PoCとは？アプリ開発ではPoCが重要！リスクを下げて検証
アプリ開発で起業するために不可欠なPoC（概念証明）とは
アプリを開発し、ビジネスを成功させるためには、事前にアイデアの有効性を確認するかたちで事業計画を立てる必要があります。そこで利用されるのが、「PoC（Proof of Concept）」つまり「概念実証」です。
PoCとは？PoCの目的は？
PoC（Proof of Concept）とは、新規アイデアや技術の有効性、市場ニーズを確認するためのプロセスです。
新しいアイデアが現実的に可能かどうかを評価するために、ある程度の仮設を立ててテストを行い、その結果を基に製品やサービスの改良や開発を行います。主に、アイデアの妥当性を確認したり、技術的な障壁を特定したり、投資家やステークホルダーに対するビジネスモデルを作るために行われます。
アプリのPoCの具体的な実施方法とは？
リスク低く新規アプリを開発するための基本は「アプリを作る前に売ってみる」ということです。アプリの開発にかかる費用の相場は、少なくとも300万円以上です。大規模なものであれば、2000万円以上かかることもあります。決して安くない金額であるため、ユーザーニーズを把握せずに、アプリ開発をすることは大きなリスクとなります。
そこで、アプリを作らずにユーザーニーズを検証をするための方法をいくつか紹介します。
リスティング広告・SNS で事前予約させる
事前予約を取得することで、ユーザーニーズを証明することができます。
事前予約を取り付ける手順
1. アプリの概要を説明したLPとLINEアカウントを作成する
2. リスティング広告もしくはSNSで拡散し、作成したLPへ誘導する。
ユーザーニーズが強ければ強いほど、スムーズに事前予約数が増えるでしょう。
toC向けのアプリではれば、LINE登録をゴールにするのがおすすめですが、toB向けのアプリであれば、事前予約としてメールアドレスを取得しましょう。
クラウドファンディングを実施する
toC向けのアプリではれば、クラウドファンディングは有効なPoCの手法です。クラウドファンディングで資金が集まるということは、企画しているアプリのニーズが強いという証明になります。ニーズを検証できるだけでなく、資金調達やサポーターを獲得することも可能です。
スペックシートを作成しLOI（取引意向書）を取り付ける
toB向けのアプリであれば、アプリのスペックシートを作成し、LOI（レター・オブ・インテント Letter of Intent）を取得していきます。
スペックシートとは、製品や機器などの詳細情報を一覧でまとめた表のことです。この表には製品の主な仕様や機能などが記載されており、製品の性能や特徴を一目で把握することができます。製品の比較や選択、購入時の判断材料として、また技術的な説明や提案の際にも有用です。
スペックシートを作成し、セールスをかけていくわけです。セールスのゴールは、スペックシートが実現した製品があれば、購入をするという意向表明（LOI）を取り付けることです。
これによりニーズの確証と、投資家や利害関係者への論理的な説明ができるように、事業の成功率が高まります。
PoC完了後はアプリのMVP開発へ
アプリ開発での起業成功を目指すためには、PoCのステージは避けて通れない重要なプロセスです。アイデアの早期段階での検証と評価により、無駄な時間と労力を避け、スムーズにMVP（Minimum Viable Product）開発へと移行することができます。また、PoCを通じて得られた知識と経験は、製品の開発と改良、さらにはビジネス戦略全体の最適化に貢献します。
したがって、PoCはリスクを管理しながら、ビジネスの可能性を探求するための重要な手段であり、それによってアプリ開発での起業成功につながると言えるでしょう。