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ヘルスケアアプリの開発にかかる費用や期間、企画のポイントとは?

数あるアプリの中でも、特に注目されているのが「ヘルスケアアプリ」です。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上のため、さまざまなアプリを取り入れ健康的な生活を意識している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ヘルスケアアプリの概要や種類、開発期間や費用、アプリ開発の進め方について解説します。

ヘルスケアアプリ(健康管理アプリ)とは

ヘルスケアアプリとは、ユーザーの健康に関する情報を収集および分析し、結果を表示するアプリです。結果を基に、それぞれにあった健康に関する情報を提供します。ヘルスケアアプリが、より健康的な体づくりのための食事や行動をサポートしてくれるのです。

また、他のユーザーと情報共有ができる機能を備えたアプリも増えてきました。自身だけでなく、気になる家族の健康管理にも役立ちます。

健康管理といっても運動や睡眠、薬の管理などユーザーが求める機能はさまざまです。その要望を満たす各種アプリは続々と登場してきています。

ヘルスケア市場の拡大に伴って人気が増している

日本のヘルスケア市場は盛況で、今後も拡大が予想されます。高齢化が進み健康維持、管理にお金と時間をかける人が増えたことが要因の一つでしょう。また、美容に関心の高い若年層からもヘルスケアは注目されています。そのニーズに応える形で、各社から多種多様なヘルスケアアプリがリリースされているのです。

ヘルスケアアプリの目的は、大きく分けて「健康な人の健康維持や増進のため」と、「病気や障害などで支援や介護が必要な人の生活の支援をするため」です。最近では、ヘルスケアを行いながら、ポイントがためられる「ポイ活」とかけ合わせたアプリも登場しています。例えば、ウォーキングの歩数によってポイントがたまるアプリもあり、ユーザーは健康とポイントを一石二鳥で得られます。

自身や家族の健康状態を手軽に把握できる便利なアプリは、生活の一部として浸透していくでしょう。

ヘルスケアアプリの種類と機能

「健康」といっても、人それぞれ身体状態や求めるものは異なります。ユーザーのニーズに応えるため、企業はさまざまなヘルスケアアプリを開発し進化させています。では、どんな種類のアプリがあるのか、機能や特徴を見てみましょう。

体重や食事を記録できるアプリ

ヘルスケアアプリの代表的なものとして挙げられるのが、体重や食事を記録できるアプリです。使い方について、まずはアプリをダウンロードし身長・体重、健康診断の結果など基本的なデータを入力します。そして、日々の体重、食事内容などを記録していきます。そのデータから適切な体重や、必要であればダイエットに関する情報を表示して、ヘルスサポートしてくれるのです。

塩分やカロリーの調整、体重管理が必要な食事管理療法をしている方におすすめのアプリといえるでしょう。記録だけでなく、食事内容から摂取カロリーを自動計算してくれるものや、含まれる塩分量の分析をしてくれるものもあります。AIや管理栄養士が分析するため、より正確なデータが得られます。また、食事の内容に対して、栄養士からのアドバイスが受けられる機能がついたアプリもあり、モチベーションを維持できるような工夫がされていることも特徴です。

この種類のヘルスケアアプリを開発する際に必要とされる機能は以下のようなものがあります。

  • 食事を記録する(画像、もしくはテキスト入力)
  • 体重を記録して、見やすくグラフ表示
  • 食事内容の分析(画像を解析するなどして、栄養やカロリーを表示する)
  • メニューごとの概算カロリー表示
  • 管理栄養士もしくはAIによるフィードバック
  • 適正カロリーの表示
  • 献立の提案
  • 続けるモチベーションをアップ

代表的なアプリとして「あすけん」(株式会社 asken)、「ハミング」(URECY WORKS社)、「FiNC」(株式会社 FiNC Technologies)、「YAZIO」(YAZIO GmbH)などがあります。

運動や睡眠のデータを自動で計測するアプリ

食事以外にも健康的な生活を送るためには、適度な「運動」や、質の良い「睡眠」が欠かせません。そこで重要となるのが、日々運動や睡眠状態を計測し記録していくことです。以前はデータを手入力するものが多く、手間がかかっていました。

しかし、最近ではアプリを起動しておくだけで、自動で計測して記録する機能のついたアプリがたくさんリリースされています。例として、スマートウォッチと連動させ、手首から伝わる心拍数や振動などのデータを基に、睡眠時間や眠りの深さによって睡眠の質を計測できるアプリが挙げられます。

健康のため運動と睡眠をバランス良く管理したいという方に、おすすめのアプリです。

運動や睡眠のデータを計測するアプリを開発する場合、以下の機能を取り入れると良いでしょう。

  • 歩数、運動量計測
  • 身長、体重、年齢、血圧、血液データなど基本情報の入力
  • 心拍数、睡眠時間の自動計測
  • 1日の運動量、食事、健康に関する悩みに対する提案やアドバイスをしてくれる
  • 睡眠時間、睡眠リズム、いびきなどの記録
  • スマートウォッチとの連動

例えば、「ヘルスケア」(Apple)、「Google Fit」(Google)、「FiNC」(株式会社 FiNC Technologies)、「dヘルスケア」(株式会社NTTドコモ)などが代表的です。

運動をサポートするアプリ

運動不足解消や、運動習慣を身に着けたいという方をサポートするアプリです。コロナ感染拡大により、屋外やフィットネスジムの利用が制限されたとき、「効率良く体を動かしたい」「専門家のアドバイスを受けたい」というユーザーの声に応えて多くのアプリがリリースされました。理想の体づくりにむけて必要なトレーニング方法などを、動画などでわかりやすく紹介してくれます。また、ジョギングやヨガのような誰もが取り組みやすいものから、より強度の高い筋トレまで、さまざまなトレーニングがあります。目的に応じてアプリを選択すると良いでしょう。

他にも、音楽を聴きながら、または家事の合間にフィットネスを自宅でも、手軽にできるような工夫が施されています。効率的にトレーニングしたいという方におすすめのアプリです。

運動のサポートに特化したアプリを開発するには、以下の機能が必要です。

  • フィットネスのための見本動画、音楽の配信機能
  • 消費カロリー計算
  • 運動メニュー提案
  • トレーニングの記録

「BeatFit」(株式会社アリストル)、「リハカツ」(株式会社サプリム)、「Burn.Fit」(Bunnit inc.,)「Nike Training Club」(Nike, Inc)、「Daily Yoga」(Daily Yoga Culture Technology Co., Ltd.)、「FiNC」(株式会社 FiNC Technologies)などのアプリが挙げられます。

病院や薬など医療関連アプリ

医療関連のアプリでは、通院のスケジュール管理や服薬の時間管理が可能です。中には健康診断の情報を管理できるアプリや、病院のオンライン診療を行う際に便利なアプリもあります。

精神疾患を持つ方の中で通院が難しかったり服薬を忘れたりする方、毎日決まった時間に服薬する薬を利用する方におすすめのアプリです。また、アプリを介してオンライン診療を提供するケースもあります。

さらに、調剤薬局などが提供するお薬手帳アプリなども増えています。処方薬の記録だけでなく、処方を受け取ったらアプリで処方を送信し、事前予約することで薬を受け取る時間が短縮できるといった機能もあり便利です。

このタイプのアプリ開発に必要とされる機能は以下の通りです。

  • 通院や服薬のスケジュール管理
  • 通院のリマインド
  • 服薬のリマインド
  • オンライン診療予約
  • オンライン診療
  • 処方箋送付
  • 調剤受取予約

「CLINICS」(MEDLEY, INC)、「マイセラピー」(smartpatient GmbH)、「myPill」(Bouqt.com Ltd)、「クリエイト薬局処方せん送信・お薬手帳」(CREATE SD. CO.,LTD)などが代表的なアプリといえます。

女性向けの体調管理アプリ

生理周期の予測や基礎体温の記録、その日の出来事や体調変化を記録できる機能によって、体調の管理が可能です。生理周期や体調が把握できると、妊活の際にも役立ちます。

最近では、体調変化についてのアドバイスをする機能もあり、サポートも充実しています。

女性向けのアプリ開発に必要とされる機能をまとめました。

  • 生理予測、排卵日予測
  • 妊娠可能性の予測
  • 体調アドバイス
  • カレンダー
  • 体調記録
  • 基礎体温の記録

「ルナルナ」(MTI Ltd.)、「ミチル(michiru)」(EVER SENSE, INC.)、「ソフィ」(Unicharm Corporation)、「Clue」(BioWink GmbH)といったアプリがあります。

ヘルスケアアプリの開発にかかる費用や期間

アプリの開発費用を簡単な計算式で表すと、「アプリ開発の時間(工数)× エンジニアのコスト(時給)+α=見積もり金額」となります。

エンジニアコストは投入されるエンジニアがプログラマーなのか、システムエンジニアなら初級なのか上級なのかで大きく変わります。高度な知識・経験がないと実装できない機能がある場合や、多くの機能を搭載しようとする場合、導入費用は高額になるでしょう。

しかし、しっかりしたマネタイズのできるアプリを開発したい場合は、外注がおすすめです。アプリ開発だけでなく、売れるためのノウハウなども持っており、安心して任せられる点は大きなメリットといえます。

近年のアプリの開発費用は、一般的な相場ではおおよそ300万円以上で、大規模な開発になれば2,000万円以上の費用がかかるといわれています。さらに、機能を追加していけばその分、コストがかかります。自社の予算と相談しながらどんな機能を実装するかを考える必要があるのです。

なお、アプリ開発の期間は、一般的には半年以上かかると見込んでおくとよいでしょう。どの段階からベンダーを入れるのかにもよりますが、開発期間もしっかり予測してアプリ開発を行いましょう。

一般的なアプリ開発にかかる費用については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ヘルスケアアプリの企画におけるポイントとは?

では、ヘルスケアアプリを開発するにあたってどのような点を押さえておくと良いのでしょうか。ポイントを3つ紹介します。

手軽さや管理しやすさにこだわる

ヘルスケアアプリは続けられなくては意味がありません。アプリのレビューなどでも見やすさについて評価されているものが多くあります。そのため、利用の手軽さや見やすさ、入力の手間の少なさなど、ユーザーの体験は特に重視しましょう。

ゲーミフィケーションを取り入れる

飽きさせないための工夫としてゲーミフィケーションを取り入れている方法があります。ゲーミフィケーションとは、「ゲームで活用されている要素を他の分野に利用・応用すること」です。例えば、ポケモンGOやドラクエウォークといったアプリでは、ゲームをするような感覚でヘルスケアを行えます。また、歩いた歩数に応じてポイントがもらえるなど、ポイ活とかけ合わされたアプリも存在します。熱中しやすい工夫を取り入れて、一歩先行くアプリを開発しましょう。

なお、ゲーミフィケーションについて詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。併せてご覧ください。

サービス全体でのマネタイズ策が必要

ヘルスケアアプリの難しさは、マネタイズの部分にあります。アプリ単体でマネタイズするのはハードルが高く、フリーミアムで提供されるケースが多い傾向です。企画の段階からどのようにマネタイズするかをしっかり考えていかないと、事業として成り立たないでしょう。想定されるユーザーは多くても、その機能に対して見合う価値があるかどうかという点で、付加価値を感じてもらえるアプリにすることが重要です。

アプリの企画書の作り方についてはこちらの記事にてテキスト・動画で解説していますので、ぜひご覧ください。

ヘルスケアアプリの開発外注先を選ぶポイント

先にも述べましたが、ヘルスケアアプリを開発するにあたっては、外注先に依頼することがおすすめです。最後に、外注先を選ぶポイントについて解説します。

過去の開発実績

はじめにベンダーの開発実績を調べます。自社で開発しようとするアプリに近いものを開発した実績があるか、そのアプリがどの程度利用されているのか、どんな評価をされているのかなどの観点から、いくつかのベンダーをピックアップして調査しましょう。

見積もりの内容や金額

実績調査が終わって、いくつかのベンダーがピックアップできたら、どの程度の金額がかかるのか見積もりを依頼しましょう。開発費用が安くてもサポートが貧弱では、リリース後のランニングコストが高くついてしまう恐れがあります。開発期間やサポート内容をしっかり把握することが大切です。

価格以外のポイントもチェック

前述の通り、見積もりは数社に依頼します。案件欲しさに内容が貧弱で安い見積もりを出してくるベンダーがいるためです。相見積もりを取って、どんな内容で提案されているかをしっかり確認します。つい見落としがちになるのは、リリース後の保守や運用の部分です。どの程度ランニングコストが捻出できるかも社内でまとめておく必要があるため、実際にリリースした後にどういった保守やアフターサービスがあるのかをヒアリングして比較しましょう。

この時、先方の担当者とのコミュニケーションが非常に大切です。これから仕事を発注し開発を進める中で、担当者とのコミュニケーションが密に取れるとプロジェクトの成功につながります。反対に、コミュニケーションが取りにくいと、認識にズレが生じて開発に支障が出てしまうでしょう。営業担当だけでなく、開発担当者も含めて相手の人柄をしっかりチェックします。

金額だけでなく、さまざまな要素を含めて総合的にベンダーを決めましょう。

外注先の企業を選ぶときのポイントについて、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

ヘルスケアアプリの市場はこれからもまだまだ伸びる可能性があります。

ヘルスケアアプリを開発する際は、どの程度の予算でどういった機能を持ったアプリ開発を行うのか、自社でよく検討し決めていきましょう。

開発するのは外注をおすすめしますが、外注先は価格だけでなく、実績や保守運用費用、担当者とのコミュニケーションといったさまざまな観点から総合的に検討することが重要です。

アプリ開発において知っておくべきポイントについて、こちらの記事に詳しくまとめています。ぜひチェックしてみてください。

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