Claude Codeを契約したものの、「結局、デスクに座っている時間しかAIが働かない」と感じていませんか。外出や移動が多い経営者ほど、この制約はもったいないものです。
実は、Claude Codeはスマホから操作できます。移動前に指示を出しておけば、移動中はAIが作業を進め、着いた頃には結果を確認するだけ。デスクにいない時間を「AIの労働時間」に変えられます。
ただ、調べるとRemote Control、クラウドセッションなど複数の方法が出てきて混乱しがちです。この記事では、方法ごとの違いと「結局どれを使えばいいか」を、非エンジニアにも分かる言葉で整理します。
Claude Code自体をまだ知らない方は、先にClaude Codeとは?Claudeとの違い・使い分けを初心者向けに解説をご覧ください。自社のAI活用全体の相談はAI顧問ハカドルくんのサービス内容にまとめています。
結論:スマホからClaude Codeを使う方法の早見表
スマホからClaude Codeを使う一番簡単な方法はClaude公式アプリの「コード」メニューで、初回の連携設定さえ済ませれば、その日から外出先で指示を出せます。
| 方法 | 何ができるか | 向いている人 |
|---|---|---|
| Claudeアプリ(クラウドセッション) | スマホから指示すると、クラウド上でAIが作業 | まず始めたい人(おすすめ) |
| Remote Control | 会社のPCで動いている作業を、スマホから確認・指示 | PCでClaude Codeを使い込んでいる人 |
| Dispatch | スマホからPCのClaudeへタスクを送る | デスクトップアプリの利用者 |
| Channels | TelegramなどのチャットアプリからAIに指示 | 段階的提供中。上級者向け |
いずれもAnthropicの公式機能です(2026年8月時点。DispatchやChannelsは段階的な提供中)。迷ったら1つ目のClaudeアプリから始めてください。順に解説します。
方法1:Claudeアプリから使う(一番簡単・まずこれ)
Claudeアプリの左上のメニューにある「コード」からタスクを送ると、クラウド上でClaude Codeが作業してくれるため、スマホ側は指示と確認だけで済みます。
手順は次の通りです。
- Claude公式アプリ(iOS/Android)を入れて、有料プランのアカウントでログインする(Claude Codeは月20ドルのPro以上で利用可能です)
- アプリの左上のメニューを開き、「コード」を選ぶ
- 初回のみ、GitHub(ギットハブ)との連携を設定する。GitHubはエンジニアがよく使うファイル置き場のサービスで、ここでは「AIとの共有作業フォルダ」だと思えば十分です。設定はこの1回だけです
- 日本語でタスクを指示する。あとはクラウド上でAIが作業を進め、スマホで進捗と結果を確認できます
正直に言うと、手順3のGitHub連携だけは非エンジニアにとって少しハードルがあります。ただし乗り越えるのは初回だけで、以降は普通のチャットと同じ感覚です。社内に詳しい人がいなければ、ここだけ外部の詳しい人に頼むのも現実的です。
実際、筆者のAI顧問の顧問先の経営者も、ターミナル(エンジニアが使う黒い画面)ではなく、このClaudeアプリ経由でClaude Codeを使っている方がほとんどです。
なお、スマホのブラウザで claude.ai/code を開いても同じ画面が使えます。PCのブラウザでも同じなので、「アプリでもブラウザでも、どこからでも同じ作業場に入れる」と覚えておけば十分です。
方法2:Remote Control(会社PCの作業をスマホから続ける)
Remote Controlは、会社のPCで動いているClaude Codeを、外出先のスマホから見て指示できる公式機能です。
イメージは「オフィスで働いているAI社員の様子を、スマホで見に行って追加指示を出す」です。作業自体は会社のPC上で進むため、PCに置いてあるファイルをそのまま扱えるのが強みです。
Remote Controlの設定手順(3ステップ)
- PC側で有効化する: Claude Codeの設定画面(/config)で「Enable Remote Control for all sessions」をオンにします。これで、以降に起動するセッションは自動的に遠隔操作できる状態になります。すでに開いているセッションで今すぐ試したい場合は、そのセッションで「/remote-control」と入力すれば接続されます
- スマホ側で接続する: Claudeアプリの左上のメニューから「コード」を開くと、セッション一覧にPCのセッションが表示されます。オンライン中はパソコンのアイコンに緑の丸が付いているので、それをタップするだけです
- つながったか確認する: 接続中は、PC側の入力欄の下に「/rc active」という表示が出ます
つながらないときは、①スマホとPCが同じClaudeアカウントでログインしているか、②PC側のClaude Codeが起動したままか、の2点を確認してください。ターミナルやアプリを閉じると、そのセッションは終了します。
なお、Remote Controlは有料プラン(Pro以上)で利用でき、Team/Enterprise契約の場合は管理者側の有効化が必要です。PCが起動していることが前提のため、「PCの作業の続きをやらせたい」ならRemote Control、「PCを気にせず任せたい」ならクラウドセッション、という使い分けになります。
PCがスリープすると止まる問題への対策
筆者も実際に試して気づいた点ですが、PCがスリープすると、AIの作業も止まります。外出中も動かし続けたい日は、スリープを一時的に防ぐツールを入れておきましょう。Macなら「Caffeine」というアプリが手軽で、WindowsならMicrosoft公式の無料ツール「PowerToys」に入っている「Awake」機能で同じことができます。
作業の完了をスマホに通知させる
Remote Controlはスマホへのプッシュ通知に対応しています。Claude Codeの設定(/config)に「Push when Claude decides」(AIが知らせるべきと判断したとき)と「Push when actions required」(承認などの操作が必要なとき)の2つのスイッチがあり、オンにするとスマホに通知が届きます。スマホを見張り続ける必要はありません。
通知が来ない場合は、iPhoneでは集中モード、Androidではバッテリー最適化の設定が原因になっていることがあります。
方法3:その他の公式機能(Dispatch・Channels)
ほかにも、スマホからPCへタスクを送るDispatchや、チャットアプリから指示できるChannelsという公式機能があります(2026年8月時点では段階的な提供中です)。
- Dispatch: スマホアプリからタスクを送ると、デスクトップアプリ側で自動的にClaude Codeの作業が始まる機能です(Pro/Maxプラン向け)
- Channels: TelegramやDiscordといったチャットアプリから、動作中のClaude Codeにメッセージを送れる機能です。研究プレビュー段階のため、まずは方法1・2で十分です
なお、ネット上にはスマホ操作用の非公式ツールも出回っていますが、業務で使うなら公式機能に絞ることをおすすめします。仕事のファイルを扱うものなので、安全性を優先してください。
経営者のスマホ活用シーン
スマホ活用の本質は、デスクにいない時間を「AIの労働時間」に変えることです。
たとえば、次のような使い方ができます。
- 移動前に仕込む: 客先へ出る前に「今日の商談メモのフォーマットを準備して」「先週の売上データをまとめて」と指示。移動中にAIが作業し、着いた頃に確認するだけ
- 外出先の記憶が新しいうちに: 商談直後、スマホの音声入力で要点を吹き込み、「これを議事メモに整理して」と指示。夜にPCで開けば下書きができている
- すき間時間に前進させる: 待ち時間に進捗を確認し、「この方向で続けて」と一言返す。承認待ちで止まっていた作業が動き出す
ポイントは、スマホでやるのは「指示・確認・承認」だけということです。じっくり作り込む作業はPCに残し、スマホは仕事を前に進めるリモコンとして使う。この役割分担が現実的です。
なお、あらかじめ仕事の手順をSkills(手順書)として整えておくと、スマホからの短い指示でも仕上がりが安定します。詳しくはClaude Code Skillsとは?サブエージェントとの違い・使い分けを解説をご覧ください。
スマホでできること・できないこと
スマホに向いているのは「指示・確認・承認」で、じっくり作り込む作業はPCに残すのが現実的です。
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| 作業の指示出し | 初回のアカウント設定・連携設定 |
| 進捗と結果の確認 | 大量の資料を見比べる確認作業 |
| AIからの質問への回答・承認 | 細かい修正を何往復もする作業 |
| 音声入力でのメモ・依頼 | 複数の作業を並行管理する運用 |
「スマホだけで全部完結させよう」とすると挫折します。最初の設定はPCで済ませ、日々の指示と確認をスマホに移す。この分担で考えてください。
始める前の注意点
スマホから会社の仕事をAIに任せるなら、端末と情報の管理ルールを先に決めておくことが大切です。
- 端末の保護: 画面ロックと生体認証は必須です。スマホを落とすことは、仕事の作業場ごと落とすことだと考えてください
- 回線: 公共のフリーWi-Fiでの業務利用は避け、モバイル回線を使いましょう
- 承認は読んでから: スマホだと確認を流しがちですが、AIが求めてくる承認は内容を読んでから許可してください
- 情報の扱い: どこまでの社内情報をAIに渡すかは、スマホ以前に会社としてのルールの問題です。ChatGPTを会社で使うときのセキュリティ注意点が参考になります
よくある質問
iPhoneでもAndroidでも使えますか?
使えます。Claude公式アプリはiOS/Androidの両方で提供されています。アプリを入れなくても、スマホのブラウザから claude.ai/code を開いて使うこともできます。
無料プランでも使えますか?
使えません。Claude Code自体が有料プラン(月20ドルのPro以上、2026年8月時点)の機能です。料金の詳細はClaude Codeの料金と始め方で解説しています。
PCを持っていなくても使えますか?
クラウドセッション(Claudeアプリの「コード」メニュー)なら、作業はクラウド上で行われるためPCの電源を気にせず使えます。一方、Remote Controlは「PCで動いている作業をスマホから操作する」機能なので、PCが起動している必要があります。
作業が終わったら通知は来ますか?
来ます。Remote Controlの利用時は、Claude Codeの設定(/config)で通知をオンにすると、「承認などの操作が必要なとき」「AIが知らせるべきと判断したとき」にスマホへプッシュ通知が届きます。
Web版とスマホアプリの違いはありますか?
中身は同じです。ブラウザで claude.ai/code を開くのがWeb版(Claude Code on the web)で、Claudeアプリの「コード」メニューと同じクラウドセッションにつながります。スマホではアプリ、PCではブラウザ、と使い分けても同じ作業場に入れます。
まとめ:移動時間を「AIの労働時間」に変えましょう
Claude Codeはスマホから操作でき、一番簡単なのはClaude公式アプリの左上のメニューにある「コード」から指示を出す方法です。
初回の連携設定さえ乗り越えれば、外出の多い経営者ほど恩恵は大きくなります。移動前に指示、移動中はAIが作業、到着後に確認。この流れが習慣になると、デスクに縛られない働き方が現実になります。
どの業務をスマホからの指示で回せる形にするか、その設計から相談したい方は、無料AI活用診断で現状の業務と課題から一緒に整理できます。