68%の人が「7割のアプリを1ヶ月で手放す」制作者が抑えるべきポイントとは?【200人調査】
UI/UXデザインに強みを持つアプリ開発会社、株式会社Pentagonは、アプリのデザインに関するアンケート調査(N=200)を実施しました。その結果、ダウンロードしたアプリのうち1ヶ月以上使い続けるのは「2〜3割以下」と答えた人が全体の68.1%にのぼりました。つまり、多くのユーザーにとってダウンロードしたアプリの大半は1ヶ月以内に使われなくなるのが現実です。
では、生き残るアプリに共通するのは何でしょうか?本記事では、200人への調査データをもとに、ユーザーが使い続けるアプリのUI/UX要素をランキング形式で紹介します。
アプリ継続率の実態!68%の人が「7割のアプリを1ヶ月で手放す」
「過去1年間でダウンロードしたアプリのうち、1ヶ月以上使い続けたアプリはどのくらいありますか?」と聞いたところ、以下の結果になりました。

| 継続率 | 割合 |
|---|---|
| 1割以下(ほとんど使わなくなった) | 25.5% |
| 2〜3割 | 42.6% |
| 4〜5割 | 16.7% |
| 6割以上 | 15.2% |
「1割以下」と「2〜3割」を合わせると68.1%。約7割のユーザーが、ダウンロードしたアプリの7割以上を1ヶ月以内に使わなくなっています。
さらに、月に新しくインストールするアプリ数を聞いたところ、「0個(ほとんどインストールしない)」が33.8%、「1個」が40.2%でした。ユーザーは新しいアプリに慎重であるため、開発者はインストールしてもらえるチャンスを逃さないことが重要です。
アプリを使わなくなる理由ランキング
「アプリを使わなくなった(アンインストールした)最大の理由」を聞きました。
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| 順位 | 理由 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 必要な機能がなかった | 40.2% |
| 2位 | 機能が多すぎて複雑だった | 11.3% |
| 3位 | 操作方法がわかりにくかった | 9.8% |
| 4位 | 目的の機能にたどり着けなかった | 9.3% |
| 4位 | 通知が多すぎた | 9.3% |
| 4位 | 読み込みや動作が遅かった | 9.3% |
| 7位 | 情報が整理されておらず見づらかった | 4.4% |
| 8位 | デザインが古い・安っぽいと感じた | 1.5% |
注目すべきは、「デザインが古い・安っぽい」を離脱理由に挙げた人がわずか1.5%という点です。しかし、2位〜7位の理由——「複雑」「操作がわかりにくい」「目的にたどり着けない」「情報が整理されていない」——はすべてUI/UX設計の問題です。
ユーザーは「デザインが悪いから」とは自覚しないまま、UI/UXの問題で離脱しているのです。
使い続けられるアプリに共通するUI/UXの特徴とは?
「使い続けているアプリに共通する特徴は何ですか?(3つまで選択)」と聞いたところ、以下のランキングになりました。
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| 順位 | 要素 | 選択率 |
|---|---|---|
| 🥇1位 | 初回から直感的に操作できる | 77.0% |
| 🥈2位 | 少ない画面遷移で目的を達成できる | 49.0% |
| 🥉3位 | ボタンやアイコンの意味がすぐわかる | 31.9% |
| 4位 | ホーム画面の情報量がちょうどよい | 25.5% |
| 5位 | 文字サイズ・余白が見やすい | 23.5% |
| 6位 | 通知の頻度やタイミングが適切 | 18.6% |
| 7位 | デザインに統一感がある | 17.2% |
| 8位 | アニメーションや動きが心地よい | 11.3% |
| 9位 | 自分好みにカスタマイズできる | 5.4% |
| 10位 | ダークモードに対応している | 1.0% |
1位の「初回から直感的に操作できる」は77.0%と圧倒的です。2位以下を大きく引き離しており、ユーザーにとって「迷わず使える」ことが最も重要な継続要因であることがわかります。
TOP3はすべて「情報設計・操作設計」に関する要素です。見た目の美しさよりも、「使いやすさ」がアプリの生死を分けています。
アプリの第一印象で最も重要な要素とは?
「アプリを初めて開いたとき、第一印象で最も重要だと思う要素は何ですか?」と聞いたところ結果は以下のようになりました。

| 順位 | 要素 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 操作の直感性(迷わず使える) | 59.3% |
| 2位 | ホーム画面の見やすさ・わかりやすさ | 25.5% |
| 3位 | 起動速度の速さ | 5.4% |
| 4位 | 色使い・ビジュアルの美しさ | 4.9% |
| 5位 | チュートリアル・ガイドのわかりやすさ | 2.9% |
| 6位 | アプリアイコンのデザイン | 2.0% |
「見た目の美しさ」はわずか4.9%。「迷わず使える」が59.3%で、12倍以上の差がつきました。
ユーザーがアプリを初めて開いた瞬間に求めているのは「きれい」ではなく「わかりやすい」です。
アプリのデザインが企業信頼・課金・推薦に与える影響とは?
デザインは企業の信頼性に影響を与えるのか?
「デザインが良いアプリは、その会社の他のサービスも信頼できると思いますか?」(5段階評価)
| 評価 | 割合 |
|---|---|
| 5(強くそう思う) | 7.4% |
| 4 | 45.6% |
| 3 | 38.2% |
| 2 | 7.4% |
| 1(全くそう思わない) | 1.5% |
4以上の合計は53.0%。過半数のユーザーが「アプリのデザインが良い=その会社を信頼できる」と感じています。
デザインは課金判断に影響するのか?
「有料アプリやサブスクを契約する前に、無料版のデザイン(見た目・使いやすさ)で判断しますか?」
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| デザインが良くないと絶対に課金しない | 7.4% |
| デザインはかなり重視する | 15.2% |
| 多少は気にするが機能が優先 | 63.2% |
| デザインは気にしない | 14.2% |
「気にしない」以外の合計は85.8%。大多数のユーザーが、課金判断にデザインの影響を受けています。
デザインが離脱に影響するのか?
「デザインが"使いにくい"と感じたとき、どのくらいで使うのをやめますか?」
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| 初めて開いた時点ですぐやめる | 14.2% |
| 数回使ってみて判断する | 67.2% |
| 1週間くらいは様子を見る | 11.8% |
| デザインでは判断しない(機能で決める) | 6.9% |
デザインの影響を受ける人は93.1%。「デザインでは判断しない」はわずか6.9%です。
「古い」と感じるUI要素ランキング
「"このアプリ、デザインが古いな"と感じるのはどんなときですか?(複数選択可)」
| 順位 | 要素 | 選択率 |
|---|---|---|
| 1位 | アイコンや画像が粗い・古臭い | 49.0% |
| 2位 | ボタンやメニューの配置がわかりにくい | 46.1% |
| 3位 | 余白が少なくゴチャゴチャしている | 42.6% |
| 4位 | フォント(文字)が読みにくい | 38.7% |
| 5位 | 他の最近のアプリと比べて見劣りする | 29.9% |
| 6位 | 画面の切り替えにアニメーションがない | 5.9% |
| 7位 | ダークモードに対応していない | 4.4% |
上位4項目はいずれも40%前後の高い選択率です。特に「アイコンが粗い」「ボタン配置がわかりにくい」「余白が少ない」「フォントが読みにくい」は、いずれもデザインのアップデートで改善可能な要素です。
ストアスクリーンショットの閲覧実態
「アプリストアのスクリーンショット(画面イメージ)をどのくらい見ますか?」
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| 回答 | 割合 |
|---|---|
| じっくり全部見てから判断する | 21.6% |
| 2〜3枚は見る | 48.0% |
| 1枚目だけチラッと見る | 12.3% |
| ほぼ見ない(説明文や評価で判断する) | 18.1% |
81.9%のユーザーがストアのスクリーンショットを確認しています。特に「2〜3枚は見る」が48.0%と最多。ストア画像の最初の3枚が、ダウンロード率を大きく左右することがわかります。
開発者・事業者がアプリを制作する上で抑えるべき3つのポイント
本調査の結果から、アプリのUI/UX設計で特に重要なポイントは以下の3点です。
ポイント①:「初回で迷わせない」設計が最優先
継続要因1位は「初回から直感的に操作できる」(77.0%)。第一印象で最も重要なのも「操作の直感性」(59.3%)。初回体験(FTX:First Time Experience)の設計に最もリソースを投資すべきです。
ポイント②:「画面遷移の少なさ」が生命線
継続要因2位は「少ない画面遷移で目的を達成できる」(49.0%)。離脱理由にも「目的の機能にたどり着けなかった」(9.3%)が入っています。ユーザーの主要タスクを最短導線で完了できるよう、情報設計を見直しましょう。
ポイント③:「見た目の美しさ」より「わかりやすさ」に投資する
第一印象で「ビジュアルの美しさ」を重視する人は4.9%、「直感性」は59.3%。ビジュアルデザインに凝る前に、ボタンの配置・アイコンの明瞭さ・情報の整理に注力すべきです。
まとめ
本調査で明らかになったのは、以下の3つの事実です。
- ダウンロードしたアプリの68%は1ヶ月以内に使われなくなる
- ユーザーは「デザインが原因」と自覚しないまま、UI/UXの問題で離脱している
- 使い続けられるアプリの共通要素TOP3はすべて「操作設計・情報設計」
アプリの成功は、ダウンロード数ではなく継続率で決まります。そして継続率を左右するのは、見た目の美しさではなく「迷わず使える」UI/UX設計です。
株式会社Pentagonは、FlutterやSwift/Kotlinを用いたスマホアプリ開発において、UI/UXデザインから一気通貫で対応しています。「使い続けられるアプリ」の開発をお考えの方は、ぜひご相談ください。
調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査名 | スマートフォンアプリのUI/UXに関する調査(2026年) |
| 調査期間 | 2026年3月 |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 有効回答数 | 200名 |
| 対象 | 週3回以上スマートフォンアプリを利用する20〜50代の男女 |
| 調査主体 | 株式会社Pentagon(https://pentagon.tokyo) |
※本調査データの引用・転載は、出典として「株式会社Pentagon調べ」および当記事URLの明記をお願いいたします。





