Androidのアプリ開発は初心者には難しい理由！対策を紹介
こんにちは、株式会社Pentagonの山本です。アプリ開発を10年以上経験しています。
Androidアプリ開発をこれから始めようと考えている方は、Androidアプリ開発って難しいのかな？と気になっているかと思います。この記事では、初心者がAndroidアプリ開発に挑戦する際の難しさとその理由について説明します。
Androidアプリ開発は初心者にとって非常に難しいものです。しかし、クロスプラットフォームで開発することで、難易度を下げることができます。以下に詳しく説明していきます。
Androidのアプリ開発の難しさとは？
Androidのアプリ開発に必要な技術と知識
Androidのアプリ開発では、必要となる知識が多くあります。
JavaやKotlinといったAndroidアプリ開発のためのプログラミング言語の習得以外にも、Android Studioの使用方法を理解する必要があります。 Android Studioは、Androidアプリの開発に特化した統合開発環境であり、プロジェクトの作成、ビルド、デバッグなどの機能を提供しています。そのため、Android Studioの基本的な操作方法やエラーハンドリングの仕方を学ぶことが重要です。
また、デザインの基礎知識やユーザーインターフェースの設計、データベース操作、ネットワーク通信の実装などにも知識が必要です。
さらに、Androidアプリのデザインやユーザーエクスペリエンスについても理解が必要であり、ユーザーが使いやすいUIを設計するための知識やスキルが求められます。また、データベース操作やネットワーク通信の実装に関しても、AndroidのAPIやライブラリの知識が必要です。
Androidアプリ開発では、JavaやKotlinといったプログラミング言語の習得だけでなく、Android Studioの使用方法やデザイン、データベース操作、ネットワーク通信の実装などにも幅広い知識が必要となります。
熟練したAndroid開発者になるためには、これらのスキルを習得していくことが欠かせません。
変更するごとにビルドし直す必要
アプリを変更するたびにビルドをやり直さなければなりません。これには時間がかかることがあります。
アプリを変更すると、新しい機能や修正を反映させるために、ビルドを行わなければなりません。ビルドとは、ソースコードをコンパイルし、必要なファイルを生成することです。このビルドにかかる時間は、アプリの規模や複雑さによって異なりますが、大きなアプリの場合には数分から数十分を要することもあります。特に、変更が多い場合や依存関係の解決が必要な場合には、ビルドに時間がかかることがあります。
開発者は、ビルドに時間がかかると、変更内容の確認やテストを待たなければいけません。そのため、少しの変更でも、確認に時間がかかり開発の効率が低下することがあります。
メモリ管理の知識がないとクラッシュする
さらに、メモリ管理の知識が不足していると、起動中のアプリがクラッシュする可能性があります。特に、メモリが不足している場合には、アプリが予期せず終了してしまうことがあります。メモリの解放を適切に行わないと、アプリが必要以上のメモリを占有し、その結果として他のアプリやシステムの動作に支障をきたすことがあります。
このメモリ管理という考えは、アプリ開発で必須の知識ですが、初心者にはハードルが高い内容です。
コード量が多い
Androidアプリのコード量は多く、これは初心者にとって大きな困難です。 特に初心者にとって、Androidアプリのコードは複雑で非常に難しいものです。Androidアプリの開発には Java や Kotlin の理解が必要であり、さらに Android フレームワークやライブラリの知識も必要です。初めてコードを書く人にとっては、これらの要素をすべて理解するのは大変です。
また、Androidアプリのコードは、機能やデザインの実現に必要なコンポーネントや設定が多く含まれています。初心者がそれらを一つ一つ把握し、正しく配置することは容易ではありません。特に、アプリによってはユーザーインターフェースの実装やデータの扱い方など、さまざまな要素が組み合わさるため、初めて開発をする人には非常に難しいものとなるでしょう。
調べても情報が古い
情報を探しても時々古い情報しか見つけられず、問題解決に役立たないことが多々あります。
初心者がバグやエラーに遭遇したときに、適切な情報を見つけられずに苦戦する可能性があります。
UIの調整が難しい
Androidアプリを開発する場合は、XMLでレイアウトを設計する必要があります。これは初心者にとって難しいポイントです。XMLは、アプリのユーザーインターフェースの外観や動作を定義するためのマークアップ言語です。
初心者にとって難しいポイントと言われるのは、XMLの文法やタグの使い方に慣れる必要があるからです。また、XMLファイル内でウィジェット（ボタンやテキストビューなど）の配置や属性を指定する必要があり、正確な記述が求められます。
一度慣れてしまえば、画面をレイアウトをスピーディに組むことができますが、慣れるまでが大変です。
Androidアプリ開発を効率化するには？クロスプラットフォーム開発
Androidアプリの開発は、特に初学者にとっては難易度が高いと一般的に考えられています。しかし、クロスプラットフォーム開発という選択肢を利用することで、その難しさをうまくカバーすることが可能です。
クロスプラットフォームの言語を利用する方が、JavaやKotlinでAndroidアプリを記述していくより、シンプルで開発がしやすいでしょう。
クロスプラットフォーム開発のメリットとデメリット
クロスプラットフォーム開発は、一つのコードベースを複数のプラットフォームに展開する手法であり、リソース節約と短縮開発期間が主な利点です。ただし、柔軟性の欠如やパフォーマンスの問題などのデメリットも把握しておく必要があります。
代案としてのクロスプラットフォーム開発の選択肢
React Nativeのメリット・デメリット
React NativeはJavaScriptを利用するフレームワークであり、開発スピードとコミュニティサポートが強みです。一方で、ネイティブな機能にアクセスする際の制限や、複雑なUIの実装が難しいと言われています。 React Nativeのメリットは、まずJavaScriptを利用するため、既にJavaScriptを使った開発経験のある開発者にとっては学習コストが低く、開発スピードが速いという点です。また、React NativeはFacebookが開発をリードしており、強力なコミュニティサポートがあるため、トラブルシューティングやパフォーマンスの最適化などにおいて助けを得やすいです。
一方、React Nativeには、いくつかのデメリットがあります。例えば、ネイティブな機能へのアクセスが制限されています。React Nativeはネイティブのコンポーネントを使用するため、全てのネイティブ機能をサポートしているわけではありません。そのため、特定の機能を利用する場合には、ネイティブモジュールを追加で作成する必要があります。また、複雑なUIを実装する際にも、React Nativeのライブラリやツールの選択肢が限られているため、UIの実現が困難な場合があります。
しかし、React Nativeはその上述したデメリットにも関わらず、多くの開発者に利用されている人気のあるフレームワークであり、クロスプラットフォームアプリケーションの開発においては依然として有力な選択肢とされています。
Flutterのメリット・デメリット
フラッターはGoogleが開発したフレームワークで、美しいユーザーインターフェイスと高いパフォーマンスを実現します。また、フラッターはクロスプラットフォーム開発に適しており、同じコードでiOSとAndroidのアプリを開発する利点があります。これにより、開発時間と労力を節約することができます。さらに、Flutterはホットリロードという機能を提供しており、コードの変更をすばやく反映させることができます。これにより、開発者はリアルタイムでデザインや機能の調整を行うことができます。
ただし、Flutterも完全ではないため、一部のネイティブ機能にアクセスする場合には、追加のプラグインやパッケージが必要な場合があります。さらに、FlutterはDartというプログラミング言語で開発するため、新しくDartを学習する必要があるというデメリットもあります。
Flutterの急速な発展とGoogleのサポートにより、学習リソースやコミュニティが増えることが期待されています。そのため、将来的にはさらなるメリットが期待できるでしょう。
Androidアプリ開発の難しさを回避にするはFlutterがおすすめ
当社でもFlutterを積極的に採用していますが、KotlinやJavaといった言語で開発するよりもスムーズに開発ができています。Flutterは学習難易度も低く、マスターしやす言語だと言えます。 また、Flutterはクロスプラットフォームな開発を可能にし、一度のコーディングでiOSとAndroidの両方に対応できます。これにより、開発時間の短縮やコスト削減ができます。さらに、Flutterの高速なホットリロード機能により、リアルタイムでのテストやデバッグが容易に行えます。このような利点があるため、当社ではFlutterを積極的に採用しており、それにより開発効率の向上と品質の向上を実現しています。