Webサイトをスマホアプリ化!Appleの審査に落ちる理由を解説
こんにちは、株式会社Pentagonの山本です。
先日「WebサイトをWebViewを使ってスマホアプリ化したい」というお問い合わせがありました。しかし、Webサイトを単にWebViewでスマホアプリ化するだけでは、Appleの審査に落ちる可能性が高いです。
本記事では、なぜWebサイトを単にスマホアプリにするだけではAppleの審査に落ちるのか詳しく解説します。
Webサイトをスマホアプリ化!なぜ審査に落ちるのか?
App Store ガイドラインには、以下のような記載があります。
4.2 最低限の機能性
App Store ガイドライン
Appを作成する際は、Webサイトを単に再パッケージしたようなものではなく、優れた機能、コンテンツ、UIを作成するようにしてください。特に便利でも、ユニークでも、「Appらしく」もない場合、そのAppをApp Storeで提供することはできません。Appが継続的に楽しめる何らかの価値、または十分な有用性を備えていない場合は、承認されない可能性があります。Appが単に曲または映画の場合は、iTunes Storeに提出してください。Appが単に書籍またはゲームの攻略本の場合は、Apple Books Storeに提出してください。
簡単に解説すると「Webサイトを単にWebViewでラップするだけでは、スマホアプリである必要性がないよね」ということです。
では、どうしたら審査を通過させられるのでしょうか?
Webサイトをスマホアプリ化して審査を通す方法とは?
結論から言うと、審査を通すには「アプリらしい」機能を追加する必要があります。WebViewだけではなく、一部の機能をネイティブコードで実装することが有効です。これにより「Webサイトを単に再パッケージしたようなもの」ではなくなるわけです。
カメラ機能を実装する
「アプリらしさ」をアピールするための機能として、カメラ機能を実装するのも有効な方法です。もしカメラ機能が既存のWebサイトと親和性がある場合、検討しても良いでしょう。
PUSH通知を実装する
PUSH通知はアプリ特有の機能です。PUSH通知を実装することにより「Webサイトを単に再パッケージしたようなもの」ではなくなるわけです。
特に便利でも、ユニークでも、「Appらしく」もない場合、AppをApp Storeで提供することはできません。
このような条文がありますが、言い換えると「便利であればアプリをリリースできる」ということになります。PUSH通知を実装することで、アプリの利便性を向上させることができるため、WebViewベースのアプリをリリースすることが可能です。
ただしAppleの審査は、審査員の塩加減で結果が変わってきます。PUSH通知を実装しただけでは審査を通過しなかったという事例もあるので、注意が必要です。
サーバーと通信する
PUSH通知をつけても審査に通らない場合は、よりアプリらしい機能を追加する必要があります。
しかし、この「アプリらしい」機能というのは非常に曖昧な定義です。
例えば、WebViewに加えて「運営からのお知らせをサーバーから取得しリスト表示する」という機能をつければ、十分アプリらしいと言えるでしょう。
審査を通すための実装にどれだけ開発コストがかかるのか
開発コストは、どういった機能を追加するのかによって変わってきます。
- 開発費用は抑えたい
- とりあえずアプリをリリースしたい
ということであれば、まずは全ユーザーに対するPUSH通知を実装して審査に提出してみるのが良いでしょう。
もしPUSH通知を実装しても審査に落ちるのではあれば、「PUSH通知のお知らせ一覧をサーバーから取得し表示する」という機能を実装すれば、審査を通過するはずです。
この方法であれば、おおよそ20万円程度の追加コストでアプリをリリースすることが可能です。