家事代行アプリを開発するために知っておくべきこと|手順・費用など

ライフスタイルの変化に伴い、掃除や洗濯、料理など一般的な家事を依頼する家事代行サービスが注目されています。家事代行アプリは、家事を依頼したい人と請け負う人をマッチングするアプリです。家事代行アプリを使うことで、手軽に家事を依頼でき、受諾することが可能です。

こうした家事代行サービスの需要が高まりつつあることから、家事代行アプリの開発を検討している方も多いのではないでしょうか。

この記事では、家事アプリの概要や備えておくべき機能、開発費用の目安、開発までの流れについてご紹介します。

家事代行アプリとは?

家事代行アプリとは、文字通り自宅の家事を業者に代行依頼できるアプリのことで、家事代行をいつでもどこでも気軽に予約できます。

ここでは、おもな家事代行アプリの例や家事代行アプリの魅力についてご紹介します。

おもな家事代行アプリ・サービスの例

主な家事代行アプリのサービス内容・特徴は以下のとおりです。アプリの機能面にも関わるようなポイントをいくつかピックアップしてご紹介しています。

「ベアーズ」

・家事代行・家政婦、ハウスクリーニング、料理代行、キッズ&ベビーシッター、高齢者支援、ハウスメンテナンス、暮らしサポート

・業界最大手。全国5大都市を中心に、累計250万件を超えるサービスを提供

・アプリでサービス依頼、スケジュール管理、家事代行スタッフの申し送りがアプリで可能

・24時間365時間サービスの予約受付

・自社コールセンター直通のチャットによる安心のサポート

「CaSy(カジー)」

・掃除代行、ハウスクリーニング、料理代行

・東京全域、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府対応

・依頼は利用の3時間前まで可能

・24時間365時間、予約・キャンセル・変更がアプリで可能

「IE-Keeper(イエキーパー)」

・掃除代行(オプションサービスで掃除以外の家事にも対応)

・東京23区内限定(順次拡大予定)

・サービスの注文、オプションサービスの追加、スケジュール管理、サービス後のレポート受取がアプリで可能

「ANYTIMES(エニタイムズ)」

・近所の人に家事代行やその他のサービスの提供・依頼ができる

・「サービス」チケットを発行して自分の「得意」や「スキル」を売る

・「サービス」チケットを購入して発行者のサービスを体験できる

・「リクエスト」チケットを発行して近所の人に解決を求める

・クレジットカードでの前払いで完了後に報酬が振り込まれる

「くらしのマーケット」

・掃除代行、料理代行、買い物代行、不用品回収など生活関連の出張・訪問サービス

・全国対応

・口コミや料金を比較して依頼したい業者に予約できる

・サービスの相場がわかる

・家事代行以外にも200種類以上のカテゴリから依頼できる

家事代行アプリの魅力

24時間365時間いつでもどこでも予約できる点が家事代行アプリの最大の魅力です。

家事代行アプリには、社員雇用型の会社に依頼する「企業とのマッチング(BtoC)」と、個人に直接自宅の家事を依頼する「個人同士のマッチング(CtoC)」の2種類のサービス形式があります。前述した例でいうと、「ベアーズ」「CaSy(カジー)」「IE-Keeper(イエキーパー)」が「非マッチング型」、ANYTIMES(エニタイムズ)「くらしのマーケット」が「マッチング型」に該当します。

それぞれの魅力は以下の通りです。

個人同士のマッチング(CtoC)

・保障などのサポートが手厚い

・スタッフ教育が徹底されている場合が多い

・大手の場合、実績から安心感がある

企業とのマッチング(BtoC)

・雇用型よりも割安料金で利用できる

・会社などを通さず直接やり取りできる

・家事代行よりも提供しているサービスの幅が広い場合が多い

これから家事代行アプリを開発しようとしている方の多くは、個人間で直接やり取りをする「マッチング型」を検討しているのではないでしょうか。その場合、個人で請け負うことから、保障や教育、実績など、大手家事代行会社と比較して安心面が劣る可能性があります。「マッチング型」の場合は特に、ユーザーが安心して利用できるように工夫する必要があるでしょう。

家事代行アプリが備えておくべき機能とは?

ユーザーに安心して便利に利用してもらうために、以下の機能を備えておくと良いでしょう。

・新規会員登録機能

・会員ページへのログイン機能

・会員データ管理機能

・フォーム機能

・検索機能/並び替え機能

・募集機能

・決済機能

・メッセージ送受信機能

・日程調整機能

・口コミ機能

・ランキング機能

・ポイント付与機能

会員登録やポイント付与機能を備えておくことで、ユーザーの定期的な利用が期待できます。

また、口コミ機能があることで、サービスの質の向上に繋がるでしょう。悪質な口コミが書き込まれることも想定して、対策を講じておくことも重要です。

会員登録に伴い個人情報を預かることになるため、強固なセキュリティ対策も求められます。事前に、機能ごとに起こり得る問題とその対策を洗い出しておきましょう。

家事代行アプリの開発費用はどのくらい?

アプリの開発費用は、プログラマーとシステムエンジニアの人件費によって変動します。

プログラマーのひと月あたりの単価相場は、個人で40万~60万円、大手企業の社員で50~100万円程度とされています。

システムエンジニアは、初級で60万円~100万円、中級で80万円~120万円、上級が100万円~160万円程度が一般的な相場と言われています。

開発費用は1人あたりの単価や携わる人数の単価、期間によって変わってきます。機能を充実させるためには、その分開発費用が高くなり得ることを念頭に置いておきましょう。アプリの開発相場は安いもので500万円を下回るものから、1,000万円を超える高いものまであります。

一般的には搭載する機能を厳選して500万円前後になることが多いようですが、機能を豊富に備えた場合は800万円以上になる場合もあります。機能を1つ追加するごとに50~100万円程度上乗せすると想定して、備える機能選びは予算を考慮して慎重にしましょう。

家事代行アプリ開発の大まかな流れ

家事代行アプリ開発の依頼から納品までの流れは6つの手順を踏みます。

アプリの企画を決定

まずは、どのような家事代行アプリにしたいのか、以下の情報を盛り込んだ企画書を作成します。

・アプリを作る目的

・アプリのコンセプト

・ターゲットユーザー(アプリが対象とする職業や年齢、性別など)

・ユーザーゴール(アプリを通してユーザーに与えたい体験)

・アプリに備えたい機能

正確な見積もりを提案してもらうためにも、企画書はなるべく詳細に記載すると良いでしょう。

企画書を作成する際は、「なぜ家事代行アプリを作りたいのか」「どのようなアプリなのか」といった概略を明確にしておきます。

アプリに搭載する機能は、類似アプリを参考に必要な機能を書き出し、ユーザーゴールやコンセプトと照らし合わせて、不要な機能の除外や必要な機能の追加を行いましょう。

開発の条件設定

企画書が作成できたら、以下の条件を整理しましょう。

・納期

・予算

・企画概要

・備えたい機能

・AndroidやiOSなどの対応端末

備えたい機能が多い、または高い技術を要する機能であったり、両方の端末対応にしたりした場合、開発費用が高くなります。変動する可能性が高い納期や予算は、提示する条件とは別にどこまで許容できるかを決めておくことを推奨します。

見積もり・開発依頼先の決定

家事代行アプリのようなユーザー同士がマッチングするシステムの開発を得意とする開発会社を選ぶことが重要です。また、開発会社が得意とするジャンルのアプリ製作を依頼したときには、開発会社側から自分たちでは気付きにくい問題点や改善点を提案してくれる可能性もあります。

その他、以下の項目を事前に確認しておく必要があります。

・Android、iOSどちらのOSに対応しているか

・制作実績のバリエーション

・自社でのアプリを開発実績

対応OSによって開発言語が異なるため、両方対応しているか、得意なOSはどちらかなどを確認しましょう。また、実績が豊富な開発会社であれば、アプリの開発や運用に関する的確なアドバイスをしてくれるはずです。

また、見積もりは複数の会社に依頼することもポイントです。多額の開発費用を投じてアプリを開発するからには、見積もり額やサービス内容、担当者の対応・提案力なども複数社比較して、じっくり検討しましょう。その他、不具合の調査・修正やOSアップデートの対応など開発後のサポート範囲の確認も必要です。

契約

注文書を開発会社に提出し発注が決まり次第、依頼のための基本契約書を締結します。

その後、開発会社と個別契約を結びます。

つまり、アプリ開発には基本契約書・個別契約書の2つの契約と契約書が必要です。基本契約書はアプリ開発の取引に共通する基本事項、個別契約書は作業の責任者や費用などが記されます。

設計・開発

契約後に設計、開発に入ります。外部設計・内部設計・開発工程などの工程がそれにあたります。

外部設計では、全体のデザインや操作性などアプリの外郭を決定します。UIやアプリイメージに関わる作業なので、確認を怠らないようにしましょう。

そして内部設計では、外部設計の内容を実現するため、プログラミングの内容などユーザーの目には触れないアプリの仕組みを決定します。外部設計は経験のある自社デザイナーなども関わることができますが、内部設計については専門知識が必要な工程のため、開発会社に任せるのが一般的です。

開発工程ではアプリを構成するプログラミングや受け入れテストを行います。定期的な進捗の確認や、仕様変更などの対応は発注側が行いましょう。

納品・リリース

開発工程のテストをパスすると、依頼元の企業にアプリが納品されます。納品されたらまずはアプリを検収しましょう。納品されたアプリが仕様通りに動作するか確認をし、問題がなければ開発会社へ代金を支払います。

そして、各アプリストアでアプリをリリースする作業に入り、審査に無事通ればリリースされます。

家事代行アプリの開発に要する期間は?

製作する家事代行アプリの機能にも左右されますが、開発に要する期間の目安は最短でも7ヵ月程度はかかると考えましょう(フルスクラッチで開発する場合)。7ヶ月のうち、最初の1ヶ月は企画・見積もり、次の2ヶ月は設計・デザイン、そして次の4ヶ月は開発です。

アプリの開発形態によっても開発時間は異なります。前述のようなアプリを一から構築するフルスクラッチ型では、機能を自由自在に搭載できますが、開発時間が長い特徴があります。一方で、既存システムから構築するクラウド型では3ヵ月から開発が可能です。

実際には依頼する開発会社の環境などにも左右されますので、ミーティングなどを重ねて想定される開発期間を明確にしましょう。

家事代行アプリの開発で注意しておくべきポイント

次に、家事代行アプリの開発において注意すべき3つのポイントについて解説します。

外注先に任せきりにしない

アプリ開発を外注したとしても、発注元企業も積極的に開発に関わっていく姿勢が大切です。

先ほども触れたように、開発会社に一任するのは内部設計や開発工程がメインで、ほかのステップでは発注元企業の役割が重要です。特に、設計や開発の工程は開発会社にすべて任せるられるように考える方もいるかもしれませんが、進捗管理や仕様変更への早急な対処は発注元企業も積極的に関わるようにしましょう。

また、開発が長引くなど、予期せぬトラブルが発生するリスクもあります。外注先に開発を任せきりにしていると急な事態の進展に躓くことになりかねません。開発企業との定期的なコミュニケーションを実施して、連携を密にしてアプリ開発を進めましょう。

企画は最も重要

アプリの企画は時間をかけて入念に行いましょう。製作したいアプリがどんなものなのか開発会社にイメージを正確に伝えるためには、企画書を細かく作っておく必要があります。

企画書には、アプリの目的やターゲットユーザー、搭載したい機能などを明記するとお伝えしましたが、どの項目もアプリの方向性を左右する重要なポイントです。開発会社はアプリを形にしてくれますが、あくまでも技術的なサポートが得られるものだと考えましょう。

依頼元企業は、納得できる企画をチームで情報共有を行いながら作成しましょう。

審査やリリース後の運用などもサポートしてもらえるかチェック

家事代行アプリはリリースがゴールではありません。家事代行アプリの管理運用を継続して行う必要があり、さまざまな対応が求められます。

例えば、不具合が発生すれば修正しなければならず、機能改善などのアップデートも求められます。技術的なスキルが必要な項目も多いため、事前にどういった対応が可能か考えなければなりません。

そうした際に活用したいのが開発会社のサポートです。サポート内容は会社によって異なりますが、リリース後の各種メンテナンスにも対応しているサービスもあります。開発会社との契約の際はサポート内容も良く確認して、リリース後の準備を万全にしましょう。

まとめ

家事代行アプリは、手軽に家事を依頼したい方と受けたい方を結びつけてくれます。アプリ上で両者のやり取りが完結でき、ミスマッチも起こりにくい仕組みが魅力です。

そうした人気の家事代行アプリの開発を検討する場合は、丁寧に企画を練り、開発会社と連携して作業を進めることがポイントです。

外注したらすべて任せきりという姿勢は、思わぬトラブル発生のリスクを高めます。開発会社のサポート体制やサービス品質などを良く見極めて、家事代行アプリ開発を成功させましょう。

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