アプリ開発のデザインは「プロに外注」がおすすめ!内製と比較
自社アプリの開発を検討しているが、「アプリのデザインを外注しようか、内製しようか」と悩んでいませんか?
アプリのデザインはWebサイトのデザインとは異なる分野なので、アプリのデサインを専門とするデザイナーに依頼すべきです。特に、アプリのデザインでは、次のような点に気をつける必要があります。
- ユーザー体験・使いやすさ
- Apple/Goolgeのアプリ審査対策
- エンジニアとの連携
これらはどれもアプリ制作を経験したことがあるデザイナーではないと、上手く対応することが難しいです。
この記事では、アプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」の代表である筆者が、アプリデザインの外注について詳しく解説します。アプリの開発を検討中の方は、ぜひ株式会社ペンタゴンまでご相談ください。
株式会社ペンタゴンでのアプリデザイン事例
まずは当社でアプリデザインを担当させていただいた事例をご紹介させていただきます。
子どもの習慣化を応援するアプリデザイン事例(株式会社ペンタゴン)
デザイン期間:3〜4ヶ月
制作対象:アプリデザイン一式(UI/UXデザイン、キャラクターデザイン、ロゴデザイン等)
◆アプリ画面
子どもが楽しくアプリを利用できるように、ゲーム機能を搭載しました。「今日やること」を達成すると、ポイントを獲得することができ、次のステージに進むことができます。
「家族でアプリを一緒に使う」ということを想定して、なるべく使いやすく、楽しくなるように設計・デザインさせていただいた事例です。ユーザーインタビューを何度も実施し、得られたフィードバックをもとに改善を繰り返しました。アプリを異なるユーザー(親と子ども)が使うため、この画面は子ども向けに、この画面は親向けにするなど、画面ごとにターゲットを分けるデザインをして工夫しています。
アプリ開発で成功を左右する「UIUXデザイン」
アプリにおけるデザインとは「内容を理解してもらうため」の「見やすさ」と「分かりやすさ」が基本となります。
はじめてアプリを利用する人がスムーズに使い方を理解できる必要があります。
アプリのデザインは下記の5ステップに沿ってデザインされます。
- 戦略を決める
- 要件定義をする
- 構造を設計する
- 骨格を作成
- 表層を作成
この5段階のデザインを意識して制作することで、ユーザーが使いやすいアプリに仕上げることができます。詳しくは、【スマホアプリ企画者向け】UI/UXデザインの作り方5ステップをご覧ください。
アプリの内容を理解してもらうために重要なのがUIです。UIとはUser Interface(ユーザーインターフェース)の略で、訳すと「ユーザーとの境界」を意味します。画面を通してユーザーが目に触れる部分全てがUIで、具体例を挙げるとアプリ操作における入力方法、文字を含めた表示方法などがUIにあたります。
UIは主に「アプリの使い勝手や操作性」に関連します。UIが悪いとユーザーはアプリの内容を理解する前に、アプリを使うことをやめてしまいます。そのため、ユーザーが「パッと見て直感でどうしたらいいか分かる」というのがアプリにおけるUIの理想です。
また、UIに大きく影響されるのがUXです。UXとはuser experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、「ユーザーが製品やサービスを通して得られる体験」を意味しています。UIで述べた使い勝手、操作性の良さは、UXを構成する重要な要素です。市場に類似商品が氾濫するようになると、消費者たちは単に機能や性能を求めるだけではなく「商品を通して得られる心地よい体験」を重視するようになり、近年重要視されている概念の1つです。
アプリに関わらず、現代社会のマーケティングにはUX向上が欠かせない概念となってきています。競合他社のアプリから優位性を保つためにも、UXは必ず意識しましょう。
デザインは外注がおすすめ!内製との比較
前項ではUI/UXの説明を通して、デザインが売り上げに大きく影響することをお伝えしました。
しかし、デザインと一口にいっても、素人が一朝一夕にできるものではありません。アプリのデザインはUI/UXの事例やトレンドに対する知識、ユーザーに好感を抱いてもらうために独創的かつ売り上げにつながるデザインを考えられるセンスなどが要求されます。つまり、デザインを専門とするプロがいないとまず上手くいかないということです。
そこで持ち上がるのが、「デザインを内製すべきか、それとも外注すべきか」という問題です。ここでは、内製・外注の各メリット・デメリットについて紹介していきます。
◆外注vs内製のメリット・デメリットを比較
メリット | デメリット | |
外注 | ・高い品質が期待できる ・Apple/Googleの審査対策まで対応可能 ・必要な時に依頼できる | ・ノウハウが社内に残りにくい ・長期的なコストが高くなる場合がある ・認識のズレや調整が必要な場合がある |
内製 | ・柔軟に進行可能 ・知識やノウハウが社内に蓄積される ・社内で素早く対応しやすい | ・初期の投資(人材・ツール)が必要 ・新しい技術への対応が遅れる可能性 ・スキル不足のリスク |
まずはデザインを外注する場合のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
デザインを外注する場合のメリット・デメリット
自社にアプリのデザインを行える人材がいない場合、デザインは外注することになります。ここでは外注のメリット・デメリットについてご紹介します。
メリット
アプリデザインを外注する主なメリットは次の3点です。
- 高い品質が期待できる
- Apple/Googleの審査対策まで対応可能
- 必要な時に依頼できる
デザインを専門に行う企業へ外注した場合、一定のデザインクオリティが保証されます。最新の技術や流行のデザインについても知っているため、客観的な視点で第三者に伝わりやすいデザインを制作してくれるでしょう。
更に、専門家に外注することで、Apple/Googleのガイドラインに適したデザインをすることができます。これにより、アプリが審査で落ちることを未然に防ぐことが可能です。つまり、審査後に発生する修正コストを最小限にすることができるのです。
また、必要な時に依頼できるので、トータルでは内製よりもコストが掛かりません。内製は多くの人材を揃える必要がありますが、外注にすれば人材を確保しておく必要はなく運営を簡易化できます。
デメリット
アプリデザインを外注する主なデメリットは次の3点です。
- 短期的には費用が高くなる
- 認識の違いなどで修正が多く発生する可能性がある
- コミュニケーションコストが高くなる
外注は内製よりもコストは抑えられますが、短期的には費用が高くなる傾向にあります。腕の立つ有名デザイナーになれば費用は高くなり、デザイナーの都合も考えなくてはならないので、スケジュール調整が必要です。このため、社内デザイナーに比べ、製作期間には余裕を持っておく必要があります。
また、最大の障害は情報の共有です。社内デザイナーなら、小まめなミーティングを通してアプリへの理解を深めることができます。しかし、外注デザイナーの場合は内製ほど密な情報共有が行えず、その結果アプリへの理解度が低いとデザインが想像通りにいかず、修正のために多くの時間を割くことになります。そうならないためにも、外注デザイナーには内製以上に高いコミュニケーションコストを掛ける必要があるのです。
デザインを内製する場合のメリット・デメリット
デザインを内製する場合、専門知識を持つ人材をあらかじめ雇っておくか、育成しておかなくてはなりません。必要な人材を無駄なく配置するには、高い経営手腕が必要とされるでしょう。
デザインの内製は、その手間に見合うだけのさまざまなメリットがあります。一方でコスト面でのデメリットもあるため、両者しっかり確認しておきましょう。
メリット
アプリデザインを内製する主なメリットは次の3点です。
- スムーズなコミュニケーションがとれる
- 柔軟なスケジュールで進行することができる
- ノウハウが社内に蓄積される
仕事上のメリットとしては、デザイナーが自社内に在籍しているため、コミュニケーションが容易に行える点が挙げられます。デザイナーはアプリ開発者の意図を把握しやすくなり、アプリの内容とかみ合った、思い通りのデザインが実現します。
また、互いに製作状況を把握することで、状況に応じた対応ができます。そのため、内製は開発がスムーズに進行し、リリースまでのスピードが速くなるというのも大きなメリットです。
さらに、内製でデザインをすることは、開発のノウハウが蓄積されるのも魅力です。これは会社全体の技術力の向上につながり、新たなビジネスチャンスの可能性も広がります。
社員も成長する機会を得られるので、スキルアップによるモチベーションの向上が期待できるでしょう。
デメリット
アプリデザインを内製する主なデメリットは次の3点です。
- デザインチームの構築に時間がかかる
- 優秀なデザイナーの採用が困難
- 採用したデザイナーのスキルに依存する
内製デザインでアプリを開発する以前に、開発チームを作ること自体が難しいとされています。まず、人材のスキル上達に時間が掛かります。加えて、そもそも人材を育てるのに優秀な技術者がいることが前提なので、導入のハードルが高いのです。
また、現在のデザイナー人材市場は圧倒的な売り手市場であるうえに、企業に所属して働くことに縛られないフリーランス化の流れが強いこと、優秀な人材は一部の知名度の高い企業へ集中してしまうことから、人材の獲得が難しくなっています。
加えて、開発チームの成果が、チーム内での人間関係によっても左右されることも課題点です。メンバーの対立や葛藤によってチームが機能不全に陥ってしまうこともあり得ます。
しかしながら、人間関係を重視しすぎてチームの価値観が凝り固まってしまうのも危険です。客観的な視野が失われて、ユーザーを蔑ろにしたままアプリデザインが進んでしまう事態に陥りかねません。
このように、内製で得られるものは多い一方で、長期的な視野での運営が必要なことを心に留めておきましょう。
「デザインを内製、開発は外注する」場合は要注意
例えば、自社がWebデザインで高い評価を受けていたとします。しかしながら、PCで使うWebサイトと携帯端末で使うアプリでは利用目的は異なるため、Webデザインの技術をそのままアプリに転用することはできません。
この場合、Webサイトのデザインをそのまま持ってくるのではなく、アプリとして使いやすいようリデザインする必要があります。
このリデザインでは、携帯端末向けに操作性を良くしたり、ユーザーの満足度を上げたりすることが目的になるので、必要とされるのはアプリのUI/UXデザインの専門知識となります。Webデザインとは別の分野であり、アプリのデザインに精通した専門家でなければUXを高めるUIのデザインは難しいでしょう。
また、開発側と適切なコミュニケーションを取ることも重要です。アプリに適したデザインにするためには、アプリの仕様に熟知している必要があります。そして、そのアプリの仕様をもっとも熟知しているのは当然ながら制作者です。デザインを内製、開発を外注にしてしまうと、デザインチームと開発チームがバラバラになってしまい、思い通りのアプリに仕上がらない可能性があります。
ここまでの懸念点を理解したうえでデザインのみを内製化する場合は、以下の点を重点に置いてしっかり話し合いましょう。
- アプリを作る目的
- 最低限の機能
- 最大の見積もり期間・金額
- 希望するデザイン
自社のデザイナーと開発企業間でコミュニケーションが取れていないと製作期間が長引き、どんどんコストが上がってしまいます。また、望み通りのアプリを開発してもらうためにも最初の段階でしっかりと認識を合わせておき、開発開始後も定期的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
デザインを外注する場合の相場は100~400万円程度
アプリのデザインを外注する際の費用は、依頼先や業務内容によって大きく異なります。
制作会社に依頼する場合、一般的な相場は100万円から400万円程度です。一方、フリーランスのデザイナーに依頼する場合は、10万円から100万円前後と、比較的低価格になる傾向があります。ただし、デザインの範囲やページ数、カスタマイズの程度によって費用は変動します。
例えば、ロゴマークのデザインは10万円から30万円、アプリアイコンの作成は3万円から10万円、画面デザインは1画面あたり1万円以上が目安とされています。依頼内容を明確にし、複数のデザイナーや制作会社から見積もりを取ることで、適切な費用感を把握することが重要です。
こちらの記事でもアプリデザインの相場について詳しく解説しているので、詳細はこちらをご覧ください。
【アプリ開発】デザインにかかる費用相場とは?費用を抑える方法も紹介
デザインを外注する場合のポイント・留意点
アプリのデザインを外注することが決まったら、次は依頼する企業を決める必要があります。しかし、依頼する企業またはデザイナーをしっかり選ばないと「思っていたデザインとは違った」「想定以上に制作に時間が掛かってしまった」といったことになってしまいます。
ここでは、デザインを外注する場合のポイントや注意点について解説します。
実績を必ずチェックしよう
外注の委託先を選ぶ判断基準として、第一に重視すべきなのが実績です。実績を見れば、その会社の持つ技術力・デザイン性・スピード・コストなどが分かります。また、自社が開発したいアプリと似たアプリのデザイン実績があれば、すでにノウハウを持っているためこちらのニーズを素早く理解してくれます。
これらの情報は委託先のWebサイトで公開されているのが一般的ですが、説明だけでは分かりにくい部分もあるでしょう。この場合は、委託先の候補になっている会社がデザインしたアプリを実際に使ってみるのもおすすめです。実際に使用してみることでUI/UXの技術力をチェックしましょう。
さらに、委託先の得意とするジャンルも把握します。アプリにはゲームやツールなどのさまざまなジャンルが存在し、ツール系が得意な企業やデザイナーにゲームアプリのデザインを依頼しても、ノウハウがないために開発が難航する可能性があります。
その他、リリース後のデザイン修正は対応してもらえるかといった運用対応についても確認しておきましょう。
アプリのイメージは自社内で明確にしておこう
内製にも外注にも当てはまりますが、自社内でアプリのイメージを明確にしておくことは重要なポイントです。
アプリを製作して利益を出すためには、さまざまな分野の人々と協力する必要があります。一丸となって協力体制を築くためにも「アプリにどんな用途があるか」「アプリを使うことでユーザーにどのような価値をもたらすか」をはっきりさせておきましょう。また、参考となる類似アプリを見つけておくとイメージが伝わりやすくなります。
さらに、どのようなユーザーにアプリを利用して欲しいのかも明確にしておきましょう。ユーザーの属性やニーズを分析し、開発するアプリがユーザーに価値を提供できるものか、ユーザーの視点から考えます。そのうえで必要な機能や運用プランを組み立てていけば、おのずとユーザーにマッチしたデザインも見えてくることでしょう。
まとめ
アプリは内容とデザインを両立させて初めて商品として成立するものです。そのため、機能や性能だけを重視するのではなく、どのようなデザインにするかもしっかり考えなくてはなりません。
今回ご紹介した「アプリデザインの外注と内製の比較」を参考にして、貴社の事業計画を立てていきましょう。もし「アプリを作りたいけど、デザインから提案してもらえる会社を探している」「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」などお考えでしたら、アプリ開発会社の「株式会社ペンタゴン」にぜひご相談ください。私たちが貴社のアプリ開発をサポートし、成功へと導きます。
「株式会社ペンタゴン」の開発実績については、こちらをご覧ください。
下記よりお問い合わせできますので、お気軽にご相談ください!