スキルシェアアプリの開発を外注したい!必要機能・手順・費用まとめ

みなさんは「スキルシェアアプリ」というものをご存じでしょうか。

近年のスマートデバイスの急速な普及により、アプリを介してシェアリングできるものが多くなってきました。その中で特に注目されているのが、今回ご紹介する「スキルシェアアプリ」です。

スキルシェアアプリを利用すれば、従来は十分に活かされなかった個々人の持っている様々な知識やスキルを、必要とする人が活用できるようになります。

近年は国が副業・兼業を促進している背景もあり、BPOプラットフォームのようなビジネスに関わるスキルシェアも盛んになってきました。実際に利用したことがある方、利用してみようと考えている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなスキルシェアアプリの開発を検討している方に向けて役立つ内容をご紹介します。

いま話題のスキルシェアアプリとは?

そもそもスキルシェアアプリとはどのようなものなのでしょうか。まずは概要からおさらいしてみましょう。

前提として、現在の世界的なシェアリングエコノミー(共有経済)の急成長があります。シェアリングエコノミーとは、消費者間でインターネット上のプラットフォームを媒体とした、売り買い・貸し借り・提供などのシェアリングをする、新しい時代の経済様式です。一般社団法人シェアリングエコノミー協会のリサーチによれば、シェアリングエコノミーの市場規模は2030年に11億円を超えるまでに成長すると予測されています。

シェアリングアプリはジャンルも豊富で、仕事を依頼できるプラットフォームのようなものもあれば、クリエイターの作品を商用利用できるものなど様々です。次章では、具体的なアプリと共にご説明します。

おもなスキルシェアアプリの例

代表的なスキルシェアアプリとして、以下のようなものが挙げられます。

・画像/動画素材の「PIXTA」

・スキルを売り買いできる「ココナラ」

・家事代行の「タスカジ」

・手作り作品販売の「minne」

・クラウドソーシングの「クラウドワークス」

・フリーマーケットの「メルカリ」

・個人の時間を売り買いできる「タイムチケット」

使ったことがある、もしくは耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

では、どうしてスキルシェアアプリが急速に拡大しているのでしょうか。さらに詳しく見ていきましょう。

スキルシェアアプリの人気が拡大している理由

先ほどご紹介したようなスキルシェアアプリの人気が急上昇している理由には、いくつかの要素が考えられます。中でも大きな理由としては、冒頭でご紹介したような「人」「モノ」「場所」「情報」「移動手段」などを共有・交換するシェアリングの文化が広まったことで副業などが盛んになり、趣味やスキルで稼ぐことへの憧れを抱く人が増えたことが挙げられるでしょう。

また、その気運に伴い副業や兼業ができる企業も増加しています。会社員など本業での将来への不安を抱えている人、自分の能力を広く世界で発揮して認知されたい欲求などから、スキルシェアアプリが必要になる土壌が整ってきているのです。

このような理由で、スキルシェアアプリに興味を持っているユーザーが増加し、人気が拡大しているのです。

スキルシェアアプリに必要な機能とは?

このように、今勢いのあるスキルシェアアプリですが、アプリとして必要な機能にはどのようなものがあるのでしょうか。主要な機能を見てみましょう。

・新規会員登録機能

・会員ページへのログイン機能

・会員データ管理機能

・フォーム機能

・検索機能/並び替え機能

・SNS連携機能

・年齢認証機能

・決済機能

・口コミ機能

・退会手続き機能

・メッセージ送受信機能

・コンテンツ管理機能

・ランキング機能

各アプリのユニークな機能までは省略していますが、それでも上記のように数多くの機能の搭載が必要になります。

特に会員登録など個人情報を取得するような仕組みをつくっておくことも大切です。スキルシェアアプリは個人と会社、個人と個人などユーザーが各方面とつながりをもつシーンが非常に多いです。そのため、何かあった場合にユーザーをすぐに追跡できるよう、情報のトレーサビリティを担保しておくようにしましょう。一方で個人情報を扱うため、専門の会社に依頼して、充分なセキュリティ性能を確保しておくことも大切です。

スキルシェアアプリの開発にかかる一般的な費用の相場

それでは、スキルシェアアプリの開発には、どれくらいのコストがかかるのでしょうか。

まずは一般的な相場を見てみましょう。

アプリの開発は通常、プログラマおよびシステムエンジニア(SE)の手によって行われます。プログラマの1人月の単価は、フリーランスでは40万円~60万円、企業の社員では50万円から100万円程度が相場です。

一方、システムエンジニアの1人月の単価は、初級者で60万円~100万円、中級者で80万円~120万円、上級者で100万円~160万円程度が相場です。

開発費用=1人月単価×開発月数となります。すなわち、開発費用は搭載機能に影響され、どれくらいの人数で、どれくらいの開発期間をかけるかによって決定されます。

スキルシェアアプリの開発に必要な総額は一概には言えませんが、標準的な機能を搭載する場合は600万円~800万円程度、必要最低限の性能のみで良いのならば、400万円~600万円、高機能を目指すならば800万円以上が相場です。

さらに、後から追加で機能を搭載する場合には、内容にもよりますが50万円~100万円程度が必要になってくるでしょう。

気をつけたい点は、単に価格だけで選ぶのではなく、その機能をなぜその金額で買うのかという、合理的な説明ができるようにすることです。本当に実現したい目的に沿った開発ができるよう、費用面とよく照らし合わせて考えてみましょう。

アプリ開発の大まかな流れ

では続いては、スキルシェアアプリ開発のおおよその流れを見てみましょう。

企画決定

はじめのステップは、まず自社内で企画を練り上げることです。

この段階で、なぜそのアプリの開発が必要で、何をどれくらい達成するかのゴールを定めて、どんなユーザーに使ってもらいたいのか、可能な限り言語化・見える化しておきましょう。

もちろん、これらの条件は後から変更する可能性もあるかもしれません。しかし、初期の経験がしっかりしていればしているほど、後々に状況が変動した際にもブレることが減ります。

制作するサービスの内容にもよりますが、スキルシェアアプリの企画書に盛り込むべき一般的な内容には、以下のようなものが挙げられます。

・アプリを開発する理由と目的

・ターゲットとなるユーザーのイメージ

・アプリの基本コンセプト

・具体的な機能

・そのアプリを利用することでユーザーが経験できること(ユーザーゴール)

・マネタイズの手段

・収益計画

複数社へ見積り依頼

企画ができあがったら、見積りを依頼しましょう。複数の開発会社に見積ってもらい、その中から選ぶのがおすすめです。まずは、開発にかかる見込み費用と期間をチェックし、こちらの要望を十分に実現してくれる技術力がある会社はどこかを精査します。

例えば、iOSとAndroidでは、開発に用いるプログラミング言語が異なります。両方に対応したいのであれば、その分費用もかさむでしょう。また、開発会社によっても例えばビジネス向けアプリ、あるいはクリエイター向けアプリなど、得意とするカテゴリは千差万別です。もし、スキルシェアアプリの十分な開発実績がある会社であれば、信頼性もあり、質の高いアプリを作成してくれる可能性も高まるでしょう。

そして、1社に絞ったら、自社の担当者と開発業者の担当者との間で要件定義書を作成します。打合せなどをこまめに行い、認識に齟齬が生まれないよう綿密に話し合いましょう。

また、制作のスケジュールもこの段階で大まかに決めておくと安心です。

設計

続いて、設計段階へと進みます。この設計段階は大きく「外部設計」と「内部設計」の2つに分かれます。

外部設計は全体のデザインやユーザーが操作したときのフローなど、アプリの外面を決めていくプロセスです。外部設計を行う際のポイントは、以下3つの要素を明確化することです。

・アプリ利用によってユーザーが実現できること

・アプリからユーザーが取得できるコンテンツ

・アプリ内でのユーザーアクティビティ

一方、内部設計は外部設計で決めた内容を実現するために、実際にコーディングを行ったり内部の仕様を決めたりと、ユーザーの目には見えないシステム部分を設計します。

内部設計は専門知識が求められるため、開発会社に任せるケースが一般的です。

開発

そして、いよいよ開発に取り掛かります。この段階は開発会社が実施する部分ですが、出来上がりに認識の齟齬がないか、こまめにコミュニケーションを取ることが重要です。特に、進捗の状況は定期的に確認しましょう。

また、もし仕様に何かしらの変更を加えたい場合は、なるべく早い段階で伝えましょう。場合によっては、先に定めた仕様では実装が困難であると開発途中に判明するかもしれません。しっかりとコミュニケーションを取って、ともに問題解決策を探っていくことが大切です。

テスト

アプリの開発が完了したら、次はテストに移ります。正常に動作するか、欲しかった機能はイメージ通りになっているかどうか実際にテストをしましょう。具体的には、次の3つのテストが必要です。

・単体テスト

アプリが仕様通りに動作して、データの取り扱いにもエラーがないかを検査します。

・結合テスト

いくつかのプログラムを組み合わせたときに、設計通りにデータが取り扱われているかどうかを検査します。

・受入テスト

発注元(自社)で行う試験で、できたアプリが目的に適ったものに仕上がっているか、ユーザーフレンドリーなつくりになっているかどうかを検査します。また、開発プロセスの中途で変更があった場合は正しく反映されているか、あるいはミスやエラーといった不具合が生じていないか、リリース前にしっかり確認しておきましょう。

アプリのリリース

最後に、完成品のアプリをリリースする段階です。ここで、iOSの場合はApp Storeの審査が、Androidの場合はGoogle Play ストアの審査が必要になります。審査を通過すれば、晴れて一般公開となります。

ちなみに、アプリの審査はおよそ1週間程度で完了します。

全体の工程にかかるおおよその期間

ここまでの工程全体に見込まれるおおよその時間ですが、標準的な仕様のスキルシェアアプリの場合、フルスクラッチで開発すると最短でも7ヶ月程度が必要となります。

内訳としては、

・企画〜見積もり:1ヶ月

・設計〜デザイン:2ヶ月

・開発:4ヶ月

となります。

しかし、場合によってはトラブルなどが発生し、開発期間が伸びてしまうような事態もあるかもしれません。そのため、なるべくゆとりのあるスケジュールを策定し、関係者間で緊密なコミュニケーションを取りながら、リリースまで進めていきましょう。

スキルシェアアプリの開発における注意点

さらに、スキルシェアアプリを開発する際に気をつけておきたいポイントを、3つ解説します。

作りたいスキルシェアアプリのイメージは明確にする

まずは、目標とするスキルシェアアプリのイメージをはっきりとさせて、言語化・可視化することです。また、ターゲットとなるユーザーもしっかりイメージしましょう。

例えば、どのようなペルソナのユーザーが、どのようなスキルをシェアしたいと思っていて、そのニーズを実現するためにスキルシェアアプリには何を求めているのかなど、具体的なストーリーをイメージすると、見通しがクリアになるでしょう。

依頼先のノウハウや実績を確認

加えて、依頼先の開発業者が、スキルシェアアプリの開発に必要十分なノウハウや実績を有しているか、事前に確認しておきましょう。

アプリ開発にかかるコストは決して安いものではありません。こちらの要望を達成できるような見込みがあるのかどうか、過去の制作実績を通じて判断してみましょう。

重要なのは依頼先企業とのコミュニケーション

アプリ開発を成功させるうえで最も大切なことは、双方の担当者間で良好かつ十分なコミュニケーションを取ることでしょう。言われたことを単に実現するだけではなく、プロフェッショナルとしての知見を持って積極的に提案してくれたり、こまめにコミュニケーションをとって認識のすり合わせができるなど、二人三脚でリリースまで伴走してくれるような開発会社がベストでしょう。

まとめ

この記事ではスキルシェアアプリをテーマに、概要や外注の際に押さえておくべき機能・手順・費用・期間などを解説しました。

冒頭ご紹介したように、シェアリングアプリは急速に広がっています。気運の高まりに乗じて多くの企業がサービスを企画しています。

そのような激しい競争の中で勝ち抜いていくためにも、本当に役立つ理想のアプリが開発できるよう、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

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