ビジネス目線で見るアプリ開発のコツ【その機能、本当に必要ですか?】

こんにちは、株式会社Pentagon代表兼エンジニアの山本です。

弊社にアプリ開発をご依頼いただきますと、まずは作業に入る前に綿密な打ち合わせによって、予算、納期、そして何よりもお客様ごとに違うニーズに一番ぴったりと合うアプリ開発をご提案しています。

アプリ開発において「作らないこと」を提案する理由

その中で、あえて「この機能はないほうがいいのではないですか?」とご提案する場合もあるのです。

世の中には色々なアプリがあります。弊社にご相談いただく前に同業者の類似アプリをいろいろとご覧になっていらっしゃるお客様も多いですね。実際に見てみると、なんだか便利そうな機能がたくさんついていたり、作りが凝っているように見えたり、色々と計画は膨らむことだと思います。

では、なぜ私たちはあえて「作らないこと」をご提案するのでしょうか?その理由はアプリの特性にあります。

私は2018年にYコンビネータのスタートアップスクールに参加し、そこで現在につながる多くの知識と人脈を得ました。そのYコンビネータのブログにこんなことが書いてあります。

The first thing we always tell founders is to launch their product right away; for the simple reason that this is the only way to fully understand customers’ problems and whether the product meets their needs.

https://blog.ycombinator.com/ycs-essential-startup-advice/

創業者は、いかなる場合でも迅速に製品を世に出すことを第一に考えなければならない。なぜなら、それが顧客の抱える問題点を完全に理解し、製品が顧客のニーズを完璧に満たしたものかどうかを知る唯一の方法だからだ。


アプリは生き物です。時代や顧客ニーズに合わせてどんどん成長していきます。言ってみればできたてのアプリは生まれてたての赤ちゃんと一緒ですね。実際に公開してみると、最初に想定していなかったニーズがあったり、必要だと思ったことが、利用者から見れば不要だったということがままあります。最初から「お前はこうしなさい」とギチギチに決め込んでしまっては、子どもの成長も妨げられるというものです。

アプリはなるべく早く公開して、ユーザーからのフィードバックを元にどんどん改善していくことで、より使いやすくなります。

このような理由から、私たちはアプリ制作者として、最初から作り込みすぎず、成長スペースのある開発をご提案しているのです。

MVPとしてのアプリを早く世の中に出すことの重要性

MVP=Minimum Value Productという言葉をご存知でしょうか。近年脚光を浴びているプロダクトデザインの考え方で、簡単に言えば、必要最小限の機能だけに絞り込んだシンプルな製品を作ることです。ソフトウェア開発において、この考え方に基づいて必要なものを少しずつ積み上げていく方法を『アジャイル開発』といいます。

「この機能は必要じゃなかったな」「ああいう機能があればよかったな」など、後から変更点は必ず出てきますから、最初の自由度は高くしておいたほうがいいわけです。

もちろんこれはすべての場合に当てはまるわけではありません。たとえば銀行のシステムなど、こまめなマイナーチェンジが難しい業態では、『アジャイル開発』の反対、最初から大規模に作り込んでしまう『ウォーターフォール開発』が行われることが多いです。『ウォーターフォール開発』は予算や工程が立てやすいメリットがありますが、いざ変更が必要になったとき、大きな手間と費用がかかります。また、規模が大きいだけにアプリの公開までの時間も必然的に長くなります。

小さく始めて早く公開すればそれだけ早くフィードバックを得てそれに合わせてカスタマイズできる以外に、費用面でも初期費用を抑え、開発費用を回収(リクープ)することができるメリットもあります。

価値を提供できる最低限な機能に集中して開発する

では、「小さく始める」ための最低限な機能とは何でしょうか?もちろん千差万別ですが、

いかなる場合でもMVPとしてのアプリを早く世の中に出すこことだということを常に念頭においておかなければいけません。

たとえばEコマースのアプリを作るとき、「お気に入り」「検索」「お知らせ」「クーポン」などの機能は必要だと思いますか?

これらの機能は、たしかにあったら便利な機能ではあります。しかし、それを制作することはそれだけ費用と時間がかかることでもあります。時間がかかれば、それだけユーザーからのフィードバックを得る機会を失ってしまいます。

「あったら便利な機能」をまずは削り、MVPだけに注力し、リリースを優先させることで、ユーザーのフィードバックをもらうことと、時間をかけてでも最初からあらゆる機能を制作すること、天秤にかければどちらのメリットが大きいかは自明ですね。

つまり、業務の中で、そのときに必要な機能を迅速に足し引きしていくのが、成功するアプリのコツです。      

次回の記事は、具体的に弊社ではどのようにMVPに則したアプリ開発をしているのか、もう少し具体的にご説明いたします。

\スマホアプリ制作のご相談はこちら/ お問い合わせ