「旅行アプリを開発」する時に極めて重要なポイントをプロが解説
旅行アプリとは、旅行者の移動や計画を便利にするアプリ(旅程・地図・経路など)から、自治体・観光協会・鉄道会社などが地域の魅力を訴求し、周遊や来店を促すアプリ(観光施策・スタンプラリーなど)までを含む、広い概念です。ただし「旅行アプリ」という言葉は抽象度が高く、目的が曖昧なまま開発を始めると、機能が増える割に成果が出ない…という事態が起きやすい領域でもあります。
旅行アプリを開発するときは必ず次の3つポイントをおさえます。
- ポイント①:旅行アプリは 「旅行者向け」 と 「観光施策向け」 で要件が大きく変わる
- ポイント②:観光施策向けでは スタンプラリーアプリ が代表例。
- ポイント③:旅行アプリで最も難しいのは マネタイズ設計(ホテル・宿泊予約以外は特に難度が高い)
これらを踏まえ、本記事では「旅行アプリに必要な主な機能」「3つの開発手法と費用感」「成功のために注力すべきポイント」を、アプリ開発の現場目線で解説していきます。
旅行アプリの開発なら「株式会社ペンタゴン」にご相談ください

株式会社ペンタゴンは、iOS・Android・Webアプリの開発支援を専門とするアプリ開発パートナーです。企画・要件定義からUI/UXデザイン、開発、運用までをワンストップで支援しています。
旅行アプリは「地図・位置情報」「通知」「多言語」「コンテンツ運用」「外部連携」など、要素が絡み合いやすく、後から要件が増えるほどコストが膨らみやすい分野です。ペンタゴンでは、単に機能を並べるのではなく、お客様の目的(誰に・何を・どう届けるか) を起点に、使いやすさと運用しやすさを両立する設計を重視しています。
ホテル宿泊予約アプリ開発実績
秘密保持契約の関係で詳しくは公開できませんが、当社、株式会社ペンタゴンでは、某有名ホテル宿泊予約アプリの開発実績があります。iOSアプリはObjective-C、AndroidアプリはKotlinで別々のプログラミング言語で開発されていたが、iOS・Androidアプリを1つのプログラムで開発できるFlutter(フラッター)を導入することによって、アプリの運用コストを半減しました。更に、ヒートマップやアクセス分析ツールを活用して、継続的にUI/UXの改善を行っています。
開発費用目安:3500万円
「スタンプラリー」アプリ開発のご相談
旅行・観光の文脈に近いご相談として、地方活性化や鉄道会社の施策に関連した「スタンプラリー」の相談が時々あります。スタンプラリー施策は「アプリを作る」だけでは完結せず、運用の現実(現地での案内、期間変更、スポット追加、問い合わせ対応)まで含めて成立させる必要があります。だからこそペンタゴンでは、次のような観点を初期から織り込みます。
- 観点①:レビュー評価・継続利用まで見据えた UI/UXデザイン
- 観点②:現地運用(スポット更新・期間変更)を回しやすい 管理機能/CMS設計
- 観点③:位置情報(GPS/ジオフェンス)や外部連携を前提にした 要件定義と設計
スタンプラリーは「スタンプを押すだけ」に見えますが、体験と運用の設計が肝です。スタンプ獲得方式は主に次の3パターンがあります。
- 方式①:QRコード読み取り(導線は分かりやすいが、現地設置が必要)
- 方式②:GPS検知(QRと併用し、整合性を取りやすい)
- 方式③:ジオフェンス(一定領域に入ったら自動獲得。設置コストを抑えやすい)
QR方式は QRコードを設置してもらう必要がある ため、印刷・設置・管理の手間とコストが発生します。この観点では、条件が合えば ジオフェンスの方が有利 になるケースもあります(ただし、誤取得や電波/端末差など別の注意点が出るため、万能ではありません)。
◆弊社開発実績の都道府県制覇アプリ「JPN470」

ゲームやスタンプラリーのような感覚で日本旅行を記録できます。
次の記事でもスタンプラリーアプリについて詳しく解説しているので参考にしてください。
旅行アプリに必要な主な機能とは?
旅行アプリは抽象度が高いので、まずは「どのタイプの旅行アプリなのか」を分けて考えるのが近道です。ここでは、代表的な2タイプと、よくある機能例を紹介します。
タイプ① 旅行者の旅程管理や経路検索など、旅行を便利にするアプリ(旅行者向け)
旅行者向けアプリは「迷わない・忘れない・共有できる」を軸にすると、必要機能が整理しやすくなります。代表例として、次のような機能がよく検討されます。
- 機能例①:旅程(しおり)作成(日時・移動・所要時間・メモ)
- 機能例②:地図・経路検索(現在地、徒歩/電車/車のルート)
- 機能例③:予約情報の集約(宿・交通・体験の控え、リマインド)
- 機能例④:同行者共有(招待、共同編集、行程の共有)
- 機能例⑤:オフライン対策(電波が弱い場所でも最低限見られる)
ここで大事なのは、機能の網羅ではなく「旅行中に迷わない導線」です。旅行中のユーザーは急いでいるため、数秒の迷いが離脱につながります。
◆旅のしおりアプリの例

ツール系のアプリの場合、基本的には広告収益で、広告を非表示にするための課金を設置するというマネタイズ手法が主流です。
タイプ② 観光地側が提供して、その地域を訴求するアプリ(観光施策向け)
観光施策向けアプリは、情報提供に加えて「周遊を増やす」「来店を増やす」「認知を広げる」など、施策目的が明確に入ってきます。そのため、機能は“施策として回る形”になっているかが重要です。
- 機能例①:観光スポットの掲載(一覧・詳細・カテゴリ・検索)
- 機能例②:デジタルマップ(スポットの可視化、現在地導線)
- 機能例③:プッシュ通知(イベント、近くのおすすめ、混雑回避)
- 機能例④:クーポン/電子チケット(提示・引換フロー)
- 機能例⑤:スタンプラリー(周遊促進の定番)
- 機能例⑥:運用のための管理機能(スポット追加、期間変更、権限)
◆スポットの掲載アプリの例

少し「旅」からは外れますが、ターゲットとするユーザーを「子育て中のパパママ」を定義、それに特化したUI/UXにすることで、こうした「お出かけアプリ」という方針でアプリを開発することも考えられます。
旅行アプリ開発の3つの手法と開発費用
旅行アプリ開発では、一般的に次の3つの手法が選択肢になります。重要なのは「初期費用」だけでなく「運用し続けられるか」「将来の拡張に耐えられるか」も含めて判断することです。
手法①パッケージ(SaaS/既製プラットフォーム)を活用した開発
パッケージは、観光施策の定番機能(スポット掲載、クーポン、簡易なスタンプなど)を短期で立ち上げたい場合に相性が良い選択肢です。メリット・デメリットは次の通りです。
- メリット①:立ち上げが早い(基本機能が揃っている)
- メリット②:運用機能(CMS等)が標準で整っていることが多い
- デメリット①:独自要件に合わせにくい(できる/できないが明確)
- デメリット②:月額費用が積み上がる(長期運用で効いてくる)
「施策の検証を急ぎたい」「機能は定番で十分」という場合に強い一方で、ジオフェンスの細かい挙動や独自の取得条件など、こだわるほど制約にぶつかりやすい点は注意が必要です。
手法②ノーコード/ローコードでの旅行アプリ開発
ノーコード/ローコードは、MVP(最小構成)を作って検証したい場合に有効です。メリット・デメリットは次の通りです。
- メリット①:MVPを短期で作りやすい(検証が速い)
- メリット②:内製運用(お客様側で触れる)を前提にしやすい
- デメリット①:複雑な連携・性能要件・ネイティブ体験に限界が出やすい
- デメリット②:拡張フェーズで詰まりやすい(作り直しになることがある)
旅行・観光領域は「現地で失敗しない」品質が求められやすいので、ノーコードで 何を担保し、何を割り切るか を初期に決めることが重要です。
手法③フルスクラッチ(完全オーダーメイド)での旅行アプリ開発
フルスクラッチは、体験を最適化したい・連携が複雑・将来の拡張を前提にしたい場合に強い選択肢です。
- メリット①:UXも連携も“旅行体験に最適化”できる
- メリット②:中長期で拡張しやすい(事業の成長に追従できる)
- デメリット①:初期費用が大きい
- デメリット②:要件が曖昧だと、納期も費用も膨らみやすい
旅行アプリは“全部入り”にすると失敗しやすいので、フルスクラッチの場合でも フェーズ分け(段階リリース) を前提に設計するのが現実的です。
それぞれの開発手法にかかる費用は?
費用は機能数・デザイン品質・連携数・位置情報の精度要件で大きく変わるため、ここでは「比較の観点」を整理します。まず、旅行アプリで見落とされがちですが、 旅行アプリで最も難しいのはマネタイズ です。ホテル・宿泊予約のように売上導線が明確な領域を除くと、旅行アプリは「誰がお金を払うのか」が曖昧になりやすく、運用が止まってしまうケースが起きがちです。
収益性や予算も踏まえて、次の表を参考に開発手法を決めましょう。
◆開発手法別の費用感
| 開発手法 | 特徴 | 費用感 |
| パッケージ活用 | 初期費用は抑えやすい一方、月額/従量/オプションなどランニングが発生します。 短期施策や定番機能中心に向きます。 | 〜200万円 |
| ノーコード/ローコード | MVP開発には強い一方で、位置情報の精度・不正対策・UXの作り込みを 求めるほど限界が出やすく、追加対応が増えると結果的に高くつくことがあります。 | 200〜500万円 |
| フルスクラッチ | 初期費用は上がりやすい一方、取得方式(QR/GPS/ジオフェンス)や 運用設計、拡張性を担保しやすいです。 毎年施策を回す前提なら、総コストで有利になるケースもあります。 | 500〜1000万円 |
旅行アプリをフルスクラッチで開発すべきケースとは?
フルスクラッチが特におすすめになりやすいのは、次のようなケースです。
- ケース①:QR+GPS+ジオフェンスなど、方式を組み合わせて精度と体験を最適化したい
- ケース②:不正対策や取得条件など、独自ルールが多い
- ケース③:スポット追加・期間変更など、運用を素早く回す必要がある
- ケース④:UI/UXで参加率・周遊率を伸ばすのがKPIで、体験の作り込みが成果に直結する
費用をかけてもしっかりと良いプロダクトを作りたい、独自のユーザー体験を磨きたい、外部との連携が必要となる、こうした要件がある場合は、自由度の高いフルスクラッチが有力な手段となってきます。
旅行アプリを成功させるために注力したい4つのポイント
旅行・観光系アプリは、実装よりも「成果が出る運用」が難しい分野です。特にホテル・宿泊予約以外の領域はマネタイズが難しく、作った後に継続できず止まってしまうケースが起きがちです。だからこそ、次のポイントを押さえることが重要になります。
ポイント①UI/UXの良さ
迷わず次に進める体験が必要です。
たとえば、QR読み取り導線、取得条件の説明、取得後のフィードバック(演出)まで含めて設計すると、参加率が上がりやすくなります。
スマホアプリ企画者向け「UI/UXデザイン」の作り方5ステップ
ポイント②各種システムとの連携の利便性
クーポン、抽選、景品引き換え、通知、分析基盤など、施策を回すほど連携が増えます。
後付けだと破綻しやすいので、最初に「何を成果(KPI)にするか」を決め、必要連携を逆算するのがコツです。
ポイント③多言語への対応
訪日旅行者を想定するなら、多言語は「翻訳」だけでなく「誤解されない設計」が重要です。
取得条件や注意事項が伝わらないと、現地での問い合わせ増やクレームにつながりやすいため、表現設計と導線の分かりやすさが重要になります。
ポイント④コンテンツ運用のしやすさ
観光は情報がすぐ古くなります。スポット・イベント・期間・対象エリアを更新し続けられる運用設計(CMS/管理画面/権限設計)が、成功確率を大きく上げます。
特にジオフェンスを使う場合、エリア変更を素早く回せるかどうかが、運用コストに直結します。
魅力的なデザインの旅行アプリ開発ならペンタゴンにご相談ください
旅行アプリ開発は、機能を揃えるだけでは成果につながりません。旅行者向けなら「迷いを消すUX」、観光施策向けなら「周遊を生む体験設計と運用」、そして何より「継続できるマネタイズ設計」が重要になります。
株式会社ペンタゴンでは、UI/UXデザインと開発力を両立しながら、お客様の目的に合わせて最適な形をご提案します。スタンプラリー(QR/GPS/ジオフェンス)を含む観光施策アプリについても、要件整理からご相談可能です。
この記事でご紹介した内容を参考に、自社アプリの開発を進めてみてはいかがでしょうか。
もし「自社の事業向けアプリを作りたいけど、実際にアプリ開発の費用は、どれくらいになるのか?」「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」などお考えでしたら、アプリ開発会社の株式会社ペンタゴンをご検討ください。
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