システム開発を依頼するなら?おすすめ会社10社を比較
システム開発を依頼するときは、まず「何を解決したいか」「使う人数」「つながる既存システム」の3点を書き出してください。この3点があれば開発会社は概算見積もりを出せますし、自社の規模に合うタイプの会社を選べるようになります。本記事では、受託側の実務から見た依頼先の選び方と、依頼前の準備、契約の決め方までを解説します。
「社内に開発経験者がいないまま、システム化を任された」「大手に頼むと高そうだし、小さな会社だと途中で投げ出されないか不安」「請負と準委任の違いもよく分からない」。はじめてシステム開発を外部に依頼する企業の担当者から、こうしたご相談を多くいただきます。
◆この記事の要点
- 依頼先の候補として大手SIer、中堅SIer、Web・業務システムに特化した会社の計10社を紹介します。数千万円規模の基幹刷新なら大手、数百万〜1,500万円の業務システムなら特化型というように、案件の規模で頼む先が変わります
- 会社を見分けるときに筆者が重視しているのは、要件定義を画面で合意してくれるか、似た規模の実績があるか、そして見積もりを金額ではなく「何が含まれているか」で比べられるか、の3点です。保守と品質管理の説明も含めて6つのポイントにまとめました
- 対象業務と使う人数、つながる既存システムが分かれば概算の見積もりは出せます。金額が動かなくなる確定見積もりには、画面とデータ項目まで決める必要があります
- 要件が固まっているなら請負、固めながら進めるなら準委任が向いています。途中まで他社が作ったシステムの引き継ぎや、既存システムのリニューアルも依頼できます
» 【無料】システム開発の依頼を株式会社ペンタゴンに相談する
本記事では、スタートアップから大手企業まで10年以上アプリ・Webシステム開発に携わってきた「株式会社ペンタゴン」の代表である筆者が、受託側の実務をもとに解説します。当社も掲載していますが、他社は各社公式サイトで確認できた事実のみを中立に記載しています。
システム開発の依頼なら株式会社ペンタゴンまでご相談ください
株式会社ペンタゴンは、Figmaで画面を先に固める要件定義と、そのFigmaを起点にしたAI駆動開発で、業務システム・Webシステムを開発しています。実装の工数をAIで圧縮し、浮いた時間を「何を作るかを決める」工程と「できたものを確かめる」工程に振り向ける進め方です。
当社の強み①:要件定義を「画面」で合意する
文章だけの仕様書で合意すると、完成後に「思っていたものと違う」が起きます。当社は要件定義の段階でデザイナーがFigma(フィグマ)に画面と導線を起こし、「この画面でこう動く」を発注者と確認してから実装に入ります。現場の担当者が画面を見ながら要る・要らないを判断できるため、IT用語が分からなくても進められます。

Figmaとは、ブラウザ上で画面のデザインを作り、関係者で共有できるツールです。ソフトのインストールは不要で、発注者はURLを開くだけで画面を見られます。気になる箇所にはその場でコメントを書き込め、ボタンを押すと次の画面へ移るプロトタイプ(試作品)としても動くため、完成前に「実際に使う感覚」で確認できます。当社がFigmaで作った画面設計は、要件定義の納品物として発注者にお渡しします。
要件定義フェーズのみのご依頼にも対応しています。目安は1〜2ヶ月・100〜200万円で、契約は請負、成果物の著作権も費用に含めてお渡しします。要件定義が終わると開発の金額と期間が確定するため、そのまま社内の稟議に使えます。
当社の強み②:FigmaをベースにしたAI駆動開発

図の左が従来の開発、右が当社のAI駆動開発です。Figmaのデザインを起点にClaude Codeで実装・テストコード・ドキュメントを生成し、AIが書いたコードは別のAIと人がレビューし直します。コーディング工数が大幅に圧縮される分、要件定義に十分な時間を使え、途中の仕様変更にも柔軟に対応でき、テスト・品質改善に時間を割けます。
| 規模 | 従来の開発(費用・期間) | AI駆動開発(当社水準) |
|---|---|---|
| 小規模(1〜2業務の置き換え) | 500万円・2〜3ヶ月 | 300万円・1.5〜3ヶ月 |
| 中規模(複数部署・管理画面あり) | 1,000〜1,500万円・3〜5ヶ月 | 700万円・2〜4ヶ月 |
| 大規模(基幹連携・多拠点) | 2,000〜3,000万円・6ヶ月〜 | 1,500万円・4〜5ヶ月〜 |
当社の強み③:KPIから逆算し、組織で品質を担保する
最初に「システムが入ったあとの理想の状態」を言語化してKPIに落とし、そこから逆算して機能を絞ります。言われたものをそのまま作るのではなく、「成果を出すために何を作るべきか」から一緒に考える立場です。開発中はデザインレビュー、進捗の可視化、第三者視点のテストを工程に組み込み、担当者の力量に依存しない品質管理を行っています。
一貫対応・ユーザー視点の設計・KPI逆算・組織的な品質管理という当社の4つの特徴は、株式会社ペンタゴンの特徴ページにまとめています。
当社のシステム開発事例
当社が開発を支援したシステムの一部をご紹介します。
- 審査承認フローまで対応するM&Aマッチング管理Webアプリ開発:企業の掲載申請と管理者による審査・承認フロー、管理画面を備えた企業検索システム
- 適切な窓口へ振り分ける電話対応自動化システムの開発:IVRによる電話の自動振り分けと管理画面
- 出品から支払管理まで一気通貫のBtoBマーケットプレイスアプリ開発:要件定義フェーズのみを約2ヶ月で先に納品し、発注側の予算確保後に本開発へ移行した案件
- 会員数150万人の転職支援アプリのFlutter移行:既存システムのリニューアル。要件定義から12ヶ月で移行
「何から決めればいいか分からない」段階からのご相談で構いません。現在のお問い合わせフォームはアプリ開発向けの項目になっていますが、システム開発のご相談も同じフォームからお送りください。
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システム開発を依頼できるおすすめ会社10社を比較
システム開発の依頼先は「①大手SIer」「②中堅・専門領域に強いSIer」「③Web・業務システムを少人数で速く作る会社」の3タイプに分けると選びやすくなります。数千万円以上の基幹刷新や官公庁・金融の大規模案件は①②、数百万〜1,500万円程度の業務システム・Webシステムは③が規模に合います。まずは10社をタイプ別に一覧で比較してください。
| システム開発会社 | 特徴 |
| ①株式会社ペンタゴン |
・要件定義の段階でFigmaに画面を起こして合意してから実装に入る ・FigmaをベースにしたAI駆動開発で費用と期間を圧縮し、要件定義と検証に時間を使う ・要件定義のみの依頼(1〜2ヶ月・100〜200万円)にも対応 Figma要件定義AI駆動開発業務・Webシステム要件定義のみ可 |
| ②株式会社NTTデータ |
・NTTデータグループの国内事業会社。世界70ヵ国以上でITサービスを提供 ・官公庁・金融・社会インフラなど大規模システムをコンサルから運用まで一貫 ・SAP・Salesforce・ServiceNowと生成AI・データ活用が主要領域 大手SIer官公庁・金融大規模基幹コンサル〜運用 |
| ③SCSK株式会社 |
・住友商事グループ。連結2.1万名・顧客約1万社 ・開発からITインフラ・検証・BPOまで7サービスを1社で提供 ・自社データセンターを持ち、オンプレとクラウドの混在環境に対応 大手SIer全業種インフラ・BPO自社データセンター |
| ④BIPROGY株式会社 |
・1958年設立、東証上場。2022年に日本ユニシスから社名変更 ・金融・公共・社会基盤向けがコア事業。勘定系「BankVision」を保有 ・自社ソリューションと他社製品を組み合わせた提案が強み 大手SIer金融・公共勘定系自社ソリューション |
| ⑤株式会社オージス総研 |
・大阪ガス100%出資。大阪本社と東京本社の2拠点 ・大阪ガスのシステムを30年以上安定稼働させた実績。基幹・IoT・組込みに対応 ・長く使う前提の「百年アーキテクチャ」とアジャイル・モデリングのコンサル 大阪ガスグループ基幹・組込みアジャイル関西 |
| ⑥株式会社システナ |
・連結5,812名、東証プライム上場 ・自動車(SDV)・通信・金融の業務システムと半世紀以上の金融系実績 ・運用保守・ヘルプデスクと自社SaaS「Canbus.」を併せ持つ 東証プライム自動車・通信・金融運用保守自社SaaS |
| ⑦株式会社システムサポート |
・1980年創業の金沢発。親会社が東証プライム上場、東京・名古屋・大阪にも拠点 ・ServiceNow・Google Cloud・AWS・Oracleなどのパートナー資格を保有 ・クラウド基盤とERP・DWH・RPAを組み合わせ、構想から運用まで支援 クラウド基盤ServiceNow・OracleERP・DWH金沢・東京 |
| ⑧株式会社GeNEE |
・業務システム・アプリ・MVP開発にAI開発と脆弱性診断を加えて提供 ・PM・エンジニア・デザイナーの三位一体の体制 ・大手の新規事業からスタートアップまで、短期間の立ち上げに対応 業務システムMVP開発AI開発脆弱性診断 |
| ⑨株式会社アイ・エス・ビー |
・1970年設立、連結2,752名、東証プライム上場 ・モバイル・医療・車載の組込みソフトと、官公庁・金融・通信の基幹システムの両方 ・入退室管理「ALLIGATE」など自社プロダクトを持ち、設計から運用保守まで対応 組込み官公庁・金融基幹入退室管理東証プライム |
| ⑩株式会社クロスキャット |
・1973年設立の独立系SIer、東証プライム上場 ・クレジット・金融・公共の業務システムが得意分野 ・BI・データ分析と自社の勤怠管理SaaS「CC-BizMate」を提供 金融・公共BI・データ分析独立系東証プライム |
①株式会社ペンタゴン(Pentagon)

【おすすめポイント】
- 要件定義の段階でFigmaに画面と導線を起こし、「この画面でこう動く」を発注者と合意してから実装に入る
- Figmaのデザインを起点にしたAI駆動開発でコーディング工数を圧縮し、その分を要件定義と検証に使う。AIが書いたコードは別のAIと人がレビューし直す
- 費用の目安は小規模300万円・中規模700万円・大規模1,500万円〜。要件定義のみの依頼(1〜2ヶ月・100〜200万円)にも対応
株式会社ペンタゴンが向いているケース
「何を作るかがまだ固まっていない」「見積もりの前に、画面のイメージで社内の合意を取りたい」という企業に向いています。筆者が代表を務める会社です。数百万〜1,500万円程度の業務システム・Webシステムを、要件定義から一緒に進めたい場合にご相談ください。
②株式会社NTTデータ

【おすすめポイント】
- NTTデータグループ(1988年設立・グループ全体で約19.8万人)の国内事業会社。世界70ヵ国以上でITサービスを提供するグローバルトップ10のITサービスプロバイダーと公式サイトに記載
- 金融、官公庁・自治体、医療、流通・小売、製造、通信、電力・ガス・水道など業種別の事業体制を持ち、コンサルティングからシステム構築・運用まで一貫して対応
- Salesforce・SAP・ServiceNowなどエンタープライズ向けソリューションと、生成AI・データ活用を主要領域に掲げる
株式会社NTTデータが向いているケース
官公庁や金融機関、社会インフラ企業の基幹システムなど、数億円規模で長期にわたる大規模案件に向いています。数百万円規模の業務システムでは体制と管理工程が大きすぎるため、案件規模が合うかを最初に確認してください。
③SCSK株式会社

【おすすめポイント】
- 1969年設立、連結従業員21,015名(2026年3月末)。住友商事グループのITサービス会社で、顧客数約1万社と公式サイトに記載
- コンサルティング、システム開発、検証サービス、ITインフラ構築、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPOの7サービスを一社で提供
- 銀行・保険、証券・クレジット、製造、流通・サービス、建設・不動産、公共・通信、製薬・医療と対応業種が広い
SCSK株式会社が向いているケース
開発だけでなく、インフラ構築や運用、BPOまでをまとめて1社に任せたい大企業に向いています。自社データセンターを持つため、オンプレミスとクラウドが混在する環境の整理も依頼しやすいでしょう。
④BIPROGY株式会社(旧 日本ユニシス)

【おすすめポイント】
- 1958年設立、連結従業員8,801名(2026年3月末)、東京証券取引所上場(証券コード8056)。2022年に日本ユニシスから社名変更
- 金融機関向け、公共・社会基盤向け、企業向けの3領域をコア事業とし、地方銀行向け勘定系「BankVision」などの自社ソリューションを保有
- 自社開発ソリューションと他社製品、オープンイノベーションを組み合わせる提案を強みとして掲げる
BIPROGY株式会社が向いているケース
金融機関や公共団体で、勘定系・基幹系の大規模システムを刷新したい場合に向いています。自社ソリューションを土台にした提案が中心になるため、スクラッチで独自の業務システムを作りたい場合は対応範囲を確認してください。
⑤株式会社オージス総研

【おすすめポイント】
- 1983年設立、大阪ガス100%出資。単体1,580名・グループ4,495名。大阪本社と東京本社(日本橋)の2拠点
- 大阪ガスのシステムを30年以上安定稼働させてきた実績をもとに、基幹業務、IoT・組込み、ID管理・セキュリティ、クラウド移行に対応
- 長く使い続けられるシステムを目指す「百年アーキテクチャ」と、モデリング・アジャイルのコンサルティングを掲げる
株式会社オージス総研が向いているケース
エネルギー・製造・金融などの大企業で、10年以上使う前提の基幹システムや、現場設備とつながる組込み系を依頼したい場合に向いています。大阪本社のため、関西の企業が対面で進めたい場合にも候補になります。
⑥株式会社システナ

【おすすめポイント】
- 1983年設立、単体4,146名・連結5,812名(2026年7月)、東証プライム上場(証券コード2317)
- 自動車メーカー向けの次世代モビリティ(SDV)、通信キャリア、損保・生保・銀行の業務システムと、半世紀以上の金融系システム開発の実績を公式サイトに記載
- 運用保守・ヘルプデスク・PMOのサービスと、「Canbus.」などの自社SaaSを併せ持つ
株式会社システナが向いているケース
自動車・通信・金融の大企業で、開発から運用保守までを長期で任せたい場合に向いています。中堅企業がスクラッチ開発ではなく自社SaaSで業務を回したい場合は、「Canbus.」のようなストック型サービスから入る選択肢もあります。
⑦株式会社システムサポート(STS)

【おすすめポイント】
- 1980年創業の金沢発のIT企業。2024年に持株会社体制へ移行し、東証プライム上場のシステムサポートホールディングス(証券コード4396)の事業会社として、従業員1,511名・グループ1,992名(2026年6月末)
- ServiceNow Elite Partner、Google Cloud Premier Partnerのほか、AWS・Azure・Oracle・Snowflake・SAPのパートナー資格を公式サイトに掲載
- クラウドインテグレーション、ERP・DWH・RPAの組み合わせ提案、構想から運用・継続改善までの一貫支援を掲げる。東京・名古屋・大阪にも拠点
株式会社システムサポートが向いているケース
社内IT部門があり、ServiceNowやOracle、Google Cloudなど特定のクラウド製品を軸にシステムを組みたい中堅〜大企業に向いています。製品導入が中心になるため、独自業務のスクラッチ開発を頼みたい場合は対応範囲を確認してください。
⑧株式会社GeNEE(ジーン)

【おすすめポイント】
- 2017年設立、東京都港区。システム開発、スマホアプリ開発、MVP開発、AI開発、DXコンサルティング、脆弱性診断を提供
- PM・エンジニア・UI/UXデザイナーの三位一体の体制と、大手金融機関の大規模システム設計・開発の経験をもとにした開発力を公式サイトで掲げる
- 製造・教育・家電量販・IT企業など大手の新規事業から、植物工場の生産管理システムや勤怠SaaSまで実績を公開
株式会社GeNEEが向いているケース
大手企業の新規事業部門やスタートアップが、MVPや業務システムを短い期間で立ち上げたい場合に向いています。ウォーターフォール・アジャイルの両方に対応し、ボードメンバーが窓口に立つと公式サイトに記載があります。
⑨株式会社アイ・エス・ビー(ISB)

【おすすめポイント】
- 1970年設立、連結従業員2,752名(2025年12月末)、東証プライム上場(証券コード9702)
- モバイル・医療・車載の組込みソフトウェア開発と、官公庁・金融・通信・運輸向けの基幹システム構築の両方を手がける
- 入退室管理システム「ALLIGATE」などの自社プロダクトを持ち、設計から運用保守までのワンストップ対応を掲げる
株式会社アイ・エス・ビーが向いているケース
メーカーや通信事業者が、機器に組み込むソフトウェアと業務システムをまとめて依頼したい場合に向いています。主要取引先にユーザー系SIerも含まれるため、他のSIer経由で開発体制に入ることもあります。
⑩株式会社クロスキャット

【おすすめポイント】
- 1973年設立の独立系SIer。連結956名(2026年4月)、東証プライム上場(証券コード2307)
- クレジット・銀行・保険などの金融と官公庁・自治体を得意分野とし、「信頼性」「提案力」「技術力」「品質管理」の4つを掲げる
- BI・データ分析のソリューションと、クラウド型勤怠管理「CC-BizMate」などの自社サービスを提供
株式会社クロスキャットが向いているケース
クレジットや保険など金融系の業務システムや、蓄積したデータを分析する基盤を依頼したい中堅〜大企業に向いています。特定のメーカーに属さない独立系のため、製品の組み合わせを中立に提案してもらいやすい立場です。
プロが考えるシステム開発の依頼先を選ぶポイント6つ
依頼先は会社の規模や知名度ではなく、「要件定義を画面で合意できるか」「類似の実績があるか」「企画段階から相談できるか」「保守まで見てくれるか」「品質管理を説明できるか」「見積もりの範囲を比べられるか」の6つで見分けます。受託側として10年以上、相見積もりで比較される立場にいて分かった判断基準です。
①要件定義を「画面」で合意できるか
文章の仕様書だけで進める会社と、画面を見せて合意する会社では、完成後の「思っていたものと違う」の起きやすさが違います。商談の段階で「要件定義ではどんな形で仕様を見せてもらえますか」と聞いてみてください。Figma(ブラウザで画面デザインを共有できるツール)などで画面と導線を先に作る会社なら、現場の担当者が実物に近いイメージで判断できます。
②類似の開発実績があるか
「システム開発の実績が多い」ではなく、「自社と同じ程度の規模・難易度・技術の実績があるか」で見ます。承認フローのある管理画面を作りたいなら承認フローの実績、既存の会計ソフトとつなぎたいなら外部連携の実績です。非公開案件でも業種・規模・機能の粒度で説明してもらえます。
③企画・要件整理から相談できるか
「要件が固まってから来てください」と言う会社は、はじめて依頼する企業には向きません。要件を固める作業そのものが、開発会社の仕事の一部だからです。困りごとと対象業務が言葉になっていれば、そこから一緒に整理できる会社を選んでください。当社が要件定義の段階で何をするかは次の記事で説明しています。
④開発後の保守・改善まで対応できるか
システムは納品がゴールではなく、使いはじめてから要望が出ます。保守費の目安(当社では開発費の年15%前後)、障害時の対応時間、改修の単価、契約終了時に受け取れるもの(ソースコード・設計書・サーバーの管理権限)を見積もりの段階で確認してください。ここを決めずに契約すると、数年後にベンダーを変えられなくなります。
⑤品質管理・テスト体制を説明できるか
「テストはしっかりやります」ではなく、誰が・どの工程で・何を確認するかを答えられるかで見ます。設計レビューの有無、作った人以外がテストする体制、受け入れテストの進め方が目安です。AI駆動開発をうたう会社なら、AIが書いたコードを誰がどう検証するかまで聞いてください。当社では別のAIと人がレビューし直す体制を取っています。
⑥見積金額だけでなく「含まれる範囲」を比較する
見積もりが会社によって2倍違うのは、たいてい金額の差ではなく範囲の差です。要件定義・画面設計・テスト・サーバー構築・データ移行・PM費・リリース後の保守のどこまでが含まれているかを、次のような表に並べてから比べてください。
| 確認項目 | A社 | B社 | 見るポイント |
|---|---|---|---|
| 要件定義・画面設計 | 含む/含まない | 含む/含まない | 含まない場合、発注側が仕様書を書く前提になっていないか |
| テスト(単体・結合・受け入れ) | 受け入れテストの支援まで入っているか | ||
| サーバー・インフラ構築 | クラウド利用料が別途かかるか | ||
| 既存データの移行 | 件数と形式を確認したうえの金額か | ||
| PM・ディレクション費 | 定例会議の頻度と誰が出るか | ||
| 仕様変更時の扱い | 変更のたびに費用・期間の影響を提示するか | ||
| リリース後の保守・引き渡し物 | 保守費の目安、ソースコードと設計書の帰属 |
システム開発を依頼する前に準備しておきたいこと
依頼前に準備するのは完璧な仕様書ではなく、「解決したいこと」「予算と時期」「既存システムとデータ」「決裁者」の4点です。この4点があれば概算の見積もりが出ますし、会社ごとの提案を同じ土俵で比べられます。
「何を作りたいか」より「何を解決したいか」を整理する
「在庫管理システムが欲しい」ではなく、「発注ミスと在庫の二重計上が月に数回起きていて、締め日は毎回残業になる」と書いてください。困りごとから始めると、開発会社は機能を盛るのではなく、効果の出る順に提案できます。システムが入ったあとの理想の状態を1文にしておくと、要件定義の出発点になります。
予算や希望リリース時期を共有する
予算を隠して「いくらでできますか」と聞くと、会社ごとに想定する規模がずれて比較できなくなります。「上限はこのくらい、来期の4月には使いはじめたい」と伝えたほうが、その範囲で何ができるかという現実的な提案が返ってきます。予算が未確定なら、その旨を伝えたうえで要件定義フェーズだけを先に契約する方法もあります。
既存システムやデータの有無を伝える
いま使っている会計ソフト・販売管理・Excel台帳と、新システムがどうつながるかで費用は大きく変わります。「現行のデータをそのまま移したい」「会計ソフトに仕訳を自動で送りたい」といった要望は、最初の相談で伝えてください。資料が残っていなくても構いません。当社では現行業務の調査を要件定義の作業として行います。
社内の意思決定者を決める
「現場の意見を聞いてから返事します」が続くと、要件定義が何ヶ月も進みません。画面の要る・要らないを決められる人と、金額を決裁できる人を最初に決め、定例会議に出てもらう体制を作ってください。発注側がやることは、現状の業務を説明することと、優先順位を決めることの2つです。
どこまで決まれば見積もりが出るのか
「要件が固まらないと見積もれません」と言われて止まってしまう企業が多いので、当社の線引きを示しておきます。概算と確定で必要なものが違います。
| 概算見積もり | 確定見積もり | |
|---|---|---|
| 決まっている必要があること | 対象業務の範囲/使う人数/連携する既存システム | 画面の一覧と各画面の項目/扱うデータの項目/連携の仕様 |
| 出てくる数字 | 規模のレンジ(例:中規模700万円前後・2〜4ヶ月) | 金額と期間の確定値 |
| 使いどころ | 社内の予算取り、依頼先タイプの絞り込み | 契約・発注 |
| 決めるのは誰か | 発注側(最初の相談で口頭で可) | 開発会社が要件定義フェーズで発注側と一緒に決める |
システム開発を依頼する際の流れ
依頼の流れは「相談→ヒアリングと概算→要件定義→確定見積もりと契約→開発→検収→運用」の7ステップで、発注に至るまでの山場は要件定義です。当社の場合、要件定義は週1回の定例会議を軸に1〜2ヶ月で進めます。

| ステップ | 開発会社がやること | 発注側がやること | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| ①相談・問い合わせ | 困りごと・対象業務・予算感・時期のヒアリング | 解決したいことと利用者数、既存システムを伝える | 初回1時間程度 |
| ②ヒアリング・概算提示 | 規模のレンジと進め方、タイプに合うかの判断を提示 | 2〜3社に同じ前提で相談し、タイプを比べる | 1〜2週間 |
| ③要件定義(必要なら単独契約) | 現行業務の調査、画面設計(Figma)、要件定義書と確定見積もり | 定例会議に決裁者と現場担当者が出て判断する | 1〜2ヶ月 |
| ④確定見積もり・契約 | 金額・期間・含まれる範囲・仕様変更時の扱い・引き渡し物を書面化 | 範囲の比較表で確認し、契約形態(請負/準委任)を決める | 1〜2週間 |
| ⑤開発 | 設計・実装・テスト。週次で動く画面を見せる | 週次で動く画面を触り、ずれを早く指摘する | 小規模1.5〜3ヶ月、中規模2〜4ヶ月 |
| ⑥検収・リリース | 受け入れテストの支援、データ移行、リリース | 実業務のデータで受け入れ確認 | 2〜4週間 |
| ⑦運用・改善 | 障害対応、利用データを見た改善提案 | 使って出てきた要望を共有 | 継続(保守費は年15%前後) |
ステップ③を単独の契約にすると、予算の全額が確保できていない段階でも着手できます。要件定義の成果物として画面設計と確定見積もりが手元にあれば、「いくらで、何ができて、いつ終わるか」を根拠のある数字で稟議にかけられます。開発工程の中身(設計・実装・テストの詳細)は次の記事で解説しています。
システム開発の依頼で失敗しやすいケースとは?
失敗の多くは開発の技術ではなく、依頼の仕方で起きます。受託側で繰り返し見てきたのは次の5つのケースです。
①目的ではなく機能一覧から話を始める
「あれもこれも」と機能を並べた依頼は、見積もりが膨らむうえに、完成しても使われない機能が残ります。困りごとの大きい業務から1つに絞って始め、効果が出てから広げるほうが、総額も期間も小さくなります。
②決裁者が定例会議に出ない
担当者が持ち帰って確認する運用が続くと、1つの判断に2週間かかり、要件定義が倍の期間になります。発注側の協力不足は法的にも問題になります。旭川医科大学とNTT東日本の裁判では、札幌高等裁判所が2017年8月に発注側の協力義務違反を認め、発注側に約14億9,700万円の支払いを命じました。極端な例ですが、「頼んだのだから後は待つだけ」は通らないということです。
③金額だけで相見積もりを比べる
前提を揃えずに取った見積もりの最安値を選ぶと、含まれていなかった工程が後から追加費用になります。相見積もりは、機能一覧・利用者数・連携先を揃え、タイプの違う2〜3社から取り、範囲の比較表で見るのが確実です。同じタイプの会社を5社並べても価格の比較にしかなりません。
④契約形態と仕様変更時の扱いを決めていない
請負で契約したのに要件がまだ動いている、準委任で契約したのに完成責任を期待している、という食い違いがトラブルの元です。途中で仕様を変えたいときに費用と期間がどう変わるかを、契約前に書面で決めておいてください。当社では仕様変更のたびに影響を提示し、発注側に判断していただく形を取っています。
⑤納品後の保守と引き渡し物を決めていない
ソースコードや設計書、サーバーの管理権限が開発会社側に残ったままだと、数年後に別の会社へ移ることも、社内で改修することもできなくなります。保守費の目安と、契約終了時に受け取るものを最初に決めておくのが、将来の選択肢を残す唯一の方法です。
システム開発の依頼についてよくある質問
RFP・要件定義書を作ってから依頼する必要がありますか?
結論:必要ありません。困りごとと対象業務が言葉になっていれば相談できます。RFP(提案依頼書)は複数社に同じ条件で提案を求めたいときには有効ですが、要件定義書をまとめるのは開発会社の仕事です。発注側が出すのは、いまの業務の実態・優先順位・決裁の3つで、ここだけは代わりがいません。RFPを書いてみたい方は「RFPの書き方」アプリ開発の品質が上がる無料テンプレ付きを参考にしてください。
請負契約と準委任契約の違いは?どちらを選ぶべきですか?
結論:要件が固まっているなら請負、固めながら進めるなら準委任です。請負は「決めたものを完成させる」契約で、開発会社が完成責任を負い、金額と期間が固定されます。準委任は「エンジニアの作業時間を提供する」契約で、完成責任はなく、作業量に応じて支払います。
選び方の目安は、要件の固まり具合・変更の頻度・予算の確定度の3つです。要件定義が終わって画面とデータ項目が決まっているなら請負が向いています。新規事業で作りながら仕様を変えたい、社内にITの担当がいて一緒に開発したい、という場合は準委任が向いています。当社では要件定義フェーズを請負で契約し、成果物の著作権も費用に含めてお渡ししています。
既存システムのリニューアルも依頼できますか?
結論:できます。当社でも対応しています。新規開発と違うのは、現行システムの調査とデータ移行、並行稼働の設計が必要になる点です。現行の資料が残っていなくても、実際の画面と業務の流れから調査できます。当社では会員数150万人の転職支援アプリをネイティブからFlutterへ移行した実績があり、要件定義から12ヶ月で切り替えました。ソースコードを読み解く作業はAIで速くなった工程の1つで、古いシステムの改修でも効果が出やすい領域です。
途中まで別会社が開発したシステムを引き継いでもらえますか?
結論:引き継げます。ただし、ソースコード・設計書・サーバーの管理権限を発注側が受け取れることが条件です。当社では、他社で開発したシステムの保守移管やベンダー変更に対応しており、現行ベンダーとの調整を含めてご相談いただけます。まずソースコードと資料を拝見して、引き継いで続けるか、作り直したほうが安いかを判断してお伝えします。詳しくは保守移管・ベンダー変更のサービスページをご覧ください。
まとめ
システム開発の依頼は、「何を解決したいか・使う人数・つながる既存システム」の3点を書き出すところから始まります。この3点で概算が出て、自社の規模に合うタイプの会社を絞れます。依頼先は会社の大きさではなく、画面で要件定義を合意できるか、類似の実績があるか、保守と品質を説明できるか、見積もりの範囲を比べられるかで決めてください。
株式会社ペンタゴンは、Figmaで画面を先に固める要件定義と、FigmaをベースにしたAI駆動開発で、業務システム・Webシステムを費用と期間を抑えて開発しています。要件定義だけのご依頼、既存システムのリニューアル、他社からの引き継ぎにも対応しています。「何から決めればいいか分からない」段階からご相談ください。
» 【無料】システム開発の依頼を株式会社ペンタゴンに相談する

