eラーニングアプリの開発方法とは?プロが外注を勧める理由

eラーニングアプリとは、インターネットを通じて学習を行うためのスマートフォンやタブレット向けのアプリケーションです。これにより、ユーザーはいつでもどこでも学習できる環境が整い、特に忙しい社会人や学生にとって非常に便利です。eラーニングアプリは、動画、クイズ、テキストなど多様なコンテンツを提供し、学習者のニーズに応じた柔軟な学習スタイルを実現します。
アプリの開発方法には、自社開発と外注の2つの選択肢がありますが、プロが外注を勧める理由は多岐にわたります。外注することで、専門的な技術や経験を持つ開発者に依頼できるため、クオリティの高いアプリを短期間で実現可能です。また、開発にかかるコストや時間を削減できるため、企業は本業に集中しながら、効果的なeラーニング環境を整えることができます。
本記事では、アプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」でエンジニアである筆者が、eラーニングアプリの開発方針について詳しく解説します。
- 開発方針① 自社開発か外注かを決める
- 開発方針② 制作会社を決める
- 開発方針③ 開発手法を決める
アプリの開発を検討中の方は、ぜひ株式会社ペンタゴンまでご相談ください。
eラーニングアプリの開発なら株式会社ペンタゴン!開発事例を紹介
株式会社ペンタゴンは、アプリ開発において豊富な経験と実績を持つ企業です。特に、教育分野に特化したアプリの開発実績があり、ユーザーのニーズに応じたカスタマイズが可能です。ここでは、ペンタゴンが手掛けた代表的な開発事例を紹介します。
事例① 子どもの習慣化を家族で応援するアプリ

子どもの習慣化を家族がワンチームとなって応援するアプリです。未来は日々の積み重ねの先に訪れます。より良い習慣を身につけることが人格形成やその先の夢の可能性をひろげると言われています。子どもが自らの意志で未来を切り拓けるよう、「習慣力」を楽しみながら身につけるようにゲーミフィケーションの設計をしました。
当社は、本アプリの立ち上げからサポートさせていただき、AppleStoreでも星4.5のレビューを取得しています。
事例② 教育系CtoCマッチングアプリ

相性ピッタリの先生を探す!スキマ時間に働く!をコンセプトにしたオンライン家庭教師マッチングアプリの開発をサポートさせていただきました。こちらのアプリも企画段階から上流工程にデザイナーチームが参加し、提案型の制作を行いました。
eラーニングアプリの3つの開発方針
eラーニングアプリの開発においては、明確な方針を持つことが成功の鍵となります。以下に、重要な開発方針を3つ紹介します。
開発方針① 自社開発か外注かを決める
eラーニングアプリの開発を始めるにあたり、最初に考慮すべきは「自社開発」か「外注」かの選択です。
- 自社開発:
自社のリソースや技術力を活かしてアプリを開発する方法です。社内のニーズに合わせたカスタマイズが可能で、長期的にはコスト削減につながることもあります。しかし、開発に必要なスキルや経験が不足している場合、時間と労力がかかる可能性があります。 - 外注:
専門の開発会社に依頼することで、高品質なアプリを短期間で開発できます。外注先の選定が重要で、実績やサポート体制を確認することが求められます。外注することで、社内リソースを他の業務に集中させることができるメリットもあります。
開発方針② 制作会社を決める
外注を選択した場合、次に重要なのは制作会社の選定です。以下のポイントを考慮して選ぶと良いでしょう。
- 開発実績:
これまでのプロジェクトの成功事例や、特定の業界における経験が豊富な会社を選ぶことで、信頼性が高まります。 - サポート体制:
開発後の運用やメンテナンスに関するサポートが充実しているかどうかも重要です。トラブル発生時に迅速に対応できる体制が整っているか確認しましょう。 - コストパフォーマンス:
提供されるサービスの内容と価格を比較し、予算に合った最適な選択をすることが大切です。
開発方針③ 開発手法を決める
最後に、どのような開発手法を採用するかを決定します。主な手法には以下の3つがあります。
◆開発手法の比較
開発手法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
スクラッチ開発 | ゼロからシステムを構築する方法。特定のニーズに完全に応じたアプリを作成可能。 | - 自由度が高い - 完全なカスタマイズが可能 | - 開発期間が長い - コストが高くなる傾向がある |
パッケージ開発 | 既存のソフトウェアやフレームワークを利用して開発する方法。 | - 開発時間を短縮できる - 初期コストが低い | - カスタマイズの自由度が制限されることがある |
ノーコード開発 | プログラミングの知識がなくてもアプリを開発できる手法。 | - 迅速かつ低コストでの開発が可能 - 小規模プロジェクトに適している | - 複雑な機能には不向き - カスタマイズの限界がある |
これらの方針を明確にすることで、eラーニングアプリの開発がスムーズに進行し、目的に合った効果的な学習環境を提供できるでしょう。
eラーニングアプリの開発なら「外注」がおすすめする3つの理由
eラーニングアプリの製作は、自社で開発する方法と制作会社に外注する方法があります。
自社で開発する場合の最大のメリットは費用です。アプリを自社制作した場合、外部に委託するよりもコストを大幅に削減できます。とはいえそれは社内にアプリ製作ができる人員が十分にそろっている場合です。
基本的には、eラーニングアプリの開発は制作会社への外注がおすすめです。アプリ制作を外注する主なメリットは、3つあります。
理由①高クオリティのアプリが制作可能
アプリ制作会社には、専門スキルを持つ開発のプロが多く在籍しています。そのため、企画提案の時点で、アドバイスや修正を受けやすくなるでしょう。また、製作のノウハウも多く持っているため、安定性の高い実装に期待ができます。
外注することで、専門的な知識や技術を持った開発者や企業の力を借りることができます。特に、eラーニングアプリは多機能であるため、ユーザーインターフェースやユーザーエクスペリエンスに関する専門的な知識が求められます。外注先のプロフェッショナルは、最新の技術やトレンドを把握しており、質の高いアプリを短期間で開発することが可能です。
理由②迅速な開発・実装につながる
開発を専門とする制作会社は、プロジェクトを滞ることなく進められます。アプリを自社制作する場合、他の業務の影響でリソース不足になり、制作が思うように進まない恐れがあるでしょう。
しかし、外注ではプロジェクト停滞の心配が少なく、ノウハウもあるためスピーディーに開発を進められます。専門の開発チームが集中的に作業を行うため、プロジェクトの進行がスムーズになります。また、外注先は多様なプロジェクトに対応しているため、要件の変更や追加機能の実装にも柔軟に対応できます。これにより、開発中に新たなニーズが生じた場合でも、迅速に対応することが可能です。
理由③人材確保に必要なコストを削減できる
アプリの自社制作は、専門スキルのある人材のリソースを確保する必要があります。また、自社に適切な人材がいなければ、新たに採用しなければなりません。しかし、制作会社へ外注すると、採用など人材の確保にかかるコストは不要です。
外注を選んだことによって、自社開発より最終的に低コストで開発できたというケースも多くあります。
自社で開発チームを構築する場合、採用や教育、設備投資など多くのコストがかかります。一方、外注を利用することで、必要なときに必要な分だけのリソースを確保できるため、コストを最適化できます。また、外注先によっては、開発費用が自社開発よりも安価になる場合もあります。特に、オフショア開発を選択することで、さらにコストを抑えることが可能です。
eラーニングアプリの開発にかかる費用は300万円~
eラーニングアプリの開発には、300万円以上の費用がかかることが一般的です。充実した機能を搭載することで、受講者と管理者の双方の満足度向上が期待できます。以下では、eラーニングアプリに必要な機能とその費用に与える影響をまとめました。
eラーニングアプリに必要な機能
eラーニングアプリに必要とされる機能には次のようなものがあります。
◆eラーニングアプリに必要な機能一覧
機能 | 説明 | 費用への影響 |
---|---|---|
コース選択 | 教材や資料を閲覧できるページ。シンプルなデザインで直感的に操作可能。学習率や状況表示でモチベーション向上。 | 基本機能として必須。デザインの複雑さで費用が変動。 |
コンテンツ管理 | 教材・問題の作成、受講者への教材割当設定。多様な教材形式を提供。 | 機能の多様性が費用に影響。特に動画教材はコストが高い。 |
成績管理 | 正答率や成績の分析結果を閲覧可能。自動保存・自動採点機能で管理者の負担軽減。 | 自動化機能の有無で開発費用が変動。 |
ユーザー管理 | 受講者・管理者の登録・編集機能。グループ管理機能で大人数の管理が容易。 | グループ管理機能の追加で費用が増加する可能性。 |
メッセージツール | 管理者と受講者のコミュニケーション機能。グループへの一斉送信も可能。 | 基本的な機能だが、追加機能により費用が変動。 |
進捗管理機能 | 受講者の学習進捗をリアルタイムで把握できる機能。 | 進捗管理の精度により開発費用が影響を受ける。 |
フィードバック機能 | 受講者からの意見や評価を収集する機能。 | 追加機能として費用が増加する可能性がある。 |
これらの機能の取捨選択によって、開発費用は大きく変わることがあります。特に、動画教材や進捗管理機能などの高度な機能を追加することで、コストが増加することが予想されます。したがって、必要な機能を明確にし、予算に応じた選択を行うことが重要です。
eラーニングアプリの5つの開発ステップ
eラーニングアプリを外注する場合は、手順を理解したうえで、外注先と丁寧にやり取りすることが大切です。各ステップを把握し、スムーズな開発につなげましょう。
ここでは、eラーニングアプリを開発する流れを、外注開発に焦点を当てて解説します。
- ステップ① 外注先の選定
- ステップ② eラーニングアプリ企画を作成
- ステップ③ 要件定義・設計
- ステップ④ 開発・テスト
- ステップ⑤ リリース・運用
ステップ① 外注先の選定

はじめに、外注先を選定しましょう。外注先は、「アプリ開発会社」か「フリーエンジニア」のいずれかになります。アプリ開発会社に依頼する場合、IT業界を専門としたマッチングサービスサイトの利用がおすすめです。一方、フリーエンジニアに依頼する際は、フリーランス向けのマッチングサイトで探すとよいでしょう。もしくは、知人から紹介を受けるのも一つの方法です。
ステップ② eラーニングアプリ企画を作成

外注先を選定したら、eラーニングアプリの企画を作成します。企画は、外注先と一緒に考えることも可能ですが、発注元がアイディアを出すのが基本です。自社内で企画がまとまったら、先方に提出しましょう。アプリ展開を成功させるためには、集客やマーケティング、マネタイズなどの方針を含め、企画を作りこむことが重要です。
ステップ③ 要件定義・設計

企画の作成後は、要件定義に取り組みます。要件定義では、eラーニングアプリに必要な機能や目的を明確化し、どんなアプリを作りたいのかを決めます。以降の手順は要件定義を基準に進めるため、漏れがないように定めましょう。
次に、アプリの設計を「基本設計」と「詳細設計」の2段階に分けて行います。基本設計は、要件定義で決めた要素を基に、デザインやプラットフォームなどといった画面や機能を設計する工程です。
また、詳細設計では、プログラマーがスムーズに開発できるよう細かく設計します。データやプログラム、モジュール(構成要素)の分割をわかりやすい言葉に起こします。
ステップ④ 開発・テスト

これまで設計した内容を基に、アプリを開発します。開発段階で急な修正を加えると設計が崩れてしまうため、この段階に入る前に問題点はすべてクリアにしておきましょう。
開発後は画面表示や各モジュールなどが設計通りに動くかをテストします。細部のテストが終わったら、全体テストを行います。最終確認は、一連の流れを利用者と同じ目線でチェックすることが大切です。
ステップ⑤ リリース・運用

最後に、総合テストで問題がなければ、いよいよアプリのリリースです。iPhone向けであれば「App Store」、Android向けであれば「Google Play」へ申請します。
リリースの手順や審査などはデバイスやOSによって異なるため、各ダウンロードサイトを十分に確認しましょう。審査通過に向けた調整などは製作会社がノウハウを持っています。
審査が通りリリースされたらアプリの運用が始まります。運用では、アプリのダウンロード数や継続的に利用するユーザーを増やすため、定期的なアップデートや改善を続けることが大切です。
リリース後の保守運用も同じ開発会社に任せるかどうかは、見積もりの時点で方針を明確にしておきましょう。
eラーニングアプリ開発を依頼する外注先を選ぶポイント
アプリ開発には、多くのコストや時間が必要なため、できるだけ信頼できる開発会社に外注したいものです。ここでは、eラーニングアプリ開発の外注先を選ぶポイントを紹介します。
開発会社の得意分野
アプリの開発会社には、ビジネス系アプリや飲食店アプリなど得意分野があります。学習アプリを作る場合に飲食店のアプリを得意とした会社に依頼しても、学習アプリ制作に対するノウハウや経験がないため、自社が想定するアプリを作れないかもしれません。そのため、アプリ開発の外注先は、自社が作りたいeラーニングアプリと、開発の得意分野がマッチングしている会社を選びましょう。
リリース後のサポート体制
アプリの開発後は、保守運用やアップデートが重要となります。ユーザーに継続的に利用してもらうために、要望に合ったシステムの追加、不具合修正などを続ける必要があるからです。
そのため、開発会社からリリース後にどのようなサポートを受けられるかをチェックしましょう。具体的なサポート方法や費用を詳細に確認し、サポート体制が充実している会社を選ぶこともポイントです。
外注先の企業を選ぶときのポイントについて、こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
eラーニングアプリを開発する際によくいただく5つのご質問
eラーニングアプリの開発に関しては、企業からさまざまな質問が寄せられます。以下に、よくいただく質問とその回答をまとめました。
質問① アプリの運用後、どのようにサポートを行いますか?
アプリの運用後は、ユーザーからのフィードバックを基に定期的なアップデートやバグ修正を行うことが重要です。また、ユーザーサポートを提供するために、FAQやチャットサポートを設けることで、迅速な対応が可能になります。これにより、ユーザーの満足度を高め、継続的な利用を促進できます。
質問② セキュリティ対策はどのように行いますか?
eラーニングアプリでは、個人情報や学習データを扱うため、セキュリティ対策が不可欠です。具体的には、データの暗号化、強固な認証システムの導入、定期的なセキュリティチェックを行うことが重要です。また、ユーザーに対しても、パスワード管理やフィッシング詐欺への注意喚起を行うことが求められます。
質問③ eラーニングアプリの開発にどれくらいの時間がかかりますか?
開発にかかる時間は、アプリの機能や複雑さによって異なります。基本的な機能を持つアプリであれば、数ヶ月で完成することが一般的ですが、特定の要件やカスタマイズが多い場合は、6ヶ月以上かかることもあります。プロジェクトのスケジュールを立てる際には、十分な余裕を持たせることが重要です。
質問④ アプリの運用後、どのようにメンテナンスを行いますか?
アプリの運用後は、定期的なメンテナンスが必要です。これには、バグ修正、機能追加、セキュリティアップデートが含まれます。また、ユーザーからのフィードバックを基に改善点を見つけ、アプリの使いやすさを向上させることも重要です。運用チームを設けて、定期的にアプリの状態をチェックし、必要に応じてアップデートを行う体制を整えることが推奨されます。
質問⑤ eラーニングアプリのユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させるためにはどうすればよいですか?
ユーザーエクスペリエンスを向上させるためには、以下のポイントに注意することが重要です。
- インターフェースのシンプルさ: ユーザーが直感的に操作できるデザインを心がける。
- フィードバックの提供: ユーザーのアクションに対して即座にフィードバックを返すことで、操作の理解を助ける。
- モバイルフレンドリー: スマートフォンやタブレットでも快適に利用できるように、レスポンシブデザインを採用する。
- ユーザーの声を反映: 定期的にユーザーからの意見を収集し、改善に活かす。
これらの質問に対する理解を深めることで、eラーニングアプリの開発がよりスムーズに進むでしょう。
まとめ
eラーニングアプリの開発は、開発会社に外注するのがおすすめです。開発会社は、自社にはないノウハウを持っている「アプリ開発のプロ」であるため、より高品質なアプリ開発が目指せます。また、外注先を選ぶ際は、開発会社の得意分野やサポート体制を事前に確認しましょう。
アプリ開発は、開発段階だけでなくリリース後も重要です。外注先と協力しながら、ユーザーの継続的な利用につながるeラーニングアプリを制作しましょう。
ほかにアプリ開発において知っておくべきポイントについて、こちらの記事に詳しくまとめています。ぜひチェックしてみてください。
【モバイルアプリ開発のはじめかた】開発の流れや外注の方法を解説
今回ご紹介したeラーニングアプリ開発のポイントを参考にして、貴社のアプリ開発計画を進めていきましょう。もし「自社のアプリを作りたいけど、実際にアプリ開発の費用は、どれくらいになるのか?」「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」などお考えでしたら、アプリ開発会社の「株式会社ペンタゴン」にぜひご相談ください。私たちが貴社のアプリ開発をサポートし、成功へと導きます。
「株式会社ペンタゴン」の開発実績については、こちらをご覧ください。
下記よりお問い合わせできますので、お気軽にご相談ください!