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業務システム開発の費用相場と内訳|元が取れる条件と試算法

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業務システムの開発費用は、当社の水準で小規模300万円・中規模700万円・大規模1,500万円以上が目安です(従来の一般的なやり方では小規模500万円・中規模1,000〜1,500万円・大規模2,000〜3,000万円)。ただし、作る価値があるのは、社員の誰もが同じ手順で効率的に動けることで生まれる生産性向上の効果が、開発費と3年分の保守費の合計を上回るときだけです。本記事では相場と内訳に加えて、「効果が費用を上回るか」を判断するための試算方法を紹介します。

業務システムのご相談で実際に多いのは、「Excelをやめたい」という話ではありません。「人を増やさずに売上を伸ばしたい」「ベテランに頼らなくても、誰がやっても同じ品質で回るようにしたい」という、もっと経営に近い話です。業務システムはそのための投資なので、いくらかかるかを見ただけでは判断がつきません。その費用でどれだけ生産性が上がるのかを先に数字にして、費用と並べたときに、初めて作るかどうかが決められます。

◆この記事の要点

  • 判断の物差し:年間の生産性向上効果(削減できる工数×人件費×利用者数+属人化・ミスの解消)が、開発費+3年分の保守費を上回るなら作る価値がある
  • 費用の目安(当社水準):小規模300万円/中規模700万円/大規模1,500万円以上。従来比でおおむね半分〜4分の3
  • 費用を決める要因:機能数・利用者の種別と権限・連携先の数。内訳は要件定義・設計・実装・テスト・進行管理
  • AI駆動開発の影響:コーディング分が下がり、以前は元が取れなかった規模の業務でも投資が成り立ちやすくなった。要件定義と検証は下がらない
  • リリース後:保守費は年間で開発費の15%程度。判断は初期費用ではなく3年総額で行う

» 【無料】業務システムの効果試算と要件定義について株式会社ペンタゴンに相談する

筆者は株式会社ペンタゴンの代表として、スタートアップから大手企業まで10年以上、アプリとWebシステムの開発に携わってきました。この記事で扱うのは、社員や取引先が使う社内・法人向けの業務システムです。顧客向けのWebサービスやスマホアプリの費用は別の記事で扱っています。費用の表を先に見たい方は、規模別の費用相場まで読み飛ばしてください。

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業務システムに投資すべきかは「生産性向上 > 開発費用」で決まる

開発費を調べる前に、年間でどれだけ生産性が上がるかを数字にしてください。基本は「削減できる作業時間×人件費×利用者数」で、そこに「誰でもできるようになる」「ミスや手戻りが減る」という効果を足します。この数字が開発費と3年分の保守費を上回らないなら、どれだけ安く作れても投資にはなりません。

効果を数字にする3つの項目

効果の項目何が起きるか数字にする方法
①作業時間の削減転記・二重入力・集計・確認の往復がなくなる1人あたり1日の削減時間×年間稼働日数×人件費(時給換算)×利用者数
②「誰でもできる化」(属人化の解消)ベテランの頭の中にあった手順がシステムの画面と入力ルールになり、新人や他部署の人でも同じ品質で処理できる。引き継ぎ・教育・「あの人に聞かないと分からない」待ち時間が減る引き継ぎ・教育にかかっている時間、担当者不在で止まっている時間、担当者を増やさずに処理できる件数の増加分を見積もる
③ミス・手戻りの削減入力漏れ・計算違い・伝票の不一致による確認や作り直し、顧客への謝罪対応が減る月あたりのミス件数×1件の対応時間×人件費。金額の大きい誤出荷・誤請求は損失額そのものを計上する

作業時間だけを見ると効果が小さそうな業務でも、属人化とミスを足すと評価が変わることはよくあります。「あの人がいないと回らない」業務は、その人の離職や休職で止まるリスクを抱えています。こうした業務のシステム化は、時間の削減より、誰でも回せるようになることに価値があります。当社では企画の最初に「理想の状態」を言葉にし、そこから削減時間・処理件数・ミス件数といったKPIを決めていきます。

試算例:効果が費用を上回るケースと上回らないケース

人件費を時給換算で3,000円、年間の稼働日数を250日、保守費を年間で開発費の15%、クラウド費を月2万円として計算しています。自社の数字に置き換えて計算してみてください。

ケース効果(年間)3年間の効果3年総額の費用判断
A:受発注を5人で処理。1人1日30分削減(小規模300万円)5人×0.5時間×250日×3,000円=約188万円約563万円300万円+保守135万円+クラウド72万円=507万円成立(3年で回収。属人化・ミス削減を加えればさらに余裕)
B:受発注・在庫・請求を10人で処理。1人1日45分削減(中規模700万円)10人×0.75時間×250日×3,000円=約563万円約1,688万円700万円+保守315万円+クラウド72万円=1,087万円成立(2年で回収)
C:3人の業務で1人1日15分削減(小規模300万円)3人×0.25時間×250日×3,000円=約56万円約169万円507万円不成立。SaaSやノーコードで足りないか、対象業務を広げられないかを先に検討する

ケースCのように効果が費用に届かないときは、当社は「作らない」か「SaaSで済ませる」ことをお勧めしています。作ること自体が目的になると、リリース後に使われないシステムだけが残るからです。ケースAやBのように成立する場合も、いきなり全部を作るのではなく、効果の大きい業務から必要最小限の構成(MVP)で始め、実際の削減効果を測ってから広げていくほうが投資を外しません。

効果が出にくいケース

  • 業務の手順が定まっていない:人によってやり方が違う業務は、システム化の前に手順を揃える必要がある。要件定義でここに時間をかける
  • 利用者が少なく、処理量も少ない:削減できる工数の総量が小さく、SaaSや表計算の改善で足りることが多い
  • 業界共通の標準的な業務:会計・給与・一般的な勤怠などはSaaSが成熟しており、独自開発の効果が出にくい。独自の手順がある部分だけを開発する
  • 現場が使う前提で設計されていない:入力が面倒なシステムは使われず、効果が出ない。画面設計とプロトタイプ検証で「現場が使えるか」を先に確かめる

業務システム開発の費用相場【規模別】

業務システムの開発費用は、当社の水準で小規模300万円・中規模700万円・大規模1,500万円以上が目安です。金額を左右するのは、機能の数、利用者の種別と権限の数、連携する外部システムの数の3つで、ほぼこれで決まります。従来の一般的なやり方の目安と並べると次のようになります。

規模構成の例利用者数の目安従来の目安当社水準(AI駆動開発)期間の目安
小規模1〜2業務の管理画面。予約管理・顧客リスト・日報・簡易な受発注・申請承認など数人〜十数人500万円・2〜3ヶ月300万円1.5〜3ヶ月(要件定義1〜2ヶ月を含む)
中規模複数業務を横断。受発注+在庫+請求、権限管理、既存SaaSや会計ソフトとの連携数十人1,000〜1,500万円・3〜5ヶ月700万円2〜4ヶ月
大規模基幹業務との連携、複数拠点・複数部署、取引先も使う外部ポータル、厳格な監査要件数百人以上2,000〜3,000万円・6ヶ月以上1,500万円以上4〜5ヶ月以上

費用を決める3つの要因

  • ①機能の数と複雑さ:画面の数、帳票の種類、計算ルール(締め日・単価・割引などの例外)が多いほど費用が上がる。最も効く削減策は「効果の小さい機能を初期リリースから外す」こと
  • ②利用者の種別と権限:社員だけが使うのか、取引先や顧客も使うのか。種別が増えるほど画面・権限・審査フローが増える
  • ③連携先の数と仕様の明確さ:会計ソフト・在庫・ECなどとの連携は、相手側の仕様(API)が公開されていれば速く、文書化されていない既存システムとの接続は調査に工数がかかる

人月単価で比べるより「機能単位」で比べる

システム開発の見積もりは「人月(エンジニア1人が1ヶ月働く量)×単価」で説明されることが多く、単価は開発会社の規模や体制によって数十万円から100万円を超えるものまで大きな幅があります。ただし、発注者にとって重要なのは単価の高低ではなく、「この機能を作るのに、この会社は何人月かかると言っているか」です。同じ機能で人月が倍違えば、どちらかが前提を取り違えているか、スコープの解釈が違います。相見積もりでは、機能一覧を揃えたうえで機能単位の見積もりを依頼すると、差の理由が見えてきます。

業務システムの費用内訳【工程別】

業務システムの費用は、要件定義・設計・実装・テスト(検証)・進行管理の5つの工程で構成されます。AI駆動開発では実装の比率が下がり、要件定義と検証の比率が上がっています。各工程で何にお金がかかるかを整理します。

工程何をするか費用の決まり方・当社の考え
要件定義理想の状態とKPIの言語化、業務フローの整理、機能の優先順位、効果の試算。AIに仕様や業務フローを読ませて未確定の要件を炙り出す当社では1〜2ヶ月・100〜200万円が目安。この工程だけの依頼も可能。ここを削ると後工程の手戻りで倍以上の費用がかかる
設計(画面・データ)Figmaで画面と導線を先に固めるデザインファースト。データ項目・権限・連携仕様の設計画面数と帳票数、権限の種類で決まる。プロトタイプで現場に触ってもらい、使われる設計かを開発前に確認する
実装画面・サーバー・データベース・連携の構築AI駆動開発(Claude Code)で大幅に圧縮された工程。機能数と連携先の数で決まる
テスト・検証AIが書いたコードのレビュー、動作テスト、第三者視点のテスト、現場での受け入れ確認AI駆動開発で工数を増やしている工程。品質と現場定着に直結するため削らない
進行管理(PM・ディレクション)進捗の可視化、認識のズレの早期解消、仕様変更時の費用・期間への影響提示全体に対する一定割合。関係部署が多いほど合意形成の工数が増える

見積もりの段階で、当社は各工程の前提と範囲(何が含まれて何が含まれないか)を書面で示します。仕様変更が出たときは、費用と期間への影響をその都度お伝えしてから進めます。

種類別の費用目安と、効果の出どころ

業務システムの種類ごとに、当社の規模区分に当てはめた目安と、効果が出やすいポイントを整理します。同じ「顧客管理」でも、利用者の種別や連携先によって小規模にも中規模にもなるため、幅で示しています。規模区分に当てはめた目安なので、実際の金額は要件定義で機能と連携先を確定してから決まります。

種類主な機能規模の目安(当社水準)効果が出やすいポイント
受発注・在庫管理受注入力、在庫引き当て、発注、納期管理、帳票出力小〜中規模(300〜700万円)。会計・EC連携が入ると中規模転記・在庫確認の往復、欠品・過剰在庫、締め日の集計作業の削減
顧客管理(CRM)・案件管理顧客台帳、対応履歴、案件の進捗、担当者の割り当て小〜中規模(300〜700万円)「担当者しか知らない」情報の共有、引き継ぎ時間、報告資料の作成時間の削減
予約・受付管理予約枠の管理、顧客向けの予約画面、リマインド通知小規模(300万円〜)。顧客向け画面と決済が入ると中規模電話・メール対応と二重予約の削減、キャンセル対応の自動化
勤怠・申請承認・日報申請と承認のフロー、代理承認、集計、通知小規模(300万円〜)。ただし標準的な勤怠はSaaSが成熟しているため、独自の承認フローがある場合に限る承認待ちの滞留、紙やメールの往復、月末集計の削減
販売管理・請求見積・受注・売上・請求・入金消込、会計連携中〜大規模(700〜1,500万円以上)請求ミスと入金消込の工数、月次締めの短縮、売上の即時把握
取引先向けポータル・BtoBの受発注取引先のログイン、発注・見積依頼、審査・承認、支払管理中〜大規模(700〜1,500万円以上)電話・FAX・メールでの受注対応の削減、取引先側の入力による転記ゼロ化

当社が手がけた業務系のシステムをいくつか挙げます。どれも、人が仕分け・転記・確認していた作業をシステムの流れに置き換えることで効果を出す設計です。

AI駆動開発で「投資が成り立つ範囲」が広がった

AI駆動開発で下がるのはコーディング分の費用で、要件定義・設計・検証の費用は下がりません。当社はClaude Codeを中心にAI駆動開発へ移行し、コーディングの工数を大きく減らしました。その分、要件定義と検証には以前より時間をかけています。結果として、業務システムの費用は従来のおおむね半分から4分の3に収まるようになりました。

この変化が発注者にとって意味するのは、「以前は効果が費用に届かなかった規模の業務でも、投資が成り立つようになった」ことです。試算例で言えば、従来500万円だった小規模システムでは3年総額(開発費+保守15%×3年+クラウド費月2万円×3年)が約800万円となり、5人が1日30分の作業を減らすケース(3年効果約563万円)は不成立でした。300万円で作れる今は成立します。一方で、要件定義を省いても速くはなりません。AIは決まったことを作るのは速くても、決めることはできないからです。

効果を落とさずに費用を抑える5つの方法

費用を抑えるといっても、目的は安く作ることではなく、効果あたりの費用を下げることです。効果まで削ってしまう節約には意味がありません。

①効果の大きい業務に絞ってMVPで始める

効果試算で削減工数の大きい業務から順に作り、実際の効果を測ってから次の業務へ広げます。最初から全業務を対象にすると、効果の小さい機能に費用が流れ、リリースも遅れます。当社ではKPIから逆算して機能を絞ったMVPからの段階的な拡張を標準としています。

②標準的な業務はSaaS、独自の手順だけを開発する

会計・給与・一般的な勤怠のように業界共通の業務は、SaaSを使うほうが安く、法改正への追随も任せられます。自社の競争力になっている独自の手順(受注ルール・工程管理・取引先ごとの条件など)だけを開発し、SaaSとはAPIで連携する構成が費用対効果に優れます。

③AI駆動開発に対応した会社に依頼する

コーディングをAIで圧縮できる会社に頼めば、同じ機能でも費用は下がります。ただ、「AIを使っています」という言葉だけで選ぶのは危険です。AIが書いたコードを誰がどう確認するのか、どの工程が短くなり、どの工程は変わらないのかを、自分の言葉で説明できる会社を選んでください。

④補助金の対象になるかを確認する

中小企業・小規模事業者向けのデジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)は、通常枠で補助率2分の1以内(条件により3分の2以内)、補助額は1プロセス以上で5万円以上150万円未満、4プロセス以上で150万円以上450万円以下です(2026年9月時点・公式サイトより)。ただし、対象は事前に登録されたITツール(ソフトウェア購入費・クラウド利用料・導入関連の役務)で、IT導入支援事業者を通じて申請する仕組みのため、個社向けにゼロから開発するシステムは原則として対象になりにくい点に注意が必要です。SaaSと独自開発を組み合わせる場合、SaaS部分が対象になる可能性があります。利用可否は公式サイトとIT導入支援事業者に必ず確認してください。

⑤相見積もりは前提を揃えて取る

「対象業務と機能一覧」「利用者の種別と人数」「連携先」「対応端末(PC・スマートフォン)」「管理画面の範囲」「保守の範囲」を同じ条件で各社に伝えると、金額の差が「含まれているものの違い」なのか「単価・工数の違い」なのかを切り分けられます。前提を揃えずに取った相見積もりでは、いちばん安い会社が単に「含めていないだけ」ということが珍しくありません。

リリース後の費用と「3年総額」で投資判断する

業務システムの投資判断は、初期の開発費ではなく、保守費・クラウド費を含めた3年総額と、3年間の効果を並べて行います。保守費は一般に年間で開発費の15%程度、クラウドのサーバー費は規模により月数千円から数万円です。保守費は年間で開発費の15%、クラウド費は小・中規模で月2万円、大規模で月5万円と仮定して3年総額を示します。

規模開発費保守費(3年)クラウド費(3年・仮定)3年総額成立に必要な年間効果の目安
小規模300万円135万円72万円約507万円約170万円以上/年(例: 5人が1日30分削減)
中規模700万円315万円72万円約1,087万円約360万円以上/年(例: 10人が1日30分削減)
大規模1,500万円675万円180万円約2,355万円約790万円以上/年(例: 30人が1日25分削減で約940万円)

保守費に含まれるのは、不具合の対応やOS・ブラウザの更新への追随だけではありません。業務が変われば画面や帳票も変わるので、その改修も保守の一部です。業務システムは作って終わりではなく、使いながら手順を直していくものです。改修の予算を最初から見込んでおくほうが、効果が長続きします。

ペンタゴンによる業務システム開発の流れ

当社の業務システム開発は、費用の見積もりより先に「理想の状態」と「効果」を数字にするところから始まります。流れは次のとおりです。

ステップ内容期間の目安
①理想状態の言語化と効果の試算「社員の誰もがどう動けている状態か」を言語化し、KPI(削減時間・処理件数・ミス件数など)と効果の試算を行う。必要に応じて現場へのアンケート調査を実施要件定義に含む
②要件定義業務フローの整理、機能の優先順位、AIによる未確定要件の炙り出し、画面設計(Figma)、本開発の見積もり。この工程のみのご依頼も可能1〜2ヶ月・100〜200万円
③設計・プロトタイプ検証画面と導線を現場に触ってもらい、「使われる設計か」を開発前に確認要件定義と一部並行
④AI駆動開発による実装と検証Claude Codeによる実装、AIと人によるレビュー、第三者視点のテスト、現場での受け入れ確認小規模2〜4週間/中規模1〜2ヶ月/大規模3ヶ月以上
⑤リリース後の効果測定と改善KPIの実測(削減時間・処理件数・ミス件数)と、業務の変化に合わせた改修継続

要件定義の中身と、発注から運用までの全体の流れは、それぞれ別の記事で詳しく書いています。

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業務システム開発の費用についてよくある質問

効果がどれくらい出るか、事前に分かりますか?

結論:正確な数字は分かりませんが、判断に足る試算はできます。現場へのヒアリングやアンケートで「誰が・どの作業に・どれだけ時間を使っているか」を出し、削減できる工数・属人化の解消・ミスの削減を見積もります。当社では要件定義の最初にこの試算を行い、効果が費用に届かない場合は「作らない」「SaaSで代替する」も含めてご提案します。リリース後はKPIを実測し、試算とのズレを改修に反映します。

見積もりが会社によって倍以上違うのはなぜですか?

結論:多くの場合、金額の差は「含まれているもの」の差です。要件定義や設計を含むか、テストや管理画面をどこまで含むか、保守を含むか、対応端末をどこまで見るかで、同じ依頼でも見積もりは大きく変わります。次に大きいのが工数の見積もりの違いで、同じ機能で人月が倍違えば前提の解釈が違います。開発会社のAI活用の度合いによる差もあります。前提を揃えた相見積もりと、機能単位の内訳の提示を依頼してください。

SaaSで足りるかどうか分からない場合は?

結論:「自社の業務手順が競争力になっているか」で判断します。業界共通の標準的な手順ならSaaSで足り、独自の手順(受注ルール・工程・取引先ごとの条件)が売上や品質を支えているなら、その部分だけを開発します。両者の組み合わせが最も費用対効果が高いことが多く、当社では要件定義の段階でSaaSで代替できる範囲を切り分けてご提案します。

補助金は使えますか?

結論:登録されたITツール(SaaSやパッケージ)の導入は対象になり得ますが、個社向けのスクラッチ開発は原則として対象になりにくいです。デジタル化・AI導入補助金2026の通常枠は補助率2分の1以内(条件により3分の2以内)、補助額は5万円以上450万円以下で、IT導入支援事業者を通じて登録ツールを導入する仕組みです。SaaSと独自開発を組み合わせる場合はSaaS部分が対象になる可能性があるため、公式サイトとIT導入支援事業者に確認してください。

業務システムの開発期間はどれくらいかかりますか?

結論:当社のAI駆動開発では、小規模1.5〜3ヶ月、中規模2〜4ヶ月、大規模4〜5ヶ月以上が目安です(いずれも要件定義1〜2ヶ月を含む。従来の一般的なやり方では小規模2〜3ヶ月、中規模3〜5ヶ月、大規模6ヶ月以上)。期間を左右するのは、要件定義で業務手順と機能をどれだけ早く確定できるか、関係部署の合意形成、連携先の仕様の明確さです。

既存の基幹システムや会計ソフトと連携できますか?

結論:可能です。会計ソフト・在庫管理・ECなど、API(外部連携の仕組み)を公開しているシステムやSaaSとの連携に対応しています。連携先の仕様が明確なほど費用は抑えられ、逆に仕様が文書化されていない既存システムとの接続は調査の工数を見込みます。要件定義の段階で連携先の一覧と仕様の有無を確認し、費用の前提として明示します。

要件定義だけを依頼することはできますか?

結論:可能です。目安は1〜2ヶ月・100〜200万円で、効果の試算、業務フローの整理、AIによる未確定要件の炙り出し、画面設計、本開発の見積もりまでをセットでご提示します。成果物をもとに他社へ相見積もりを取っていただいても構いません。

まとめ

業務システムの開発費用は、当社の水準で小規模300万円・中規模700万円・大規模1,500万円以上が目安で、保守費(年15%程度)とクラウド費を含めた3年総額で判断します。費用を決めるのは機能数・利用者の種別・連携先の数で、AI駆動開発によりコーディング分の費用は下がりましたが、要件定義と検証は下がりません。

投資として成り立つかどうかは、社員の誰もが同じ手順で動けるようになって生まれる生産性向上の効果が、この3年総額を上回るかで決まります。効果は「削減できる作業時間×人件費×利用者数」に、属人化の解消とミスの削減を足して数字にしてください。当社はこの試算と要件定義から一緒に進めます。効果が費用に届かないと分かれば、作らないという選択も含めてお伝えします。業務システムの開発を検討している方は、一度ご相談ください。

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