【フリマアプリを開発したい!】必要機能や開発方法、費用相場まで徹底解説!

一人一台があたりまえとなりつつあるスマホですが、スマホ時間をより楽しむために欠かせないのが「アプリ」です。中でも人気が高まっているのが「フリマアプリ」。

フリマアプリとは、「フリーマーケット」をオンラインで楽しめるアプリです。本やマンガだけでなく洋服やバッグ、ときには大型の家具まで、さまざまな商品が出品されており、まるでオンラインで楽しめる中古品販売店のようです。そんなフリマアプリですが、実際に開発する場合には、どのような知識が必要なのでしょうか。

この記事ではフリマアプリの概要について触れるとともに、注目を集めている理由やアプリ開発に必要な機能・開発方法・費用の相場・注意点などを解説します。フリマアプリを開発したいと思っているものの、全体像が見えなくて困っている方、フリマアプリの開発に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

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フリマアプリとは?

フリマアプリとは、フリーマーケットのアプリケーションの略です。実際のフリーマーケットのように、出品物の購入をすることができ、ときには出品者と値段交渉をすることもできます。

家にある不用品を商品として、その写真や説明文を掲載し、値段を設定することで、アプリ上に出品することができます。そしてその商品が購入されれば、発送までを出品者が行うことになっています。また、フリマアプリでは販売を行うときには、利用手数料がかかるケースが一般的です。

フリマアプリが注目を集める理由

フリマアプリは「気軽にお小遣い稼ぎができる」「不要なものがお金になる」といった理由から、老若男女にユーザー層が拡大しています。実際のフリーマーケットのような出店の準備も必要なく、手軽に出品ができます。また、お買い得品やレアアイテムを見つける楽しさも魅力です。

出品されている商品は、本やマンガ、洋服、CD・DVD、ホビー用品、アクセサリーなど幅広く、欲しいものがあるときはまずはフリマアプリに出品されていないかチェックするという人も少なくありません。このように幅広い品揃えも、フリマアプリが人気の理由の一つでしょう。さらに、フリマアプリは中古品買い取り業者を通すよりも中間マージンの比率が少ないため、通常よりも高く販売できることも人気の要因となっています。

フリマアプリの利用経験に関する調査(※)によると、「現在利用している人」は全体の31.4%にのぼり、「過去に利用したことがある人」の15.2%と合わせて46.6%、つまり約半数もの人が利用経験有りと回答しています。このように、スマホユーザーの約半数もの人が利用しているアプリは、他にはそう無いでしょう。

ちなみに、代表的なフリマアプリは「メルカリ」「ラクマ」「PayPayフリマ」などです。現在はこれ以外にも様々なフリマアプリが乱立している状態です。このような状態は、フリマアプリの需要の高さを示していると言えるでしょう。

(※)2017年フリマアプリに関する利用実態調査 - MMD研究所

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フリマアプリの開発で必要な機能は?

フリマアプリの開発で必要な機能は多岐にわたりますが、ここでは出品者側・購入者側に立って必要な機能を紹介します。

出品者にとって必要な機能

出品者にとって必要な機能には、商品の写真を撮影してアップロードする機能や商品情報の登録機能、タグ付け機能などがあります。

特にフリマアプリでは、商品の写真を撮影してアップロードする機能は必須と言えるでしょう。写真は商品の情報を伝えるため、また中古品ならば状態を正しく伝えるために必要不可欠です。また、サーバーへの写真のアップロードは、ユーザーの使いやすさを考え、より早くアップロードでき、分かりやすいUIである方が良いでしょう。

次に商品情報の登録機能です。出品者が自分で考えた商品紹介の文章を入力する方法が一的ですが、最近では書籍などの商品のバーコードを読み取るだけで、商品情報が自動で入力される機能なども活用されています。商品情報の登録作業の負担が減れば、大量出品するユーザーにも都合が良いため、工夫をしましょう。

最後に、タグ付け機能についてです。タグを付けることによって、購入者がタグを目印に検索をし、目的の商品を探し出すことができるようになります。代表的なタグとしては、商品カテゴリ名・商品名・ブランド名・関連キーワードなどが挙げられます。ユーザーの曖昧な検索語からも欲しい商品がヒットするような、よりユーザー目線のタグが作れるとなお良いでしょう。

購入者にとって必要な機能

購入者にとって必要な機能には、商品検索機能やお気に入り機能、決済機能、評価機能などがあります。

ユーザーのフリマアプリの利用は商品検索から始まるため、商品検索機能には力をいれる必要があります。しかし、このようなフリーワードの商品検索機能は、単にカテゴリやブランドによる絞り込み機能よりも、大掛かりな仕組みが必要になります。したがって、一から開発をするには労力と時間がかかるので、あらかじめ想定しておきましょう。

次に、お気に入り機能もあると便利です。自分の気に入った商品を登録しておくことで、あとからお気に入りの一覧の中から購入を検討することができます。

そして、何より重要なのが決済機能です。クレジットカード決済はもちろんのこと、クレジットカードやPayPayなどに代表されるキャッシュレス決済、コンビニでの決済など、さまざまな決済方法を用意することで、ユーザーの選択肢が増え、より購入に結び付きやすくなります。また、決済機能はユーザーの個人情報に紐づく部分でもあるので、多少工数や費用がかさんでもセキュアなものにしましょう。

最後に、評価機能についてです。購入者と出品者がやり取りを行い、最終的にお互いに満足感のある取引をしたかどうかの評価をつけるのですが、この評価が良いと「安心して取引ができる出品者」であることが、全ユーザーから分かるようになります。逆に評価が低いユーザーは、取引において懸念点があるのではないかと推測することができ、取引の安全性を望むユーザーは避けることができます。

また、良い評価をもらうために、きちんとした取引を行おうとする気持ちにも繋がるため、評価機能はフリマアプリには必要な機能だといえるでしょう。

その他に必要な機能

その他に必要な機能としては、フリマアプリを利用するにあたっての会員登録機能、チャット機能、通知機能、フォロー機能、SNSとの連携機能などが挙げられます。

・会員登録機能

フリマアプリでは顔の見えない個人同士の取引をするため、ある程度の信用が要求されます。そのため、一定の個人情報の登録を求めるフリマアプリが多くなっています。また、住所確認や本人確認証の登録などが完了している、より透明性の高いユーザーはそれだけ信用度も高いため、取引の安心にも繋がります。

・チャット機能

商品が売れた際に出品者と購入者でやり取りを行うプロセスにおいて、チャット機能が使えるとスムーズに交渉が進むので、非常に便利です。

・通知機能

通知機能があればメッセージや評価があったとき、お目当ての商品が出品されたときなどにスマホ本体にお知らせしてくれるので、情報を見逃さずに済みます。

・フォロー機能

フォロー機能は、お気に入りの出品者をフォローすることで、その人が出品している商品をいつでも確認できるようになるほか、新規出品が行われた際に確認できるようになる、便利な機能です。

・SNSとの連携機能

TwitterやFacebook、Instagram、LINEなどと連携することにより、商品の出品情報を拡散して宣伝効果を得たり、友達と商品情報を共有したりできます。さらに、メールアドレス登録をしなくても、FacebookやTwitterで認証作業を行えるなど、アカウント作成やログイン操作が楽に済みます。

このように、フリマアプリは数多くの機能が必要です。どれもユーザーの使いやすさを考えて作らなければならないため、知識はもちろん、ユーザーフレンドリーな視点も必要になるでしょう。

フリマアプリの開発方法

続いてフリマアプリの開発方法ですが、フリマアプリは特に機能が多いため、一般的には外注開発が望ましいです。

開発の流れとしては、まず担当者と話し合いを行い、デザインコンセプトや加えたい機能、サービスなどを決めます。次に、その内容に基づいて設計を行い、設計図にしたがってプログラミングを行います。プログラミングが終わったら、システムのテストを行い、設計通りにできているかを確かめます。その後、実際に運用テストを行い、使い勝手を確認します。

このとき、不具合や改善した方が良い点があった場合は修正を加えていきます。問題がないことが確認できれば、リリースへと移行します。

開発の外注の流れを簡単にお伝えしましたが、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事「モバイルアプリ開発の流れと、依頼の際に知っておくべき注意点を解説」をご覧ください。

この記事では、アプリ開発を外注する際の流れを詳しく解説しています。

フリマアプリビジネスを成功させるためには、企画の作り込みや適切なパートナー企業の選定など、押さえておくべきポイントが数多くあります。こちらの資料で企画に役立つBtoCアプリマーケティングの基礎知識を詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
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フリマアプリの開発にかかる費用相場

ショッピングカートが設置されていたり、いくつかの決済方法が用意されていたりするショッピングアプリであれば、一般的には300万円程度で開発できると言われています。しかし、フリマアプリの開発を行う際には、出品者側や購入者側にとって必要な機能を盛り込む必要があるほか、デザインや複数のOS対応・Web管理画面の開発・銀行口座の登録および売上の出金機能など、開発内容が多岐にわたります。こうした機能を全て搭載する場合には、一般的に1200万円以上は開発費用がかかると考えられます。

十分な資金力を持たない企業の場合、1アプリの開発に1200万円以上の投資を行うことは容易ではありません。開発コストを少しでも安くしたい場合は、人件費の安い海外の制作会社に外注するのも一つの手段でしょう。たとえば、ベトナムの開発会社であれば、請負契約800万円程度で開発費用が済む可能性もあるようです。さらに、エンジニアを期間で契約するラボ契約を活用した場合、600万円程度まで抑えられる方策もあります。

ただし、海外の制作会社への外注では、指示が上手く伝わらなかったり、品質の低いものができあがったりしてしまうことも珍しくありません。実際に、海外でアプリを開発したものの不具合が多く、安定稼働させるために数百万円程度の大規模な改修が必要となるケースも数多くあります。

いずれにせよ、フリマアプリの開発にはその機能の多さから労力と時間がかかるため、ある程度の開発費用を覚悟しなければなりません。

フリマアプリの開発で気を付けること

フリマアプリでは、氏名や住所、銀行口座、カード番号などの重要な個人情報を扱うので、セキュリティ対策は重要です。もし個人情報の漏洩が発生した場合には、ユーザーへの補償問題に発展したり、信用を失いユーザーが減少したりする可能性があります。そうならないためにも、制作段階でセキュリティには万全の対策をしましょう。

まず、個人情報(氏名、電話番号など)や決済情報は暗号化してシステム内では慎重に扱う必要があります。また、各データも暗号化、ないしハッシュ化したあとにシステム上に保存するなど、徹底した管理が重要になります。さらに、個人情報にアクセスできる権限はシステム上必要な人物のみに付与して、誰もがアクセスできないように管理しましょう。

そして、社員にセキュリティトレーニングなどを実施し、セキュリティに対する意識を高めることも大切です。その他にも、セキュアデザインやセキュアプログラミング、脆弱性評価などさまざまなセキュリティ対策を行う必要があります。

また、クレジットカードやキャリアなどの決済、振込先口座情報の登録などの堅牢性を要する機能は、請負契約の場合には金額を多めに見積もる傾向があります。そのため、予算が正確な金額で組みづらくなることにも留意しましょう。

まとめ

今回はフリマプリを開発したい方に向けて、必要な機能や開発方法、費用の相場、注意点などを解説しました。昨今のフリマアプリは、代表的なメルカリやラクマ、PayPayフリマなどに加えて、ニッチなユーザーを狙ったハンドメイド商品を扱うminne、オタクグッズを中心に扱うオタマートなどもあり、ジャンルはさまざまです。

しかし、新たな視点や発想を思いついたら、どのフリマアプリにも負けない大ヒットアプリになるかもしれません。フリマアプリそのものは既に多くの人に根付いており、今後も成長が見込めることから、大きなビジネスチャンスになる可能性もあります。

ご紹介した必要な機能や開発方法、費用の相場などを参考にして、開発作業に取り組んでみましょう。

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