開発時に使用するプログラム言語や、意識すべきUI/UXも異なります。学習という大きなカテゴリーの中で、どのような価値を提供するサービスにしたいか、明確にしておくといいでしょう。

アプリの目標を定める際は、学習内容・資格取得・学力向上・学習方法の4つの観点から検討すると、より実現したいイメージに合った教育・学習アプリが完成するでしょう。

アプリのターゲットを明確に決める

開発する目的を明確に定めたら、続いてはアプリのターゲットを決めましょう。

学習アプリは多く存在するものの、学習内容によってアプリのターゲット層は子どもから大人までさまざまです。あらかじめターゲット層を正しく定めないと、全くニーズに合致しないものになってしまったり、使い心地が悪くなってしまったりすることもあるでしょう。

また、年齢層だけでなく、学習に対してどのようなニーズを持っているか、どんなライフスタイルでアプリを活用するかなど、より踏み込んだ形で明確なペルソナを設定することも大切です。これは後述のUI/UX設計にも活かすことができます。

ターゲットに合わせたUI/UXづくりを行う

次に、定めたターゲット層に合わせたUI/UX設計を行います。教育・学習アプリのどういった機能に良い使い心地を感じるかも年齢やユーザーによってさまざまです。アクセシビリティはもちろん、そのターゲットの意欲を向上させるためにはどのような設計にすべきか、よく考えてみましょう。

例えば、ビジネス用語や資格の勉強をしたい社会人向けのアプリでは、シンプルで実用的なデザインが好まれるでしょう。一方で、子ども向けの教育アプリの場合では、子どもが学習に飽きてしまわないように、色彩が豊かで動きのあるデザインの方が好まれるかもしれません。

また、未就学児など小さいお子さんが1人で操作するサービスを想定する場合、極力文字を少なくし、イラストやアニメーションで誘導するなどして、直感的に楽しめるような設計の方が良いでしょう。

さらに、どのような学習アプリであっても、ターゲットが学習に躓いてしまう可能性を常に考慮しなくてはいけません。そのため、学習を支えるメンターと連絡をとれるプラットフォームを設けたり、学習単元ごとにFAQを設定したりすることで、より快適に学習が進められるでしょう。

このように、ターゲット層の視点に立った設計・デザイン・機能開発を行うことが大切です。

余裕を持った開発スケジュールを設定する

学習アプリに限った話ではありませんが、アプリの開発を外注する際は、納期に余裕を持って依頼をするようにしましょう。納期に余裕を持たずギリギリのスケジュールで依頼をした場合、短期案件となりそこに人材を集中させる必要があるため、「お急ぎ対応」などで余計に費用がかかってしまう可能性があります。また、なんらかのトラブルが発生した場合、修正時間も限られてしまいます。そのため、納期に余裕のない依頼を断る開発会社は多くあるのです。

学習アプリの内容や規模にもよりますが、依頼から完成までは4〜6ヶ月ほどかかると考えて、余裕を持って依頼するのがおすすめです。

一般的なアプリ開発の期間について、こちらの記事でも相場をご紹介しています。開発形態やジャンルによって違いはありますが、目安を知っておきたいという方はぜひチェックしてみてください。

アプリの開発にかかる期間はどれくらい?ジャンルや開発形態別に解説

教育アプリ開発費用の相場は?

続いて、教育・学習アプリ開発の一般的な費用相場について解説します。

教育・学習アプリの開発には、少なくとも300万円程度はかかります。多機能なアプリの場合は、800万円以上開発費が必要となる場合もあります。

一般的に、アプリ開発の費用は、どのような機能を搭載する必要があるのかによって変わってきます。発生する費用の内訳は、要件定義・画面設計・開発にともなうエンジニアとプログラマーの稼働費用・主にデザイン・アプリの公開費用・保守管理費用・OSアップデート対応費用などです。

音声・動画の配信機能の開発費相場

教育・学習アプリ開発の場合、音声や動画などの配信がある場合はコストが大きくなりがちで、開発に100-200万円程度必要となります。

ただし、動画配信をYouTubeやVimeoといった動画配信プラットフォームを経由して行う場合、開発費を数十万円程度に抑えることが可能です。

Web管理画面の開発費相場

学習型アプリを開発する場合、教材を管理するWebシステム等も必要となってきます。Web管理画面の開発に200万円程度必要となってくるでしょう。

Webシステムには、少なくとも次のような機能が必要となってきます。

  • ユーザー認証/ログイン/ログアウト
  • ユーザー管理機能
  • 教材管理機能

教材管理機能では、教材のチャプターを管理したり、そのチャプターに含める教材を設定したりします。教材に対しては、動画、PDF、文書などを設定する必要があります。

アプリ開発の費用について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

教育アプリ開発の依頼先はどう選ぶ?

最後に、開発を外注する依頼先の選定方法をご紹介します。

過去の開発実績を要チェック

その会社の過去の開発実績は極めて重要であるため、必ずチェックしましょう。特にアプリ開発の分野は、その中で専門性が枝分かれしており、制作会社によって担当範囲が全く異なる場合があります。

開発実績をチェックする際には、技術・スピード・アイディア力などの観点から判断すると、失敗するリスクを低減することができます。

担当者から外注に値する実績を提示してもらうことも大切です。自社が開発したいサービスと近しい内容の開発実績、同業界での開発実績が豊富か否かなどを確認しておきましょう。

また開発実績を確認するときには、開発した時期も見ておくことも大切です。古い実績の場合、最新のトレンドにはあまり詳しくない可能性もあります。

必ず複数社へ見積もりを出そう

アプリ開発を外注する場合は必ず複数社に見積もりを出してもらいましょう。

複数社に見積もりをもらうことで、納期や抱えているエンジニアの質を比較できたり、その会社の規模に合ったコストを見出せたりします。

また、相場が定まっていないとはいえ、あまりにも多くの外注先から選定するとなると、個別案件の精査が難しくなってしまったり、断りの連絡を入れるのに余計な時間を費やしてしまったりするリスクがあります。そのため、3~4社に絞って検討すると良いでしょう。

保守運用やサポートの体制も要チェック

アプリ開発会社にはそれぞれに得意分野があるため、開発を依頼する教育アプリの内容と、アプリ開発会社の得意分野が一致しているかどうかが重要です。なぜかというと、開発会社の得意分野から外れたアプリ開発を依頼してしまうと、想定していたクオリティに届かない恐れがあるからです。

また、開発会社によっては対応可能な業務範囲が「デザインのみ」「コーディングのみ」といったように決まっている場合があります。依頼を検討している開発会社の業務範囲を確認しましょう。

アプリ開発は、アプリが完成すればそれで終わりではありません。アプリの完成後にバグが見つかったら修正したり、バージョンアップ作業をしたりする必要があります。そのため、契約時にはしっかりとサポートの内容を確認する必要があります。サポート体制は開発会社ごとに異なるため、複数社で悩んでいる場合は一つの検討材料として考えると良いでしょう。

アプリリリース後の費用などについてはこちらの記事でもご紹介しています。

まとめ

今回は教育・学習アプリの開発方法や費用相場を中心に、アプリの種類やターゲット別のUI/UXの重要性などを解説しました。社会生活に大きな変化が生じ、おうち時間が増えたことによって、ホームスクーリングを検討する家庭も徐々に増えはじめ、アプリだけでどこまで深い学習が可能なのかは、現在多くの人に注目されています。

さらには、声でアプリを一括操作できたり、録画授業の字幕だけでなく発音記号に至るまですべて可視化できたりといった、視覚障害や聴覚障害などのディスアドバンテージ持っている方も快適に学習できるような工夫が凝らされたアプリも増加傾向にあります。

これから教育・学習アプリを開発する方は、ぜひご紹介したポイントを参考にアプリ開発を進めてみてください。

本記事でご紹介した内容のほかにも、教育・学習アプリ開発を進めるにあたって知っておくべき知識がたくさんあります。開発の流れ、費用、成功のポイントなどの基礎知識をこちらの記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

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