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ゲーミフィケーションを取り入れたアプリ開発をおこなう方法とは?

近年、マーケティング戦略や組織作りに「ゲーミフィケーション」を取り入れる企業が増えています。ゲーミフィケーションとは、ゲームに使われる要素を、ゲーム以外のほかの分野に応用することです。例えば、学習や運動など楽しくないことでも、ゲーミフィケーションを取り入れることでモチベーションアップにつながるでしょう。

しかしゲーミフィケーションは、ポイントを押さえたうえで取り入れなければ、効果的なものにはなりません。この記事では、ゲーミフィケーションの概要や取り入れる際のポイント、アプリ開発の流れやかかる費用などについて解説します。

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ゲーミフィケーションとは?

ゲーミフィケーションは、「ゲームに使われる要素をゲーム以外のほかの分野に応用すること」を指します。最近では多くの企業がビジネスに取り入れており、顧客との関係構築に利用しています。

ゲーミフィケーションという言葉は、もともとはゲーム化を意味する「ゲーミフィ(Gamify)」という単語から派生して作られたとされています。ゲーミフィケーションの概念は、「会員制サービスにおけるポイント制」に代表されるように以前からありましたが、言葉として使われるようになったのは2011年頃からです。

ちなみに、企業がゲーミフィケーションを取り入れる目的は、あくまで商品やサービスを顧客に継続的に利用してもらうことであり、ゲーム化すること自体は手段に過ぎない点については留意しましょう。

ゲーミフィケーションの拡大

近年ではゲーミフィケーションが拡大を続けており、さまざまなタイプのものが登場しています。ゲーミフィケーションの2021年における市場規模は、117億6000万米ドルでした。これに対し、2022年の市場規模は148億4000万米ドルと、1年で約26.3%成長しています。さらに、2026年の市場規模は、360億8000万米ドルにまで増加すると予測されているのです。

ここまでゲーミフィケーションが普及した背景には、インターネットやスマートフォンの急速な普及があります。現代では、多くの人がスマホでSNSを利用するようになり、自分の情報を公開したり、ほかの人の情報を入手したりして、評価し合うようになりました。

その影響から、ゲームに対する概念も大きく変化し、以前のようなマニアックなイメージから、eスポーツといった一般的なものになったのです。こうしたスマホやゲームの普及は、さまざまなアプリの開発につながり、結果としてゲーミフィケーションの拡大にもつながっています。

出典:ゲーミフィケーションの市場規模、2026年に360億8000万米ドル到達予測 - ZDNET Japan

アプリにゲーミフィケーションを取り入れるとどうなる?

最近ではさまざまなアプリが開発されていますが、なかにはユーザーのモチベーションを保ち続けるために工夫が必要なジャンルもあります。学習系や運動系のアプリなどがその良い例でしょう。そういったジャンルのアプリでも、ゲーミフィケーションの要素を取り入れることで、モチベーションアップにつながる可能性があるのです。

ここでは各ジャンルのアプリに、ゲーミフィケーションを取り入れた際の効果について解説します。

学習系のアプリ

英語の学習など、学習系のアプリはユーザーのモチベーションが続かないケースが多いでしょう。そのため運営会社は、ユーザーが楽しく取り組めるように、アプリにゲーミフィケーションを採用するケースが増えています。

実例として、ゲーム感覚で英語のスピーキングやリスニングを学べる「Duolingo(デュオリンゴ)」を紹介します。このアプリは、1億人以上のユーザーが登録している、世界で最も利用されている英語学習アプリのひとつです。

このアプリでは、レッスン中に正解するとポイントが貯まり、逆に不正解だとライフが減るといったゲーム要素が取り入れられています。ほかにも、各レッスンを受けると経験値が貯まっていくなど、ユーザーが楽しみながら取り組めるよう、さまざまな工夫がされているのが特徴です。

運動系のアプリ

運動系のアプリも、ゲーミフィケーションが採用されやすいジャンルのひとつです。自宅用のランニングマシンでほかのユーザーとタイムを競ったり、歩いた分だけポイントが貯まったりなど、さまざまなアプリが開発されています。

事例として、Nikeでは運動系のアプリとして「Nike Run Club」を運営しています。このアプリでは、ランニングした距離やペース、時間や消費カロリーなどを計測し可視化することが可能です。さらに、ランニングの写真をSNSでシェアしたり、タイムなどで最高記録を更新するとトロフィーがもらえたりするなど、ユーザーのモチベーションにつながるさまざまな工夫がされています。

従業員のモチベーション向上

ゲーミフィケーションは、社内における組織作りにも活用されています。営業職の個人売上ランキングを公表したり、成果を出した従業員にポイントを進呈し、一定ポイントが貯まるとボーナスが出たりなど、従業員のモチベーションを高めるさまざまな取り組みが行われています。

事例として、管理職のリーダーシップ向上を目指した「オンライン研修プログラム」があります。この研修プログラムは、世界150社以上、1万人以上の管理職が利用していて、ゲーミフィケーションが採用されているのが特徴です。例えば、各プログラムを完了するごとにバッジを獲得したり、ユーザーの成績をランキング化したりすることで、モチベーションを向上させる工夫がされています。

参考:【連載】職場でのゲーミフィケーション導入事例と注意点(2/3回目) | HR Trend Lab

来店の訴求

ゲーミフィケーションは、店舗に顧客が来店するための訴求にも使われています。

例えばユニクロでは、ユニクロアプリをダウンロードすると、「ユニクロ×ハコボーイ!」というコンテンツで遊べます。このコンテンツは、主人公を操作してゴールを目指すもので、クリアすることでランキングを競い合ったり、割引クーポン券がもらえたりするため、顧客の来店意欲を高められます。

また、ローソンが2020年に開催した「からあげクンスマホスタンプラリー」では、ローソンの店内で「ローソン公式アプリ」を起動し、スタンプラリーに参加することでスタンプがもらえました。たまったスタンプは、数に応じてプレゼントに応募できるようになっていて、顧客の来店意欲につなげています。

ゲーミフィケーションを取り入れる際のポイント

顧客やユーザーのモチベーション向上など、さまざまな効果を発揮するゲーミフィケーションですが、とりあえず導入しておけば良いというわけではありません。導入する目的を明確にし、どうすればユーザーとの関係性が強化されるのか、どうすれば夢中になってくれるのかなど、事前によく検討してから取り入れる必要があるのです。

ここでは、ゲーミフィケーションを取り入れる際のポイントを4つ紹介します。

目的を明確にする

まずは目的を明確にします。ユーザーにどんな行動をとってもらいたいか、決めるところから始めましょう。目的には、具体的に以下のようなものがあります。

・商品の購入
・資料請求や問い合わせ
・SNSのフォロワーになってもらう
・SNSに商品やサービスの投稿してもらう

目的が曖昧なままだと成果を評価できなくなるばかりか、そもそも何のために実施しているのか分からなくなってしまうでしょう。ゲーミフィケーションでは、この目的を達成するために、どのようなゲーム要素を取り入れるか検討していきます。

ユーザーが目的の行動を起こす方法を考える

目的を明確にしたら、次にユーザーが目的の行動を起こす方法を考えます。ゲームに置き換えると「クエスト」です。例えば、目的が「SNSへの投稿を促す」というものであれば、「特定のSNSにハッシュタグをつけて投稿する」がクエストの一例となります。ここでのポイントは、最初から難易度を高くしすぎないことです。クエストは、ユーザーが達成感を得られやすいように、始めは簡単なものにし、徐々に難易度の高いものへと段階的に設定すると良いでしょう。

ユーザーに与える報酬を決定する

次に、ユーザーに与える報酬(リワード)を決定します。クエストをクリアすると報酬がもらえる仕組みにすることで、ユーザーのモチベーションが高まるでしょう。その際、ユーザーに与える報酬は金銭的なものに限定する必要はありません。ユーザーの特性やクエストの内容に合わせて、以下の3種類の報酬から適切なものを選ぶと良いでしょう。

・マネタリーリワード

金銭的な価値を得られるリワードのことで、ポイントやクーポンなどが該当します。外発的動機によるものであるため、長期的な効果よりも、即時的・短期的に行動を促したいときに効果的です。

・インナーリワード

「スキルアップ」や「達成感」などが得られるリワードのことで、クエストをクリアした際に得られる称号やトロフィーなどが該当します。内発的動機に基づいているため、利用目的がはっきりしているユーザーに有効です。

・ソーシャルリワード

社会的な報酬のことで、他者との交流や、参加者からの称賛や栄誉などが含まれます。例えば、SNS上での「いいね!」などがソーシャルリワードに該当するでしょう。ユーザーは、ソーシャルリワードを通して他者から肯定的な評価を受けることで、内発的モチベーションが高まります。

ユーザー同士の交流が生まれるようにする

ユーザー同士が交流したり、SNSとの連携を行ったりすることで、ユーザーやコミュニティの活性化につながるでしょう。ユーザー間で交流できる掲示板などを設置することで、複数のユーザーが協力してクエストにチャレンジすることも可能です。その際、より交流を促すためには、自分の達成状況などが可視化される仕組みが必要となります。

例えば、ユーザーのレベルやスコア、称号などを可視化することで、ユーザーのモチベーションはより高まるでしょう。さらに、ランキング形式を導入すれば、競争意識が刺激され、さらなる活性化が期待できます。

ゲーミフィケーションを取り入れたアプリ開発の流れ

ここでは、ゲーミフィケーションを取り入れたアプリ開発の流れについて紹介します。なお、アプリ開発には大きく「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」の2つがありますが、今回はウォーターフォール開発の流れで解説します。

企画立案

はじめに、アプリ開発について企画立案を行います。アプリ開発の予算と、プロジェクトの骨格部分となる「目的」「ターゲット層」「競合の状況」の3つを決めましょう。その後、この骨格となる3つの部分を中心として、それ以外の細かい項目も決めていきます。

このとき、アプリの基本的なサービスとあわせて、どのようにゲーミフィケーション要素を取り入れるかについても、しっかり検討しておきましょう。

なお、こちらの記事では企画および企画書の作り方のポイントをご紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。

【動画解説】アプリ開発の企画書の作り方・ポイント12選を紹介!

外注先の選定・見積もり

企画立案が終わったら、次はアプリ開発を外注する開発会社を選定します。開発会社によって、得意分野やサービス内容が異なるため、外注先の選定は慎重に行いましょう。選定をする際は、見積もりだけで判断するのではなく、開発会社の「開発実績」や「リリース後のサポート体制」などを総合的に見て選ぶようにしてください。

外注先の選定はアプリ開発の成否を左右する重要な工程のため、信頼できる開発会社なのかよく見極めたうえで発注するようにしましょう。

外注先の企業を選ぶときのポイントについて、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

注意すべきポイントも解説!アプリ制作会社の選び方とは

要件定義

いよいよアプリ開発の段階に入っていきます。まず最初に行うのが「要件定義」です。要件定義とは、アプリに搭載する機能や運用方法、必要な人員や開発期間といった進め方を具体的に決めることです。

要件定義をしっかり行わないと、「開発に想定以上の時間がかかった」「予算オーバーになった」といったさまざまな問題につながるでしょう。アプリ開発を失敗しないためにも、要件定義はしっかりと行う必要があるのです。

アプリの設計

要件定義の内容に従い、アプリの基本設計を行います。一般的に基本設計は、以下の2つの設計に分けて考えられます。

・外部設計

ユーザーに見える外部部分の設計のことで、アプリの画面や操作方法などが該当します。画面のデザイン性や使いやすさなどに、大きな影響を与えます。

・内部設計

内部設計とは、外部設計で決まった規格を実現するために、ユーザーには見えない「アプリ内部の動き」や「データベースやほかのシステムとの連携」といった内部の設計のことです。

アプリの開発

アプリの設計が終わったら、次はいよいよ開発工程です。ここまでの工程で決まった内容をもとに、開発を進めていきます。プログラマーが、仕様通りにプログラミング言語やフレームワークなどを用い、プログラムを組んでいくのです。開発工程で急な変更をしてしまうと、設計した内容が崩れてしまうため、設計工程で決まった指示内容をしっかりと守って開発することが大切です。

テスト

仕様通りに作動するかテストを行います。画面のレイアウトや、タップした際の動作などを確認すると同時に、処理速度や使いやすさなどについてもテストしていきます。ほかにも、使用中にネットワークが切断されないか、利用中にバッテリーが切れないかなどの確認も大切です。

テストの結果、バグが発見された場合は原因調査を行い、本来あるべき正しい状態に修正を行います。テストを行う際は、ユーザー目線で確認することを心がけましょう。

リリース・保守運用

テストに問題がなければ、ここでようやくリリースを行います。

ネイティブアプリの場合、「Apple Store」や「Google Play Store」を経由してユーザーに届けられるのが一般的です。また両者とも審査が必要となります。審査は数日から1週間程度で結果が出て、合格してはじめてアプリ公開が可能になるのです。

リリース後は、不具合が発生していないか監視したり、機能改善を行ったりするなど保守運用を行います。また、ユーザーが増えた際のサーバーダウンなどにも注意が必要です。

アプリ開発にかかる費用や期間

アプリ開発には多くの工程があるため、ジャンルにもよりますが、開発にかかる期間は4〜6ヵ月程度であることが一般的です。アプリの種類によっては、10ヵ月以上かかるケースもあるでしょう。

またアプリ開発にかかる費用は、アプリの開発期間が長いほど高くなる傾向があります。アプリの規模や開発期間により、開発費用は100万円以下の場合もあれば、2000万円以上かかるケースもあるのです。

アプリ開発の費用についてはこちらの記事でも解説しています。

【相場】モバイルアプリの開発費用はいくら?開発費を抑える方法も紹介

まとめ

ゲーミフィケーションは、ゲームで用いられる要素を応用し、ほかの分野で取り入れることを指します。最近では、ユーザーのモチベーションを高めたり、来店の訴求へとつなげたりしようと、アプリにゲーミフィケーションを取り入れる企業が増えています。ゲーミフィケーションを取り入れる際は、ユーザーのニーズや特性を押さえたうえで、導入することが大切です。

ゲーミフィケーションは今後ますます取り入れる企業が増え、市場規模のさらなる拡大が予想されます。

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