ヘルスケアアプリの企画・開発方法がわかる!初心者向け解説
ヘルスケアアプリの開発は、優れた企画から始まります。人々の生活に直接影響を与えるこれらのアプリは、ユーザーのニーズを的確に捉え、使いやすさと効果的な機能を両立させることが重要です。
ヘルスケアアプリの企画段階では、まずターゲットユーザーを明確にすることが鍵です。健康管理、フィットネス、病気予防など、どの分野に焦点を当てるかで機能やデザインが大きく変わります。また、ユーザーが継続して利用したくなるようなシンプルかつ直感的なインターフェースが求められます。さらに、セキュリティ対策として、個人データの保護も重要なポイントです。これらの要素を踏まえ、しっかりとした計画を立てることで、効果的なアプリ開発の道が開けます。
数あるアプリの中でも、特に注目されているのが「ヘルスケアアプリ」です。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上のため、さまざまなアプリを取り入れ健康的な生活を意識している方も多いのではないでしょうか。この記事では、ヘルスケアアプリの概要や種類、開発期間や費用、アプリ開発の進め方について解説します。
Pentagonのヘルスケアアプリ開発事例
Pentagonではヘルスケアアプリ「SATORIST」の開発実績があります。SATORISTはストレス緩和のためにスマホ1つで手軽に瞑想体験ができるアプリです。
◆SATORISTとは
◆SATORIST画面イメージ
「SATORIST」はHealthKitにてiOSと連携し、ヘルスケアデータを活用してストレス値を測定します。ストレス値の測定結果に基づき、5つの瞑想プログラムの中から最適なものを提案します。従来の瞑想アプリでは音楽とタイマーに頼る形式が多いですが、「SATORIST」はカメラを活用し、ユーザーの瞑想中の集中力を監視する機能が特徴です。
ヘルスケアアプリの開発でお悩みの方は、企画・デザイン主導の開発に強みを持つ株式会社Pentagonにお任せください。
ヘルスケアアプリ開発の5つのステップ
◆ヘルスケアアプリ開発の5つのステップ
ヘルスケアアプリ開発のステップは以下のような流れで進行します:
ステップ① 企画・要件定義
最初にアプリの目的やターゲット、主要機能を明確にします。ユーザーのニーズ理解、競合分析、アプリの差別化ポイントを定義します。この段階でユーザーのヒアリングやアンケートを実施することも有効です。
ステップ② 設計・開発
UI/UXデザインを行い、アプリを設計します。その後、実際のコーディング作業に入ります。ヘルスケアアプリの場合、医療関連の法規制やセキュリティ面にも注意を払う必要があります。
ステップ③ テスト・品質管理
開発したアプリの機能や使いやすさ、セキュリティなどを網羅的にテストします。
ステップ④ リリース
App StoreやGoogle Play Storeなどのプラットフォームにアプリを提出し、審査を経てリリースします。
ステップ⑤ 運用・保守
リリース後も継続的にアプリの利用状況やフィードバックを収集し、バグ修正や機能改善を行います。また、新しいヘルスケアの知見の登場や技術の進歩に合わせ、定期的にアップデートを行います。
この一連の流れを通じて、ユーザーにとって価値のあるヘルスケアアプリを開発・提供することができます。各段階で専門家の意見を取り入れ、法的要件を満たしながら、使いやすく効果的なアプリを作り上げていくことが成功の鍵となります。
ヘルスケアアプリの開発にかかる費用や期間
開発費用について
アプリ開発の費用は、主に以下の計算式で算出されます:
アプリ開発の時間(工数)× エンジニアのコスト(時給) + α = 見積もり金額
ヘルスケアアプリの場合においても、開発費用の計算式は同様です。計算式の通り、エンジニアのスキルレベルによってコストが大きく変動します。また、複雑な機能や多くの機能を実装する場合、費用は高くなります。一般的な相場は300万円以上ですが、大規模開発では2,000万円以上かかることもあります。当初想定より機能追加が発生した場合、コストも増加します(α箇所)。Pentagonへ外注する場合、開発だけではなくマネタイズのノウハウも提案を行っています。
一般的なアプリ開発にかかる費用については、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
【相場】モバイルアプリの開発費用はいくら?開発費を抑える方法も紹介
開発期間について
アプリ開発の期間は、一般的に半年以上を見込むことが推奨されます。
開発期間は要件の複雑さや規模によって大きく変動します。また、企画、設計、開発、テスト、リリース準備など、各フェーズに十分な時間を割り当てる必要があります。ウォーターフォールではなくアジャイル開発を採用する場合、イテレーションごとの進捗を管理し、柔軟に対応することが重要です。
外部ベンダーを起用する場合、契約交渉や要件定義の期間も考慮に入れる必要があります。リリース後の運用やアップデートも含めた長期的な視点で、アプリに関する期間を検討することが重要です。
開発者は、これらの要素を考慮しながら、クライアントの予算と期待に沿った現実的な見積もりを提示することが求められます。同時に、品質を維持しながら効率的な開発を行うための戦略を立てることも重要です。
ヘルスケアアプリの開発外注先を選ぶ3つのポイント
先にも述べましたが、ヘルスケアアプリを開発するにあたっては、外注先に依頼することがおすすめです。最後に、外注先を選ぶポイントについて解説します。
ポイント① 過去の開発実績
はじめにベンダーの開発実績を調べます。自社で開発しようとするアプリに近いものを開発した実績があるか、そのアプリがどの程度利用されているのか、どんな評価をされているのかなどの観点から、いくつかのベンダーをピックアップして調査しましょう。
実績を評価する際は、単なる開発数だけでなく、アプリの品質や市場での成功度も重要です。また、ヘルスケア分野特有の規制やガイドラインへの対応経験も重要な判断材料となります。
ポイント② 見積もりの内容や金額
実績調査が終わって、いくつかのベンダーがピックアップできたら、どの程度の金額がかかるのか見積もりを依頼しましょう。開発費用が安くてもサポートが貧弱では、リリース後のランニングコストが高くついてしまう恐れがあります。開発期間やサポート内容をしっかり把握することが大切です。
見積もりには、開発費用だけでなく、保守・運用費用、セキュリティ対策、法規制対応のコストなどが含まれます。また、段階的な開発アプローチや柔軟な支払条件の提案も検討に値します。開発会社がクライアントの予算と目標を理解し、最適なソリューションを提案しているかが重要です。透明性のある見積もりと、各項目の必要性についての十分な理解が得られるかを確認しましょう。
ポイント③ 価格以外のポイントもチェック
前述の通り、見積もりは数社に依頼します。案件欲しさに内容が貧弱で安い見積もりを出してくるベンダーがいるためです。相見積もりを取って、どんな内容で提案されているかをしっかり確認します。つい見落としがちになるのは、リリース後の保守や運用の部分です。どの程度ランニングコストが捻出できるかも社内でまとめておく必要があるため、実際にリリースした後にどういった保守やアフターサービスがあるのかをヒアリングして比較しましょう。
この時、先方の担当者とのコミュニケーションが非常に大切です。これから仕事を発注し開発を進める中で、担当者とのコミュニケーションが密に取れるとプロジェクトの成功につながります。反対に、コミュニケーションが取りにくいと、認識にズレが生じて開発に支障が出てしまうでしょう。営業担当だけでなく、開発担当者も含めて相手の人柄をしっかりチェックします。
金額だけではなく、さまざまな要素を含めて総合的にベンダーを決めましょう。
開発会社が技術力やプロジェクト管理能力を有しているかに加え、ヘルスケア分野の専門知識や最新トレンドへの理解度についても確認すべきです。さらに、データセキュリティや個人情報保護に関する取り組み、医療機器プログラムの規制対応能力なども、選定の重要な要素となります。
外注先の企業を選ぶときのポイントについて、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ヘルスケアアプリ開発に向けて決定すべきこと3つ
ヘルスケアアプリ開発に向けて企画段階で決定すべきこと3つについて、それぞれ解説します。
決定すべきこと① アプリの種類
アプリ開発にはネイティブアプリとWebアプリの2つの選択肢があります。ヘルスケアアプリでは開発視点からネイティブアプリを選択するべきと言えます。
ネイティブアプリは、特定のプラットフォーム(iOSやAndroid)向けに開発されたアプリです。デバイスの機能を最大限に活用でき、オフラインでも動作するため、ユーザー体験が優れています。例えば、歩数計や心拍数モニタリングなど、デバイスのセンサーを使用する機能を実装する場合に適しています。
一方、Webアプリはブラウザ上で動作するアプリケーションです。複数のプラットフォームに対応できるため、開発コストを抑えられます。また、アップデートが容易で、ユーザーがアプリをインストールする必要がありません。ただしOSがブラウザからの情報取得を制限している項目などがあるため、ヘルスケアアプリの実現においては制約が発生することになります。
決定すべきこと② 外注か自社開発か
アプリの開発方法として外注と自社開発がありますが、自社での開発が難しい場合や品質をより高めたい場合は外注を行うのがおすすめです。
外注開発では、専門的な知識や技術を持つ開発会社に委託します。開発期間の短縮や高品質なアプリ開発が期待できます。特にヘルスケア系のアプリであれば、医療関連の規制対応や最新技術の導入が必要な場合に有効です。
自社開発は、社内のリソースを使ってアプリを開発する方法です。開発プロセスを完全にコントロールでき、ノウハウを社内に蓄積できます。また、継続的な改善や機能追加が容易です。
決定すべきこと③ 開発の手法
ヘルスケアアプリの開発手法には、スクラッチ開発、パッケージ開発、ノーコード開発があります。各手法には様々なメリットやデメリットがあります。独自性の高いヘルスケアアプリでは、スクラッチ開発が適していると言えます。
スクラッチ開発
スクラッチ開発は、一から全ての機能をカスタム開発する方法です。独自性の高いアプリや特殊な機能が必要な場合に適しています。
メリット:
- 完全にカスタマイズされた独自のアプリを作成可能
- 特殊な機能や高度なセキュリティ要件に対応できる
- 将来の拡張性や柔軟性が高い
デメリット:
- 開発コストと時間が他の方法と比べて高い
- 高度な技術スキルを持つ開発者が必要
- バグや不具合のリスクが比較的高い
パッケージ開発
パッケージ開発は、既存のフレームワークを利用して開発する方法です。開発期間の短縮やコスト削減が可能です。
メリット:
- 開発期間とコストを削減できる
- 既存のフレームワークの品質レベルを享受できる
デメリット:
- カスタマイズの自由度が制限される場合がある
- ライセンス費用や継続的な維持費が発生する可能性がある
- 他社と似たようなアプリになりやすい
ノーコード開発
ノーコード開発は、プログラミング知識がなくてもアプリを作成できるツールを使用する方法です。迅速なプロトタイプ作成や簡易的なアプリ開発に適しています。
メリット:
- プログラミングスキルがなくても開発可能
- 迅速なプロトタイピングと開発が可能
- コストが比較的低い
デメリット:
- 複雑な機能や高度なカスタマイズには制限がある
- パフォーマンスや拡張性に制限がある場合がある
- プラットフォームへの依存度が高くなる
選択の際は、アプリの複雑さ、独自性、開発期間、予算、開発チームのスキル、将来の拡張性などを考慮することが重要です。例えば、独自の健康モニタリング機能を持つ革新的なアプリを目指す場合はスクラッチ開発が適しているかもしれません。一方、一般的な健康管理機能を迅速に提供したい場合は、パッケージ開発やノーコード開発が適している可能性があります。
ヘルスケアアプリの開発に「Pentagon」がおすすめな3つの理由
ヘルスケアアプリは、健康管理やフィットネス追跡、医療情報の提供など、現代のライフスタイルにおいて欠かせないツールとなっています。しかし、ヘルスケアアプリの開発には、特有の技術的要件やデザインの配慮が必要です。例えば、データのプライバシー管理やユーザーインターフェースの直感性が非常に重要です。
理由① ユーザー中心のデザインと機能性
ヘルスケアアプリを成功させるためには、ユーザーのニーズに応じた使いやすいデザインが不可欠です。アプリの操作が複雑すぎると、ユーザーは継続して利用することを避ける傾向にあります。株式会社Pentagonは、アプリ開発の初期段階からデザイナーが参加し、ユーザビリティとデザインの両方にこだわったアプリ開発を行っています。
たとえば、Pentagonが開発したヘルスケアアプリ「SATORIST」では、シンプルな操作性と共にユーザーが瞑想に対して抱く課題を解決できる手軽さが評価されました。また、Pentagonのデザインチームは、視覚的な魅力だけでなく、直感的なユーザーエクスペリエンスも追求しています。
◆SATORISTの独自性
◆SATORISTのユーザー体験
理由② データセキュリティとプライバシー保護
ヘルスケアアプリは、ユーザーの個人情報や健康データを扱うため、セキュリティが最も重視されます。データの暗号化、認証システム、定期的なセキュリティテストなど、安心して使用できるシステムを構築することが不可欠です。
Pentagonは、アプリ開発の際にセキュリティ対策を徹底しています。開発前にテストケースを作成し、第3者機関によるセキュリティテストも実施しています。また、ユーザーが安心してアプリを利用できるように、個人情報の保護に関するガイドラインを順守した開発を行っています。
理由③ ヘルスケアアプリ開発における技術的要件
ヘルスケアアプリの開発には、次のような技術的な要件が求められます。
◆ヘルスケアアプリ開発の技術要件
技術要件 | 概要 |
---|---|
データのリアルタイム処理 | ユーザーの活動データや健康情報を即座に反映し、分析結果を提供することが重要。 |
プッシュ通知機能 | ユーザーのモチベーション維持や、定期的な健康情報の確認を促すために、効果的なプッシュ通知が必要。 |
多言語対応 | グローバルな市場をターゲットにする場合、複数の言語で対応する機能が求められる。 |
デバイス間の連携 | ウェアラブルデバイスや他のアプリとのシームレスな連携が、利用者の利便性を向上させる。 |
これらの要件を満たすために、Pentagonは最新技術を駆使して、常に最適なソリューションを提供しています。たとえば、ウェアラブルデバイスとの連携やリアルタイムでの健康データ処理を可能にすることで、ユーザーの健康管理をより効果的にサポートしています。
ヘルスケアアプリ開発において、ユーザーエクスペリエンスやデータセキュリティ、技術的な要件をバランス良く実現することが重要です。Pentagonは、これらのすべての要件を満たしつつ、デザイン性にも優れたアプリを提供する企業として、多くの実績を誇っています。今後、ヘルスケア分野でアプリ開発を検討している場合は、ぜひPentagonにご相談ください。
お問い合わせはこちらで、詳細なご相談を承っています。
ヘルスケアアプリで押さえるべき3つのポイント
では、ヘルスケアアプリを開発するにあたってどのような点を押さえておくと良いのでしょうか。ポイントを3つ紹介します。
ポイント① 手軽さや管理しやすさにこだわる
ヘルスケアアプリは続けられなくては意味がありません。アプリのレビューなどでも見やすさについて評価されているものが多くあります。そのため、利用の手軽さや見やすさ、入力の手間の少なさなど、ユーザーの体験は特に重視しましょう。
ヘルスケアアプリの成功の鍵はユーザーの継続的な利用にあります。そのためには、日々の使用が苦にならない直感的なインターフェースが不可欠です。例えば、ワンタップで記録できる機能や、自動データ同期、視覚的にわかりやすいグラフ表示などが効果的です。また、ウェアラブルデバイスとの連携やAI技術を活用した自動入力機能を実装することで、ユーザーの入力負担を大幅に軽減できます。さらに、カスタマイズ可能なダッシュボードや、ユーザーの目標に応じたパーソナライズされた提案機能を提供することで、アプリの有用性と魅力を高めることができます。
ポイント② ゲーミフィケーションを取り入れる
飽きさせないための工夫としてゲーミフィケーションを取り入れている方法があります。ゲーミフィケーションとは、「ゲームで活用されている要素を他の分野に利用・応用すること」です。例えば、ポケモンGOやドラクエウォークといったアプリでは、ゲームをするような感覚でヘルスケアを行えます。また、歩いた歩数に応じてポイントがもらえるなど、ポイ活とかけ合わされたアプリも存在します。熱中しやすい工夫を取り入れて、一歩先行くアプリを開発しましょう。
なお、ゲーミフィケーションについて詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。併せてご覧ください。
ゲーミフィケーションを取り入れたアプリ開発をおこなう方法とは?
ポイント③ サービス全体でのマネタイズ策が必要
ヘルスケアアプリの難しさは、マネタイズの部分にあります。アプリ単体でマネタイズするのはハードルが高く、フリーミアムで提供されるケースが多い傾向です。企画の段階からどのようにマネタイズするかをしっかり考えていかないと、事業として成り立たないでしょう。想定されるユーザーは多くても、その機能に対して見合う価値があるかどうかという点で、付加価値を感じてもらえるアプリにすることが重要です。
アプリの企画書の作り方についてはこちらの記事にてテキスト・動画で解説していますので、ぜひご覧ください。
【動画解説】アプリ開発の企画書の作り方・ポイント12選を紹介!
ヘルスケアアプリの主要な種類5つを紹介
「健康」といっても、人それぞれ身体状態や求めるものは異なります。ユーザーのニーズに応えるため、企業はさまざまなヘルスケアアプリを開発し進化させています。企画の参考に、市場にはどんな種類のアプリがあるのか、5種類のヘルスケアアプリの機能や特徴を紹介します。
種類① 体重や食事を記録できるアプリ
◆体重や食事を記録できるアプリの要素
ヘルスケアアプリの代表的なものとして挙げられるのが、体重や食事を記録できるアプリです。使い方について、まずはアプリをダウンロードし身長・体重、健康診断の結果など基本的なデータを入力します。そして、日々の体重、食事内容などを記録していきます。そのデータから適切な体重や、必要であればダイエットに関する情報を表示して、ヘルスサポートしてくれるのです。
塩分やカロリーの調整、体重管理が必要な食事管理療法をしている方におすすめのアプリといえるでしょう。記録だけでなく、食事内容から摂取カロリーを自動計算してくれるものや、含まれる塩分量の分析をしてくれるものもあります。AIや管理栄養士が分析するため、より正確なデータが得られます。また、食事の内容に対して、栄養士からのアドバイスが受けられる機能がついたアプリもあり、モチベーションを維持できるような工夫がされていることも特徴です。
この種類のヘルスケアアプリを開発する際に必要とされる機能は以下のようなものがあります。
- 食事を記録する(画像、もしくはテキスト入力)
- 体重を記録して、見やすくグラフ表示
- 食事内容の分析(画像を解析するなどして、栄養やカロリーを表示する)
- メニューごとの概算カロリー表示
- 管理栄養士もしくはAIによるフィードバック
- 適正カロリーの表示
- 献立の提案
- 続けるモチベーションをアップ
代表的なアプリとして「あすけん」(株式会社 asken)、「ハミング」(URECY WORKS社)、「FiNC」(株式会社 FiNC Technologies)、「YAZIO」(YAZIO GmbH)などがあります。
種類② 運動や睡眠のデータを自動で計測するアプリ
◆運動や睡眠のデータを自動で計測するアプリの要素
食事以外にも健康的な生活を送るためには、適度な「運動」や、質の良い「睡眠」が欠かせません。そこで重要となるのが、日々運動や睡眠状態を計測し記録していくことです。以前はデータを手入力するものが多く、手間がかかっていました。
しかし、最近ではアプリを起動しておくだけで、自動で計測して記録する機能のついたアプリがたくさんリリースされています。例として、スマートウォッチと連動させ、手首から伝わる心拍数や振動などのデータを基に、睡眠時間や眠りの深さによって睡眠の質を計測できるアプリが挙げられます。
健康のため運動と睡眠をバランス良く管理したいという方に、おすすめのアプリです。
運動や睡眠のデータを計測するアプリを開発する場合、以下の機能を取り入れると良いでしょう。
- 歩数、運動量計測
- 身長、体重、年齢、血圧、血液データなど基本情報の入力
- 心拍数、睡眠時間の自動計測
- 1日の運動量、食事、健康に関する悩みに対する提案やアドバイスをしてくれる
- 睡眠時間、睡眠リズム、いびきなどの記録
- スマートウォッチとの連動
例えば、「ヘルスケア」(Apple)、「Google Fit」(Google)、「FiNC」(株式会社 FiNC Technologies)、「dヘルスケア」(株式会社NTTドコモ)などが代表的です。
種類③ 運動をサポートするアプリ
◆運動をサポートするアプリの要素
運動不足解消や、運動習慣を身に着けたいという方をサポートするアプリです。コロナ感染拡大により、屋外やフィットネスジムの利用が制限されたとき、「効率良く体を動かしたい」「専門家のアドバイスを受けたい」というユーザーの声に応えて多くのアプリがリリースされました。理想の体づくりにむけて必要なトレーニング方法などを、動画などでわかりやすく紹介してくれます。また、ジョギングやヨガのような誰もが取り組みやすいものから、より強度の高い筋トレまで、さまざまなトレーニングがあります。目的に応じてアプリを選択すると良いでしょう。
他にも、音楽を聴きながら、または家事の合間にフィットネスを自宅でも、手軽にできるような工夫が施されています。効率的にトレーニングしたいという方におすすめのアプリです。
運動のサポートに特化したアプリを開発するには、以下の機能が必要です。
- フィットネスのための見本動画、音楽の配信機能
- 消費カロリー計算
- 運動メニュー提案
- トレーニングの記録
「BeatFit」(株式会社アリストル)、「リハカツ」(株式会社サプリム)、「Burn.Fit」(Bunnit inc.,)「Nike Training Club」(Nike, Inc)、「Daily Yoga」(Daily Yoga Culture Technology Co., Ltd.)、「FiNC」(株式会社 FiNC Technologies)などのアプリが挙げられます。
種類④ 病院や薬など医療関連アプリ
◆病院や薬など医療関連アプリの要素
医療関連のアプリでは、通院のスケジュール管理や服薬の時間管理が可能です。中には健康診断の情報を管理できるアプリや、病院のオンライン診療を行う際に便利なアプリもあります。
精神疾患を持つ方の中で通院が難しかったり服薬を忘れたりする方、毎日決まった時間に服薬する薬を利用する方におすすめのアプリです。また、アプリを介してオンライン診療を提供するケースもあります。
さらに、調剤薬局などが提供するお薬手帳アプリなども増えています。処方薬の記録だけでなく、処方を受け取ったらアプリで処方を送信し、事前予約することで薬を受け取る時間が短縮できるといった機能もあり便利です。
このタイプのアプリ開発に必要とされる機能は以下の通りです。
- 通院や服薬のスケジュール管理
- 通院のリマインド
- 服薬のリマインド
- オンライン診療予約
- オンライン診療
- 処方箋送付
- 調剤受取予約
「CLINICS」(MEDLEY, INC)、「マイセラピー」(smartpatient GmbH)、「myPill」(Bouqt.com Ltd)、「クリエイト薬局処方せん送信・お薬手帳」(CREATE SD. CO.,LTD)などが代表的なアプリといえます。
種類⑤ 女性向けの体調管理アプリ
◆女性向けの体調管理アプリの要素
生理周期の予測や基礎体温の記録、その日の出来事や体調変化を記録できる機能によって、体調の管理が可能です。生理周期や体調が把握できると、妊活の際にも役立ちます。
最近では、体調変化についてのアドバイスをする機能もあり、サポートも充実しています。
女性向けのアプリ開発に必要とされる機能をまとめました。
- 生理予測、排卵日予測
- 妊娠可能性の予測
- 体調アドバイス
- カレンダー
- 体調記録
- 基礎体温の記録
「ルナルナ」(MTI Ltd.)、「ミチル(michiru)」(EVER SENSE, INC.)、「ソフィ」(Unicharm Corporation)、「Clue」(BioWink GmbH)といったアプリがあります。
まとめ
ヘルスケアアプリの市場はこれからもまだまだ伸びる可能性があります。
ヘルスケアアプリを開発する際は、どの程度の予算でどういった機能を持ったアプリ開発を行うのか、自社でよく検討し決めていきましょう。
開発するのは外注をおすすめしますが、外注先は価格だけでなく、実績や保守運用費用、担当者とのコミュニケーションといったさまざまな観点から総合的に検討することが重要です。
アプリ開発において知っておくべきポイントについて、こちらの記事に詳しくまとめています。ぜひチェックしてみてください。