【実録】iOS・Androidアプリの審査にかかった時間を公開!
スマホアプリを公開する場合、iOSアプリはAppleの、AndroidアプリはGoogleの審査があります。それぞれの審査を通過しないとアプリを公開することができません。「アプリの審査ってどれくらいの時間がかかるのか?」「審査をスムーズに通過させるにはどうしたらよいか?」そんなふうに考えている方も多いかと思います。
結論から言うと、iOSアプリは、審査が48時間以内に完了する場合がほとんどです。Androidは数日で結果がわかる場合が多いですが、稀に1週間以上かかる場合もあります。
本記事では東京のアプリ開発会社「株式会社ペンタゴン」の代表を務める筆者が、10年以上の経験をもとに、アプリの審査期間や審査を通す工夫についてご紹介します。
アプリの開発を検討中の方は、ぜひ株式会社ペンタゴンまでご相談ください。
【実例】iOSで審査結果通知が届くまでの時間
まずは当社で実際にiOSアプリを提出した際の、Appleの審査スピードをご紹介します。次の表は、Appleに審査提出をした日時と審査結果を受け取った日時をもとに審査にかかった所要時間を表しています。
◆2024年iOSアプリの審査提出結果
審査提出日時 | 結果通知日時 | 所要時間 |
2024年10月15日 14:57 | 2024年10月15日 18:31 | 3.5時間 |
2024年10月08日 12:06 | 2024年10月08日 16:43 | 4.5時間 |
2024年09月27日 19:38 | 2024年09月28日 02:34 | 7時間 |
2024年10月2日 16:12 | 2024年10月3日 0:46 | 8.5時間 |
2024年9月27日 1:40 | 2024年9月27日 2:47 | 1時間 |
2024年9月2日 14:15 | 2024年9月2日 18:54 | 4.5時間 |
2024年9月13日 15:05 | 2024年9月16日 1:13 | 2日と10時間 |
2024年9月12日 13:13 | 2024年9月12日 15:51 | 2時間 |
2024年9月17日 23:48 | 2024年9月18日 0:27 | 1時間 |
2024年10月3日 13:45 | 2024年10月3日 23:55 | 10時間 |
2024年10月24日 15:50 | 2024年10月24日 17:41 | 2時間 |
2024年7月5日 3:25 | 2024年7月6日 21:33 | 1日と18時間 |
審査結果の通達まで、稀に数日かかることもありますが、基本的に、Appleの審査は数時間で完了することがほとんどです。
Appleの審査は90%以上が48時間以内に完了
App Reviewの公式サイトでは、以下のような記載があります。
Appの提出後は、審査の状況をApp Store Connectの「マイApp」セクションまたはiPhoneおよびiPad用のApp Store ConnectAppで確認できます。審査に要する時間はAppによって異なる場合があります。平均すると、Appの審査は50%が24時間以内に、90%以上が48時間以内に完了しています。提出した内容に不備がある場合は、審査に要する時間が長くなるか、Appが却下されることがあります。Appの審査が完了すると、ステータスが更新され、通知が届きます。
App Reviewの公式サイト
公式サイトで公式されている通り、48時間以内で審査結果がわかる場合がほとんどです。後ほど解説しますが、アプリを大幅にアップデートする場合、審査結果の通知まで時間がかかる可能性があります。
次にAndroidアプリの審査スピードについて見ていきましょう。
【実例】Androidで審査結果通知が届くまでの時間
以下は、実際に当社でAndroidアプリをGoogleに提出した際の、審査スピードです。
iOSの事例と同様に、審査提出日時と審査結果の通知日時から審査にかかった所要時間をまとめました。
◆2024年Androidアプリの審査提出結果
審査提出日時 | 結果通知日時 | 所要時間 |
2024年10月2日 1:34 | 2024年10月2日 2:17 | 40分 |
2024年9月27日 1:36 | 2024年9月27日 2:12 | 40分 |
2024年8月29日 11:51 | 2024年8月29日 15:16 | 3.5時間 |
2024年9月17日 21:31 | 2024年9月19日 11:58 | 1日と14時間 |
2024年7月18日 17:55 | 2024年7月31日 10:12 | 12日 |
2024年9月26日 15:00 | 2024年9月27日 16:53 | 1日 |
2024年10月24日 15:47 | 2024年10月24日 15:48 | 1分 |
2024年7月4日 13:23 | 2024年7月6日 21:33 | 2日と8時間 |
ご覧の通り、iOSアプリに比べて審査に時間がかかることが多いです。稀に12日かかることもありました。審査提出から1週間動きがない場合、フォームから審査状況を問い合わせを行いました。粘り強く状況確認を行い、無事に審査を通すことができました。
Googleの審査は基本的に7日以内で完了
公式ページに記載がある通り、審査は、最大で7日程度かかります。例外的に7日以上かかる場合もあります。
既存のアプリのアップデートが最短で処理されて公開されます。デフォルトでは、アプリは標準公開になります。一部のアプリで審査時間が長くなる可能性があります(最大で 7 日程度ですが、例外的にもっとかかる場合があります)。
Play Console ヘルプ
7日以上かかる場合は、Googleに問い合わせて、状況確認をするしかありません。
以前よりもアプリの審査にかかる時間が大幅に短くなった
2020年頃と2024年と比較すると、アプリの審査スピードはかなり早くなりました。ここでは、「①初回審査の場合」「②大幅なアプリのアップデートをする場合」「③2回目以降の審査の場合」の3つのケースに分けて見ていきましょう。
ケース①初回審査の場合
◆2020年
あるアプリの初回の審査を2020年5月26日に出しました。結果、審査が完了したのは、2020年6月1日でした。審査完了まで約6日間かかったことになります。どうやら、初回審査の場合は、かなり時間がかかるようです。
◆2024年
初回審査でも数時間程度で審査が完了する場合がほとんどです。2020年頃と比べると審査のスピードが早くなりました。
ケース②大幅なアプリのアップデートをする場合
◆2020年頃
2020年5月16日にアップデートのため、別のアプリを審査に出しました。結果、審査が完了したのは、5月25日でした。審査完了まで約9日間かかりました。
こちらのアプリには、以下のような大きな変更が含まれていました。
- WebViewベースだったアプリを、Swiftでネイティブアプリ化する
- デザインを完全にリニューアル
大きな変更を含むアプリのアップデートにも、審査の時間がかなりかかるようです。
◆2024年
WebViewベースだったアプリを、Swiftでネイティブアプリ化するといったような大きな変更を直近で行ったことがありませんが、新たな機能追加などを行っても、数時間で審査が完了する場合がほとんどです。
ケース③2回目以降の審査の場合
◆2020年
1回目の審査や大幅なアップデートには、時間がかかるということをお話しましたが、2回目以降の審査は速い印象を受けました。例えば、2020年5月26日の深夜1時に2回目の審査に提出したところ、2020年5月26日の13時ごろには審査が完了していました。所要時間は12時間程度です。
◆2024年
2020年と同様に、2回目以降の審査の場合は、審査のスピードが早いです。2020年頃は半日程度かかっていましたが、最近では数時間で審査が完了することが多いです。
審査にかかる時間を短縮する3つの方法
対策① アプリの審査ガイドラインを読み込む
AppleとGoogleはそれぞれアプリのガイドラインを開示しています。このガイドラインに違反すると、審査で落ちることになります。審査に落ちると、修正にも時間がかかるため、以下のリンクのガイドラインを読み込んで把握しておくことは非常に重要です。
◆公式ガイドライン
対策② 審査前にリジェクトされないようにしておく
ガイドラインを把握したうえで、予め審査落ちの原因となり得る部分は、対策をしておくことが有効です。
例えば、マッチングアプリの場合、不適切なユーザーをブロックする機能や違反報告をする機能、退会時に個人情報を適切に破棄する、といったガイドラインに沿った機能を実装しておくことで、審査落ちのリスクを排除します。
株式会社ペンタゴンの代表である筆者は、アプリの審査に精通しており、アプリの設計段階で審査落ちのリスクを排除する提案をしております。アプリの審査を心配されている方は、お気軽にご相談ください。
対策③ バグがないようテストしておく
審査にかかる時間を短縮する最後の方法は、バグが発生しないように十分にテストをすることです。
当たり前ですが、AppleやGoogleは低品質なアプリをストアから排除したいので、致命的な不具合があると、審査で落ちます。出戻りが発生しないように、審査提出前に致命的なバグを取り除くことが、審査期間を短縮するために重要です。
まとめ
Appleの公式サイトには、ほとんどの場合、48時間以内にアプリの審査が終わると記載されています。一方、Googleのサイトには、最大で 7 日と記載があります。
経験上、審査は数時間で完了するものの、稀に1週間以上かかる場合があります。アプリ公開のスケジュールを考える際は、「アプリの公開には、1週間以上の時間がかかる場合がある」という心構えをもっておくことが大切です。
今回ご紹介した審査の期間を参考にして、アプリの公開スケジュールを立てていきましょう。「アプリ開発の外注を検討していて、一度相談したい」などお考えでしたら、アプリ開発会社の株式会社ペンタゴンをご検討ください。
株式会社ペンタゴンの開発実績については、こちらをご覧ください。
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