予約アプリの開発費用は300万円〜受付・問診を外注する時の費用感を解説

予約・受付・事前入力(問診)アプリは、電話対応や紙の受付業務を効率化し、当日キャンセルや入力漏れといった現場の非効率を大幅に削減できる点が大きな魅力です。しかし、予約対象(店舗/設備/部屋)、運用(複数店舗/権限管理)、通知(LINE等)や外部連携といった要件が複雑になるほど、開発費用は大きく変動します。

本記事では、東京のアプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」でアプリエンジニアの筆者が、予約・受付・問診アプリを外注する際の費用相場、開発期間の目安、そして見積もり前に明確にすべき重要事項を、実務的な視点から詳細に解説します。

◆この記事でわかること

予約・受付・問診アプリの開発を成功させるためには、以下の3つのポイントを事前に把握しておくことが不可欠です。

  • 費用相場 : どのような機能や規模で、どの程度の費用がかかるのか。
  • 期間目安 : 開発からリリースまで、どのくらいの期間を要するのか。
  • 見積もり前に決めるべきこと : 失敗しないための要件定義の進め方。

これらの要素を事前に明確にすることで、「見積もりが会社ごとに大きく異なる」「後から追加費用が発生する」といったリスクを回避し、スムーズなプロジェクト進行が可能になります。

【この記事の監修者】山本 真矢 株式会社Pentagonの代表取締役社長
経歴:Y-Combinator StartUp School / Arizona State University / 2013年からスタートアップを中心に様々な企業のアプリ開発を支援。2018年に株式会社Pentagonを設立。2023年アプリ開発高速化する特許を取得(7184410)。アプリやWebサービスの開発に関する情報をYouTubeでも配信しています。
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【結論】予約・受付アプリの費用は300万円〜

アプリ開発の費用は、その機能の複雑さや規模によって大きく異なります。一般的に、シンプルなアプリで300〜500万円、中規模で500〜1,500万円、複雑・大規模なアプリでは1,500万円以上が目安とされています。予約・受付・問診アプリも、この費用レンジの中で「どこまで作り込むか」によって費用が決定されます。

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開発内容ごとの費用感の違い

以下の表は、予約・受付・問診アプリに特化した際の、機能レベルに応じた費用目安と想定される規模、機能例を示しています。ただし、要件、デザイン、外部連携、ストア審査条件などにより費用は変動する可能性があります。

◆プラン別のアプリ開発費用目安

プラン費用目安想定する規模機能の例
シンプル300〜600万円単店舗 / 最小構成予約登録、空き枠表示、管理画面(予約一覧/手動調整)、簡易リマインド(メールorプッシュ)、事前入力(固定フォーム)
標準600〜1,200万円単店舗〜数店舗会員登録/ログイン、スタッフ割当、キャンセル規定、リマインド最適化、問診(分岐/テンプレ)、CSV出力、簡易分析、運用管理(権限)
エンタープライズ1,200〜3,000万円〜多店舗/チェーン本部管理、店舗別権限、監査ログ、SSO、外部DB/POS/基幹連携、複数予約対象(設備/部屋/スタッフ)、高可用性/セキュリティ強化

また、アプリのリリース後には運用保守費用が発生します。一般的には月額10万円〜が目安とされており、アプリの規模や利用者数が増えるほど、この費用も増加する傾向にあります。

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開発費用を決定づける6つのポイント

同じ予約アプリであっても、開発会社からの見積もりが大きく異なることは珍しくありません。その差は、主に以下の6つのポイントに起因します。

ポイント① 開発手法(ネイティブ/クロスプラットフォーム/Web)

開発手法の選択は、開発工数と費用に直接影響します。

◆アプリ開発形式別の特徴

アプリ開発形式特徴メリットデメリット
ネイティブアプリiOSとAndroidそれぞれに特化した言語で開発。OSの機能を最大限に活用でき、ユーザー体験を最適化しやすい。開発工数が2倍になり、費用が高額になりがち。
クロスプラットフォームアプリ一つのコードベースで複数のOSに対応。開発期間と費用を抑えられる。ネイティブアプリに比べてOS固有の機能へのアクセスに制約がある場合がある。
Webアプリ(PWA含む)ブラウザ上で動作するためOSに依存しない。PWAはプッシュ通知やオフライン利用も可能。開発費用を最も抑えられる。端末の全機能へのアクセスや高度なグラフィック処理には限界がある。

それぞれのメリット・デメリットを考慮した上で、どの形式でアプリを開発するか決定します。

ポイント② 対応する機能

予約・受付・問診アプリにおいて、特に費用を押し上げる要因となる機能は以下の通りです。

  • 複雑な予約対象設定: 店舗、設備、部屋、スタッフなど複数の予約対象を組み合わせる場合、空き枠管理ロジックが複雑化し、開発費用が増加します。
  • 高度な空き枠自動計算: 営業時間、休憩時間、予約枠の上限、同時予約数などを考慮した複雑な空き枠計算には、高度なアルゴリズム設計と実装が必要です。
  • 柔軟な予約変更・キャンセルルール: 予約変更やキャンセルに関する複雑な規定(例:キャンセル料の自動計算、期限に応じた処理)は、システム設計を複雑にします。
  • 分岐型問診・データ連携: 回答内容によって質問が変化する分岐型問診、問診結果のテンプレート配信、PDF出力、電子カルテシステムとの連携には、高度なデータ処理とセキュリティ対策が求められます。

「予約ができる」という基本的な機能だけであれば開発は比較的容易ですが、現場の多様な運用ニーズを正確に再現しようとすると、機能の複雑性が増し、それに伴い開発費用も増加します。

ポイント③ 権限設定・運用管理画面

多店舗展開やチェーン展開を行う場合、管理画面は単なる予約管理ツールではなく、「別プロダクト」としての開発が必要になることがあります。本部管理者、店舗責任者、一般スタッフなど、役割に応じた詳細な権限設定や、閲覧・操作できるデータ範囲の制御は、設計と実装に多大な工数を要し、コスト増の要因となります。

ポイント④ 決済機能(有無/内容)

決済機能の導入は、単に決済システムを組み込むだけでなく、返金処理、キャンセル料の徴収、領収書の発行、会計システムとの連携など、運用上の要件を大幅に増加させます。特に、事前決済、現地決済、回数券、サブスクリプションなど、決済方法の種類が増えるほど、その難易度と費用は高まります。Stripeなどの決済サービスを利用することで、これらの機能を効率的に実装できますが、API連携やセキュリティ対策は必須です。

ポイント⑤ 各種DBなどとの連携(既存システムがあるほど要注意)

既存のPOSシステム、基幹システム、予約台帳、電子カルテ、CRMなどとの連携は、開発費用に大きな影響を与えます。連携対象システムのAPIの有無、データの持ち方、アクセス権限などによって、連携の難易度と工数が大きく変動するため、見積もり前に「何と何を連携させるか」を明確にすることが極めて重要です。

ポイント⑥ セキュリティ面(問診は特に)

問診アプリで取り扱う個人情報は、特に機微な情報を含むことが多いため、高度なセキュリティ対策が不可欠です。データの暗号化、厳格なアクセス制御、詳細なログ管理、そして運用フロー全体におけるセキュリティ対策の検討は、コストに直結します。医療機関向けのアプリの場合、厚生労働省が定める「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」

や、経済産業省・総務省のガイドラインへの準拠が求められ、これには追加の費用が発生します。

厚生労働省. 「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版(令和5年5月)」.

経済産業省. 「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン」.

品質を下げずに「価格を下げる」工夫

開発費用を抑えることは重要ですが、テストや設計を省略して品質を犠牲にすると、後々のトラブルや追加費用につながりかねません。品質を維持しつつコストを削減するためには、以下の3つの工夫が有効です。

  • 開発会社の繁忙期を避ける: スケジュールに余裕がある時期に依頼することで、無理な並行作業が減り、手戻りも少なくなるため、結果的にコストを抑えられます。
  • 開発後の保守もあわせて依頼する: 開発段階から運用保守を考慮した設計が可能となり、長期的な視点での総コスト削減につながります。
  • 開発期間を長く持つ: 短納期での開発は、人員の追加や管理コストの増加を招きがちです。十分な開発期間を確保することで、より効率的かつ最適化された開発プロセスを実現できます。

また、単に「機能を削る」のではなく、MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)の考え方を取り入れ、最初にリリースする機能範囲を絞り込むことが現実的です。予約・受付・問診アプリは、段階的なリリースと非常に相性が良く、現場の反応を見ながら機能を追加していくことで、無駄な開発を避けられます。

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「フルスクラッチ開発」「ノーコード/ローコード開発」「Web版」を比較

「とにかく早くリリースしたい」「まずは効果を検証したい」といったニーズに対しては、以下の3つの開発手法が選択肢となります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、何を優先するかによって最適な手法を選びましょう。

◆アプリ開発手法別費用

手法初期費用目安開発期間目安向いているケース注意点
フルスクラッチ(アプリ)350〜1,800万円以上3〜7ヶ月以上独自のユーザー体験を追求したい、問診や運用が極めて複雑、既存システムとの高度な連携が必要な場合要件定義が不十分だと費用が膨大になるリスクがある
ノーコード/ローコード50〜600万円1〜5ヶ月PoC(概念実証)や社内運用ツール、小規模なサービスを迅速に立ち上げたい場合プラットフォームの制約に直面すると、作り直しが必要になる可能性がある
Web版(PWA含む)50〜600万円1〜5ヶ月まずWebでサービスを運用し、市場の反応を確認したい、導入ハードルを下げたい場合プッシュ通知や端末固有の機能利用に制約がある場合がある

予約・受付アプリにおいては、リマインド通知、会員管理、カレンダー機能など、ユーザー体験に直結する要素が重要となるため、最終的にネイティブアプリ化するケースが多く見られます。しかし、まずはWeb版で運用を開始し、ユーザーのフィードバックを得ながら段階的にアプリ化を進めるというアプローチも非常に合理的です。

関連:ノーコードでアプリ開発をする方法とは?プロコードと比較

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予約・受付アプリの開発手順と開発にかかる期間

アプリ開発期間は、一般的にシンプルなもので2〜3ヶ月、中規模なもので3〜6ヶ月が目安とされています。予約・受付・問診アプリの場合、「現場運用の整理」に時間を要することが多いため、標準的な機能を持つアプリでも4〜6ヶ月程度の期間を見込むのが現実的です。

典型的なスケジュール例(6ヶ月)

以下の表は、各工程毎の期間の目安を表したものです。

工程期間目安内容
要件定義3〜4週予約フロー、問診項目、運用ルール、KPI、外部連携の確定
設計・デザイン3〜4週画面設計、ユーザーエクスペリエンス(UX)設計、管理画面設計
開発8〜12週アプリケーション本体、管理画面、サーバーサイド、APIの開発
テスト3〜4週仕様通りに動作するかのテスト、現場での運用テスト、負荷・セキュリティテスト
審査・リリース1〜2週アプリストアへの申請、運用体制の準備

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見積もりのポイントと事前に決めるべき8つのこと

開発費用の見積もり精度は、どれだけ詳細に仕様が固まっているかに大きく左右されます。外注開発で失敗するケースの多くは、見積もり前に要件が曖昧なまま進行してしまうことにあります。以下の8つの項目を事前に明確にしておくことで、見積もりのブレを大幅に減らすことができます。

事前に決めるべき8つの項目

  • 予約対象(店舗、スタッフ、設備、メニューなど)
  • 予約枠のルール(同時予約数、休憩時間、予約締切、キャンセル規定など)
  • 受付フロー(当日受付、受付番号、呼び出し機能など)
  • 問診(事前入力)の仕様(フォーム形式、テンプレート、出力形式など)
  • 通知チャネル(プッシュ通知、メール、SMS、LINEなど)
  • 会員登録の要否(ゲスト予約、本人確認、家族登録機能)
  • 管理画面と権限(本部、店舗、スタッフの機能と権限、監査ログ)
  • 外部連携(POS、CRM、基幹システム、電子カルテなど)

これらの情報をRFP(提案依頼書)としてまとめることで、開発会社からの提案の質が向上し、より適切な見積もりと開発計画を得ることができます。

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予約・受付アプリの開発外注でよくある質問

ここでは、予約・受付アプリの開発外注でよくある質問についてご紹介します。

予約対象が「店舗」だけでなく「設備や部屋」など色々ある場合の費用感は?

予約対象が複数になると、空き枠計算のロジックや管理画面の設計が複雑化し、開発費用が増加する傾向にあります。目安としては、シンプルな構成に比べて100〜300万円程度の増額が発生しやすいですが、具体的なルールや連携の複雑さによって変動します。

来店予約で擬似的に列に並ぶ「順番待ち」を入れると高い?

「順番待ち」システムは、リアルタイムでの処理と現場オペレーション(呼び出し、不在対応、繰り上げなど)が密接に絡むため、開発費用が高くなりやすい機能です。ただし、まずは「受付番号の発行と呼び出し通知」といった最低限の機能から導入し、段階的に機能を拡張していくことで、初期費用を抑えることも可能です。

リマインドは、プッシュ通知・メール・LINEのどれが高い?

一般的に、プッシュ通知が最も実装コストが低く、次いでメール、そしてLINE連携の順で「実装+運用設計」の工数が重くなる傾向があります。特にLINE連携は、LINE公式アカウントの運用や配信設計も考慮する必要があるため、単に通知を送る以外の検討事項が増えます。

会員登録機能はあったほうがいい?入れると高い?

会員登録機能は必須ではありませんが、予約履歴の管理、問診情報の再利用、来店履歴の蓄積などを考慮すると、ユーザーと店舗双方にとって利便性が向上します。費用は増加しますが、長期的な運用価値は高いため、まずはメールアドレスや電話番号のみで登録できる簡易会員機能から導入し、段階的に機能を充実させる設計がおすすめです。

多言語対応やアクセシビリティ対応の費用感は?

多言語対応やアクセシビリティ対応の費用は、対応する画面数や翻訳方式(固定文言のみか、コンテンツ全体か)によって大きく異なります。UI設計が固まった後にこれらの対応を追加するよりも、開発の初期段階から設計に織り込む方が、結果的にコストを抑えることができます。

リリース後の保守費用は?

一般的に月額10万円〜が目安とされており、アプリの規模、利用者数、外部連携の数が増えるほど費用も増加します。保守契約を結ぶ際には、「どこまでを保守範囲に含めるか(軽微な改修、OSアップデート対応、システム監視、問い合わせ対応など)」を事前に明確にしておくことが重要です。

予約・受付・問診アプリの開発なら、株式会社ペンタゴンにご相談ください

予約・受付・問診アプリの開発費用は、300万円〜と幅広いですが、その最終的な費用は「運用の複雑さ」と「外部連携、権限管理、セキュリティ」の要件によって大きく左右されます。本記事で解説した「8つの決めごと」を事前に明確にすることで、コストとスケジュールをより現実的に管理し、開発プロジェクトの成功に繋げることができます。

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Posted by 山本 真矢