Flutterアプリの国内事例12選!大手のFlutter移行も紹介

Flutter製の有名アプリは、ユニクロ、松屋、スシロー、じゃらん、などがあげられます。
Flutterは、Googleが開発したオープンソースのUIソフトウェア開発キットで、iOS、Android、Web、デスクトップアプリケーションを単一のコードベースから開発できる強力なフレームワークです。近年、多くの企業がFlutterを採用し、効率的なクロスプラットフォーム開発を実現しています。
本記事では、Flutterを使用した国内の成功事例を紹介します。アプリ開発やシステム構築を検討されている方々に、Flutterの可能性と実用性をご理解いただける内容となっています。
Pentagonが制作したFlutterアプリの3つの事例
株式会社Pentagonは、高品質なアプリ開発とデザインに定評のある企業です。ここでは、Pentagonが開発したFlutterアプリの事例をご紹介します。
①Welldone! (ウェルダン)
welldone!は、日々の生活や仕事の中で達成した目標や小さな成功を記録し、自己肯定感を高めるためのアプリです。
特徴:
- シンプルで使いやすいUI
- 達成項目のカテゴリ分け機能
- 振り返り機能によるモチベーション維持
Flutterを採用したことで、iOSとAndroid両方のプラットフォームで一貫したユーザー体験を提供しています。1つのソースコードで運用することで、ゲーミフィケーションの実装コストを大幅に抑えることができています。
② Teach(ティーチ)
teachは、オンライン家庭教師とのマッチングを行うプラットフォームアプリです。
特徴:
- 生徒と講師のマッチング
- スケジュール管理システム
- 募集・応募機能
Flutterの採用により、複雑な機能を持つアプリを短期間で開発することができました。
③ StockSunサロン
stocksunは、フリーランス専用の会員向けアプリです。
特徴:
- 動画視聴
- 動画連続再生
- 会員限定コンテンツ閲覧機能
Flutterの優れたパフォーマンスにより、動画閲覧・連続再生を効率的に実現しています。また、Flutterのウィジェットシステムを活用することで、複雑な情報を見やすく表示する直感的なUIを構築しました。
これらのアプリ開発事例は、Flutterの多様な可能性を示しています。シンプルな記録アプリから、複雑な機能を持つマッチングプラットフォーム、さらには動画再生が必要なアプリまで、Flutterは幅広いニーズに対応できることがわかります。
株式会社ペンタゴンでは、これらのプロジェクトを通じて、Flutterの強みを最大限に活かしたアプリ開発のノウハウを蓄積しています。高品質なUIデザインと効率的な開発プロセスにより、プロジェクトをスムーズに進行できます。
もし「自社のアプリを作りたいけど、実際にFlutterが適しているのか?」「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」などお考えでしたら、アプリ開発会社の株式会社ペンタゴンをご検討ください。
株式会社ペンタゴンの開発実績については、こちらをご覧ください。
国内のFlutterアプリ事例9選
Flutterの採用は、日本国内の大手企業にも広がっています。ここでは、著名な企業が開発したFlutterアプリの事例をご紹介します。
事例①メルカリ ハロ
◆メルカリ ハロがFlutterを採用した理由
- クロスプラットフォーム開発の効率性と、パフォーマンスの高さ
- ホットリロード機能で開発スピードが大幅にアップ
メルカリが開発した好きな時間に最短1時間から働ける「メルカリ ハロ」は、Flutterを採用した代表的な事例です。
簡単な登録プロセス: メルカリ ハロは、メルカリアカウントを利用して簡単に登録できるため、手軽に利用を開始できます。登録後はすぐに仕事を探すことができるため、迅速に働き始めることが可能です。
最短1時間から働ける: 空き時間に合わせて、最短1時間から仕事ができる点が特徴です。これにより、ちょっとした時間を有効活用して働きたい人や、繁忙期など特定の時間帯だけ人手が欲しい企業にとって便利なサービスとなっています。
応募書類・面接不要: メルカリ ハロでは、応募書類や面接が一切不要で、求人にマッチングすればそのまま勤務が開始できます。
メルカリの開発チームは、Flutterを選択した理由として、クロスプラットフォーム開発の効率性と、パフォーマンスの高さを挙げています。特に、Flutterのホットリロード機能により、開発速度が大幅に向上したことを評価しています。
開発効率の向上とサービスとしての品質の担保の両方行うことができ、良い選択だった
メルカリ ハロ アプリの技術スタックの紹介
事例②スシロー
回転寿司チェーン「スシロー」の公式アプリもFlutterで開発されています。
特徴:
- 待ち時間の確認機能
- クーポン発行システム
- 注文履歴の管理
事例③ジャンプTOON
集英社の「ジャンプTOON」は、漫画を縦スクロールで読める新しいスタイルの電子コミックサービスです。
特徴:
- 縦スクロール型の漫画表示
- 作品の検索・お気に入り登録機能
- 購入・課金システム
ジャンプTOONの開発チームは、Flutter でマンガビューワを完全オリジナルで実装しています。これにより1つのソースコードで漫画閲覧画面を実装することができ、開発コストの削減につながったようです。
事例④じゃらん
旅行予約サービス「じゃらん」のアプリもFlutterで開発されています。
特徴:
- ホテル・旅館の検索・予約機能
- 周辺観光スポット情報
- クーポン管理システム
じゃらんの開発チームは、既存アプリのFlutter化により、生産性がUP。工数を削減できたことを評価しています。また、致命的なバグもなく品質面でも問題がなかったと、Flutterを評価しています。
じゃらんnetアプリ Flutterリプレイスの道のり/クロスプラットフォーム開発2022
事例⑤ユニクロ
アパレルブランド「ユニクロ」の公式アプリもFlutterを採用しています。
特徴:
- 商品カタログ閲覧機能
- オンラインショッピング機能
- 店舗在庫確認システム
ユニクロは、アプリ開発にFlutterを採用しています。詳細な情報は公開されていませんが、Flutterエンジニアを募集していることからも、開発チームがFlutterに期待していることが伺えます。
事例⑥WINTICKET(ウィンチケット)
中央競馬の投票券購入アプリ「WINTICKET」もFlutterで開発されています。
特徴:
- リアルタイムのレース情報表示
- 投票券の購入機能
- 結果確認と払い戻し管理
WINTICKETの開発チームは、1年以上かけてアプリをFlutterに移行しました。WINTICKETのアプリの画面数は 100 ページ以上ある大規模なアプリですが、リリースしてからも安定に運用できているとのことで、Flutterを評価しているようです。
事例⑦Fansta(ファンスタ)
「Fansta」は、スポーツバーや飲食店を検索・予約できるアプリで、mixi(ミクシィ) が運営しています。
特徴:
- アイドルの活動情報配信
- ファン同士の交流機能
- チケット予約システム
Fanstaの開発メンバーは、Flutterに関して開発工数が削減できた点や、Flutterの学習コストが低い点を評価しています。
MIXI でも徐々に Flutter の存在感が増しつつあります。今年の新卒研修では、実際に Flutter で新規事業のアプリ開発をしているエンジニアによる Flutter 研修も行われました。
https://mixi-developers.mixi.co.jp/flutter-discussion-9b46270b56d9
事例⑧松屋
牛丼チェーン「松屋」の公式アプリもFlutterで開発されてます。
特徴:
- メニュー情報の閲覧機能
- クーポン発行システム
- 店舗検索機能
詳しい情報は公開されていませんが、ライセンスページにFlutterのライブラリの記載があったため、Flutterを使って開発されていると言われています。
事例⑨Green(グリーン)
T/Web業界に特化した転職アプリ「Green」もFlutterを使用しています。
特徴:
- 求人閲覧
- マッチング
- チャット
Greenの開発チームは、 開発ブログにて、Flutterの次の特徴を特に評価していました。
1つのソースコードでiOS, Android両方のアプリがつくれる
レイアウト構築が想像以上に楽
ホットリロード(変更を即座に確認できる機能)
Flutterを使ったアプリ開発に興味をお持ちですか?Pentagonは、ビジネスニーズに合わせた最適なソリューションを提供いたします。高品質なアプリ開発についてご相談は、お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。
Flutterに移行した4つの企業の事例
多くの企業が既存のアプリをFlutterに移行しています。ここでは、Flutterへの移行を成功させた企業の事例をご紹介します。
大手事例①スタディサプリ
◆課題
- ・各プラットフォームで異なる実装が必要だったため、開発リソースの確保が困難だった
- ・プラットフォーム間で仕様に差分が生じ開発コストが掛かっていた
◆Flutter採用によるメリット
- ・仕様の統一ができコスト抑制に成功
- ・トラブルが減少
リクルートが運営するスタディサプリの「forSCHOOL」アプリは、Flutterを導入してネイティブアプリから全面的に置き換えられました。これにより、AndroidとiOSの両プラットフォームで一貫性のある開発が可能となり、コストの削減とリソースの効率化が図られました。特に、これまで各プラットフォームごとに異なる実装が必要だったため、開発リソースの確保が課題でした。Flutterの導入により、仕様の統一とメンテナンスの容易さが向上し、結果としてリリース後のトラブルも減少しました。プロジェクトはリソース管理とリスク管理の徹底により、成功を収めたと報告されています。Flutterへの移行は、今後も他のプロジェクトでの導入が期待されており、特に開発効率と品質の向上が見込まれます。
大手事例②リクルート

じゃらんnetアプリは、全面的にFlutter化する前に、Flutterの有効性を検証したかったため、段階的に既存アプリをFlutter化していくことにしたそうです。実際にFlutter化したことで、開発工数をほぼ半分にできたようです。
大手事例③エキサイト
エキサイト社が開発するE・レシピをFlutter化した事例です。iOS・Androidそれぞれのユーザーデータのマイグレーションに課題がありましたが、Pigeonを利用することで安全にデータ移行完了させました。
大手事例④DMM.com
総合サービスプラットフォーム「DMM.com」も、一部のサービスをFlutterに移行しています。
移行事例:
- 動画配信サービスのUI
- 電子書籍ビューア
DMM.comは、Flutterへの移行により、開発リソースの効率的な活用と、サービス間の一貫性の向上を実現しました。特に、複数のサービスで共通のUIコンポーネントを使用できるようになったことが、ブランドの統一性向上に貢献しています。
参考:【Flutter未経験OK】国内最大規模の動画サービスでモバイルアプリ開発を推進するエンジニアを募集!
これらの事例から、Flutterへの移行が多くの企業にとって有益な選択肢となっていることがわかります。開発効率の向上、保守コストの削減、ユーザー体験の改善など、様々な側面でポジティブな結果がもたらされています。
Flutterを採用する6つのメリット
これまでの事例から、Flutterを採用することで得られる主なメリットをまとめてみましょう。
メリット | 内容 |
---|---|
①開発効率の向上 | ・単一のコードベースでiOSとAndroid両方のアプリを開発可能 ・ホットリロード機能による迅速な開発とデバッグ |
②コスト削減 | ・開発チームの統合による人件費の削減 ・保守作業の効率化によるランニングコストの低減 |
③パフォーマンスの向上 | ・ネイティブコンパイルによる高速な動作 ・スムーズなアニメーションと遷移効果 |
④UI/UXの一貫性 | ・プラットフォーム間で統一されたデザイン ・カスタマイズ可能なウィジェットによる柔軟なデザイン |
⑤豊富なライブラリとプラグイン | ・オープンソースコミュニティによる多様なパッケージ ・公式による定期的な更新とサポート |
⑥将来性 | ・Googleによる継続的な開発とサポート ・Web、デスクトップアプリケーションへの拡張性 |
これらのメリットは、多くの企業がFlutterを採用する理由となっています。特に、開発効率の向上とコスト削減は、ビジネス面で大きな価値をもたらしています。
Flutterアプリ開発の課題と対策
Flutterは非常に優れたフレームワークですが、どんな技術にも課題はあります。ここでは、私たちペンタゴンが実際に開発の中で直面してきたFlutter特有の課題と、それにどう向き合ってきたかをご紹介します。
課題①:DartとFlutterの習得に一定の学習コストがかかる
FlutterはDartという専用言語を使いますが、これまでSwiftやKotlinに慣れていたエンジニアにとっては、最初は少しとっつきにくく感じるかもしれません。
対策:
- 新規導入時には、Dartの基本文法からFlutter独自のWidget構成まで、社内でハンズオン形式の勉強会を実施
- 少人数でプロトタイプを作成しながら現場に慣れていく体制を構築
課題②:一部のプラグインが不安定、または未対応
Flutterには豊富なプラグインがありますが、プロジェクトによっては「必要な機能が対応していない」ことがあります。特に、ハードウェアを扱う機能や、日本独自の決済などでは要注意です。
対策:
- プラグインに頼りすぎず、必要に応じてネイティブコードを組み込む
- 社内でFlutter + Swift/Kotlinのハイブリッド対応を基本スキルとして習得
課題③:アプリサイズが大きくなりがち
Flutterアプリは初期状態でもサイズが大きめです。これはフレームワーク本体を内包しているためで、特にアプリの容量制限がある場合は注意が必要です。
対策:
- リリース前にアセット最適化、使っていないライブラリの除去を徹底
- Android向けにはProGuard、iOSではビルド設定の見直しで圧縮
課題④:プラットフォーム固有のUIや仕様対応が必要になることも
Flutterはクロスプラットフォームですが、OS固有の動作やデザインガイドラインに寄せる必要がある場合、追加の対応が必要です。
対策:
- Flutterの
Platform.isAndroid
などを用いた条件分岐で個別対応 - どうしてもFlutterで対応が難しい部分は、ネイティブコードで補完
課題⑤:高パフォーマンスを求める画面ではチューニングが必要
たとえば、大量スクロールや複雑なアニメーション処理などでは、Flutterでもカクつくケースがあります。
対策:
- Widget構造を極力シンプルに保つ
- スクロール処理やアニメーションは専用のパッケージで最適化
Flutterは非常にポテンシャルの高い技術ですが、導入して終わりではなく、こうした「小さなつまずき」への理解と対策が重要です。株式会社ペンタゴンでは、Flutterの特性を熟知したエンジニアが在籍しており、こうした課題も含めて、安心して任せられる体制を整えています。
「Flutterを導入したいけど、どこまで対応できるのか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
本記事では、Flutterを使用した国内の成功事例と、Flutterに移行した企業の事例を紹介しました。これらの事例から、Flutterが多様な業界とアプリケーションタイプに適用可能であり、多くの企業に採用されていることがわかります。
Flutterの主なメリットは以下の通りです。
◆Flutterのメリット
- 開発効率の向上
- コスト削減
- パフォーマンスの向上
- UI/UXの一貫性
- 豊富なライブラリとプラグイン
- 将来性
学習コストやプラグインの成熟度、アプリサイズの増大など、いくつかの課題も存在します。しかし、これらの課題に対しても、適切な対策を講じることで解決が可能です。
Flutterは、クロスプラットフォーム開発の強力なツールとして、今後もさらなる成長が期待されています。多くの企業がFlutterを採用し、効率的な開発とユーザー体験の向上を実現していることから、Flutterはモバイルアプリ開発の主要な選択肢の一つとなっていると言えるでしょう。
株式会社Pentagonは、これらの成功事例と同様に、Flutterの強みを最大限に活かしたアプリ開発のノウハウを蓄積しています。高品質なUIデザインと効率的な開発プロセスにより、クライアントの期待を超える成果を提供しています。
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