
タブレットアプリの開発を外注する手順や費用相場を詳しく解説
タブレットアプリの開発を外注する場合の費用相場は、シンプルなもので300万円〜、一般的なもので800万円〜、多機能なもので1,000万円〜が目安です。開発期間は3ヶ月〜1年以上で、スマホアプリと同時に開発する場合はスマホ単体の約1.2〜1.3倍の費用を見込みます。
スマホアプリとの最大の違いは、大画面に合わせた画面設計(UI/レイアウト)が別途必要になる点です。スマホの画面をそのまま引き伸ばしたアプリは、タブレットならではの強みを活かせません。iPad・Androidタブレット・Windowsタブレットのどれを対象にするかでも、費用と進め方が変わります。
◆この記事の要点
- 費用の目安:シンプル300万円〜/一般的800万円〜/多機能1,000万円〜。スマホと同時開発なら約1.2〜1.3倍
- 期間の目安:シンプル3〜4ヶ月/一般的4〜6ヶ月/多機能6ヶ月〜1年以上
- 費用が決まる要因:機能数とサーバー処理の有無、対象OS・対応端末の範囲、スマホ版との同時開発の有無
- 失敗しないコツ:スマホの画面を拡大せず、タブレットの利用シーンから画面を設計する。対応端末と画面の向きは最初に決める
- 2026年の前提:iPadOS 26のウィンドウ化、Android 16の大画面対応、折りたたみ端末の登場で「画面サイズを決め打ちしない設計」が標準になった
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本記事では、スタートアップから大手企業まで10年以上アプリ開発に携わってきた株式会社ペンタゴンの代表である筆者が、タブレットアプリの費用・期間・開発の流れと、実際の開発で気をつけているポイントを解説します。費用の詳細から読みたい方は費用相場の章へお進みください。
タブレット向けアプリの開発をペンタゴンに依頼するメリット
当社がタブレットアプリで最も力を入れているのは、スマホとタブレットのそれぞれで「使いやすい」画面を設計することです。「スマホ版はすでにあるのでタブレットにも対応したい」「スマホ版とタブレット版を同時に作りたい」というご相談を多くいただきますが、どちらの場合も、片方の画面を拡大・縮小しただけのアプリは使われません。
スマホ版とタブレット版の画面を並べて設計し、デバイスごとの使いやすさを提案する
当社ではデザイナーが企画段階から参画し、Figma上でスマホ版とタブレット版の画面を並べて設計します。タブレットでは一覧と詳細を同時に表示する2カラムの構成や、横持ちを前提にした情報の配置など、スマホとは別の答えが必要になる場面が多くあります。「この画面はタブレットでは2カラムにしましょう」「この操作は片手持ちのスマホでは届かないので位置を変えましょう」といった提案を、設計の段階で当社から出します。
文章の仕様書ではなく実際の画面を見ながら合意するので、「タブレットで見たら思っていたのと違う」という手戻りを実装前に減らせます。ユーザー視点の設計を重視する当社の考え方は、特徴ページにまとめています。
1つのコードベースでスマホとタブレットに対応し、保守費用を二重にしない
スマホ版とタブレット版を別々のアプリとして作ると、機能追加や不具合修正のたびに2つのアプリを直すことになり、リリース後の保守費用が二重にかかります。当社はFlutterやiOSのsize classを使い、1つのコードベースで画面幅に応じてレイアウトを切り替える作り方を基本にしています。ロジックは共通のまま、画面の構成だけをデバイスごとに最適化できるため、同時開発の費用を抑えつつ保守も1本で済みます。
この作り方は、iPadOS 26のウィンドウ化や折りたたみ端末のように「画面の大きさが使用中に変わる」端末への備えにもなります。
企画からストア審査、リリース後の改善まで一貫して支援する
タブレットアプリでも、App StoreやGoogle Playでの公開には審査があります。当社は審査ガイドラインの事前チェックを開発工程に組み込み、10年以上にわたってリジェクト事例を独自に収集してきました。リリース後も利用データを見ながら改善を続け、業務用のアプリであれば現場の運用に合わせた改修まで伴走します。
株式会社ペンタゴンでのタブレットアプリ開発実績
当社が開発を支援したタブレットアプリの事例をご紹介します。クライアント企業のシステムのため、公開できる範囲での紹介となります。
事例:個別学習塾向けの生徒管理アプリ(iPad)
個別指導の学習塾で使われている、iPad向けの生徒管理アプリです。生徒の登下校をiPadで登録し、当日の学習状況などを記録すると、保護者にメールが送られる仕組みを備えています。教室に置いたiPadを生徒と講師が日常的に使うアプリのため、「迷わず操作できること」と「記録に手間がかからないこと」を設計の軸にしました。
タブレットならではの工夫は、スマホの画面を拡大するのではなく、生徒の一覧と当日の記録を1画面に収めるタブレット前提のレイアウトで設計した点です。画面を行き来せずに登下校の登録から学習状況の記録まで進められるので、授業の合間の短い時間でも入力が止まりません。保護者へのメール送信を記録と連動させることで、講師が別途連絡する手間もなくしています。
このほかの開発事例は実績ページでご覧いただけます。
タブレットアプリとは
タブレットアプリとは、iPadやAndroidタブレットなど、スマホより大きな画面を持つタッチ操作の端末で使うことを前提に設計されたアプリのことです。タブレットはスマホとパソコンの中間に位置する端末で、搭載OSによってiPad(iPadOS)・Androidタブレット・Windowsタブレットの3タイプに分かれます。
国内のタブレット市場はiPadの比率が高く、MM総研の調査では2025年度上期の出荷台数371万台のうちAppleが229万台(シェア61.7%)を占めています(出典:ケータイWatch「MM総研 2025年度上期タブレット端末出荷台数調査」)。一般消費者向けのアプリであればiPadを主軸に考え、業務用途ではAndroidやWindowsの端末が指定されることも多い、というのが当社の実感です。
タブレットアプリの特徴とは

タブレットアプリとスマホアプリはどちらもモバイルアプリに分類されますが、設計の前提が次の4点で異なります。
- 一度に表示できる情報量が多い:一覧と詳細、地図と店舗情報のように、スマホでは画面を切り替えていた情報を1画面に並べられる。逆に、スマホの1カラムをそのまま広げると余白だらけになる
- 横持ちと縦持ちの両方で使われる:スマホは縦持ちが基本だが、タブレットは動画視聴や業務入力では横持ちが多い。両方の向きでレイアウトを用意する必要がある
- ペン入力・キーボード・マルチウィンドウが使われる:手書きメモや署名、外部キーボードでの入力、他のアプリと並べて使う操作が前提になる
- 共有端末・据え置きで使われることが多い:店頭の受付、教室、医療や物流の現場では、1台を複数人が使う。個人の持ち物であるスマホとは、ログインや権限の設計が変わる
タブレットアプリの費用が「画面設計の分だけ上がる」のは、大画面・縦横両対応・ペン入力やマルチウィンドウ・共有利用の4点に合わせて画面を作り直す工程が必要になるためです。
2026年のタブレットアプリ開発で押さえておきたい3つの動向
2025年から2026年にかけて、「アプリは画面サイズを決め打ちしてはいけない」という方向にiPadとAndroidの両方が舵を切りました。タブレットアプリを新しく作る場合も、既存のスマホアプリを対応させる場合も、次の3点は前提として知っておく必要があります。
①iPadOS 26でアプリのウィンドウを自由に動かせるようになった
2025年秋に提供されたiPadOS 26では、アプリのウィンドウを自由な大きさに変えて並べられる新しいウィンドウシステムと、画面上部のメニューバーが導入されました(出典:Apple Newsroom「iPadOS 26」)。ユーザーがウィンドウの幅を自由に変えられるため、「iPadの全画面」だけを想定して作ったアプリは、細長いウィンドウで表示が崩れることがあります。
②Android 16では大画面で「縦固定」「リサイズ不可」の指定が無視される
Android 16(API 36)を対象にしたアプリは、最小幅600dp以上の大画面(タブレット、折りたたみ端末の内側画面、デスクトップウィンドウ)で、画面の向きの固定やリサイズ不可、アスペクト比の制限が無視されるようになりました。Googleは2026年のリリース(API 37)でこの仕様からの除外(オプトアウト)もなくすと予告しています(出典:Android Developers Blog「Orientation and resizability changes in Android 16」)。スマホ向けに「縦固定」で作ったAndroidアプリは、タブレットでは横向きにも引き伸ばされる前提で見直しが必要です。
③折りたたみ端末の登場で「スマホとタブレットの境目」がなくなりつつある
2026年9月に発表された折りたたみ式のiPhone Duoは、開くと7.6インチの横長画面になり、Appleが公開したiPhone Duoの技術仕様と開発者向け資料(2026年9月)では内側画面がiPadと同じサイズクラス(縦横ともregular)として扱われます。Androidの折りたたみ端末も含め、1台の端末がスマホサイズとタブレットサイズを行き来する時代になりました。「スマホ用」「タブレット用」と画面を2種類作るのではなく、画面幅に応じてレイアウトが変わる作り(アダプティブ設計)が標準になっています。
多様な画面サイズへの対応の考え方は、Webアプリのレスポンシブ対応をまとめた記事でも整理しています。
タブレットアプリの開発にかかる費用の相場は300万円〜
タブレットアプリの開発費用は、シンプルなもので300万円〜、サーバー処理を伴う一般的なもので800万円〜、多機能なもので1,000万円〜が目安です。費用を左右するのは「機能の数」「サーバーやデータベースの有無」「対象OSと対応端末の範囲」の3つで、タブレットだからといって単価が変わるわけではありません。
| 規模 | 費用の目安 | アプリの例 | 特徴 |
| シンプル | 300万円〜 | カタログ・メニュー表示、チェックリスト、簡易な記録ツール | サーバー処理やデータベースが不要、または最小限。画面数が少ない |
| 一般的 | 800万円〜 | 会員管理、予約・受付、学習記録、店頭の注文 | ログイン・データ同期・通知などサーバーサイドの処理が必要 |
| 多機能 | 1,000万円〜 | 決済や外部システム連携を含む業務アプリ、動画・AIを使う学習アプリ | 複数のユーザー種別、外部連携、高度な機能。内容によっては数千万円規模になる |
アプリ開発費用の全体像や実際の見積書の内訳は、こちらの記事で公開しています。
対象OS(iPad・Androidタブレット・Windowsタブレット)による費用・開発の違い
タブレットアプリの開発費用は、どのOSを対象にするかによっても変わります。シンプル300万円〜/一般的800万円〜/多機能1,000万円〜の相場を基準にした、OSごとの違いは次の通りです。
| 比較軸 | iPad(iPadOS) | Androidタブレット | Windowsタブレット |
| 端末の種類 | 少ない(対応端末を絞りやすい) | 多い(メーカー・画面サイズ・OSバージョンが幅広い) | 多い(PCに近い) |
| 検証(テスト)工数 | 抑えやすい | 対応端末の範囲しだいで増える | 要件しだい |
| 配布方法 | App Store(審査あり)/法人向け配布 | Google Play(審査あり)/社内配布 | Microsoft Store/社内配布/ブラウザ |
| 向いている用途 | 一般消費者向け、教育、店頭・受付 | 業務用の専用端末、コストを抑えた一括導入 | 既存のWindows業務システムとの連携 |
| 費用の傾向 | 規模別の相場どおり | 対応端末が広いほど検証費が上乗せ | スマホアプリとは別の前提で個別見積もり |
iPad(iPadOS)アプリの費用・開発の特徴
iPadは機種・画面サイズのバリエーションが比較的少なく、対応すべき端末を絞り込みやすいため、画面ごとの検証コストを抑えやすいのが特徴です。App Storeでの公開には審査と、年間のApple Developer Program費用(Apple公式サイトによると年額99米ドル、2026年10月時点)が必要です。iPadのみを対象とする場合の費用は、規模別の目安(300万円〜/800万円〜/1,000万円〜)が基本になります。
Androidタブレットアプリの費用・開発の特徴
Androidは端末メーカー・画面サイズ・OSバージョンの種類が多く、幅広い機種で正常に表示・動作させるための検証工数が増えやすい傾向があります。業務用に端末を一括導入する場合は、機種を1〜2種類に固定することで検証費を抑えられます。要件定義の段階でどの機種までサポートするかを決めておくことが、費用を適正にするポイントです。
Windowsタブレットアプリの費用・開発の特徴
Windowsタブレットは、業務システムや既存のWindows向けソフトウェアと連携する業務用途で採用されることが多い端末です。スマホアプリ(iOS/Android)とは開発の前提が異なり、デスクトップアプリ寄りの設計・技術が必要になる場合があるため、要件によっては別途見積もりになります。ブラウザで動くWebアプリとして作れば、WindowsタブレットとiPadの両方で使えるため、用途によってはこちらを提案することもあります。
iPadに絞った費用の考え方は、別の記事で詳しく解説しています。
タブレットアプリの種類ごとの違い
タブレットアプリには、端末にインストールして使うネイティブアプリのほか、Webアプリ・ハイブリッドアプリという作り方があります。費用感と向き不向きが異なるため、開発前に比較しておきましょう。

| 種類 | 仕組み | 費用・期間 | 向いているタブレットアプリ |
| ネイティブアプリ | OSごとに開発し、ストアからインストール。カメラ・ペン入力・オフラインなど端末機能をフルに使える | 高め(OSごとに開発費がかかる) | ペン入力や動画・カメラを多用するもの、オフラインで動く必要がある業務用 |
| Webアプリ | ブラウザ上で動作。ストア審査が不要で、iPad・Android・Windowsのどれでも同じものが使える | 抑えやすい | 社内向けの入力・閲覧ツール、更新頻度が高い情報系 |
| ハイブリッド/クロスプラットフォーム | FlutterなどでiOS・Androidを1つのコードから生成。ネイティブに近い動作でストア配布もできる | ネイティブを2OS分作るより抑えられる | スマホとタブレット、iOSとAndroidをまとめて対応したいもの |
当社がスマホとタブレットの同時対応で基本にしているのは、3つ目のクロスプラットフォーム開発です。それぞれの違いは、こちらの記事で詳しく比較しています。
スマホアプリと同時開発した場合に費用はどう変わる?
同じ機能のスマホアプリとタブレットアプリを同時に開発する場合、費用はスマホ単体の約1.2〜1.3倍が当社の目安です。片方の費用で両方が手に入るわけではありませんが、2本分(2倍)かかるわけでもありません。
上乗せになるのは、おもに画面設計とテストの工程です。ログインやデータ処理といったロジックは共通で使えますが、タブレット用のレイアウト設計、横持ち・縦持ちの両方での表示確認、対象端末ごとの実機テストは別途必要になります。Androidであればスマホ向けのアプリをタブレットでそのまま動かすこともできますが、画面を無理やり引き伸ばした表示になるため、見づらく操作にも違和感が出ます。
費用を1.2〜1.3倍の範囲に収めるには、最初から1つのコードベースで両方に対応する前提で設計することが条件です。スマホ版を作ったあとで別のアプリとしてタブレット版を追加すると、この比率には収まりません。iOSとAndroidの同時開発についての考え方は、こちらの記事にまとめています。
タブレットアプリの開発にかかる期間は?
タブレットアプリの開発期間は、シンプルなもので3〜4ヶ月、一般的なもので4〜6ヶ月、多機能なもので6ヶ月〜1年以上が目安です。費用と同じ軸で整理すると次のようになります。
| 規模 | 費用の目安 | 開発期間の目安 | 期間が延びやすい要因 |
| シンプル | 300万円〜 | 3〜4ヶ月 | 対応端末・向きの追加 |
| 一般的 | 800万円〜 | 4〜6ヶ月 | サーバー・通知・決済などの外部連携、審査のやり直し |
| 多機能 | 1,000万円〜 | 6ヶ月〜1年以上 | 複数ユーザー種別、既存システム連携、要件の確定待ち |
スマホアプリと同時に開発する場合は、画面設計とテストの工程が増える分、単体より期間も延びます。延びる幅は費用と同じく設計・テスト工程の増加分なので、全体が2倍になることはありません。期間を左右するのは機能数よりも「要件がいつ確定するか」で、タブレットアプリでは対応端末と画面の向きを早く決めることが、期間を守る一番の近道です。
ペンタゴンによるタブレットアプリ開発の流れ
当社のタブレットアプリ開発は、見積もりより先に「どんな場面で、誰が、どの向きで使うのか」を言葉にするところから始まります。タブレットは利用シーンの幅が広く、ここが曖昧なまま進めると画面設計が何度もやり直しになるためです。

| ステップ | 内容 | タブレットアプリで当社が気をつけていること | 期間の目安 |
| ①企画・理想状態の言語化 | アプリの目的・ターゲット・KPIを整理し、必要に応じてユーザーへのアンケート調査を実施 | 利用シーン(据え置きか持ち歩きか、1人用か共有か、縦か横か)をこの段階で決める | 2〜4週間 |
| ②要件定義・Figmaでの画面設計 | 機能の優先順位づけ、対象OS・対応端末の決定、Figmaでの画面設計、本開発の見積もり | スマホ版とタブレット版の画面を並べて設計し、2カラム化や配置の違いを提案する | 1〜2ヶ月 |
| ③プロトタイプの検証 | Figmaのプロトタイプを実機で触ってもらい、導線を確認 | iPadの実機で、実際の持ち方・置き方で操作してもらう | 要件定義と一部並行 |
| ④AI駆動開発による実装・テスト | Figmaをベースにした実装、AIと人の両方でのレビュー、第三者視点のテスト | 対象端末・画面サイズ・縦横・マルチウィンドウでの表示を一覧化して検証する | 2〜6ヶ月 |
| ⑤ストア審査・リリース | 審査ガイドラインの事前チェック、申請、リリース | タブレット用のスクリーンショットや、iPad対応の申告内容を事前に確認する | 1〜2週間 |
| ⑥運用・保守・改善 | OSアップデートへの追従、利用データを見た改善 | iPadOS・Androidの大画面仕様の変更を追い、表示崩れを先回りして直す | 継続 |
進め方には、工程を順番に進めるウォーターフォール開発と、機能ごとに短い周期で作るアジャイル開発が主流です。要件が固まっている業務用アプリと、リリース後に改善を繰り返す消費者向けアプリでは向く手法が違うため、当社ではプロジェクトの性質に合わせて適切な開発手法を選び、ご提案しています。
当社が力を入れているのは、②の要件定義と画面設計です。Figmaで画面を先に作り、文章の仕様書ではなく実際の画面を見ながら合意します。タブレットアプリは画面設計が費用と使い勝手の両方を左右するため、「タブレットではこの2つの画面を1つにまとめます」といった判断を、実装前に画面で確認できることの意味が大きくなります。

④の実装では、FigmaをベースにしたAI駆動開発を行っています。コーディングの工数が大きく圧縮されるため、その分を要件定義に十分な時間を使うこと、途中の仕様変更に柔軟に対応すること、テストと品質改善に時間を回すことに振り向けられます。タブレットアプリは対象端末や向きの組み合わせが多く、テストに時間を割けることがそのまま品質につながります。
①の企画段階で整理しておくと良い項目は、企画書のテンプレートつきで別の記事にまとめています。
⑥の運用保守費用の相場は、次の記事で解説しています。
タブレットアプリ開発の実績から考える成功のポイント
タブレットアプリがうまくいくかどうかは、機能の多さではなく「利用シーンに合った画面になっているか」でほぼ決まります。当社の開発経験から、発注前に押さえておいていただきたいポイントを5つに絞ってお伝えします。
ポイント①スマホの画面を拡大しない。タブレットの利用シーンから画面を設計する
タブレットアプリで最も多い失敗が、スマホの1カラムの画面をそのまま広げることです。余白ばかりが増え、ボタンは遠くなり、情報量が多いというタブレットの利点が消えます。個別学習塾向けiPadアプリの事例のように、「一覧と記録を1画面に収める」「横持ちで左に一覧、右に詳細」といった構成は、利用シーンを先に決めるから出てきます。スマホ版がすでにある場合も、画面を流用するのではなく、タブレットで何をするアプリなのかから設計し直すことをおすすめします。
ポイント②対応端末と画面の向きを最初に決める
検証工数、つまり費用と期間を左右するのが、対応する端末の範囲と画面の向きです。iPadだけなのか、Androidタブレットも含むのか、含むなら機種はどこまでか。縦横両対応か、横固定で良いのか。業務用に端末を一括導入するなら機種を固定でき、消費者向けなら幅広い端末を想定する必要があります。当社は見積もりの時点でこの前提を明示し、前提が変わったときは費用と期間への影響をその都度お伝えしています。
ポイント③共有端末・据え置き利用なら、運用の要件を先に出す
店頭や教室、現場で1台のタブレットを複数人が使う場合、個人のスマホとは違う要件が出てきます。利用者の切り替えやログインの方法、席を離れたときのロック、通信が不安定な場所でのオフライン動作、端末を紛失したときのデータ保護、長時間つけっぱなしにしたときの電池や発熱。これらは後から足すと設計が大きく変わるため、要件定義の段階で「誰が、どこで、どのくらいの時間使うか」とセットで整理します。
ポイント④OSの変化に追従できる作りにする
iPadOS 26のウィンドウ化、Android 16の大画面での制限無視、折りたたみ端末の登場により、「画面サイズを決め打ちしたアプリ」は数年のうちに表示が崩れる前提で考える必要があります。画面幅に応じてレイアウトが変わるアダプティブ設計で作っておくこと、そしてリリース後もOSアップデートに合わせて確認・修正する保守体制を持つことが、タブレットアプリを長く使い続けるための条件です。
ポイント⑤見積もりは「前提」を揃えて比較する
複数社から見積もりを取るときは、金額の前に前提を揃えてください。対象OS、対応端末の範囲、画面の向き、スマホ版の有無、保守の範囲が違えば、同じアプリでも見積もりは数百万円単位で変わります。安い見積もりが「iPadの1機種・横固定・保守なし」の前提で、高い見積もりが「iPadとAndroid・縦横両対応・保守込み」の前提だった、ということは珍しくありません。外注先の選び方全般は、アプリ開発の外注をまとめた記事で解説しています。
タブレットアプリ開発についてよくある質問
既存のスマホアプリをタブレット向けに最適化できますか?
結論:可能です。ペンタゴンでも対応しています。対応には3段階あり、①タブレットで表示したときの崩れを直す、②一覧と詳細の2カラム化など大画面向けにレイアウトを最適化する、③ペン入力やマルチウィンドウなどタブレットならではの機能を追加する、の順に費用が上がります。まず①と②で利用者の反応を見てから③を判断する進め方が多いです。他社が開発したアプリの改修を引き継いだ実績もありますので、既存アプリの開発元が当社でなくてもご相談ください。
iPadやAndroidタブレット、その他OSにも対応できますか?
結論:iPadとAndroidタブレットのどちらにも対応できます。両方に対応する場合は、Flutterを使って1つのコードベースで開発するのが当社の基本です。Windowsタブレットなど、その他のOSで使いたい場合は、ブラウザで動作するWebアプリとして提供する方法を中心にご提案しています。Webアプリであれば、iPad・Android・Windowsのどの端末でも同じものを使えます。
タブレット専用アプリと、スマホ兼用アプリのどちらで作るべきですか?
結論:利用者がタブレットしか使わないと言い切れる場合(店頭の受付端末、教室の共有端末など)はタブレット専用、それ以外はスマホ兼用をおすすめしています。専用にすれば画面設計を1種類に絞れますが、折りたたみ端末のように画面サイズの境目がなくなりつつある今、消費者向けのアプリでタブレット専用にする理由は少なくなっています。1つのコードベースで画面幅に応じてレイアウトを変える作り方なら、兼用にしても費用は専用の1.2〜1.3倍程度に収まります。
タブレットアプリの開発費用と期間はどれくらいですか?
結論:費用はシンプルなもので300万円〜、一般的なもので800万円〜、多機能なもので1,000万円〜。期間は3ヶ月〜1年以上が目安です。タブレットだから高くなるというより、対応端末の範囲と画面の向き、スマホ版との同時開発の有無で変わります。機能が決まっていない段階でも、「どんな場面で誰が使うか」をお持ちいただければ、そこから作るべき範囲と費用の目安を一緒に整理します。
まとめ
タブレットアプリの開発費用は300万円〜1,000万円以上、期間は3ヶ月〜1年以上が目安で、スマホ版と同時に作る場合はスマホ単体の約1.2〜1.3倍を見込みます。費用と使い勝手の両方を左右するのは画面設計で、スマホの画面を拡大するのではなく、タブレットの利用シーンから設計し直すことが成功の条件です。
iPadOS 26のウィンドウ化、Android 16の大画面対応、折りたたみ端末の登場により、画面サイズを決め打ちしない作り方は「あると良い」から「前提」に変わりました。当社はFigmaでスマホ版とタブレット版の画面を並べて設計し、1つのコードベースで両方に対応することで、同時開発の費用と保守の負担を抑えています。
「スマホ版はあるのでタブレットにも対応したい」「業務用のタブレットアプリを作りたいが、何から決めればいいか分からない」という段階からご相談いただけます。企画・デザイン・開発・審査対応・運用まで一貫して支援しますので、お気軽にお問い合わせください。
» 【無料】タブレットアプリ開発のことを株式会社ペンタゴンに相談する




