AI活用を外部の専門家に相談したい。でも「AIコンサル」で検索すると、大手コンサルファームから開発会社、研修会社まで並んでいて、自社がどこに頼むべきか分かりません。
この記事では、全国の主要なAIコンサル会社を、大手総合ファームから中小企業向けの月額顧問型まで9社紹介します。あわせて、AIコンサルの4類型と費用相場、失敗しない選び方のチェックリストも解説します。
筆者は中小企業のAI活用を支援するAI顧問サービス「ハカドルくん」を提供している現役エンジニア経営者です。顧問型を提供する立場ではありますが、顧問型が合わないケースも含めて、できるだけ客観的に整理します。
結論。AIコンサル会社おすすめ9社の一覧表
AIコンサル会社は「大手ファーム型」から「中小企業向けの月額顧問型」までタイプがまったく異なるため、知名度ではなく、自社に合うタイプを決めてから会社を絞るのが結論です。
この記事で紹介する9社を、タイプ別に一覧にしました。
| 会社名 | タイプ | 向いている会社 |
|---|---|---|
| Pentagon | 月額のAI顧問型 | 何から始めるか決まっていない中小企業 |
| アクセンチュア | 大手総合ファーム | 全社規模のAI変革を進めたい中堅〜大企業 |
| ブレインパッド | データ・AI専業 | データ分析・活用まで踏み込みたい会社 |
| エクサウィザーズ | AIプロダクト+導入支援 | 既製プロダクトを軸に生成AI活用を進めたい会社 |
| JAPAN AI | 生成AIプラットフォーム+コンサル | 社内データを使う生成AI環境をツールごと入れたい会社 |
| キカガク | 研修・人材育成系 | 社員のAIリテラシーを体系的に底上げしたい会社 |
| TRUSTEP JAPAN | 中小企業向け伴走・研修・開発 | 研修から開発まで一社にまとめたい中小企業 |
| YENGIMON | 中小企業向け生成AI伴走 | オンライン中心に小さくAI活用を始めたい中小企業 |
| Uravation | 月額のAI顧問型 | 専任担当を置けず月額で相談相手を確保したい会社 |
掲載は、各社の公式サイトで実在とサービス内容を確認できた会社に限定し、公式サイトに書かれている情報の範囲で紹介しています。掲載順はおすすめ順位ではありません。料金は公式サイトに記載がある場合のみ記載しています。
AIコンサル会社のおすすめ9選
比較記事は大手ファームと開発会社に偏りがちなので、この記事では中小企業が実際に頼める研修系・伴走型・月額顧問型まで含め、タイプが分散するように9社を選びました。
1. 株式会社Pentagon(AI顧問ハカドルくん)
Pentagonは、東京都千代田区麹町に本社を置く会社で、中小企業向けのAI顧問サービス「AI顧問ハカドルくん」を月額5万円から提供しています。月2回のオンラインミーティングとチャット相談を基本に、毎回「宿題」を設定して、相談と相談の間に実務が前へ進む形をとっているのが特徴です。支援は基本的にリモートで、現在の顧問先は東京都・神奈川県の会社が中心です。
こんな会社に向いている: 何から始めるか決まっていない段階で、業務整理から小さく始めたい中小企業。
2. アクセンチュア株式会社
アクセンチュアは、世界的な総合コンサルティングファームで、日本本社は東京都港区にあります。AI戦略の策定から、生成AIを含む複数のAIエンジンを扱う自社プラットフォーム(Accenture AI HUB Platform)の提供、データ基盤の構築、AI人材の育成まで、全社規模のAI変革を大きな体制で請け負えるのが特徴です。
こんな会社に向いている: 予算と体制をかけて、全社的なAI変革をプロジェクトとして進めたい中堅〜大企業。
3. 株式会社ブレインパッド
ブレインパッドは、東京都港区に本社を置くデータ活用・分析分野の老舗です。データサイエンティストによる分析コンサルティングとアルゴリズム開発を軸に、データ活用人材の育成や基盤構築、レコメンド・生成AIなどのSaaSプロダクト提供までを一貫して手がけています。
こんな会社に向いている: 自社に蓄積したデータを、分析・活用のレベルまでAIで踏み込みたい会社。
4. 株式会社エクサウィザーズ
エクサウィザーズは、東京都港区に本社を置くAI企業です。生成AIとAIエージェントを核にしたプロダクト群(exaBaseシリーズ)が特徴で、採用支援・営業支援・FAQ管理といった業務別のAIサービスと、その導入・活用支援をセットで提供しています。
こんな会社に向いている: ゼロから開発するのではなく、既製のAIプロダクトを軸に業務へ落とし込みたい会社。
5. JAPAN AI株式会社
JAPAN AIは、東京都新宿区に本社を置くジーニーグループのAI企業です。社内データを活用できる法人向け生成AIプラットフォーム(JAPAN AI CHATなど)を中心に、AIコンサルティング、生成AI研修・AI人材育成、伴走サポート、AI開発支援までを提供しています。
こんな会社に向いている: 社内データを使える生成AI環境を、ツールと支援をセットで導入したい会社。
6. 株式会社キカガク
キカガクは、東京都渋谷区に本社を置く2017年設立の教育系AI企業です。法人向けのDX・AI研修を主軸に、eラーニングやカスタマイズ研修、実データを使ったPBL研修、人材育成計画の策定支援などを提供しており、公式サイトでは導入企業1,000社以上・受講生20万名の実績を掲げています。
こんな会社に向いている: システム導入の前に、社員のAIリテラシーを体系的な研修で底上げしたい会社。
7. TRUSTEP JAPAN株式会社
TRUSTEP JAPANは、東京都千代田区に本社を置く中小企業向けのAI実装支援会社です。公式サイトでは、従業員5名〜数百名規模の中小企業を対象に、生成AI研修プログラムと業務自動化のAIシステム開発を、月額制と段階導入を基本として、相談から定着まで現場に伴走するスタイルで提供するとしています。
こんな会社に向いている: 研修・実装・開発を、一社にまとめて相談したい中小企業。
8. YENGIMON株式会社
YENGIMON(えんぎもん)は、九州・福岡を拠点とする中小企業向けの生成AI活用支援会社です。従業員100名以下の中小企業を主な対象に、動画研修・オンライン研修・個別相談・AIコンサルティングなどを組み合わせた伴走支援を提供しています。公式サイトには講座・プラン別の料金が明記されており(スタートアップAI講座12万円〜など)、支援はオンラインで全国に対応するとしています。
こんな会社に向いている: 首都圏以外も含め、オンライン中心に小さくAI活用を始めたい中小企業。
9. 株式会社Uravation
Uravationは、東京都文京区に本社を置く会社で、月額5万円からの生成AI顧問サービスを提供しています。公式サイトによると、チャット相談やプロンプト設計の支援、社内勉強会・活用定着支援、定例レビューなどをプラン別に提供しており、AIの専任担当者を置けない企業を対象に挙げています。
こんな会社に向いている: 専任担当を置けないなかで、月額でAIの相談相手を確保したい会社。
なお、東京・関東圏で対面も視野に入れて相談先を探したい方は、東京でおすすめのAIコンサル7選で地域視点の選び方をまとめています。
AIコンサルの4類型と費用相場
AIコンサルは「戦略ファーム型」「開発会社型」「研修会社型」「顧問・伴走型」の4類型に分かれ、費用は月額数万円の顧問型からプロジェクト単位で数百万円以上の戦略ファーム型まで桁が変わります。
先ほどの9社がタイプごとに大きく違うのは、出発点となる本業が違うからです。同じ「AIコンサル」を名乗っていても、支援内容は次の4類型に整理できます。
| 類型 | 主な支援内容 | 費用の目安 | 契約形態 |
|---|---|---|---|
| 戦略ファーム型 | AI戦略・ロードマップ策定、大規模変革 | 月額数十万円以上、プロジェクト全体で数百万円以上になることが多い | プロジェクト契約・アドバイザリー契約 |
| 開発会社型 | 要件定義、PoC、AIシステム開発・運用 | PoCで数十万円から、開発は個別見積もり | 準委任・請負 |
| 研修会社型 | AIリテラシー研修、人材育成 | 単発研修で数万円から、全社研修は規模により数十万円以上 | 単発・パッケージ |
| 顧問・伴走型 | 業務整理、壁打ち、社内ルール、定着支援 | 月額3万円から30万円程度 | 月額契約 |
実際の金額は支援範囲や期間で大きく変わるため、必ず各社に見積もりを取って確認してください。
顧問・伴走型の料金内訳
顧問・伴走型は中小企業が最も検討しやすい価格帯なので、もう一段細かく分けます。
| 月額の目安 | 主な支援内容 |
|---|---|
| 月3万円から5万円 | 定例相談、チャット相談、壁打ち |
| 月5万円から10万円 | 業務整理、ツール選定、社内ルール相談 |
| 月10万円から30万円 | 複数部門の支援、研修、運用設計 |
同じ月額でも、相談回数やチャット対応の有無、資料作成が含まれるかで価値が変わります。金額だけでなく支援範囲を必ず確認しましょう。顧問型で具体的に何を相談できるかは、AI顧問とは?中小企業が相談できる内容・料金・選び方で詳しく解説しています。
費用を見るときの注意点
安い順に並べて選ぶのはおすすめしません。見るべきは「自社の今の段階に合っているか」です。要件が固まっていない段階で高額なプロジェクト契約を結んでも持て余しますし、逆に全社的なシステム刷新をしたいのに相談だけの顧問契約では前に進みません。
ツール選定から構築、定着支援まで含めた「AI導入支援」という形のサービスもあります。支援範囲と費用の考え方は、AI導入支援とは?おすすめ8社とサービス内容・費用相場で詳しく解説しています。
失敗しないAIコンサル会社の選び方
AIコンサル選びで最も多い失敗は「有名だから」という理由で自社の段階に合わない類型を選ぶことで、防ぐには類型の見極めと契約前の質問が有効です。
よくあるミスマッチ3パターン
どの類型にも合う会社と合わない会社があります。中小企業にありがちなミスマッチは次の3つです。
- 段階が早すぎる大手ファーム依頼: 戦略ファーム型の支援は複数部門・数百人規模の組織を動かす前提で設計されていることが多く、「まずChatGPTを業務で使えるようにしたい」段階の会社には、支援の粒度と費用が過剰になりやすいです。これは支援の質の問題ではなく、想定顧客の違いです
- 要件が決まる前の開発会社相談: 作りたいものが決まっていない段階で開発会社型に相談すると、「そもそもどの業務にAIを使うべきか」の整理がないままシステム化の話が進み、作ったのに使われないリスクが高まります
- 研修だけで定着すると期待する: 全社員が講座を受けても、受講後に自社の業務への落とし込みがなければ現場では使われません。研修は知識の入口として有効ですが、定着には業務ごとの運用設計と継続的なフォローが必要です
AI研修・DXコンサル・顧問型のどれを選ぶべきか迷っている場合は、AI顧問とAI研修・DXコンサルの違いで目的別の判断基準を整理しています。
契約前に確認すべき5つの観点
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 段階の一致 | 自社の今の段階(整理前・要件確定後・教育・定着)に合った支援か |
| 支援範囲 | 月額・契約金額に何が含まれ、何が別費用か |
| 実務性 | 提案がツール名の紹介で終わらず、自社の業務に落ちているか |
| 体制 | 誰が担当するか。実務でAIを使っている人が支援するか |
| 出口 | 契約終了後、自社だけで回せる状態を目指しているか |
契約前に聞くべき質問リスト
商談の場で、次の質問をそのまま使ってください。答えの具体性で、相手の実力と自社との相性が見えます。
- 当社の状況なら、最初にどの業務から手を付けるべきですか?
- この契約の範囲で、どこまで支援してもらえますか?別費用になるのは何ですか?
- 過去に当社と近い規模の会社を支援した例はありますか?
- 成果は何で測りますか?いつの時点で判断しますか?
- 契約期間の縛りと、解約・プラン変更の条件を教えてください
- 支援が終わった後、当社の社員だけで運用を続けられますか?
一般論やツール名の羅列で返ってくる場合は、実務への落とし込みが弱い可能性があります。自社の業務に引き寄せた具体的な答えが返ってくる相手を選びましょう。
「AIコンサルはなくなる・いらない」は本当か
AIの進化で「情報提供だけのコンサル」の価値は下がりますが、自社の状況に合わせた意思決定と定着の支援は残ります。
「AIコンサル なくなる」と検索する方が増えています。現役でAI活用を支援している立場から、正直に整理します。
一般的な知識の提供は、すでにAI自身で代替できます。「生成AIで何ができるか」「ツールの比較」「他社事例の紹介」といった情報は、ChatGPTに聞けば数秒で手に入ります。この部分だけを商品にしていたコンサルの価値は、確実に下がっていきます。
一方で、次の部分はAIだけでは埋まりません。
- 自社の文脈の理解: どの業務に時間がかかり、誰が確認でき、どこまでのリスクを取れるか。社内の実情はAIに聞いても分かりません
- 意思決定の後押し: 選択肢を並べることと、自社にとっての一手を決めることは別です。経営判断には壁打ち相手が必要です
- 定着までの伴走: ツールを入れても使われない、が最も多い失敗です。運用ルールを作り、社員の抵抗感に向き合い、改善を回す工程は人の仕事です
つまり「AIコンサルはいらなくなる」のではなく、「情報屋型のコンサルは不要になり、意思決定と定着を支援できる相手だけが残る」というのが実態に近い見方です。選ぶ側から見れば、AIに聞けば分かることしか話さない相手は避ける、という判断基準になります。
よくある質問
中小企業でもAIコンサルは必要ですか?
AIを個人で試すだけなら不要です。会社として業務にAIを定着させたい場合は、外部の相談相手がいる方が確実に進みます。
中小企業にはAI専任の担当者がいないことが多く、業務選定からルール整備、社員教育までを兼務で進めるのは負担が大きいためです。ただし、最初から高額な契約は不要で、月額の相談型から小さく始めるのが現実的です。
AIコンサルとAI顧問の違いは何ですか?
AIコンサルは支援サービスの総称で、AI顧問はそのうち月額契約で継続的に相談できる「顧問・伴走型」を指します。
プロジェクト単位で戦略策定や開発を請け負うのがコンサル型、月額で壁打ちと定着支援を続けるのが顧問型、と考えると分かりやすいです。
結局どの会社を選べばよいですか?
まず「自社が4類型のどれを必要としているか」を決めることをおすすめします。全社戦略ならアクセンチュアのような大手ファーム、データ活用ならブレインパッドのようなデータ・AI専業、社員教育ならキカガクのような研修系、何から始めるか決まっていないならTRUSTEP JAPAN・YENGIMON・Uravation・Pentagonのような伴走・顧問型が候補になります。
類型が決まったら、本記事の質問リストを商談で使い、答えの具体性で比較してください。知名度で選ぶより失敗が少ない方法です。
費用を抑えてAIコンサルを利用する方法はありますか?
いきなり大きな契約をせず、月額の顧問型やスポット相談で方向性を固めてから、必要な部分だけプロジェクト化する方法が有効です。
また、AI導入や研修には国や自治体の補助金・助成金を使える場合があります。対象になるかは制度の公募要領と支援会社への確認が必要です。
契約期間はどのくらい見ておくべきですか?
顧問型の場合、効果を判断するには最低3か月程度を見ておくと現実的です。
1か月目に業務整理、2か月目に小さく試し、3か月目に効果確認とルール見直し、という流れが一般的なためです。ただし長期縛りが必須というわけではないので、解約条件は契約前に確認しましょう。
まとめ:タイプを見極めれば、AIコンサル選びは失敗しない
AIコンサル会社は9社それぞれタイプが異なるため、「自社が今どの段階か」に合わせて類型から選べば、大きな失敗は避けられます。
- 全社戦略を描くなら大手総合ファーム(アクセンチュアなど)
- データ活用やプロダクト導入が軸なら専業系(ブレインパッド、エクサウィザーズ、JAPAN AIなど)
- 知識の底上げなら研修系(キカガクなど)
- 何から始めるか整理し、定着まで進めたいなら伴走・顧問型(TRUSTEP JAPAN、YENGIMON、Uravation、Pentagonなど)
中小企業の多くは「何から始めるべきか決まっていない」段階にあり、その場合は月額数万円から始められる顧問・伴走型が費用面でもリスク面でも合いやすい選択です。
自社がどの段階にあり、どこから手を付けるべきか知りたい方は、まず無料AI活用診断をお試しください。簡単な質問に答えるだけで、自社に合ったAI活用の始め方が分かります。