【プロが解説】フリマアプリ開発で決めるべき3つのこととは?

フリマアプリの開発を検討する際、開発を誰に依頼すべきか?どのような開発手法があるのか?お悩みではないでしょうか?

フリマアプリ開発で決めるべきことは次の3つです。

  • ①アプリの種類
  • ②外注か自社開発か
  • ③開発の手法

この記事では、アプリ開発をしているエンジニアの筆者が、フリマアプリ開発で決めるべきことを含め、フリマアプリの概要、注目される理由、必要な機能、開発方法、コスト、注意点まで詳しく解説します。開発に興味がある方はぜひ参考にしてください。

フリマアプリを開発するなら要チェック!BtoCアプリの企画立案に役立つアプリマーケティングの基礎知識を資料にまとめました。アプリを成功に導くためのポイントを詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
【資料を読む】アプリマーケティングの基礎を解説!これを知っているだけでC向けアプリの企画が劇的に変わる!

Pentagon(ペンタゴン)でのフリマアプリ開発事例

  • アプリの種類:特定商材特化型フリマアプリ
  • 開発期間:6ヶ月
  • 開発費用:1,200万

株式会社Pentagon(ペンタゴン)においては、特定商材に特化したフリマアプリの開発事例があります。このアプリはユーザーが簡単に商品を出品・購入できる利便性を追求し、シンプルで直感的なインターフェースが特徴となっています。アジャイル開発手法を用いて迅速なフィードバック対応を実現しました。

※NDAの関係で社名、アプリ名は非公開としております。

フリマアプリの開発に向けてに決めるべき3つのこと

フリマアプリの開発にあたって考慮すべきポイントには、アプリの種類、開発の外注か自社開発か、そして開発手法の選定があります。それぞれの選択肢には、メリット・デメリットがあり、フリマアプリに最適な解決策を選ぶには慎重な判断が必要です。以下、これら3つの重要な決定事項について、それぞれの概要と、フリマアプリの場合に最適な選択肢を解説します。

決定事項①アプリの種類

種類概要メリットデメリット
ネイティブアプリiOSやAndroidに特化して開発されるアプリ高いパフォーマンス、カスタマイズ性、優れたユーザー体験開発コストが高い、異なるOSに対応する必要がある
Webアプリブラウザ上で動作し、インターネット接続があれば利用可能開発コストが低い、マルチプラットフォーム対応が容易パフォーマンスが低く、オフラインでの使用が制限される

フリマアプリの場合の最適解

ネイティブアプリが推奨されます。理由としては、フリマアプリでは画像やチャット機能、リアルタイムの通知など、パフォーマンスやユーザー体験が重要視されるからです。また、購入者や出品者にとって、スムーズな操作感やデータの同期性は信頼性の向上にも繋がります。

決定事項②外注か自社開発か

方法概要メリットデメリット
外注で開発開発会社やフリーランスに開発を依頼開発ノウハウが豊富、リソースの節約コストが高い、コミュニケーションや修正の手間がかかる
自社で開発自社の開発チームで開発コントロールがしやすい、柔軟な変更対応が可能開発リソースの確保が難しい、技術力や開発スピードの限界、部署のための仕事づくりが必要

フリマアプリの場合の最適解

外注での開発が多くの場合適しています。フリマアプリは、システム的に複雑な機能(取引システム、評価システム、セキュリティ対応など)を含むため、経験豊富な外部の開発会社に依頼することで、高品質なアプリを効率的に作ることが可能です。ただし、長期的なメンテナンスや機能追加を考えると、自社内でも技術的な基盤を持つことが重要です。

決定事項③開発の手法

方法概要メリットデメリット
スクラッチ開発完全に一から設計・開発する方法カスタマイズの自由度が高い、独自機能の実装が可能開発期間が長く、コストが高い
パッケージ開発既存のシステムをベースにカスタマイズして開発開発スピードが速い、コストが比較的低いカスタマイズの自由度が低い、拡張性が限られる
ノーコード開発コーディングなしでビジュアルエディタを使って開発開発スピードが非常に速い、コストが低い複雑な機能の実装が困難、性能が制限されることが多い

フリマアプリの場合の最適解

スクラッチ開発が理想的ですが、場合によってはパッケージ開発も有効です。フリマアプリには、多機能で安全性が求められるため、スクラッチ開発がカスタマイズ性の面で優れていますが、スピードやコストを重視するなら、カスタマイズ可能なパッケージ開発が実用的な選択肢となります。特に、取引やチャット、評価機能など、一般的なフリマアプリ機能はパッケージ開発でも十分対応可能です。


フリマアプリ開発には、ユーザーエクスペリエンスや機能の充実が重要です。選ぶべき開発手法やアプローチは、予算、時間、必要な機能の深さによって異なりますが、ネイティブアプリと外注での開発、そしてフルカスタマイズを視野に入れたスクラッチ開発か、柔軟に対応できるパッケージ開発が現実的な選択肢です。

フリマアプリに必要な機能とは?

フリマアプリの開発で必要な機能は多岐にわたりますが、ここでは出品者側・購入者側に立って必要な機能を紹介します。

出品者・購入者に共通の5つの機能

主な機能一覧

  • 機能①会員登録機能
  • 機能②チャット機能
  • 機能③通知機能
  • 機能④フォロー機能
  • 機能⑤SNS連携機能

機能①会員登録機能

フリマアプリでは、顔の見えない個人間取引のため、信頼性を担保することが重要です。そのため、多くのアプリでは、住所確認や本人確認証の登録を求めることが一般的です。このような透明性の高いユーザーは、取引の安心感が増し、信頼性が高まります。

例えば、ユーザーが手間を感じないように、登録プロセスを簡潔かつスムーズにすることが求められます。たとえば、本人確認のためのカメラ連携で身分証を自動読み取りできる機能を導入することで、入力ミスや登録にかかる時間を短縮でき、ユーザー体験を向上させることが可能です。

機能②チャット機能

購入者と出品者が直接やり取りできるチャット機能は、取引をスムーズに進めるために非常に有用です。価格交渉や商品の詳細確認など、やり取りをリアルタイムで行えるため、ユーザー同士の信頼関係を築きやすくなります。

チャット画面にテンプレートメッセージ機能を追加することで、購入者や出品者が簡単に定型文を送信できるようにすると、初心者ユーザーでも負担なくやり取りができるようになります。また、メッセージの既読機能を実装することで、取引進行の確認がスムーズになります。

機能③通知機能

通知機能は、出品者や購入者がメッセージを見逃さないようにするために重要です。また、お目当ての商品が出品されたときや、フォローしている出品者の新規出品情報を受け取る際にも役立ちます。

ユーザーの負担を軽減するために、通知内容をカスタマイズできる設定を導入するのがおすすめです。たとえば、プッシュ通知の頻度や内容を細かく指定できるようにし、ユーザーが自分のペースで必要な情報だけを受け取れるようにします。

機能④フォロー機能

お気に入りの出品者をフォローすることで、その出品者の商品を素早く確認したり、新規出品の際に通知を受け取ることができる機能です。これにより、ユーザーの購入体験が向上し、リピーターを増やす効果も期待できます。

フォローした出品者の商品をおすすめ表示に優先的に反映させることで、ユーザーがアプリをより頻繁に利用する動機づけを提供します。また、出品者と購入者間のリレーションシップを可視化することで、より親密な取引関係を構築できます。

機能⑤SNSとの連携機能

TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSと連携することで、ユーザーは商品の出品情報を簡単にシェアしたり、友人と共有することができます。さらに、SNSログイン機能を活用することで、会員登録やログイン操作が手軽に行えるメリットがあります。

SNSと連携したシェア機能の強化や、シェアされた商品ページに専用のクーポンコードを自動生成する機能を追加することで、拡散効果をより高めることができます。また、ログイン時にSNSアカウントを使って簡単にアクセスできるため、ユーザーの継続的な利用を促進します。


フリマアプリの開発には、ユーザーの利便性を高めるために様々な工夫が求められます。各機能をただ提供するだけでなく、ユーザーの使いやすさやストレスのない体験を重視した設計が必要です。

出品者向けに必要な3つの機能

主な機能一覧

  • 機能①写真撮影・アップロード機能
  • 機能②商品情報登録機能
  • 機能③タグ付け機能

機能①写真撮影・アップロード機能

商品の状態や特徴を正確に伝えるために、写真の撮影・アップロード機能はフリマアプリの中で最も重要な機能の一つです。特に中古品の場合、詳細な画像を通じて商品の状態を明確に示すことで、購入者の安心感を高めることができます。

写真のアップロード速度を改善するために、画像圧縮技術を活用しつつ、画質を損なわない設計を導入することが有効です。また、複数の写真を一度にアップロードできる機能や、AIを活用した自動補正機能を組み込むことで、ユーザーがより簡単に高品質な写真を登録できるようにすることも考えられます。

機能② 商品情報登録機能

商品情報の入力は出品者にとって時間がかかるプロセスですが、最近ではバーコードスキャンを利用して自動で商品情報を取得できる機能が一般化しています。これにより、大量の出品を迅速に行うことができ、出品者の負担が大幅に軽減されます。

バーコード読み取りだけでなく、音声入力機能や、過去に出品した商品情報をもとにした履歴からの自動入力機能を実装することで、よりスムーズな商品情報登録が可能になります。これにより、特に大量のアイテムを出品するユーザーにとって、効率的な取引が実現します。

機能③タグ付け機能

商品に適切なタグを付けることは、購入者が商品を探しやすくするために重要です。タグを使用することで、カテゴリ別やブランド別、商品名などで簡単に検索できるようになります。

出品者がタグを自由に入力できるだけでなく、自動タグ提案機能を実装することで、商品に最適なタグを簡単に付けられるようにすると効果的です。さらに、AIを活用して、過去の販売データや購入者の検索パターンに基づいたタグを自動的に生成することで、検索精度が向上し、購入者に目的の商品が届きやすくなります。


出品者向け機能は、商品を迅速かつ正確に登録するために必要不可欠です。これらの機能を開発者視点で改良し、ユーザーが直感的に操作できるUIを提供することで、スムーズな取引体験を実現することが可能です。

購入者向けに必要な4つの機能

主な機能一覧

  • 機能①商品検索機能
  • 機能②お気に入り機能
  • 機能③決済機能
  • 機能④評価機能

機能① 商品検索機能

購入者が最初に行うステップは、商品検索です。検索機能は、アプリの中核となるため、その精度と利便性が非常に重要です。カテゴリやブランドでの絞り込みはもちろん、フリーワードでの検索、さらには商品の状態や価格帯、距離などの細かいフィルタリングがあると、ユーザーにとって使いやすい機能となります。

AIを活用した検索結果のパーソナライズ機能を実装することで、ユーザーの過去の検索履歴や購入履歴をもとに、関連性の高い商品が優先的に表示されるようにします。また、音声検索機能の追加や、曖昧な検索語にも対応できる自然言語処理技術を導入すると、検索精度が向上し、ユーザー満足度がさらに高まります。

機能②お気に入り機能

購入を即決しないユーザーのために、気に入った商品を後で再確認できるお気に入り機能は欠かせません。この機能により、ユーザーは興味を持った商品をリストに追加し、後で購入を検討することができます。

お気に入りリストに登録した商品の価格変動や在庫状況をリアルタイムで通知する機能を導入すると、ユーザーの購入意欲を高める効果が期待できます。また、複数のリストを作成できる機能を追加することで、ユーザーが商品を分類・整理しやすくすることも可能です。

機能③決済機能

購入者にとって最も重要なポイントの一つが、スムーズで多様な決済手段の提供です。クレジットカードはもちろん、電子マネーやコンビニ決済など、幅広い決済オプションがあれば、ユーザーが自身に合った支払い方法を選択できます。

ユーザーの決済情報を安全に管理するため、最新の暗号化技術を使用し、セキュリティ対策を強化することが求められます。また、購入者が一度入力した決済情報を保存し、次回以降の購入手続きを迅速化するワンクリック決済機能や、分割払い後払いの選択肢を追加すると、購買体験がより快適になります。

機能④評価機能

評価機能は、購入者と出品者の信頼性を確保するために重要です。お互いの取引内容に対して評価を行うことで、他のユーザーも安心して取引を進めることができます。

購入者が簡単に評価を付けられるよう、取引完了時のポップアップ通知や、簡単なタップ操作で評価が可能なUIを設計すると良いでしょう。また、評価が悪い出品者や購入者に対して、システムで警告や取引制限をかける仕組みを導入することで、プラットフォーム全体の取引の安全性を保つことができます。


購入者向け機能の充実は、アプリの利用満足度を大きく左右します。検索機能や決済の利便性に加え、評価機能による信頼性の確保が、ユーザーにとって安心かつ快適な購買体験を提供する鍵となります。開発者は、こうした機能を強化し、ユーザーフレンドリーな設計を心掛けることが成功への道です。

フリマアプリ開発を外注する際の流れ

続いてフリマアプリの開発方法ですが、フリマアプリは特に機能が多いため、一般的には外注開発が望ましいです。

開発の流れとしては、まず担当者と話し合いを行い、デザインコンセプトや加えたい機能、サービスなどを決めます。次に、その内容に基づいて設計を行い、設計図にしたがってプログラミングを行います。プログラミングが終わったら、システムのテストを行い、設計通りにできているかを確かめます。その後、実際に運用テストを行い、使い勝手を確認します。

このとき、不具合や改善した方が良い点があった場合は修正を加えていきます。問題がないことが確認できれば、リリースへと移行します。

開発の外注の流れを簡単にお伝えしましたが、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事「モバイルアプリ開発の流れと、依頼の際に知っておくべき注意点を解説」をご覧ください。

この記事では、アプリ開発を外注する際の流れを詳しく解説しています。

フリマアプリビジネスを成功させるためには、企画の作り込みや適切なパートナー企業の選定など、押さえておくべきポイントが数多くあります。こちらの資料で企画に役立つBtoCアプリマーケティングの基礎知識を詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
【資料を読む】アプリマーケティングの基礎を解説!これを知っているだけでC向けアプリの企画が劇的に変わる!

フリマアプリの開発にかかる費用は300万円~

フリマアプリに限りませんが、アプリを開発する際は「開発期間」や「開発工数」「人件費」によって費用が決まります。アプリに搭載する機能が増えるほど、開発に時間も工数もかかり費用が高額となるのです。

例えば、いくつかの決済方法が用意されていたり、ショッピングカートが設置されていたりするアプリの場合、一般的に300万円程度で開発できるといわれています。しかし、実際にフリマアプリを開発するのであれば、出品者側や購入者側の利用登録やコメント機能なども盛り込まなければいけません。他にも、デザインやWeb管理画面の開発・複数のOS対応・銀行口座の登録および売上の出金機能など、開発内容は多岐にわたります。

結果として、フリマアプリに必要な機能を全て搭載すると、およそ1200万円以上は開発費用がかかると考えておくと良いでしょう。

フリマアプリの開発費を抑えるには?

開発費を抑えたい場合、まず事前に「どのような機能が欲しいか」「デザインはどうするか」などをしっかり決めておくことが重要です。あらかじめ明確なビジョンがあれば、何度も修正したり新しく作成したりする手間が省け、それが結果として開発費削減につながります。

また、人件費の安い企業や海外の制作会社に外注する方法もあります。とはいえ、費用だけで安易に外注先を決定してしまうと、実際は開発力が低くアプリが想定した品質に達しないことや、保守運用などリリース後のサポートが十分でないなど、トラブルにつながる可能性もあります。費用だけではなく、事前に対応範囲や開発力などを見極めたうえで発注するようにしましょう。

フリマアプリ開発の5つのステップ

フリマアプリは次の5つのステップで開発します。それぞれチェックしていきましょう。

ステップ①企画

まずはどのようなアプリを開発したいのか、自社内で検討します。機能はもちろん、デザインやターゲット層・ニーズなども明確にイメージしておくことがポイントです。企画の段階でどこまで具体的にイメージできるかが、後々の開発期間や開発費用に影響します。実際に開発する段階で少しでも時間や費用を抑えたい場合は、企画に時間をかけると良いでしょう。

企画する上で開発に関する不明点などは課題リストなどに整理しておくと、開発会社との質疑応答が行いやすくなるためおすすめです。

ステップ②外注依頼

具体的な企画が練りあがったら、外注依頼をします。外注する際は初めから1社に絞らず、2,3社に見積もりと打ち合わせを依頼するのがおすすめです。

アプリ開発に必要な「人件費」はエンジニアのスキルによっても異なります。企画書を元に打ち合わせをしてみて、「実現できそうか」「どのくらいの期間がかかりそうか」「費用はどの程度必要か」を詳しく聞いておきましょう。最後にそれぞれのメリットやデメリットを比較し、外注先を決定します。

ステップ③要件定義

外注先が決まったら、双方の認識に違いがないかの確認として、要件定義を行います。要件定義とは、本格的に開発を始める前に「進め方の方針」をまとめたもののことです。企画や打ち合わせで決めたデザインや機能を明文化します。要件定義がきちんと定まっていれば、後々大きな修正が入ることは少なくなるでしょう。

要件定義の段階でアプリ開発に強いデザイナーが参画し、UI/UXを考慮した情報整理が行えると後工程での手戻りを抑えることができます。要件定義段階で多少のコストはかかりますが、開発期間短縮の方針を一緒に検討するなど、トータルで初期開発コストが下がる見込みとなるため、この段階での外注がおすすめです。

株式会社Pentagon(ペンタゴン)ではデザイナー主導でUI/UXを重視した開発を行なっておりますので、要件定義についてのご相談などあればお気軽にご連絡ください。

ステップ④開発

要件定義に基づいて、外注先のエンジニアやプログラマーが実際のフリマアプリ開発を始めます。アプリ開発にかかる費用の大部分がこの期間のために使用されるため、綿密な打ち合わせを行っておきましょう。

少しでも早くアプリをリリースしたい場合は、事前にエンジニアやプログラマーのスケジュールを把握しておくことも重要です。スケジュールが空いている時期に対応してもらえると、リリースまでも短期間になる可能性があります。

依頼した側は、定期報告を受けたり進捗を確認したりして完成を待ちましょう。

ステップ⑤テスト

システムが無事出来上がったら、実際にフリマアプリを使用するテストを行います。操作してみて違和感や不具合、改善点はないかしっかりチェックしましょう。また、複数のデバイスで確認することも重要です。なるべく多くのユーザーに利用してもらうなら、どのデバイスでもスムーズに稼働しなくてはいけません。

もし不具合や改善点が見つかった場合は、システム構築に戻り修正を行います。問題が無くなるまで開発とテストを繰り返し、納得できるフリマアプリを開発しましょう。

以上の段階で問題がなければ、いよいよアプリを公開します。ただし、リリース直後は不具合やバグが起こりやすいといわれているため、迅速に対応できるよう準備が必要です。

いくらテストを行っても、実際にリリースしてから分かる不具合もあるため、先行して「β版」を公開する方法があります。β版とは「見本」のようなもので、試しに一定期間公開し、問題がなければ正式なアプリを公開する手順です。

フリマアプリ開発は「セキュリティ対策」を万全に

フリマアプリでは、氏名や住所、銀行口座、カード番号などの重要な個人情報を扱うので、セキュリティ対策は重要です。もし個人情報の漏洩が発生した場合には、ユーザーへの補償問題に発展したり、信用を失いユーザーが減少したりする可能性があります。そうならないためにも、制作段階でセキュリティには万全の対策をしましょう。

まず、個人情報(氏名、電話番号など)や決済情報は暗号化してシステム内では慎重に扱う必要があります。また、各データも暗号化、ないしハッシュ化したあとにシステム上に保存するなど、徹底した管理が重要になります。さらに、個人情報にアクセスできる権限はシステム上必要な人物のみに付与して、誰もがアクセスできないように管理しましょう。

そして、社員にセキュリティトレーニングなどを実施し、セキュリティに対する意識を高めることも大切です。その他にも、セキュアデザインやセキュアプログラミング、脆弱性評価などさまざまなセキュリティ対策を行う必要があります。

また、クレジットカードやキャリアなどの決済、振込先口座情報の登録などの堅牢性を要する機能は、請負契約の場合には金額を多めに見積もる傾向があります。そのため、予算が正確な金額で組みづらくなることにも留意しましょう。

まとめ

今回はフリマプリを開発したい方に向けて、必要な機能や開発方法、費用の相場、注意点などを解説しました。昨今のフリマアプリは、代表的なメルカリやラクマ、PayPayフリマなどに加えて、ニッチなユーザーを狙ったハンドメイド商品を扱うminne、オタクグッズを中心に扱うオタマートなどもあり、ジャンルはさまざまです。

しかし、新たな視点や発想を思いついたら、どのフリマアプリにも負けない大ヒットアプリになるかもしれません。フリマアプリそのものは既に多くの人に根付いており、今後も成長が見込めることから、大きなビジネスチャンスになる可能性もあります。

ご紹介した必要な機能や開発方法、費用の相場などを参考にして、開発作業に取り組んでみましょう。

もし、今からフリマアプリを開発する外注先をお探しの場合は、アプリ開発会社の株式会社Pentagon(ペンタゴン)にご相談ください。ご興味ある方は下記の公式ホームページをご覧ください。

公式ホームページ|株式会社Pentagon

\スマホアプリ制作のご相談はこちら/ お問い合わせ