【実録】iOS・Androidアプリの審査時間は約3時間〜数日程度

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スマホアプリを公開する場合、iOSアプリはAppleの、AndroidアプリはGoogleの審査があります。それぞれの審査を通過しないとアプリを公開することができません。「アプリの審査ってどれくらいの時間がかかるのか?」「審査をスムーズに通過させるにはどうしたらよいか?」そんなふうに考えている方も多いかと思います。

結論から言うと、iOSアプリは、審査が48時間以内に完了する場合がほとんどです。Android数日で結果がわかる場合が多いですが、稀に1週間以上かかる場合もあります。

本記事では東京のアプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」の代表を務める筆者が、10年以上の経験をもとに、アプリの審査期間や審査を通す工夫についてご紹介します。

アプリの開発を検討中の方は、ぜひ株式会社ペンタゴンまでご相談ください。事前に審査落ちポイントがないかチェックするリジェクト対策、審査落ち後のリリース支援、などを行っております。

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【この記事の監修者】山本 真矢 株式会社Pentagonの代表取締役社長
経歴:Y-Combinator StartUp School / Arizona State University / 2013年からスタートアップを中心に様々な企業のアプリ開発を支援。2018年に株式会社Pentagonを設立。2023年アプリ開発高速化する特許を取得(7184410)。アプリやWebサービスの開発に関する情報をYouTubeでも配信しています。

【実例】iOSで審査結果通知が届くまでの時間

まずは当社で実際にiOSアプリを提出した際の、Appleの審査スピードをご紹介します。次の表は、Appleに審査提出をした日時と審査結果を受け取った日時をもとに審査にかかった所要時間を表しています。

◆2024年iOSアプリの審査提出結果

審査提出日時結果通知日時所要時間
2024年10月15日 14:572024年10月15日 18:313.5時間
2024年10月08日 12:062024年10月08日 16:434.5時間
2024年09月27日 19:382024年09月28日 02:347時間
2024年10月2日 16:122024年10月3日 0:468.5時間
2024年9月27日 1:402024年9月27日 2:471時間
2024年9月2日 14:152024年9月2日 18:544.5時間
2024年9月13日 15:052024年9月16日 1:132日と10時間
2024年9月12日 13:132024年9月12日 15:512時間
2024年9月17日 23:482024年9月18日 0:271時間
2024年10月3日 13:452024年10月3日 23:5510時間
2024年10月24日 15:502024年10月24日 17:412時間
2024年7月5日 3:252024年7月6日 21:331日と18時間

審査結果の通達まで、稀に数日かかることもありますが、基本的に、Appleの審査は数時間で完了することがほとんどです。

Appleの審査は90%以上が48時間以内に完了

App Reviewの公式サイトでは、以下のような記載があります。

Appの提出後は、審査の状況をApp Store Connectの「マイApp」セクションまたはiPhoneおよびiPad用のApp Store ConnectAppで確認できます。審査に要する時間はAppによって異なる場合があります。平均すると、Appの審査は50%が24時間以内に、90%以上が48時間以内に完了しています。提出した内容に不備がある場合は、審査に要する時間が長くなるか、Appが却下されることがあります。Appの審査が完了すると、ステータスが更新され、通知が届きます。

App Reviewの公式サイト

公式サイトで公式されている通り、48時間以内で審査結果がわかる場合がほとんどです。後ほど解説しますが、アプリを大幅にアップデートする場合、審査結果の通知まで時間がかかる可能性があります。

次にAndroidアプリの審査スピードについて見ていきましょう。

弊社「株式会社ペンタゴン」では、アプリに特化して制作をしております。  アプリ開発をお考えの場合は、以下のバナーをクリックして弊社までご相談ください。経験豊富なアプリエンジニアがご相談を承ります。
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【実例】Androidで審査結果通知が届くまでの時間

以下は、実際に当社でAndroidアプリをGoogleに提出した際の、審査スピードです。

iOSの事例と同様に、審査提出日時と審査結果の通知日時から審査にかかった所要時間をまとめました。

◆2024年Androidアプリの審査提出結果

審査提出日時結果通知日時所要時間
2024年10月2日 1:342024年10月2日 2:1740分
2024年9月27日 1:362024年9月27日 2:1240分
2024年8月29日 11:512024年8月29日 15:163.5時間
2024年9月17日 21:312024年9月19日 11:581日と14時間
2024年7月18日 17:552024年7月31日 10:1212日
2024年9月26日 15:002024年9月27日 16:531日
2024年10月24日 15:472024年10月24日 15:481分
2024年7月4日 13:232024年7月6日 21:332日と8時間

ご覧の通り、iOSアプリに比べて審査に時間がかかることが多いです。稀に12日かかることもありました。審査提出から1週間動きがない場合、フォームから審査状況を問い合わせを行いました。粘り強く状況確認を行い、無事に審査を通すことができました。

Googleの審査は基本的に7日以内で完了

公式ページに記載がある通り、審査は、最大で7日程度かかります。例外的に7日以上かかる場合もあります。

既存のアプリのアップデートが最短で処理されて公開されます。デフォルトでは、アプリは標準公開になります。一部のアプリで審査時間が長くなる可能性があります(最大で 7 日程度ですが、例外的にもっとかかる場合があります)。

Play Console ヘルプ

7日以上かかる場合は、Googleに問い合わせて、状況確認をするしかありません。

AppleやGoogleの審査対策も当社にご相談ください!

以前よりもアプリの審査にかかる時間が大幅に短くなった

2020年頃と2024年と比較すると、アプリの審査スピードはかなり早くなりました。ここでは、「①初回審査の場合」「②大幅なアプリのアップデートをする場合」「③2回目以降の審査の場合」の3つのケースに分けて見ていきましょう。

ケース①初回審査の場合

◆2020年

あるアプリの初回の審査を2020年5月26日に出しました。結果、審査が完了したのは、2020年6月1日でした。審査完了まで約6日間かかったことになります。どうやら、初回審査の場合は、かなり時間がかかるようです。

◆2024年

初回審査でも数時間程度で審査が完了する場合がほとんどです。2020年頃と比べると審査のスピードが早くなりました。

ケース②大幅なアプリのアップデートをする場合

◆2020年頃

2020年5月16日にアップデートのため、別のアプリを審査に出しました。結果、審査が完了したのは、5月25日でした。審査完了まで約9日間かかりました。

こちらのアプリには、以下のような大きな変更が含まれていました。

  • WebViewベースだったアプリを、Swiftでネイティブアプリ化する
  • デザインを完全にリニューアル

大きな変更を含むアプリのアップデートにも、審査の時間がかなりかかるようです。

◆2024年

WebViewベースだったアプリを、Swiftでネイティブアプリ化するといったような大きな変更を直近で行ったことがありませんが、新たな機能追加などを行っても、数時間で審査が完了する場合がほとんどです。

ケース③2回目以降の審査の場合

◆2020年

1回目の審査や大幅なアップデートには、時間がかかるということをお話しましたが、2回目以降の審査は速い印象を受けました。例えば、2020年5月26日の深夜1時に2回目の審査に提出したところ、2020年5月26日の13時ごろには審査が完了していました。所要時間は12時間程度です

◆2024年

2020年と同様に、2回目以降の審査の場合は、審査のスピードが早いです。2020年頃は半日程度かかっていましたが、最近では数時間で審査が完了することが多いです。

よくある「アプリのリジェクト理由」と「対策」

アプリの審査に落ちる(リジェクトされる)理由は、単なる機能不具合だけではありません。
ガイドライン違反や、申請時の情報不足など、見落としがちな細かい点が原因となるケースも多くあります。
特にAppleやGoogleは、ユーザーの安全性や体験を損なう可能性がある要素には厳しく、わずかな不備でも容赦なくリジェクトされます。

そこで、ここでは実務でよく見かけるリジェクト理由と、その対策を一覧にまとめました。
事前チェックの参考にしていただくことで、不要な差し戻しを防ぎ、スムーズな公開につなげられます。

◆よくある「アプリのリジェクト理由」と「対策」

リジェクト理由解説対策
プライバシーポリシーの不備ポリシー未掲載やリンク切れ、目的があいまいな場合。明確かつ最新のプライバシーポリシーを用意し、該当画面やストアページに正しくリンクする。
メタデータの問題説明文やスクリーンショットが実際と異なる、虚偽または過度の宣伝表現。実装されている機能のみを正確に記載し、スクリーンショットも最新UIに更新。
アプリの機能不全やクラッシュボタンが反応しない、処理途中でクラッシュ、多言語表示でレイアウト崩れ。各種端末・OSバージョンで動作検証、クラッシュログ解析、UI崩れの修正。
ガイドライン違反(Apple / Google)AppleならUI規定、Googleなら過剰広告等の規定違反。提出前にガイドラインを読み込み、該当する箇所の実装を修正。
アプリ内課金・決済の運用ミス外部決済への誘導(Appleでは禁止の場合も)、解約手順が分かりにくい。適切にストア内課金を利用し、解約や返金対応をユーザーが容易に行える仕様にする。
審査用アカウントや情報未提供ログイン必須アプリで審査アカウント未提供、期限切れのテスト環境。審査用アカウント/アクセス手順を、リリースノートや備考欄に明記して提出する。
外部素材の無断使用画像・音楽に著作権があるのに許可なしで使用している場合。利用許諾を得るか、ライセンスフリー素材を使用。必要に応じてクレジット表記。

このように、リジェクト理由は多岐にわたりますが、事前の準備とガイドライン遵守で大半は回避できます。
特にプライバシーポリシーや課金ルールなどは、実装後の修正が大きな工数になるため、企画段階から意識することが重要です。
開発チームだけでなく、デザイン・マーケティング・法務など関係者全員でチェック体制を整え、スムーズな審査通過を目指しましょう。

アプリ審査で重要となるのは「リジェクトされないこと」

アプリの審査にかかる時間も大切ですが、最も重要なのはリジェクト(審査落ち)を避けることです。AppleやGoogleのアプリストアでリジェクトされてしまうと、修正して再提出するまでの時間が無駄になり、リリーススケジュールに大きな遅れが生じます。

リジェクトされる主な理由としては、プライバシーポリシーの不備、メタデータ(説明文やスクリーンショット)の問題、アプリの機能不全、ストアのガイドライン違反などが挙げられます。特にiOSアプリでは、AppleのUIガイドラインに準拠していない場合や、アプリ内課金の実装に問題がある場合もリジェクトの対象となります。

リジェクトされると、審査コメントを確認し、指摘された問題点を修正して再提出する必要があります。この対応に数日から場合によっては数週間かかることもあり、予定していたリリース日に間に合わなくなるリスクがあります。特にマーケティング活動と連動したリリースを計画している場合、この遅延は大きな問題となります。

リジェクトを避けるには、ガイドラインを熟知しているプロに相談することが最も効果的です。当社では、10年以上にわたるアプリ開発の経験から蓄積したノウハウをもとに、審査通過に向けた様々なサポートを提供しています。アプリの設計段階からガイドラインに沿った実装方法のアドバイス、審査前の事前チェック、リジェクト後の迅速な対応策の提案まで、開発の各フェーズでサポートが可能です。これにより、無駄な時間とコストを削減し、スムーズなアプリリリースを実現できます。

リジェクトを防ぎ審査期間を短縮する3つのポイント

対策① アプリの審査ガイドラインを読み込む

AppleとGoogleはそれぞれアプリのガイドラインを開示しています。このガイドラインに違反すると、審査で落ちることになります。審査に落ちると、修正にも時間がかかるため、以下のリンクのガイドラインを読み込んで把握しておくことは非常に重要です。

◆公式ガイドライン

Apple【公式サイト】App Reviewガイドライン
Google【公式サイト】デベロッパー ポリシー センター

対策② 審査落ちの原因となり得る部分を修正する

ガイドラインを把握したうえで、予め審査落ちの原因となり得る部分は、対策をしておくことが有効です。

例えば、マッチングアプリの場合、不適切なユーザーをブロックする機能や違反報告をする機能、退会時に個人情報を適切に破棄する、といったガイドラインに沿った機能を実装しておくことで、審査落ちのリスクを排除します。

株式会社ペンタゴンの代表である筆者は、アプリの審査に精通しており、アプリの設計段階で審査落ちのリスクを排除する提案をしております。アプリの審査を心配されている方は、お気軽にご相談ください。

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対策③ バグがないようテストしておく

審査にかかる時間を短縮する最後の方法は、バグが発生しないように十分にテストをすることです。

当たり前ですが、AppleやGoogleは低品質なアプリをストアから排除したいので、致命的な不具合があると、審査で落ちます。出戻りが発生しないように、審査提出前に致命的なバグを取り除くことが、審査期間を短縮するために重要です。

もしもアプリが審査に落ちてしまったら?

アプリが審査に落ちてしまった場合でも、適切な対応を行えば再審査で承認される可能性は十分にあります。以下の手順で対応を進めましょう。

ステップ1. 審査コメントを詳細に確認する

Apple App Store ConnectやGoogle Play Consoleから送られてくる審査コメントを詳細に読み、リジェクトの理由を正確に理解しましょう。曖昧な表現の場合は、該当するガイドラインを確認して具体的な問題点を特定することが重要です。

ステップ2. 速やかに修正して再提出する

問題点を特定できたら、速やかに修正を行い再提出しましょう。修正内容は審査コメントに対応したものであることを確認し、追加で問題となりそうな箇所も合わせて修正することをお勧めします。

ステップ3. 専門家に相談する

審査落ち対策はもちろん、審査に落ちないようあらかじめ対策しながらアプリ制作を進めたい場合は、ぜひペンタゴンにご相談ください。豊富な経験をもとに、効率的な解決策をご提案いたします。

【実際の相談事例】不適切な対応で1ヶ月以上審査が進まなくなったケース

当社への相談事例として、アプリが審査に通らず、お問い合わせを何度もAppleにしてしまったケースがあります。これによって、Appleがどうやらスパム扱いをしたようで、審査が進まなくなりました。これに加えて、審査が進まなくなったことを経て、お客様の方でApple Developerアカウントの作り直しを行ったとのこと。おそらくこれによって、よりApple側の対応が厳しくなったのか、なかなか審査が進まない状態が続き、1ヶ月以上も審査が進まないというような状況となりました。

審査に落ちた場合は審査結果に沿って適切な修正を行う必要があります。そうでないとこのようにアプリをリリースできないといった状態に陥ってしまうこともあります。

まとめ

Appleの公式サイトには、ほとんどの場合、48時間以内にアプリの審査が終わると記載されています。一方、Googleのサイトには、最大で 7 日と記載があります。

経験上、審査は数時間で完了するものの、稀に1週間以上かかる場合があります。アプリ公開のスケジュールを考える際は、「アプリの公開には、1週間以上の時間がかかる場合がある」という心構えをもっておくことが大切です。

今回ご紹介した審査の期間を参考にして、アプリの公開スケジュールを立てていきましょう。「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」などお考えでしたら、アプリ開発会社の株式会社ペンタゴンをご検討ください。

» 公式ホームページ|株式会社ペンタゴン

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Posted by 山本 真矢