位置情報アプリの開発を外注するメリット・費用の相場を解説

位置情報アプリはスマートフォンのGPSセンサなどを活用して、位置情報を基にしたさまざまなサービスを提供するアプリです。位置情報アプリはユーザーの情報ニーズにリアルタイムで応え、満足度を高めつつ収益につなげられます。

一方で、位置情報アプリは正確に位置情報を取得して制御する必要があるため、開発ハードルが高くなる傾向にあります。そのため、位置情報アプリの開発は内製ではなくアプリ開発会に外注するケースも珍しくありません。

この記事では位置情報アプリ開発を外注するメリットから、開発費用の相場と開発期間の詳細について詳しくご紹介します。

位置情報アプリとは?

位置情報アプリは、スマートフォンに内蔵されたGPS(全地球測位システム)センサなどの位置情報測定技術を使って、アプリがインストールされたスマートフォンの位置情報を測定するものです。

位置情報アプリとしてイメージしやすいものが「Google Map」などの地図情報アプリでしょう。地図情報アプリでは現在地情報やナビゲーション機能にGPSが活用され、正確な位置情報を基にしたルート情報が提供されます。

地図アプリの他にも、天気予報、SNS、カメラの撮影情報、そしてゲームなどに位置情報アプリの仕組みが活用されています。

位置情報アプリの主な特徴

位置情報アプリはGPS以外にもWIFIアクセスポイントや携帯電話基地局から取得した位置情報を活用してユーザーの移動速度を読み取り、精密な移動時間や到着時間を予測することが可能です。

位置情報アプリでは移動したルートと速度情報を精密に測定できるため、ランニング、サイクリングそして登山などのフィットネス系アプリで広く活用されています。また、写真アプリでも位置情報を許可すれば撮影地点の情報を記録することができ、地図上から撮影した写真を簡単に探し出すこともできます。

このように、位置情報を単なるナビゲーション情報だけでなく、位置情報の記録を活用したサービスをユーザーに提供することで、より良いユーザー体験をもたらしアプリの継続的な利用を促すことが可能です。

主な位置情報アプリの例

位置情報アプリには様々なジャンルがありますが、ここでは人気が高い位置情報アプリの例を3つご紹介します。

フィットネスアプリ「STRAVA」

STRAVAは取得した位置情報を使ってルート案内やペースタイムの通知が便利なランニングやサイクリングに最適化されたフィットネスアプリです。ランニングやサイクリングでは1km通過ごとのタイムを音声で通知できるで、ペースの遅れなどを把握することができます。

オンライン登山・地図アプリ「ヤマレコ」

ヤマレコはGPSを使った地図・ルート確認ができる登山アプリです。ヤマレコは携帯電話の電波が届かない山の中でもGPSを使った現在地確認とルート案内が可能です。また、スマートウォッチアプリにも対応しており、登山中に予定ルートから外れると振動で道迷いを防ぐ通知を行います。

位置情報共有アプリ「Life360」

Life360は家族の位置情報を共有して連絡がとれるアプリです。Life360を家族のスマートフォンにインストールしておくと、子どもが今どこで何をしているかをリアルタイムで把握することができます。場所を指定して通知を送る機能を活用すれば、遠隔で子どもを見守ることが可能です。

位置情報アプリに搭載されている主な機能

位置情報アプリを開発する際、必要な機能を整理して搭載することがユーザーの利便性向上につながります。先にご紹介したように、一口に位置情報アプリといってもさまざまです。用途によって必要な機能も異なります。

例えば、家族間で位置情報を共有するアプリにはチャット機能が搭載されますが、フィットネス系アプリではコミュニケーション機能としてSNS連携が用意されていて、チャット機能は必要とされないことがほとんどです。以下は位置情報アプリに搭載される主な機能です

・位置情報測定機能

位置情報アプリの要となる機能です。主な位置情報取得にはスマートフォンのGPSセンサによって行われます。

GPSセンサは人工衛星の電波を受信して位置情報を測定するので、GPSによる位置情報取得は屋内では利用ができません。しかし、スマートフォンはWi-FiIやモバイル通信基地局の電波を使った位置情報取得も可能で、これらを併用することで屋内外で位置情報の取得が可能になります。

また、この機能を利用すれば施設情報の提供や人流データの収集・蓄積に活用することも可能です。

・通知/検索機能

ユーザーの位置情報に基づいて近隣店舗や登録ユーザー情報を通知したり、ユーザーが必要とする情報を検索したりできる機能です。

宿泊先予約アプリを例にすると、ユーザーの現在地と過去の利用履歴を基にして、当日利用できる近隣の宿泊施設をプッシュ通知で提案することができます。店舗から特定の範囲内にいるユーザーに向けて広告を通知すれば、リアルタイムで効果の大きいアプローチが可能です。

店舗をキーワードなどで検索する場合でも、位置情報を活用して目的の店舗を検索して一覧表示やマップ上に表示することができます。店舗情報と店舗までのナビゲーション情報をひとつのアプリで提供することができれば、ユーザーに高い利便性をもたらしてくれるでしょう。

位置情報アプリの開発にかかる費用の相場とは?

位置情報アプリは搭載する機能で前後しますが、平均的な開発費用は500〜1,000万円前後です。

位置情報アプリの開発では、プロジェクトの規模が大きくなりやすい傾向にあります。また、位置情報アプリはダウンロードするデータ量が大きく、これまで精密な位置情報の取得が困難とされていました。しかし、近年では取得情報の精度向上が実現したことで、通信するデータ容量も軽くなりアプリ開発に必要は環境や条件も変化しています。

アプリ開発会社によっては位置情報アプリ開発のナレッジが蓄積されている場合もあり、使い勝手の良いアプリを効率的に開発することが可能です。アプリ開発費用を抑える方法については下記の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

【相場】モバイルアプリの開発費用はいくら?開発費を抑える方法も紹介

アプリの開発費用はどのように決まる?

一般的な外注アプリ開発費用は、開発にかかる人件費と開発にかかる期間をかけたものです。

アプリを社内で内製するのではなく外注で位置情報アプリを開発する場合、外注先のシステムエンジニアやプログラマーの人件費が発生します。開発プロジェクトに携わるシステムエンジニアやプログラマーに求める技術力が高いほど、人件費も高くなり開発費用が高くなります。

例:システムエンジニアの一般的な費用相場

  • 初級レベル:60〜100万円/1ヶ月
  • 中級レベル:80〜120万円/1ヶ月
  • 管理職レベル:120〜160万円/1ヶ月

また、フルスクラッチ開発では費用が高額になる傾向にあり、初期費用として1,000〜2,000万円ほどの資金が求められることがあります。さらに、開発にかかる期間も内製で開発する場合と比較すると長期に及ぶことも珍しくありません。

開発にかかる期間

位置情報アプリの開発にかかる期間は条件にもよりますが、複雑な機能を搭載する場合は1年以上の期間が必要とされています。アプリ開発は形態によって前述のフルスクラッチ型開発とクラウド型開発に分けられます。

クラウド型開発は既存のモジュールを組み合わせてアプリを構築する方法です。フルスクラッチ型と比較すると開発にかかる費用と期間を圧縮できるとされていますが、一般的には3ヶ月以上の開発期間を必要とします。

アプリ開発にかかる期間について、より詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。

アプリの開発にかかる期間はどれくらい?ジャンルや開発形態別に解説

位置情報アプリの開発を外注するメリットとは?

位置情報アプリの開発を外注する最大のメリットは、専門的なスキルと実績があるプロフェッショナルに開発を委託できることです。

アプリを社内で内製する場合は自社が持つ開発リソースがそのままアプリの品質に直結します。そのため、希望通りのアプリ品質を担保できない可能性があります。

一方、外注に委託する場合はアプリ開発業務のすべてをプロフェッショナルに任せることができるため、品質の高いアプリを早いスピードで開発できるでしょう。外注先に開発実績があれば、企画段階から携わってもらうといったサポートも期待できます。

一方で位置情報アプリを外注するデメリットは、アプリ開発のプロフェッショナルに業務委託するため、内製よりも開発費用がかかることです。

また、位置情報アプリは開発後のメンテナンスやアップデートを繰り返して情報の正確性を保ち続ける必要があります。そのため、アプリ開発ではアップデート含むアフターサポートについても考慮しなければなりません。

位置情報アプリの外注先を選ぶポイント

アプリ開発が可能な外注先は多数存在します。では、位置情報アプリの開発を依頼する際にはどのような判断基準で外注先を選べばよいのでしょうか。ここでは位置情報アプリを開発する際に把握しておきたい外注先の選び方についてご紹介します。

企業の規模による違い

アプリ開発は外注先の企業規模でさまざまな差が生じます。アプリ開発を外注する際は、企業規模ごとにことなる特徴を把握しておくことが大切です。以下はアプリ開発規模ごとの特徴です。

・大手企業

大手開発会社は大規模プロジェクト経験がある経験豊富なシステムエンジニアやプログラマーを抱えていることが多く、豊富な開発実績と膨大なナレッジ蓄積が強みです。開発プロジェクト進行についてもスケジュール遅延のリスクが少なく、高い品質を確保しながら効率的なアプリ開発が実現できます。

・中小企業

中小規模の開発会社やベンチャー企業は大手企業と比較すると、開発にかかる費用を抑えることが可能です。総合力がある大手企業と差別化するために、特定ジャンルのアプリ開発を得意としていることも多くあります。

・フリーランス/個人事業主

フリーランスや個人事業主のエンジニアにアプリ開発を依頼する場合、企業よりも開発費用を抑えられることが特徴です。しかし、アプリ開発会社に外注する場合と比較すると、品質や開発スピードが不安定になる可能性もあります。アプリの品質はエンジニアのスキルに左右される点が大きく、希望通りのアプリを開発できるエンジニアかどうかの見極める能力が必要になります。

依頼できる範囲

一般的なアプリ開発は企画・設計・開発・リリース後といったフェーズで行われ、アプリ開発を外注する場合は開発フェーズのどの範囲を依頼できるかを確認する必要があります。高い品質と利便性を兼ね備えたアプリを開発するためには、全てのフェーズで高いレベルの作業が要求されます。一方で、全てを任せてしまうと開発費用がかさんでしまうことも少なくありません。

どこまで外注先の手を借りるのか、予算などを加味してよく考えてみましょう。

同種のアプリの開発実績

開発会社が過去に同種のアプリを開発した実績があるかどうかを確認することで、開発会社が持つ技術力を判断することができます。

今回ご紹介している位置情報アプリでいえば、正確性の高い情報を遅延なくユーザーに提供するスキルが求められ、リリース後も精度を高めるメンテナンスやアップデートが欠かせません。

外注先として検討している開発会社が位置情報アプリを開発していて、なおかつリリース後も健全に運営できているのであれば、位置情報アプリに関する高いスキルとナレッジが蓄積されていることが確認できます。開発会社によって得意不得意があるため、確実にアプリ開発を成功させるためには過去の実績を必ず確認するようにしましょう。

位置情報アプリの開発を外注する場合の注意点

位置情報アプリ開発のポイントは、スキルがある外注先に依頼することだけではありません。アプリ開発の外注を成功させるためには、全ての工程を開発会社に委託するのではなく、自社で実施しなければならない工程に注目する必要があります。ここではアプリ開発を外注する際の注意点を解説します。

企画は自社内で作り込む

位置情報アプリに限らずアプリは明確な目的を持って開発することが重要です。特にアプリ開発の基礎に当たる企画については自社で十分に作り込むことが要求されます。

位置情報アプリを開発する目的が収益向上にある場合、どのようにして収益を発生させて維持していくかなど、企画段階で明らかにしておく必要があります。企画をすべて外注先に任せてしまうと、本来必要だったアプリとはかけ離れたものになり、目的である収益獲得が期待できなくなる可能性があります。

アプリの企画は過去に開発経験が無ければ難しい業務となりますが、外注先のアプリ開発会社からアドバイスをもらいながら企画の完成度を高めていくことも可能です。

アプリの企画作成の際に押さえておくべきポイントや注意点について、こちらの記事にまとめております。

アプリ開発の企画書に落とし込むべき内容とは?開発の注意点までご紹介!

複数社に見積もりを依頼する

アプリ開発の見積もりを外注先から受け取ったとき、その見積もりに妥当性があるかどうかを判断しなければなりません。

アプリ開発は成果物が不確かな状態で高額な投資判断を求められるため、見積もりの精査はシステム開発経験のスキルがなければ難しいでしょう。こうした場合には同じ内容の見積もりを複数社に依頼して比較することが重要です。複数の見積もりを比較すれば、どの項目に対してどのような予算が組まれているかの妥当性を判断できます。

また、費用や期間のみならずリリース後のサポートやアフターケアなどの対応力もアプリ開発では重要なポイントになりますので、見積内容と併せて比較検討の判断材料にできます。

まとめ

今回は位置情報アプリを外注で開発するメリットと、開発費用についてご紹介しました。

近年の位置情報アプリはさまざまな種類のアプリに内蔵されていて、利便性の高いサービスを実現しています。

そんな位置情報アプリ開発を検討中の方はモバイルアプリ開発会社「Pentagon」までぜひご相談ください。豊富な開発実績から最適な位置情報アプリ開発のご提案をさせていただきます。

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