ECアプリの3つの開発方法とは?制作の費用や期間も解説

ECアプリとは、ECサイトをアプリ化したもので、ユーザーにより快適な買い物体験を提供することができます。

ECアプリの開発手法としては、以下の3種類が考えられます。

◆ECアプリの3つの開発手法

  • ①ハイブリッドアプリ(WebView)
  • ②ネイティブアプリ
  • ③PWA化

既にECサイトを運営しており、コストを抑えてアプリを作りたい方におすすめしたいのが、①のハイブリッドアプリです。なぜなら、今の利用しているECサイトの商品ページやカートを再利用して開発できるため、大幅に開発コストを抑えることができるからです。一方で、コストをかけてもでも高品質なアプリを作成し、ブランディングや売上増を目指したい場合は、②ネイティブアプリがおすすめです。

本記事では、アプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」で代表を務める筆者が、「ECアプリの開発方法」について詳しく解説します。アプリの開発を検討中の方は、ぜひ株式会社ペンタゴンまでご相談ください。

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株式会社ペンタゴンでのECアプリの開発事例

アパレル企業のECアプリ開発事例をご紹介します。

当社は月間アクティブユーザー10万人を抱える大手アパレルブランドのiOSアプリ開発をサポートさせていただきました。アプリ開発歴8年以上のエンジニア複数名で担当し、既存アプリの改善を実施させていただきました。

◆ 開発内容

  • iOSアプリ(Swift)の開発サポート
  • アプリストア審査提出のサポート

◆ 改善成果

  • パフォーマンスの大幅な向上
  • 通信速度の改善:従来20秒程度かかっていた通信処理を数秒で完了するように最適化
  • アプリのクラッシュ率を段階的に低減
  • サーバー通信の最適化により、月額サーバー費用を月20万円から4万円に圧縮

既存アプリがオフショア開発で作成された形跡があり、品質に課題がありましたが、1年以上の継続的な開発サポート体制により、アプリの品質向上とコスト最適化を両立させることができました。

弊社「株式会社ペンタゴン」では、アプリに特化して制作をしております。  アプリ開発をお考えの場合は、以下のバナーをクリックして弊社までご相談ください。経験豊富なアプリエンジニアがご相談を承ります。

ECアプリの主な開発手法3つ

ECアプリの開発手法は、ハイブリッドアプリ、ネイティブ、PWA化の3種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して自社にふさわしいやり方を採用することが大切です。結論から言うと、既にECサイトをWebで運用しているケースがほとんどなので、コストを抑えたい場合は、ハイブリッドアプリとして開発するのがおすすめです。それでは、ハイブリッドアプリから解説していきます。

開発手法①ハイブリッドアプリ

Webアプリとネイティブアプリ、両方の仕組みを取り入れて開発されるのがハイブリッドアプリです。開発はウェブページの作成で行いますが、ネイティブアプリ同様の動作が可能で、デバイス固有の機能を活用することができます。つまり、見た目はネイティブアプリで中身はWebアプリと表現でき、ネイティブアプリのようにストアからダウンロードして使用します。

このような仕組みのため、Webアプリ・ネイティブアプリ双方のメリット・デメリットを引き継ぎます。すなわち、Webアプリ同様に開発や保守にかかるコストは低く抑えられるものの、動作速度や操作性はネイティブアプリには及びません。また、ストア経由で入手させる仕組みがユーザーのロイヤリティーを高める期待を生む一方で、審査の通過が求められることになります。

ECサイトを既に所有している場合は、既存のECサイトを再利用する形でアプリを構築することで、最もコスパ良くアプリを開発することができます。

開発手法②ネイティブアプリ

ネイティブアプリとは、iOSやAndroidなどのモバイルOSに備わっているソフトウェア開発キット(SDK)によって開発されたアプリのことを言います。プラットフォームに特化した設計原則が用いられているため、一貫性があり扱いやすいUIを提供できるのが特徴です。

メリットとしては、動作速度が速いこと、高速起動はもちろんオフラインでの動作も可能になることが挙げられます。そして、デバイスに備わっているさまざまな機能をフルに活用できる点は、Webアプリとの大きな違いです。

一方、アプリをゼロから開発するスクラッチ開発では時間とコストがかかりがちであること、課金アプリの場合はストアに手数料を支払う必要があること、さらにはストアの厳しい審査基準をクリアしなければならないことなどがデメリットです。

開発手法③PWA化

ECにおけるPWA(プログレッシブウェブアプリ)とは、従来のECサイトの機能性とネイティブアプリの使いやすさを兼ね備えた新しい開発手法です。ECサイトをPWA化することで、ユーザーはアプリストアからのダウンロードなしにスマホのホーム画面にアイコンを追加でき、オフライン機能やプッシュ通知などの機能を利用できるようになります。 PWA化はダウンロードが不要で、通常のECサイトと同じ技術で開発できるためリリース時の審査プロセスがないというメリットがあります。また、OSの縛りがないので、開発した単一のコードベースを横展開することで開発や保守にかかるコストを低く抑えることができるだけでなく、アプリストアを経由せずに素早くアップデートすることも可能です。 従来のECサイトと比較して、PWAはネイティブアプリに近い動作速度を実現し、Service Workerと呼ばれる技術によってオフライン時でも基本機能を利用できます。さらに、スマホのカメラ機能やプッシュ通知、位置情報、支払いAPIなどのハードウェア機能にもアクセスできるため、ECサイトにとって重要な顧客体験を向上させることができます。 PWA化によって、インストール不要の手軽さを維持しながら、ネイティブアプリに匹敵する機能性と使いやすさを提供し、顧客のリピート率や滞在時間の向上につながります。

ただし、ECサイトのPWA化は比較的簡単に行えるものの、ユーザーが自らホーム画面にアプリを追加する必要があり利用までのハードルが高くなっています。一般的にアプリは、Appストアからインストールするもの、という考えがあるため、あまり使われていないのが実情です。

ECサイトをアプリ化する場合のおすすめは?

ECサイトをアプリ化する場合、目的と予算によっておすすめの方法は異なります。

  • 費用を抑えつつ、ECサイトの機能をそのままアプリにしたい場合:
    ハイブリッドアプリがおすすめです。既存のECサイトをベースに開発できるため、比較的短期間かつ低コストでアプリ化が可能です。
  • 独自の機能やデザインにこだわり、ユーザー体験を最大化したい場合:
    ネイティブアプリがおすすめです。開発に時間と費用はかかりますが、OSに最適化された高いパフォーマンスと、アプリならではの機能を実装できます。
  • まずは手軽にアプリを試してみたい場合:
    PWA(プログレッシブウェブアプリ)化がおすすめです。Webサイトをアプリのように利用できるため、インストール不要で手軽に試せます。開発コストも比較的低く抑えられます。

自社のECサイトの規模、予算、アプリに求める機能などを考慮し、最適な方法を選択することが重要です。

以下にECサイトアプリ化の重要な点をまとめます。

◆ECサイトのアプリ化で考えるべきこと

  • ECアプリ化の目的を明確にする(売上向上、顧客体験向上など)。
  • ターゲットユーザー層を考慮する。
  • アプリで提供する独自の価値(プッシュ通知、クーポン、ポイント機能など)を検討する。
  • アプリのUI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)を最適化する。
  • アプリの保守・運用体制を構築する。

これらのポイントを踏まえ、ECサイトのアプリ化を検討していきましょう。

ECアプリの開発にかかる費用は400万円~

ECアプリの開発費用は、選択する開発手法や実装する機能によって大きく異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです:

開発手法による費用の違い

◆開発手法別の費用感

開発手法費用特徴
ハイブリッドアプリ500万円〜800万円Webの技術を活用しながら、ネイティブアプリの機能も実現できる中間的な選択肢。比較的コストを抑えながら、プッシュ通知などの機能も実装可能
ネイティブアプリ800万円〜1,200万円iOSとAndroid両方のアプリを開発する場合の費用。プラットフォームごとに別々の開発が必要なため最も高額だが、パフォーマンスとユーザー体験が最も優れている
PWA化50万円〜100万円基本的なEC機能に加え、レスポンシブ対応やPWA対応を含む費用。既存のECサイトをベースにするとコストを抑えられる

機能による追加コストの目安

基本機能に加えて、以下のような機能を実装する場合は追加コストが発生します。

◆機能別の開発費用

機能追加コスト
会員管理システム100万円〜
プッシュ通知機能50万円〜
位置情報連携80万円〜
ポイント・クーポン機能100万円〜
在庫管理システム連携150万円〜
チャット・問い合わせ機能80万円〜

初期費用の他に、アプリの保守・運用費用として月額10万円~30万円程度を見込んでおく必要があります。これには、サーバー費用、セキュリティ対策、OSアップデート対応などが含まれます。

ECアプリの開発にかかる期間は4ヵ月~

ECアプリの開発期間は、選択する開発手法や実装する機能の複雑さによって変わってきます。一般的な開発期間の目安を解説します。

開発手法による期間の違い

以下の表は、開発手法と開発期間の目安をまとめたものです。

◆開発手法別の開発期間

開発手法開発期間特徴
ハイブリッドアプリ5~8ヶ月Webの技術を活用しながら、アプリとしての機能も実現するため、中程度の開発期間。既存のWebサイトの資産を活用できる
ネイティブアプリ6~10ヶ月iOSとAndroid向けに別々の開発が必要なため、最も長期の開発期間となる
PWA化1ヶ月既存のWebサイトの資産を活用できるため、比較的短期間で開発可能。PWA対応を含まない基本的な機能のみの場合、4ヶ月程度で開発も可能

次に具体的な開発工程における期間もご紹介します。

開発工程ごとの標準的な期間

次の表は、各開発工程にかかる期間をまとめたものです。

◆開発工程毎の期間

開発工程期間内容
要件定義・設計1~2ヶ月機能要件の整理、UI/UXデザインの検討、システム設計、開発手法の決定
デザイン制作1~1.5ヶ月ワイヤーフレーム作成、UIデザイン、プロトタイプ作成
フロントエンド開発1.5~3ヶ月画面実装、アニメーション実装、API連携
バックエンド開発1.5~3ヶ月データベース設計、API開発、外部サービス連携
テスト・デバッグ1~2ヶ月単体テスト、結合テスト、ユーザーテスト、脆弱性診断

フロントエンド開発とバックエンド開発は、一部同時並行で進めることができます。当社では、開発期間を短縮するために、デザインとプログラムの開発を並行して進めることもあります。

ECアプリ開発の依頼先はどう決めるか

アプリの開発を外注する場合、依頼先の企業はどのように決めればよいでしょうか。ここでは、アプリ開発を依頼する際に見るべきポイントを3点紹介します。

ポイント①開発の実績や得意分野

自社のアプリ制作を委託する際に、実績の乏しい会社では希望する機能が実装できない場合や、ローンチに時間がかかってしまう場合があります。委託候補の会社のWEBサイトには必ず開発実績が掲載されているため、どんなアプリを開発してきたのかをしっかり確認するようにしましょう。

また、アプリ制作会社によって得意なジャンルがあります。ネイティブアプリが得意な会社、WEBアプリが得意な会社、ECサイトなどセキュリティ面でも経験豊富な会社などさまざまです。開発しようとしているアプリと委託先の得意なジャンルが近ければ近いほど、お互いにメリットは大きくなります。そういった部分にも着目して依頼先の制作会社の実績を調査してみましょう。

ポイント②継続的なサポートの体制

ECアプリを外注する際は、開発後の保守や運用対応の体制がどの程度構築されているかも重要です。ローンチした後も保守管理・点検やOSアップデートへの対応、その他の運用などのフォローが必要です。そのため、このサポートがどれくらい厚いのかは必須の確認事項といえます。コスト削減のためにも、可能な限りまとめて依頼できる会社を選ぶと良いでしょう。

アプリリリース後のサポートなどにかかる費用については、こちらの記事でもご紹介しています。

アプリ開発はリリース後の費用にも注意!アプリの運用コストとは?

ポイント③優れたUI/UXデザインを制作できるか

ECアプリの成功において、使いやすく魅力的なUI/UXデザインは売上に直結する重要な要素です。商品の閲覧からカートへの追加、決済までのプロセスをいかにスムーズに設計できるかがポイントとなります。

特に、商品購入までの導線が分かりやすいか、商品画像や情報が見やすく配置されているか、検索機能や絞り込み機能が使いやすいかなどが重要です。

また、実際のユーザーの行動データに基づいた改善ができる体制が整っているかも重要です。プロトタイプ段階でのユーザーテストやヒートマップ分析、A/Bテストによる継続的な改善などが実施できる会社を選びましょう。

さらに、現代のECサイトではスマートフォンからのアクセスが主流であるため、モバイルファーストの設計思想を持っているかどうかも確認が必要です。スマートフォンでの操作性を最優先に考え、タップやスワイプなどのモバイル特有のジェスチャーを効果的に活用できる制作会社を選ぶことをお勧めします。

弊社「株式会社ペンタゴン」では、デザインにチカラを入れており、ユーザー体験がより良くなるような設計をするように意識して制作に取り組んでいます。デザインにチカラを入れて制作したい、という方はぜひ弊社にご相談ください。

ECアプリを開発する4つのメリット

ここでは、ECアプリを開発するメリットをみていきましょう。

メリット①「プッシュ通知」による販売促進できる

プッシュ通知機能の開封率は、メルマガの3〜5倍といわれています。プッシュ通知により、新着情報のお知らせやキャンペーン・セールの告知など、購買意欲につながる情報をリアルタイムで届けられるようになります。また、会員情報や購買情報、位置情報などのデータの解析や分析ができるようになるため、ニーズに合致したマーケティングによる販促効果が見込めるでしょう。

メリット②ユーザーを囲い込むことができる

使い勝手の良いアプリを提供できればユーザーの利便性は格段に上がるため、囲い込みにつながります。アプリならスマホのホーム画面からワンタップでアクセスできるため、ブラウザの場合にかかるサイト訪問へのストレスを減らし、ユーザーが離脱するのを防げます。

メリット③より詳細なユーザーデータを集められる

ECサイトでも、ユーザーの行動を分析することは可能ですが、ECアプリのほうが、より詳細なデータを収集・分析できます。

ECアプリではページごとの滞在時間やコンテンツの閲覧状況、通知の開封率、さらにはポイントやクーポンの利用データをもとに実店舗の利用頻度や購買状況を把握・分析することが可能です。それらのデータを利用して今後の利益促進につながる施策の立案ができます。

メリット④ロイヤルカスタマーのリピートを促進できる

ロイヤリティの高いユーザーは頻繁に最新情報をチェックするため、アプリがあれば新着情報にアクセスしやすくなります。そうすると購買意欲を刺激し、売上につながる機会が増えます。アプリ開発したのであれば、コアなファンが喜ぶような情報や思わず詳しく見たくなるような商品写真を入れるなどして購入意欲を刺激する構成を考えましょう。

ECアプリを開発するときの2つのポイント

ECアプリは、できるだけ多くのユーザーを呼び込み、快適な購買体験を提供していくことで売上アップを目指すためのツールです。

そして、ツールに何よりも求められるのは操作性です。使いやすいアプリであれば継続的に利用する気も起きやすいので、リピーター獲得率の向上も見込めるでしょう。ここでは、使われるアプリにするために欠かせない2つの視点を考えていきます。

ポイント①誰でも直感的に操作できる、また重くないアプリにする

ECアプリの開発に際しては、デザインや機能以上に重視すべきことがあります。それは「直感的に操作ができて重くないアプリ」にすることです。

実際、操作性の悪さや起動の遅さが、ユーザーがアプリを削除する主な理由の1つであるとする調査もあります。さまざまな機能や色々な仕掛けを施しても、ユーザーに使われないのでは意味がありません。多くの人にとって使いやすいUIの構築が、アプリ導入で成果を上げる大前提となります。

ポイント②実際に使ったユーザーの声などを参考にしながらアップデートを繰り返す

ECアプリの開発段階で、ユーザーの視点に立った継続的なアップデートの必要性を認識しておくことは、グロースハックの観点からも重要です。アプリは実店舗における接客や商品のレイアウト同様、サービスの一翼を担っています。アプリの質がオンラインでの顧客体験の満足度を左右することになるのです。

アップデート効果の最大化の観点からは、「ユーザーの継続率の測定」と「ユーザーフィードバックの収集」に取り組むことが大切です。継続率の上昇はリピーターの増加を意味し、アプリの質向上の定量把握を可能にします。

また、レビューやチャット、あるいはツイッターから寄せられるユーザーの声をアップデートに反映し、利用する側から見てより使いやすく好ましいアプリにしていくことが重要です。

ECアプリ開発後の3つの施策

ECアプリをユーザーにダウンロードしてもらうには、工夫や仕掛けが欠かせません。ここでは高い効果が期待できる、ECアプリ開発後の施策について解説します。

施策①ECサイトにダウンロード導線を設ける

簡単にできて最も効果が期待できるのが、サイトの目につきやすいところ、たとえばフッター部分にダウンロード導線を設けることです。そして、QRコードをパンフレットや実店舗のポップなどに載せたり、Web接客ツールを使ってサイト上にポップアップ画面を表示させたりすれば、アプリをさらに強くアピールできるでしょう。

ユーザーにアプリをダウンロードさせることができたら、続けてアプリ画面上の商品紹介ページに「買い物かごに入れる」リンクを貼って、サイトに導きます。この時、特に意識しないでも自然にサイトで買い物ができるような仕組みにすることが大切です。

このようなアプリとサイトとの双方向での導線設定により、自社にとっては顧客開拓と購買促進の相互作用による売上アップが見込めるでしょう。一方、ユーザーにとっても1度のログインでアプリ・サイト間を行き来しながら、快適に購買活動を行えるというメリットが生まれます。

施策②アプリならではの施策を実施する

アプリをダウンロードしてくれたユーザーに、継続的に利用してもらうための取り組みも重要です。例えば、商品・サービスそのものが持つ魅力を引き立たせることができるような、「お役立ちコンテンツ」をアプリ上で配信するのも1つの方法です。自社商品・サービスと親和性があり、かつユーザーの関心を喚起するような情報を継続して配信することで、利用率の向上が大いに期待できます。

一方、そもそもアプリの認知自体が進んでいないのであれば、ECサイトでアプリ限定のキャンペーンを周知したり、クーポンを配ったりといった手段が考えられます。また、実店舗がある場合はレジ周辺にPOPを掲げ、アプリの利用をアピールしてみるのもよいでしょう。

施策③オムニチャネルとO2O施策を実施する

売上向上の効果を最大化する観点からは、ユーザーとの接点となる購買チャネルを各々単独に機能させるのではなく、統合や連携を図っていくことが欠かせません。そもそもECアプリの導入目的は、売上に貢献するリピーターを増やすことにあります。そのためには、ECサイト、あるいは実店舗との効果的な相互乗り入れ関係が構築できていることが必須になります。この仕組みを実現するには、オムニチャネルやO2Oなどのマーケティング施策の実施が効果的です。

オムニチャネルでは、複数あるチャネルを連携させることで、どのチャネルからでも同じように買い物ができる環境を用意できます。機会損失の防止はもちろん、ユーザーの満足度を高めることができればリピーターの育成につながるため、長期的に安定した売上を出していくことが可能になるでしょう。満足度向上としては、送料がかからないケースが多い「店舗受け取りサービス」などがその代表例と言えます。しかし、アプリ活用の観点からは、実店舗で商品を確かめてその場で口コミを調べたうえでアプリを通して購入する、といった活用方法もおすすめです。

一方、O2Oではユーザーをオンラインから実店舗に導くことに主眼に置き、オムニチャネルと比べると短いサイクルでマーケティング施策を打ち出していきます。施策としては、アプリ画面上でタイムセールの告知をしたり、実店舗でのみ使えるクーポンを配布したりするなどが挙げられます。位置情報マーケティングの手法を活用して、ユーザーを最短距離の店舗に導くといった活用の仕方もできるでしょう。

まとめ

この記事では、ECアプリの開発方法と、よく使われるアプリを制作するためのポイントをご紹介しました。アプリには多くのメリットがある一方で、コストやインストールに向けたハードルの高さなど、軽視できないデメリットも存在します。また、的確な施策を伴う形で実施していかないと狙ったユーザーを獲得できず、望んだような収益アップが果たせない可能性もあります。

まずは、ユーザーの利用率やリピーター定着率を向上させる観点から、アプリを使う目的を明確にしましょう。そして、アプリの開発後もアップデートを欠かさず、ユーザーをECサイトや実店舗に呼び込めるような施策を続けていくことが大切です。

もし「自社のアプリを作りたいけど、実際にアプリ開発の費用は、どれくらいになるのか?」「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」などお考えでしたら、アプリ開発会社の株式会社ペンタゴン」にぜひご相談ください。私たちが貴社のアプリ開発をサポートし、成功へと導きます。
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