アプリ評価4.5以上の裏側。評価されるアプリを生む発注者に共通すること
アプリ開発において、ストア評価はユーザーの満足度を測る重要な指標のひとつです。
株式会社Pentagonでは、これまでにストア評価4.5以上を獲得したアプリを複数支援してきました。中には評価4.7を獲得したアプリや、1万件以上のレビューが集まっているアプリもあります。
もちろん、アプリの評価は開発会社の技術力だけで決まるものではありません。
アプリの企画、ユーザー理解、デザインへの向き合い方、リリース後のマーケティング、継続的な改善。さまざまな要素が重なって、ユーザーに評価されるアプリになります。
その中でも、私たちが多くのアプリ開発に関わる中で感じているのは、評価されるアプリには「成功する発注者の共通点」があるということです。
この記事では、アプリ評価4.5以上の案件を支援してきた経験をもとに、評価されるアプリを生む発注者に共通する考え方を解説します。
明確な「ターゲットユーザーの課題」から始まる
評価されるアプリを作る発注者は、最初の相談時点から違いがあります。
単に「こういう機能を作りたい」「この画面を作りたい」という話から始まるのではなく、
「ターゲットユーザーの、こういう課題を解決したい」
「だから、この機能が必要だと考えている」
という順番で考えています。
つまり、明確にターゲットユーザーの課題から考えています。
アプリ開発では、どうしても機能の話に意識が向きがちです。
ログイン機能、検索機能、チャット機能、通知機能、決済機能など、何を作るかを考えることはもちろん重要です。
しかし、本当に重要なのは、その機能が「誰のどんな課題を解決するために必要なのか」です。
評価されるアプリの発注者は、この部分が明確です。
なぜこのアプリを作りたいのか。
どのようなユーザーに使ってほしいのか。
ユーザーは今、どのような不便や悩みを抱えているのか。
その課題に対して、アプリはどのような価値を提供できるのか。
こうした問いに対する解像度が高い発注者ほど、開発中の意思決定にも一貫性があります。
アプリに対して高い「熱量」を持っている
「アプリに対する熱量がある」というと、少し精神論のように聞こえるかもしれません。
しかし、アプリ開発における熱量は、単なる気持ちの強さではありません。実際の意思決定に表れます。
たとえば、評価されるアプリの発注者は、機能を追加するときにも「この機能を入れたい」だけでは終わりません。
「このユーザーが、この場面で困っている」
「その課題を解決するために、この機能が必要」
「だから、この導線で提供したい」
というように、ユーザーの課題から逆算して考えています。
一方で、機能を増やすときに「競合にあるから」「自分が作りたいから」という観点だけで判断してしまうと、本来の目的から離れてしまうことがあります。これは誰にでも起こりうることです。
もちろん、競合アプリを参考にすること自体は悪いことではありません。しかし、その機能が自社のユーザーにとって本当に必要なのかを考えないまま追加してしまうと、アプリ全体の体験が散らかってしまいます。
評価されるアプリには、発注者の熱量が宿っています。
それは、派手な言葉ではなく、ユーザー理解に基づいた細かな判断の積み重ねとして表れます。
ターゲットユーザーを深く理解している
評価されるアプリの発注者には、自分自身がターゲットユーザーに近いケースが多くあります。
自分自身がその課題に悩んだ経験がある。
事業メンバー自身が、そのサービスのユーザーである。
日頃から対象ユーザーと接しており、現場の課題を理解している。
このような状態だと、アプリの企画や改善における判断が具体的になります。
「自分だったらこう使う」
「この場面では、こういう導線でないと使いづらい」
「この言葉だと、ユーザーには伝わりにくい」
といった議論ができるためです。
また、成功する発注者は、自分たちだけで考えるのではなく、周囲の専門家や関係者を巻き込みながらユーザー理解を深めています。
その領域に詳しい人の意見を聞いたり、実際のユーザーにヒアリングしたり、リリース後も継続的にユーザーインタビューを行ったりする。
こうした姿勢が、アプリの品質や評価に大きく影響します。
デザイナーをパートナーとして尊重する
アプリにおけるデザインは、単に見た目を整える作業ではありません。ユーザーが迷わず使えるか、目的の行動にたどり着けるか、使っていてストレスがないかを設計する重要な工程です。
しかし、発注者がデザイナーをマイクロマネジメントしてしまうと、ユーザー体験が崩れてしまうことがあります。
たとえば、ボタンの色、サイズ、配置などを細かく指定しすぎてしまう。
デザイナーの提案意図を聞かずに、発注者側の好みだけで判断してしまう。
「なんとなくこちらの方が目立つから」という理由で、画面全体のバランスを崩してしまう。
こうした進め方をすると、結果として使いにくいアプリになってしまう可能性があります。
もちろん、発注者が意見を出すことは大切です。事業のこと、ユーザーのことを最も理解しているのは発注者だからです。
ただし、良いアプリを作るためには、デザイナーを「指示通りに画面を作る人」として扱うのではなく、ユーザー体験を一緒に設計するパートナーとして向き合うことが重要です。
成功する発注者は、デザイナーの提案を尊重しながら、ユーザー目線で議論しています。
「自分はこの色が好きだから」ではなく、
「このユーザーにとって、どちらが分かりやすいか」
「この画面で、ユーザーにどんな行動を取ってほしいか」
「この導線で、迷わず目的を達成できるか」
という視点で判断しています。
リリース後にアプリをどう届けるかまで考えている
アプリ開発で非常に重要なのが、リリース後のマーケティングです。
10年前であれば、アプリを作るだけで自然にインストールされる時代もありました。しかし現在は、アプリが世の中に溢れています。
どれだけ良いアプリを作っても、ユーザーに届かなければ使われません。
評価されるアプリの発注者は、リリース後にアプリをどう届けるかまで考えています。
InstagramなどのSNSを活用する。
広告を出稿する。
ASOに取り組む。
インフルエンサーマーケティングを行う。
既存顧客に告知する。
ユーザーインタビューを行い、改善につなげる。
手法はアプリによって異なりますが、共通しているのは「アプリに適した販路」を見つけていることです。
特に、InstagramなどのSNSから継続的に流入を獲得できているアプリは、広告費を抑えながらユーザーを獲得できるため、非常に強いと感じています。
マーケティングを見据えたアプリ開発が必要
これからのアプリ開発では、作った後にマーケティングを考えるのではなく、開発段階からマーケティングを見据えることが重要です。
たとえば、SNSで投稿されたときにアプリの画面が魅力的に見えるか。
広告で見たときに、ユーザーがインストールしたいと思えるか。
アプリ内に、自然とシェアしたくなる導線があるか。
スクリーンショットだけで、価値が伝わるか。
こうした視点は、アプリの成長に大きく影響します。
アプリの画面が魅力的に見えなければ、広告やSNSで見た人が「使ってみたい」と感じにくくなります。逆に、アプリの体験そのものがSNS映えする設計になっていれば、ユーザー獲得にもつながりやすくなります。
つまり、良いアプリを作るためには、開発、デザイン、マーケティングを分断して考えるのではなく、最初から一体で設計する必要があります。
良いアプリは、開発会社だけでは作れない
一般的なアプリ開発会社であれば、大抵のアプリは何でも作ることができます。
しかし、ユーザーに選ばれるアプリを作るためには、開発会社の力だけでは不十分です。
発注者の中に、明確な課題があること。
ユーザーの課題を深く理解していること。
デザイナーや開発チームと、ユーザー目線で議論できること。
リリース後に、アプリを届けるためのマーケティングまで考えていること。
これらが揃ってはじめて、評価されるアプリに近づいていきます。
これからのアプリ制作は、単に作るだけでは十分ではありません。
ユーザーに届き、使いやすく、使い続けたいと思われる設計が必要です。
ユーザーに選ばれるアプリを作りたい方は、Pentagonにご相談ください。
