現役エンジニアが実感!Flutterの将来性が高い3つの理由
これからアプリ開発をしようとしているけど「Flutter(フラッター)の将来性ってどうなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?
アプリ開発を10年以上行っている筆者の意見としては、「Flutterの将来性は高い」と言えます。
理由は以下のとおりです。
- 理由①開発体験が良い
- 理由②大幅なコストカットにつながる
- 理由③Flutterを採用する・乗り換える企業がどんどん増えている
それでは、「Flutterの将来性」について現役エンジニアの筆者の体験に基づいて、これらの理由を詳しく解説していきます。
アプリの開発を検討中の方は、ぜひ株式会社ペンタゴンまでご相談ください。
実際に使用したプロが感じた「Flutterの将来性が高い」3つの理由
理由①開発体験が良い
Flutterの開発体験の良さは、エンジニアにとって大きな魅力です。
特に、「Hot Reload」と呼ばれる機能により、コードを変更した結果をほぼリアルタイムで確認できるため、開発効率が劇的に向上します。また、単一のコードベースでiOSとAndroid両方のアプリを開発できるため、プラットフォーム間での整合性も取りやすく、無駄な手戻りを防ぐことができます。
クロスプラットフォーム開発技術(iOSとAndroidアプリを同時に開発する技術)は、多くの場合、開発環境の不安定さが課題としてあります。開発環境が不安定だと、開発者がストレスを感じるだけでなく、不具合の改善に時間がかかってしまいます。
その点、Flutterは、かなり安定しており、開発者にとってストレスフリーな環境を提供しています。故に、長期的に見ても高い評価を受け続けると考えられます。
理由②大幅なコストカットにつながる
Flutterの最大の特徴のひとつは、1つのプログラムで様々なOSに対応できることです。これにより、開発リソースを大幅に削減でき、iOS、Android、2つのプラットフォームで個別に開発する必要がなくなります。さらにWebアプリの制作も可能です。
こうしたFlutterの特性は、特に中小規模の企業やスタートアップにとって、限られた予算内で高品質なアプリを提供するための有力な選択肢となります。
また、保守やアップデートも効率的に行えるため、長期的なコスト削減効果も期待できます。実際に、当社でも大手企業の大規模アプリをネイティブ言語からFlutterに移行し、運用コストは半減できた事例もあります。
理由③Flutterを採用する・乗り換える企業がどんどん増えている
FlutterはGoogleが開発を主導しており、その信頼性と継続的なアップデートが企業に支持されています。日本国内でも、すでに多くの大手企業がFlutterを採用しており、特にUI/UXの優れたアプリを求める企業やスタートアップが注目しています。
さらに、他の技術スタックからFlutterへ移行するケースも増加しており、その成長率は目を見張るものがあります。
Flutterを採用する企業の増加に伴い、Flutterの求人数は増加傾向にあります。例えば、フリーランス向けの案件数も増加しており、報酬も高水準で推移しています。
Flutterを採用しているアプリの国内事例をこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
Flutterアプリの国内事例12選!大手のFlutter移行も紹介
FlutterとReactNative、それぞれの将来性
2024年時点で、アプリ開発の方法は3つの方法に大きく分かれます。
- 方法① iOS・Android別々にネイティブ言語で開発
- 方法② FlutterでiOS・Android同時に開発
- 方法③ React NativeでiOS・Android同時に開発
初期開発コストやメンテナンスコストをおさえたい場合、自然と②Flutterか③ReactNativeを採用する形になります。FlutterとReactNativeは、どちらを使うべきか、エンジニアの間でも意見が別れています。
2024年の採用状況
完全な筆者の主観ですが、2024年時点でのFlutterとReactNativeの活用状況は、以下の表の通りです。
Flutterで新規開発 | 頻繁に見かける |
ReactNativeで新規開発 | 見かける |
ネイティブ開発からFlutterに移行 | 頻繁に見かける |
ネイティブ開発からReactNativeに移行 | 見かけない |
Flutterからネイティブに移行 | 稀に見かける |
ReactNativeからネイティブに移行 | 見かける |
特に注目すべきは、ネイティブ開発の移行先としてReactNativeではなくFlutterが採用されている点です。
Flutterが登場してから、ネイティブ開発からReactNativeに移行する事例を見かけなくなったのは、React Nativeの不安定さが目立ち、Flutterの安定性がアプリ開発者の支持を得たからだと考えています。実際に、筆者も、ReactNativeでの開発にストレスを感じていて、Flutterでの開発に移行しました。
歴史的背景によってReactNativeを採用して開発を行っていましたが、現状のチームではReactNativeで開発するメリットが少ないことや、今後もReactNativeで開発を継続していくと、ビジネス面、開発面、採用面などへのデメリットが大きくなってしまう
iOSエンジニア本領発揮のために、ReactNativeからSwiftへ技術的負債解消への取り組みで意識した“共通認識を持つこと”
DMM.com イノベーション本部オンラインサロン事業部プロダクト開発チームは、上記のような理由から、React Nativeを廃止し、ネイティブ開発に移行したようです。このようにReactNativeによる負債を感じている事例もあります。
日本のアプリ開発ではFlutterが優勢
日本国内では、Flutterを採用する企業が急増しています。その背景には、単一のコードベースでiOSとAndroidのアプリを開発できる効率性や、安定した開発体験が挙げられます。
また、Googleが開発を主導している点も信頼性を後押ししており、特にスタートアップや中小企業がコストパフォーマンスを重視してFlutterを選択するケースが増えています。
さらに、国内での事例が増加することで、技術情報の共有や学習リソースも充実してきており、日本市場におけるFlutterの地位はますます強固なものとなっています。
Expoによって進化したReactNative
React Nativeは、Facebook(現Meta)が開発したクロスプラットフォームフレームワークですが、Expoの存在がその可能性をさらに広げています。ExpoはReact Nativeの開発を簡素化するツールで、ネイティブコードを必要とせずに高度な機能を実装可能にします。
これにより、初心者でも迅速にアプリを開発できる一方、上級者にとっても効率的な開発環境を提供しています。特に、React NativeとExpoの組み合わせは、スピードを重視するプロジェクトやプロトタイプ開発において強力な武器となります。
今後もこの連携は進化し、さらなる可能性を秘めています。
生成AIとの相性はReactNativeが優勢か?
生成AIとの統合を考えた場合、React Nativeが有利であると言われています。その理由のひとつは、React NativeがJavaScriptやTypeScriptという広く普及した言語を採用している点です。これにより、生成AIツールとのスムーズな連携が可能であり、AIを活用した機能開発が迅速に行えます。一方で、Flutterも着実にAI対応を進めていますが、React Nativeの柔軟性と既存リソースの多さが、現時点では優位性を示しています。
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iOSのネイティブ言語がObjective-CからSwiftに変わったように、今まで、モバイルアプリ開発のトレンドは数年で大きく変わってきました。FlutterとReactNativeが今後どうなっていくかわかりませんが、
筆者は、ReactNativeの開発における不安定さを懸念しており、Flutterを推奨しております。社内にReactエンジニアがいるのであれば、ReactNativeを採用するのも良い手段だと考えています。
Flutterでのアプリ開発のご相談は株式会社ペンタゴンまで
ここまでFlutterの将来性とよく比較されるReactNativeの将来性について解説してきました。
アプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」ではFlutterコンサルタントとして、Flutterを最大限に活用しております。スタートアップの新規開発から、大手企業の大規模アプリのFlutter化まで、Flutterの実績があります。
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